本当のところ大丈夫?中国を訪問する前に、知っておきたい「油」事情と注意点

本当のところ大丈夫?中国を訪問する前に、知っておきたい「油」事情と注意点

「中国に住んでいます」と言えば、まっさきに心配されるのが食品の安全。私はこちらに住んで6年目となり、毎年日本で検査を受けるようにしていますが、今現在も特に問題はないようです。実のところ食品が「安全」とは言い難い中国で、良い健康状態を保つために気を付けるべきことは何でしょうか?ここでは、特に中国の油事情をご紹介します。


「安全ではない」のは本当です!自分で自分の身を守るようにしましょう

中国人たちは、恐らく全員が「食品は安全だとは限らない」という認識を持っています。中でも、皆が口を揃えて気を付けるように忠告してくる食材は、油です。

油は毎日確実に口にしますし、中華料理と言えば大量の油!です。ここではまず、中国の油の実情とその対策についてご説明します。

恐ろし過ぎる!噂の「地沟油」の実態とは!?

地元の人ならみんな知っている怖い噂があります。それは、地沟油(北京語:ディーゴウヨウ)の噂です。地沟油は、5年ほど前に中国で大々的に報道された劣悪の油です。

地沟油は危険さの点で、大衆食堂で油を2度以上使い回しするとか、そんな生ぬるいものではありません。「地沟」とは中国語でドブのことで、なんと排水溝から出てドブに浮いているような油を集めて生成したもののことなんです!

先程「噂」と言いましたが、実際に5年前に中国の何箇所かで地沟油の存在と実態が明らかになり、地元の人にとってもかなり衝撃的なニュースとなりました。(ちなみに、私の住む広州では地沟油事件はなかったようです。)

もちろん当時取り締まられたようですが、今でもあるのではないかという「噂」があります。多分、あります(汗)それで、「油が1番危険だ」という概念が中国人たちに植え付けられたんですね。

基本外食は控えるのがベスト

そこそこ清潔な一般的な食堂

もちろん、みんながみんなそんな極悪非道な油を使っているわけではありません。ここまで酷いことができるのは、恐らくほんの一部の悪人だけでしょう。ただ、比較的善良な店長のご飯屋さんであっても、油を2回使い回したり、安い油を使用したりしているケースは多々ありそうです。「適当な性格」「お金が全てだという根強い考え」「地価や物価の上昇に伴う経済的ストレス」がそうさせてしまうのかなと思います。

それで、自分で自分の身を守るために1番良い方法は、「できるだけ外食を控える」ことに尽きます。こちらでは、安くて美味しい物がたくさんあるので日々誘惑ですが、私達夫婦は「長くここで暮らしたければ、極力外食しないように」という先輩のアドバイスにずっと従っています。

実際、今でも健康ですし、たまの外食の方が特別感があってテンション上がるので、私たちの生活スタイルには合っている気がします。でもこれは、こちらに長期滞在する場合においてです。旅行で短期間来る場合は、是非美味しい中華をたくさん食べていってほしいですね。

日本から遊びに来る友人たちは、思い切りこちらのグルメを楽しんでいっても、お腹を壊すことなく帰っていきますよ。もちろん、ある程度質の良さそうなお店を選ぶ必要はありますが、特別胃腸が弱いというわけでなければ、そんなに恐れることはありません。(でも胃腸薬や下痢止め、痛み止めなどは一応携帯するようにしましょうね・・・笑)

スーパーで購入できる油には色々あります

私が中国に来た頃に教えてもらったアドバイスの1つが「油は金の魚がついているメーカーのが割といいよ」というものでした。この後の写真にもいくつも載っている「金龙鱼(北京語:ジンロンユー)」というメーカーです。

中国のスーパーには、私が日本ではあまり見かけたことのない種類の油もたくさんあって面白いんですよ。ここで、代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

大豆油

これは読めますね!大豆油

こちらは、日本でもお馴染みの大豆油です。お馴染みとは言っても、日本では大豆油をそのまま使うというよりは、大豆油が含まれているサラダ油や、大豆油を加工したマーガリンやマヨネーズなどを口にする機会が多いですね。

中国では、このように大豆油自体もよく使われています。こちらは5ℓで50.6元(837円程度*)でした。

ピーナッツ油

ピーナッツ油

日本ではあまりメジャーではないピーナッツ油です。その名の通り、落花生の実から摂ることができる油ですね。こちらでは、かなりメジャーです。ピーナッツ独特の香りが強いので、好き嫌いが分かれるかもしれません。和食には合わないと思いますが、中華料理(炒め物など)には意外とマッチするんですよ。

ちなみにナッツ系アレルギーの方は、外での食事にはこの油が使われていることが比較的多いと思うので、面倒ではあっても、毎回確認した方が無難だと思います。

ただ、こちらでは一般に、そういった食品アレルギーに対する理解がまだあまりありません。アレルギーの人自体が非常に少ないような気がします。(ただ認知されていないだけなのか、よく分かりませんが・・・。)余談ですが、私のアトピーが少し酷くなって手が荒れているような時は、中国人の友人たちは皆「尋常ではない!」と思うらしく、ものすごく心配されます。

それで、外国人向けの高級レストランでもない限り、油の種類を聞いたら、まず間違いなく露骨に怪訝な顔をされるとは思います。でも健康には変えられないので、気にせず聞いてみましょう。

ひまわり油

絵でわかりますね!ひまわり油(右)

ひまわり油もよく見かけます。私はまだ試したことがないのですが、ちょっと気になっている油の1つです。

菜種油

お馴染みの菜種油

こちらでも菜種油はありますが、それほどメジャーでもないように思います。こちらは5ℓで65.5元(1084円程度)です。

調整油

以前購入したこちらの油は不評でした

5ℓで56.5元(935円程度)のこちらの油、以前「金の魚のメーカーだし、いいかな」と思って購入し、使っていました。でもだいぶ後になってから、主人が「これは色々な油が調合された調整油で、そのせいか変な匂いがするから、次は買わない方がいい」と言ってきました。

食に関してかなり鈍感な私は、特に何とも思っていませんでしたが(汗)、最近スーパーで買い物中に見かけたので、ふとボトル裏側を見てみました。

すると確かに大豆油、菜種油、ひまわり油、ピーナッツ油、稲米油、トウモロコシ油、ごま油などなど、たくさんの種類の油を混ぜた物だと書いてありました。しかも、大豆油と菜種油は遺伝子組み換え食品加工ということが判明!格安というわけでもないのですが・・・今度から気を付けたいと思います。

トウモロコシ油

トウモロコシ油

こちらは、トウモロコシの種から摂れるトウモロコシ油です。5ℓで81元(1341円程度)と、他の油と比べると結構お高い印象です。(もちろん販売店やメーカーによって、同じ油でも値段は変わってきます。)

前回は変な油を買ってしまったので、今回は主人に納得してもらうためにも少し高めのものを・・・と思い、初めて購入してみました。我が家はピーナッツ油のように香りが強烈なのはあまり好きではないし、初めてでよく分からなかったので、今回は試しに小さめの1.8ℓにしました。

私が買ったのは、非转基因(北京語:フェイジュアンジーイン)と記載されたもので、1.8ℓで33.8元(560円程度)でした。「转基因」とは、遺伝子組み換え食品のことで、前に「非」が付いているので、こちらは遺伝子組み換えではないという意味のようです。

今のところ特に問題もなさそうなので、とりあえず次回もトウモロコシでいこうと思います。

神経質にならず、楽しんでいきたいです

日本の食品安全基準から考えると、どうしても劣ってしまうのですが、こちらでもある程度の健康を保って生活することは可能です。都市部だったら、日本人もたくさん住んでいるはずですよ。

一般に都市部には、たくさん輸入品物のお店があります。必要であれば、日本と全く同じ物を手に入れることができるので、心配ありません。割高にはなりますが、ほとんど何でもあるんですよ。機会がありましたら、恐がらずに、一度是非遊びに来て下さいね。

*2017年7月のレートによります。

この記事のライター

中国広東省広州市に住む30代主婦です。今の目標は広東語をマスターすること!大好きな広州を、楽しく詳しくレポートしていきます★

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