インドネシアのお土産はバティックだけではありません。欧米人に人気のインドネシアの木彫り

インドネシアのお土産はバティックだけではありません。欧米人に人気のインドネシアの木彫り

インドネシアのお土産の代表といえばバティック(布)ですが、実は欧米人には、インドネシア各地の木彫りが大人気です。住宅環境のせいもあるかもしれませんが、日本人はあまり目をむけていない木彫り。博物館や美術館には、木彫りの物があり、見ることもできますが、各地の特徴があり手に入りにくい貴重なものも多いのです。ベルギーには専門の雑誌まであります。日本人がよく利用するお店には取り扱いが少ないこともありますが、各民族の伝統が反映された面白いものや、味のあるもの、1つとして同じものがないという高価なものもありますので、購入できるお店とあわせて紹介します。


まずはトライバルアートって?

【トライバルアート】とは「民芸品」ということになりますが、バティックや木彫り、焼き物全てにおいて言える言葉でアフリカやアジア、南米などの、もともとヨーロッパの植民地であった土地の民芸品を呼ぶことが多く、現在でもヨーロッパにはトライバルアートの愛好家が多く、ベルギーには【トライバルアート】の専門季刊誌もあるぐらいです。

オランダやポルトガル、イギリスなどヨーロッパ各国が、大航海時代にスパイス求めてやってきた時、インドネシアの民芸品もヨーロッパに持ち込まれます。
もともとインドネシアは東西横に長い国で島嶼国であるために、島ごとに独自の文化を持つ民族がたくさん存在します。

ジャングルのように木が生い茂って、密林のようになっているインドネシアでも東のほうや、カリマンタンなど木材が豊富な地域では、生活の一部としての木彫りがあるのですが、実はお土産や観賞用として木彫りが大変人気です。

インドネシアのお土産や特産といえば、日本人には「バティック」「イカット」などの布製品が有名で、アジアン雑貨ブームの時は値段も相当高いものが売れたといいます。
日本の住宅事情もあるのでしょう、日本人御用達のお店では木彫り製品はほとんど取り扱いがありません。

インドネシア各地の有名な木彫り

カモロアート

パプアはニューギニア島の西側のインドネシア領ですが、パプアの中でも各地域ごとに少数民族がおり、ミミカ地方のカモロ族の彫る木彫りは欧米人にとても人気があります。

カモロ族

カモロの人が木彫りに良く使う鉄木(kayu busi)はとても堅くて重たい木で、かたすぎて虫食いにも強いといわれています。堅い木なので、彫るのも大変な作業です。カモロの木彫りは、人間・魚・鳥・船など民族では重要なモチーフで、下書きやデザインがなどは一切なく、木の大きさや彫る人のインスピレーションで彫っていくので、同じものが2つとありません。

カモロ族の木彫り

壁掛けのように見える作品も、裏面が彫ってあります。もともとは杖に使うなど実用的なものとして彫られているので、どこからみてもデザインがわかるようになっています。大きなものだと2mくらいあるものもあり、重さもあり彫るのも大変ということで、値段も高くなります。

アスマット

ジャカルタの国立博物館に展示されているのは、カモロと同じパプアの南西海岸部に住むアスマット族の木彫りです。海と湿地帯に住むため、主な移動手段は船になります。

木彫りに大変優れた才能を持つといわれていますが、アスマット族は最近まで現代文明とは離れて生活していたため、衣服の着用もしていなかったぐらいなので、あまり作品が販売用として出回っていません。

船の舳先

アスマット族の移動手段は船ですが、大きな一本の大木をくりぬいてカヌーを作ります。その船は何人かで立って漕ぎますが、その船に木彫りが施されています。

バリ

バリヒンズーを信仰していることもあり、他の地域とはまた違った木彫りが多く見られます。観光地でもあるので、お土産ものとして売られているものも多く、比較的ジャカルタでも手に入りやすいです。一言で言えば、「インドネシアっぽい」というかアジアンなテイストといえばバリの木彫りが挙げられます。

表札や机に奥名前

ジャカルタの民芸品市場でも手に入ります。日本で使うとしたら、表札やデスクの上の名前の札です。オーダーで名前を入れて実ら得ます。パプアの木彫りと違って、花やバロンなど緻密な木彫りが特徴です。

ジャカルタはバリと違ってイスラム教徒が多いので、偶像崇拝が禁止されていることもあり、動物の顔のモチーフや神様を彫ったような、地域限定の木彫りはありません。ジャカルタ在住者のお土産といえば、木彫りのものはほぼバリのものになります。

木彫りの作品が買える店

こういう木彫り作品をどこで買えばいいのでしょうか?

民芸品市場(Pasar seni)

Pasar Seni(パサールスニ〉民芸品市場

ジャカルタの北側、海のほうに一大テーマパークであるアンチョールがありますが、民芸品市場のPasar Seni(パサールスニ)があります。入り口にアスマット族の文化であるトーテムポールがありますが、中にはバリの木彫りや、南国アジアンテイストのココナツなどをモチーフにした名前入りの木彫りグッズを作ってくれる店などがあります。

サリナーデパート

バリ風のモチーフ

これはジャカルタとは違うバリの生活風景を彫ったものになります。

デビ夫人が大統領夫人だった時代に作られた、インドネシアのデパート第一号であるサリナーデパートは、伝統の民芸品をたくさん販売しています。周りのモールやデパートにもありますが、種類の多さではサリナーデパートが一番です。ここでは、壁掛けだけでなく、インテリアにもなる立体的な像まで売っています。

Papoea by Nature(パプア バイ ネイチャー)

こちらは珍しい、パプアをテーマにしたカフェです。2018年にできたところですが、パプアで生まれたオーナーが、パプアの良いものを知ってほしいと開いた店で、カモロアートがお洒落にたくさんかざられています。

店内のディスプレイ

展示されている木彫りは販売されているものもあります。パプアについての本もや絵画も集められています。パプアの食べ物や、パプアの中でも各地域で取れたシングルオリジンのコーヒーを飲むこともできます。

Papoea

http://papoea-by-nature.com/

Papoea by NatureのHP

インドネシアはとても広い、島が多い分それぞれに文化が違います。インドネシアってバリだけが有名なようなイメージですが、実は他にもたくさん興味がわくような文化があります。日本人にはなじみがない木彫りですが、違いも観察しながらお土産選びしてください

この記事のライター

2017年4月よりジャカルタに在住。旅行者と同じように観光スポットめぐりをしてますので、在住者ならではの情報をあわせてお届け

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