覚悟して食べよう!中国で大人気の「肉松パン」とは?中国のパンとパン屋事情あれこれ

覚悟して食べよう!中国で大人気の「肉松パン」とは?中国のパンとパン屋事情あれこれ

海外旅行をすると、誰でも「これはどうしても食べられない・・・」というものに一つか二つはぶち当たるものではないでしょうか?今回は、食べるのならある程度覚悟が必要な中国で大人気の「肉松パン」をご紹介します。肉松って何?どんなお味なの?気になる肉松パンをレポートする前に、まずは今の中国でのパン事情からご説明していきましょう。


現代中国のパン事情

中国人の主食は主に小麦と米です。ザックリ分けると中国の北の人は小麦(麺やマントウなど)を、南方の人は米を主食とします。パンが主食でないという点では、日本人と同じですね。でも、日本では朝ご飯を中心にパン食も大人気です。

今は中国でもパンを食べる人は多くいます。でもそれは「パンが好きだから」ではなく「パンが便利だから」です。学生さんが朝時間がなくてパンにしたり、ママが小さい子どものオヤツ代わりにパンを買い与えている光景はそれなりに見かけます。

でも、私は今まで一度も「パン好き」の中国人に会ったことがありません。市民のニーズがその程度ですし、パンの質は全体的に「それ程でもない」というのが現状です。筆者はご飯派ですが、たまに美味しいパンが食べたいとも思うので、最近いくつかのパン屋を比較検討しています。

正直まぁまぁなパンが多い中国。

ところで、私が中国に来て間もない頃に中国人の友人に勧められてトライした地元特有のパンがあります。実はそれ以降ずっとそのパンを避けてきたのですが、それが記事の後半でご紹介する「肉松(ロウソン)パン」です。非常に独特なパンですが、こちらでは結構人気です。

肉松パンは大抵のパン屋で安価で購入できますし、地元の変わったグルメに是非挑んでみたい!という方にはおススメです。確実に笑い話のネタにはなりますよ(笑)では、まずは中国広州市内によくあるパン屋からご紹介します。

中国広州市のパン屋(筆者のおススメ順)

BreadTalk(面包新语)

シンガポール生まれのパン屋BreadTalkは、中国をはじめ香港、台湾、マカオ、タイ、マレーシアやインドネシア、フィリピンなど多くのアジア諸国に進出している大手パンチェーンです。ここのパンは普通に美味しい。

中国地元のパン屋と違って、店内を一目見て「食べたいな~」と思えるパンがたくさんあります。決して安くはありませんが、パンの質から考えれば高くはありません。中国旅行中にちょっとつまむなら、BreadTalkのパンをおススメします。

チョコレートやイチゴが練りこまれたパン。1つ15元(*約258円)。

CHASE LUCK(长乐饼屋)

BreadTalkの次におススメなのが、CHASE LUCKというお店です。BreadTalkと比べると、より庶民的なパン屋のイメージです。

例えばBreadTalkで5元(約86円)のプレーンドーナツを、CHASE LUCKだと3元(約52円)で購入することができます。砂糖がまぶしてあるだけのごく普通のドーナツで、どちらも味に大差ありません。

またCHASE LUCKには、1元(約17円)のミニシュークリームがあります。中国の洋菓子は生クリームが不味いケースが多いのですが、ここのシュークリームは割と美味しいです。ミニなので、一口でサクッといただけますよ。

LOHAS CAKE(绿叶居西饼)

LOHAS CAKEのパンは比較的安くて美味しく、当たり外れがありません。パン屋と言うよりはカフェに近く、紅茶やフルーツジュース、緑茶などのドリンクメニューが充実したお店となっています。

カウンターでパンとドリンクを購入し、店内のカフェスペースでいただきます。中には3階まである大型店舗があったりテラス席が用意されていたりと、どんどんカフェ化が進んでいるんですよ。

本当は1番おススメのお店なのですが、実は広州市中心部にはまだまだ店舗が少ないんです。(以前住んでいた広州市郊外にはたくさんありました。)今後、広州市内にも進出してきてくれることを期待しています。

美心西饼(mei-xin-cakes)

駅の構内に多い美心西餅。

香港から来た美心西餅は、広州地下鉄各駅で必ず見かけると言って良いほど地下に(もちろん地上にも)多い、広州市ではメジャーなチェーン店です。

個人的には、特に特徴がないのが特徴かなと思っています。周りにこんなにたくさんあるのにどうも惹かれるものを感じず、私は利用したことがありません・・・。

聖安娜餅屋(Saint Honore Cake)

こちらも香港系列のパン屋です。店名が繁体字(中国で一般的に採用されているのは簡体字という略字)のお店は香港系列が多いんだとか。聖安娜餅屋のパンは美味しいのですが、他のお店よりも料金設定が結構高めです。

高くても美味しいパンが食べたいという人は、ポイントカードを作って通うとちょっとお得になりますよ。

中国パン屋で扱っているパン

パン屋店内には袋詰めにされているパンの他に、トレイとトングを使ってセルフで取るパンがあります。日本と同じシステムですね。店によっては店員が客のためにせっせとパンを取ってくれたりして、意外とサービスが良いんですよ。

袋詰めのパン。

上の写真の袋詰めのパンは6元~9元ほど(約103円~155円)です。やっぱり当日焼いたパンの美味しさにはかないませんが、いくらか日持ちするのがメリットでしょうか。

ちなみに食パンはほとんどが8枚切り(4枚切りや6枚切りといった選択肢はない)で、お値段は5元~20元前後(約86円~344円)と店によって幅広いです。

ポークチョップバーガー。

上の写真は、厚めの豚肉をサンドしたポークチョップバーガーです。ポークチョップバーガーと言えばお隣のマカオが有名ですが、中国広東省にも出回っています。

このポークチョップバーガーは、豚肉とチーズの他に何か白い物体が挟まっていて謎でした。5元ということで、ボリュームの割にお財布に優しいパンとなっています。

日本のパン屋に当たり前のようにあるサンドイッチやカレーパン・焼きそばパンのようなお惣菜パンは、中国ではほとんど見かけません。ただ最近、イオンなどでサンドイッチ用の白いパンを見るようになったので、これからサンドイッチがパン屋にも進出してきてくれるかもしれませんね。

ハチミツゆずパン13元(約224円)。

フランスパンやクロワッサンは中国のパン屋でもメジャーです。大体フランスパンは4~6元(約69円~103円)、クロワッサンは6~8元(約138円)で販売されています。ちょっと軟らかめですが、どこもフランスパンがお安めです。

最近は凝ったパンが増えてきています。

最近、広州市内にパンの質にこだわった有機パン専門店が進出してきています。パンが少しずつ市民の生活に浸透してきた結果、より美味しい、より安全なものを求める傾向が高まってきたのでしょうね。

そういったこだわりの専門店となると、お値段が一般的なパン屋の倍します。また、ドイツ人が経営する本格ドイツパン屋など本場のお店もあって絶対美味しいこと間違いないのですが、お値段は他と比べて5倍くらいするんです。

今のところ高嶺の花ですが、中国でも日常的に美味しいパンを食べられるようになる日も、そう遠くないのかもしれません。では、ここからはついに例の覚悟が必要な「肉松パン」についてご紹介していきましょう。

中国ではメジャーな食品「肉松(ロウソン)」とは?

肉松(中国語ではロウソン)とは、中国では昔からよく食されている豚肉でんぶのような食品です。肉のドライ食品と言っても良いでしょう。見た目と食感がまさにでんぶで、味は甘いのかしょっぱいのか微妙、甘めの肉かなというお味です。

中国ではこのロウソンをご飯や豆腐にまぶしたり、卵焼きやお粥に入れたりして食べます。他にもお饅頭や月餅などデザートの具にしたり、パンに乗せたりと色々な使い方ができるとってもポピュラーな食材の一つです。

肉松たっぷりの「肉松パン」のお味は?

パンに肉松を乗せただけの肉松パンは、中国のパン屋ではかなりメジャーな存在です。今回取材のため4~5つのパン屋を覗いてみましたが、どこにでもありました。

下の写真にある、モシャモシャしたでんぶのようなものが肉松です。この肉松パンには何だか黒い物体が混じっていると思ったら、これは海苔肉松パンでした。6.5元(約112円)です。このように、地元の人に人気の肉松パンはバリエーションも豊富です。

これが噂の「肉松パン」!

個人的には、中国人から「中華料理は好き?」と聞かれた時に、「大好きだよ。中国のものは美味しいものばっかりだから、ドリアンと肉松以外は好き!」と強調して答えるほど肉松は受け付けません。特に、お饅頭系の肉松はいただいても隠れて処分してしまうレベルです。

私だけでなく、こちらで生活する日本人の友人たちも肉松に対する反応はほぼ同じです。日本人の間では不味いと評判の肉松(笑)でもこの機にネットでの評判を見てみると、実は日本人でも「肉松は美味しい」と感じる人がいるようです。正直かなり驚きです!味覚は人それぞれですね。

また、記事の最初の方で紹介したBreadTalkの肉松パンだけは美味しいという声もありました。確かにBreadTalkにも肉松パンはありましたが・・・その噂を見て、勇気を出して買ってみようかと思いましたが、やっぱり私には無理そうです。

美味しい肉松をお求めの方は、是非BreadTalkの肉松を試してみてくださいね。衝撃的な肉松に興味がある場合は、個人的にはパンよりも肉松餅(饅頭系のお菓子に肉松が入っているもの)を試してみることをおススメします。パンよりもっとパンチが効いていますよ!

要注意!中国パン屋のケーキは「不味い」か「惜しい」?

中国のパン屋には大抵ケーキもあります。店舗にもよりますが、カットケーキからホールケーキまで大小様々扱っていますよ。そういえば、今まで中国で「ケーキ屋さん」というのを見たことがないような気がします。ケーキはパン屋で、が中国式です。

ただ、中国パン屋のケーキはなかなか曲者です。一見綺麗で美味しそうなのですが、実は「不味い」もしくは「惜しい」味のものが結構多いんですよ。もちろん美味しい美味しくないは個人の感覚ですが、中国のケーキが日本人の口に合いにくい理由はその材料にあると思っています。

どうもバターや生クリームといったケーキに欠かせない材料が不味い、もしくは日本で使われているものと違うようなんです。「何か変な味がするバター」や「どうも癖がある惜しい味の生クリーム」を使って作ったケーキって、やっぱりかなり微妙です。

食べられないほど不味いことはないのですが、見た目と味のギャップにガッカリする確率高し!なので注意が必要です。やはり安いものほど変な味がする傾向があるので、私はとりあえず見た目にかかわらず10元(約172円)以下のケーキは買わないと決めています。

可愛らしいカットケーキですが・・・。

上の写真ではほとんどのケーキが10元~12元(約206円)ですが、1つ4元(約69円)のマンゴームースはもしかしたら期待している味とは違うかもしれません。

でも嬉しいことに、中国のケーキも改善の傾向にあって、数年前までは「一部のお店を除いてほぼ確実に微妙な味がする」イメージでしたが、最近では普通に美味しいものも増えてきました。激安である必要はないので、中国でも安心してケーキを購入できる日が来ることを心待ちにしています。

中国で突如友人宅を訪ねるなど手土産が必要になったなら、果物を持参することが多いです。もしケーキを食べてみたかったら、チーズケーキ系が無難ですよ。ショートケーキなど生クリームがメインのものはやめておきましょう。

まとめ

せっかくの中国旅行なら中国でしか食べられないものを!ということで、肉松や肉松パンにチャレンジしたい人もいるかと思います。チャレンジとは言っても死ぬほど不味いというわけではないので、ある程度覚悟して食べれば「何だこんなものか」となるかもしれません(笑)

旅の記念か笑い話の種に、興味のある方は中国パン屋の肉松パン、お試しくださいね。

*記事内のレートは全て2018年6月のものです。

この記事のライター

中国広東省広州市に住む30代主婦です。今の目標は広東語をマスターすること!大好きな広州を、楽しく詳しくレポートしていきます★

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