世界的観光スポット、ウユニ塩湖をちょっとだけネガティブな目線で紹介したい

世界的観光スポット、ウユニ塩湖をちょっとだけネガティブな目線で紹介したい

ボリビアというとどこにあるんだろう?日本人の間ではそのように思われていましたが近年、ウユニ塩湖という観光地が大々的に取り上げられ、ボリビアの知名度も急上昇しました。絶賛される絶景スポットですが、ちょっとだけネガティブな目線でウユニを紹介したいと思います。ウユニ塩湖の実際のところをお伝えできればと思います。


ウユニ塩湖はバックパッカーの最終地とも呼ばれるタフな場所

一面に広がる白い塩の大地は印象に残りますが、たどり着くまでがとにかく大変

TV番組やCMなどでもウユニ塩湖はたびたび登場します。鏡張りになったウユニ塩湖に空が映り込んでいてまるで雲の上を歩いているかのような気持ちになるそんな絶景スポットとして紹介されます。確かに私も以前ウユニ塩湖へ行かせていただき実際に鏡張りの美しい景色を見ることができました。

その景色は本当に綺麗です。しかし、そのウユニ塩湖までたどり着くのが本当に大変です。ボリビア国内は多少改善されたとはいえ、交通の便も道もよくありません。バックパッカーの間ではウユニ塩湖は最終地とも呼ばれるほどタフな道のりを通過しなければたどり着けません。

日本からボリビアまでは一般的なアメリカ経由なら飛行機で30時間かかります。30時間かけてやっとの思いでボリビアの首都ラパスに着いてもそれで終わりではありません。首都ラパスからウユニ塩湖のある町ウユニまでは長距離バスで11時間かかります。

ラパスからウユニまで飛行機がありますが、たとえ飛行機を利用して1時間ちょっとでウユニまでたどり着いても、次は高山病との戦いです。なぜならウユニ塩湖は3600mの高地にあるからです。日本からのフライトの疲労により高山病で寝込む可能性は大です。体調管理は非常に重要です。

その他のボリビアの都市からウユニに向かう時にも長距離移動で10時間越えのバスはザラです。ボリビアは国土が広く、快適な道路がまだまだ少ないので長距離移動は体力がいります。飛行機で簡単にウユニに行けるようになりましたが、高地に体が慣れていないと高山病になります。

せっかくウユニ塩湖に着いたのに体調が悪くて寝込んだままだったという旅行者もいますので、もし陸路でほかの都市から移動する場合はスクレやコチャバンバといった2000m級の町で何泊かして体を高山に適応させることを強くお勧めします。

真っ白な大地ではなく、意外と茶色い?環境汚染は深刻です。

年々、車による汚れが目立つウユニ塩湖。茶色く映る景色は少し悲しくなります。

真っ白な雲の様な大地をランドクルーザーで疾走してゆく。ウユニ塩湖を紹介する映像でよくある場面です。塩湖ですので白いのは当たり前です。しかし残念ながら世界的に有名な観光地になっていくのに比例してウユニ塩湖はどんどん色が変わっていっています。

一日に大量の車がウユニ塩湖を観光のために走ることになっています。もちろん世界的な観光資源ですから町としても利用しないわけにはいきません。でも、車のタイヤに含まれている土が塩湖に混ざって、ウユニ塩湖はどんどん茶色くなっています。

近年では、このウユニ塩湖でダカールラリーが開催されるようになりました。それもあって今まで以上に車がウユニ塩湖を走るようになりました。そのせいでウユニ塩湖が真っ白ではなくて、土が混じった薄い茶色のような色に。

世界的な観光地で、絶景を届けてくれる場所ですから本当に残念です。行って自分の目で確かめていただけたらと思うのですが、最近のウユニ塩湖は白ではありません。薄く茶色になりつつあります。

ウユニの町は特に見どころはなく、レストランは割と高め

何もない寂れた印象のある町ウユニ。

ウユニ塩湖に隣接するウユニという町があります。ここを拠点にウユニ塩湖のツアーに出かけてゆくことができますが、はっきり言って見どころは何もありません。外国人向けのレストランやカフェが用意されていて時間をつぶすことはできますが、料金がとにかく高すぎる。

もちろん観光地ならではの事情でしょうが、ボリビアの普通の大衆レストランと比べて値段が3~5倍します。

鏡張りの景色は一度は見ておきたいが…

鏡張りの絶景は素晴らしい!

ウユニ塩湖と言えば、雨が降り地面にたまった水に映る空の景色、いわゆる鏡張りの光景が有名です。CMなどでよく映し出されていますが、確かにこの鏡張りの景色は一生に一度見る価値があります。この世のものとは思えない地球の偉大さを肌で感じることができます。

この鏡張りのなか太陽が昇り、沈んでゆく景色は一生忘れることはできません。鏡張りが見られるのはボリビアの雨季のシーズン、1月から3月です。この時期にウユニ塩湖を訪れることをおすすめします。しかし、鏡張りではないウユニ塩湖を見るべきか?と言われれば個人的にですが答えはNOです。

環境汚染でどんどんウユニ塩湖が茶色くなっているのもそうですが、ただの塩湖の様子は日本から何十時間もかけて行ってまで見る景色なのかと言われれば少し難しいところがあります。旅行者が大量に捨てるゴミも景観を邪魔していて世界遺産に認定されないという悲しい現実もあります。

とにかく行くまでが本当にタフなので、現地での感動がたどり着くまでの旅程の大変さとプラスマイナスされます。意外ともう一度行きたいという人が少ないような気がします。ウユニ塩湖の絶景がTVやインターネットなどで簡単に見れてしまうのも実際の感動を少なくさせるかもしれません。

でも、鏡張りのウユニ塩湖の景色はぜひ見てほしい絶景です。また、夜の星空ツアーで見られるプラネタリウムの様な星空もぜひ体感してほしいところです。

あまりTVで取り上げられない奥地ツアーの方が印象的という声も

ウユニ塩湖からさらにチリ国境まで行く奥地ツアーで見られる絶景の場所。ラグーナ・ベルデです。

はっきり言ってウユニ塩湖の映像はネットやテレビを介せばいくらでも見ることができます。それほどまでに知名度が急上昇し、メディアの露出も増えています。もちろん現地に行けば感動しますが、事前にウユニの映像を見ていると感動も半減するのも実際のところです。

しかし、ウユニ塩湖には奥地ツアーと呼ばれ、2泊3日の旅程でチリの国境まで行くツアーがあります。こちらはなかなかメディアなどでも紹介されていませんし、かつ地球の絶景を楽しむことができます。最終的には5000m近くの高地にまで車で行きますのでかなりタフなツアーです。

外国人旅行者などに聞いても、ウユニ塩湖よりも奥地の絶景のほうが印象的だったという声もよく聞きます。特に人気のスポットは4000mを超える場所にあるラグーナ・ベルデというエメラルドグリーンの湖。銅鉱物が沈殿したことによってこの独特の美しいカラーを生み出しているそうです。

真っ赤な湖にフラメンゴがいる独特の風景を提供するラグーナ・コロナダ

奥地ツアーならラグーナ・コロナダも見逃すことはできません。4000mの高地になぜこれほどのフラメンゴが生息しているのかわかりません。そして真っ赤な様子の湖はまさに感動もの。地球の神秘を体験できる場所です。奥地ツアーは荒野をひたすら走ります。

まるで地球の最果てに来たかのような気分になれます。世界的に大注目を集めているウユニ塩湖に比べるなら奥地ツアーはさながら穴場スポットかもしれません。ぜひ、ウユニに来たなら奥地ツアーも楽しんでください。しかし、体力的にかなりきついので体調管理には気を付けて。

おわりに

ボリビア屈指の観光名所ウユニ塩湖をちょっとだけネガティブな目線で紹介してみました。もちろん素晴らしい景色を味わえる絶景スポットであることに変わりはありません。しかし、ウユニに着くまでの道のりはかなりタフです。山岳地帯のため年間を通じて寒く、6月7月の冬の季節は-20度にまで気温が下がります。

かつ3600mの高地ですので高山病のリスクもあります。バックパッカーの終着地ともいわれる理由がよくわかります。なのでアドバイスとしては弾丸ツアーでウユニを訪れるのはおすすめしません。じっくり日程をとって徐々に標高を上げて体を慣らしてゆく仕方でウユニ観光に挑みましょう。

標高の低いボリビアの都市から飛行機で一気にウユニへ行ってしまうのも手ですが、後で高山病で大きく体調を崩して旅行プランが崩れてしまうこともあり得ます。体調を最優先してこのタフな旅行を乗り切りましょう。そして、鏡張りの景色は素晴らしいです。雨季の1月から3月にウユニを訪れることをおすすめします。

少しネガティブな情報になってしまったかもしれませんが、これがウユニ塩湖観光の実際のところです。大きな感動がありますが、とにかく体力を使います。うまく体調を管理しながらウユニ塩湖を楽しんでくださいね。体力に自信のある方は奥地ツアーにぜひ参戦してください。

この記事のライター

南米ボリビアに在住。まだまだマニアックな観光地や穴場スポットがたくさんある国ですので、少しづつ紹介できたら嬉しいです。

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