デュッセルドルフでオペラ観賞!レベルの高い本場の演奏をライン川沿いで堪能!

デュッセルドルフでオペラ観賞!レベルの高い本場の演奏をライン川沿いで堪能!

ドイツ各地に数多くある歌劇場の中でも、特に私がおすすめしたいのがデュッセルドルフにあるドイチェ・オーパー・アム・ラインです。お家芸であるドイツ・オペラの公演はもちろん、各国各種の音楽を良質のクオリティーで味わうことができます。この記事ではそんなドイチェ・オーパー・アム・ラインへ行く際に知っておきたい情報をシェアします!


ドイツ西部に位置するデュッセルドルフは、日本人が数多く住む町としても有名ですが、実はクラシック音楽業界ではそのオペラ座のレベルの高さで知られています。デュッセルドルフのオペラ座はその名をドイチェ・オーパー・アムーライン(Deutscheoper am Rhein)といいます。日本語に直訳すると、「ライン川沿いに立つ国立オペラ座」という意味になります。

その名の通り、豊かなライン川の流れに寄り添うように作られた美しい町デュッセルドルフで、極上のドイツ・オペラを堪能するために、知っておくと役に立つポイントなども踏まえつつ、デュッセルドルフのオペラ座をご紹介します!

デュッセルドルフのキューニヒスアレー(注:日本語訳「王のエリア」)

ドイチェ・オーパー・アム・ラインのドイツにおける位置づけ

デュッセルドルフが位置するドイツ西部のノルトライン・ヴェストファーレン州には、数多くのオペラ座や劇場が存在します。ドイツの中でも特に、劇場関連施設が密集している地域だと言ってよいでしょう。その中でもひと際レベルが高く、見ごたえのあるパフォーマンスを提供し続けているのが、今回ご紹介するドイチェ・オーパー・アム・ラインです。

「ドイチェ(ドイツ国立)」というだけあって、市立や州立の劇場などと比べると規模が大きく、資金力でもひとつレベルが上です。かと言って、ドイツにある国立の劇場全てがハイレベルをキープできているわけではありません。私は10年以上前から各国各地のさまざまな規模の劇場やオペラ座を訪れていますが、ドイツ国内で本当に感動できる演奏が観られるのは、このドイチェ・オーパー・アム・ラインを含むごくわずかな超有名劇場だけです。

ドイチェ・オーパー・アム・ラインは、主にワーグナーやシュトラウスなど、ドイツ人作曲家の規模の大きなオペラを上演していますが、イタリアやフランスのレパートリーも幅広く取り入れており、いずれも満足のいくレベルを保っています。イタリアものを上演する際にはイタリア人の著名な指揮者とキャストを呼び寄せたりと、「本物」のパフォーマンスを作り上げる努力がはっきりと観客まで伝わってくる、今の時代には希少なオペラ座です。

ですがやはりドイツでオペラを観るのであれば、私個人としてはドイツものの公演をおすすめしたいと思います。ドイツで生まれ育まれた音楽を、ドイツ人の手によってドイツの空気の中で聴く、その行為自体に、すでに大きな価値があるのではないでしょうか。

ドイチェ・オーパー・アム・ライン外観

チケットを予約する際のアドバイス

ドイツには数多くの歌劇場があり、それぞれが独立したシーズンを展開しています。夏の短いオフ・シーズンを除いて、常時各地で数多くのオペラ公演やクラシック音楽のコンサートが催されているため、何のコネもなくても、個人的にチケットが取りやすいのが魅力の一つです。

例えばイタリアの歌劇場ではチケットは毎回激しい争奪戦ですので、発売日当日にパソコンに張り付いていなければいけない…なんてケースも珍しくないんです。

ドイチェ・オーパー・アム・ラインの会場は充分広く、公演数も多いため、希望者全員にチケット購入のチャンスが残されています。私は過去3回このオペラ座に足を運びましたが、いずれもチケットを予約したのは1週間前ほどと比較的直前でした。それでも問題なく、希望の席を選んでリーズナブルな価格でチケットを購入することができています。

下記のサイトからチケットの予約をすることができます。旅行代理店などを通さずに個人的に購入した方が、ずっと安くつきますから、ぜひダイレクトにオンラインでチャレンジすることをおすすめします。

ドイチェ・オーパー・アム・ラインのオンライン・チケット・オフィス(英語ページ)
https://operamrhein.de/en_EN/karten

席は、希望の価格帯の中から自動でポジショニングされる予約方法と、自分で座席表の中から選んで予約する2通りの方法があります。私は絶対に後者で予約し、観やすく、かつ居心地の良い席をゲットします。同じ値段を払うのだから、より良い席の方がいいに決まっていますよね。

私がおすすめしたいのは、いわゆる「アリーナ席」ではなく上階の席の一列目です。以下の写真をご覧ください。

ドイチェ・オーパー・アム・ラインで一番高額の一階席からの視界

こちらは最も高い価格帯のチケットを安く手に入れることができた時の私の視界です。この時点ではまだ上演前なので、前列・前々列に誰も他のお客さんが座っていないため、視界は良好です。ですが、このエリアの席はまず間違いなく満席に近い状態になります。目の前には他人の頭に次ぐ頭に次ぐ頭…

ちなみにドイツ人の平均身長は日本人のそれに比べてはるかに高いことは想像に難くないでしょう。男性なら190センチ越え、女性でも170センチ越えの長身がごろごろいます。むしろそのくらいは普通です。そんなドイツ人が平場の席で小柄な日本人の前に座ったら、舞台は非常に見づらくなります。前列の人が姿勢を変えるたびに、大きくこちらも頭を動かさないと何も見えない…なんて状況は日常茶飯事です。そのため、公演に集中できず、せっかくの良質のパフォーマンスも感動が薄れてしまいかねません。

3階の桟敷席からの眺め

一方こちらはリーズナブルな上階の桟敷席サイドよりからの眺めです。舞台は遠のきますが全容はしっかりと視界に納まりますし、オーケストラと指揮者がよく見えるようになります。そして何より一列目の席を取れば、視界に他人の頭は入り込んできません!

前方の淵に手をついてリラックスしていても、誰の迷惑にもなりませんし、一階の平場よりも途中にある通路の数が多いので、通路脇を取れば片側のお隣はいません。窮屈な思いをせず、存分に集中して公演を楽しむことができます。

そして何より、高額の一階席より上階に登った方が音響効果として大きな助けになります。一階席ではどうしてもオーケストラが大きく聞こえてしまいますが、上に登れば上るほど、歌手の声とオーケストラのバランスがよくなります。舞台上の音とオーケストラピットの音がよく折り合って耳に届くのです。そのため、オペラ業界の玄人は得てして上階の席を好みます。

公演前と休憩時間の過ごし方

ドイチェ・オーパー・アム・ラインのオペラ公演前には、希望者に向けて手短にその日のオペラの概要を説明してくれる時間が設けられています。フォワイエ(Foyer)と呼ばれる廊下にある簡易的なスペースで、専門家がオペラ作品と作曲家について、おおよそのあらすじや時代背景などをわかりやすく解説します。

これが行われるのが開演時間のおよそ30分前です。すべてドイツ語にはなりますが、公演のチケットを持っている人は無料で参加できますので、ドイツ語を勉強中の人などにはおすすめです。

フォワイエでの説明会の様子

このフォワイエは、幕間の休憩時間にはドリンクや軽食を楽しむことができる談笑スペースに変わります。説明会の時に使用されていたパイプ椅子は取り去られ、即席の立食パーティーのような雰囲気になります。

シャンパンやワインなどのアルコール類をはじめ、ソフトドリンクもグラスで販売されるので、公演中に乾いた喉を潤そうと、大多数の観客たちがこのスペースに集まります。ドリンクの価格設定は若干高めではありますが、オペラ座内部の客席での飲食は禁止されているため、3時間から5時間にもおよぶことのあるオペラ公演の際には、やはり必要不可欠なサービスですよね。

ドリンクのサービスカウンターは非常に込み合いますが、かなりの人数の従業員の方々がテキパキとお客さんをさばいていくので、見た目ほど時間はかかりません。30分の幕間休憩の間に、購入してから飲み終わるまで、焦らずゆっくりしていても充分に間に合います。

他の都市からオペラを観に訪れる場合

私はデュッセルドルフから少し離れた町に住んでいるため、ドイチェ・オーパー・アム・ラインへオペラを観に行くのはちょっとした小旅行になります。

デュッセルドルフは観光地でもあるので、決してホテルの相場は安くありません。特に週末には、そこそこ評判が良いホテルを探すと、ひとり一泊70ユーロ以下の部屋を見つけるのはとても難しくなります。オペラを観終わった後は夜遅くの移動になるので、立地と治安も考慮すると更に宿泊先の選択肢は狭くなってしまいます。

そこでおすすめしたいのが、ときどきある昼間の公演です。オペラ公演というと、どうしても夜に行われているイメージが強いですが、例外も存在します。日曜日の公演などは開演時間が早いことが多く、デュッセルドルフに泊まらなくても観賞することが可能です。お昼の15時開演という演目もあるので、デュッセルドルフに宿泊予定のない人は、それらの公演を狙うことをおすすめします。

ドイツ国鉄(DB)は、日本の新幹線とは違って比較的夜遅くまで運行しているので、車を持っていなくても、遠方からでも、日帰りでのオペラ観賞が可能になります。事前に電車の時刻を調べて、公演時間と合わせて旅程を立てると良いでしょう。

ドイツ国鉄のホームページ:
https://www.bahn.de

ドイチェ・オーパー・アム・ラインのホームページでは、各公演のおおよその終演時間まで明記してあります。

ドイチェ・オーパー・アム・ラインのある日の公演内容

まとめ

ドイツには本当に数多くの劇場やオペラ座があります。ですが、耳の超えたクラシック音楽ファンが納得のいく演奏に巡り合うのは簡単ではありません。そんな現状の中、毎回期待を裏切らないのが今回ご紹介したドイチェ・オーパー・アム・ラインです。

せっかく貴重な時間とお金を使って足を運ぶのなら、やはり「来てよかった!」という晴れ晴れとした気持ちでオペラ座を後にしたいものですよね。

シーズン内容の充実度、パフォーマンスのクオリティー、チケットの価格設定などなど、あらゆる観点から、私はこのオペラ座に高評価をあげたいと思います。

ドイツにお越しの際は、ぜひみなさんも一度このオペラ座で、極上の音楽体験をしてみてくださいね。

この記事のライター

ヨーロッパ在住歴13年の経験を活かしてイタリア、スイス、ドイツ、フランスのちょっとディープな観光情報をお届けします!

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