仏教にとってはとても大切な日であるタイのアーサーラハブチャーとカオパンサー

仏教にとってはとても大切な日であるタイのアーサーラハブチャーとカオパンサー

アーサーラハブチャーとは、太陰暦8月の満月の日のこと。その翌日のカオパンサーとは、日本語では入安居と呼ばれ、毎年陰暦8月の十六夜の日がその日に当たります。どちらも仏教にとってはとても大切な日です。人々は寺院に出向いたり、各地で祭りごとが行われますが、今回はカオパンサー当日の朝の様子についてレポートします。


アーサーラハブチャーとは

僧侶たちが寝泊まりしている建物

アーサーラハブチャーとは、太陰暦8月の満月の日のこと。悟りを開いた釈迦が、5人の弟子に初めて説法を行い、「仏・法・僧」の三宝が揃った日とされ、「三宝節」とも呼ばれています。2017年は7月8日がアーサーラハブチャーの日でした。翌日7月9日が、カオパンサー(入安居)です。どちらも仏教関連の祝日となり、毎年日にちは変わります。人々はこの日を祝い、寺院にお参りに行ったりしますが、気持ちとしては、翌日のカオパンサーの前夜祭のようなもの。お母さんたちは、翌日にお供えする料理を家でこしらえたりしています。

カオパンサーとは

カオパンサーは入安居とも呼ばれ、これから三ヶ月間、僧侶が熱心に修行する期間です。僧侶たちは、仏教の修行に専念するため寺にこもります。雨期の間に稲や草木、虫などの命あるものを誤って踏んでしまうことを避けるために寺にこもるとも言われています。タイの男性は小さな虫でも殺さずに、逃がしたりしますが、こういうことが関係しているのかもしれません。とにかく命あるものを大事にします。出家の際に教わったのでしょう。タイの男性は、一生に一度は出家しなければなりませんが、この日を選んで出家する人もいます。

僧侶をしている間は禁酒しなければなりませんし、女性に触れてもいけません。女性に触れてしまうと、これまでの修行の成果がなくなってしまうのだそう。食事も朝と昼のみで、半断食状態の生活です。ちなみに、20歳を過ぎた健康な成人男性だったら基本的に誰でも僧侶になれるのだそう。そして、やめたければ、途中でやめることもできます。

カオパンサーが近くなると、1メートルほどの大きな黄色いロウソクがあちこちで売られるようになります。大きなロウソクをお寺に奉納するという慣わしがあるのです。タイのお寺に行くと、この大きな黄色いロウソクを目にすることができるでしょう。そして、カオパンサー当日は、タンブン(タイでは徳を積む行為を「タンブン」といいます)を行う熱心な信者が寺院に集います。

酒類は販売禁止されていました

仏教関連の日は、ホテルなど外国人向けの施設を除いて酒類の販売が禁止されます。飲むこと自体は禁止されていませんが、公然と飲むのは控えましょう。家でひっそりと飲む分には問題ありません。気持ち次第とのことですが、3ヶ月間禁酒するタイ人もいます。

アーントーン県のカオパンサーの日に潜入してみた!

今回私は、バンコクから車で2時間ほどの、アーントーン県にある寺院へ潜入してみました。カオパンサー当日の朝は早いです。5時には起きて準備し、6時には寺院へ出向きます。なので、前日はアーントーンに泊まりました。

早朝6時頃の様子

皆お弁当を持って来ており、何かと思えばお供えのためのものだそう。これらは後で僧侶が召し上がるものです。僧侶の人数分のお皿が用意されていますから、少しずつ取り分けていきます。白ご飯やお水をはじめ、おかずにお菓子まで、さまざまです。

白ご飯を取り分けています

こちらはお水を

カラフルな焼き菓子

早く来て場所取りします

どんどん人が集まってきました

最終的には、500人以上もの人で集まりました。かなり田舎なところだったので、周辺にこんなにもの人が住んでいたなんて驚きでした。7時過ぎには僧侶が登場し、お経が始まりました。

僧侶がずらり

お供えものがたくさん

お経は1時間ないくらいでした。お経を唱え終わると、先ほど準備したご飯やお菓子を僧侶が召し上がります。そして食後に、大きなロウソクをはじめ、お供えものが僧侶の前にたくさん集められます。バケットの中には、お菓子や薬、タオルなど、生活に必要なものが詰められており、これらを普段僧侶たちは使うそうです。この詰め合わせは、お寺やスーパーなどで購入することができます。

生活必需品が入っています

今回、仏教の日のタイ人の日常に潜入してみて、改めて信仰心の強さを感じることができました。タイ人の、慈愛の精神の強さや優しさは、日々鍛え上げられたものなのでしょう。

この記事のライター

タイ在住5年目の専業主婦です。今でも、カルチャーショックに驚く日々。タイのおすすめ情報や、ローカルな部分をお伝えいたします。

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