ドイツにあるリトル日本・デュッセルドルフでの日本食事情を赤裸々リポート!

ドイツにあるリトル日本・デュッセルドルフでの日本食事情を赤裸々リポート!

日本に中華街があるように、ドイツには有名な日本人が集まる町デュッセルドルフがあります。日本人の人口密度が異常に高いこの町で、ネット上で評判の日本食レストランをいくつか回ってきました。口コミサイトでの評価は果たして本当に信用できるのか?食べ歩きがライフワークと化している私が、率直な感想をこの記事で記したいと思います!


日本人がドイツに住んでいると、何度も耳にすることになる町の名前がデュッセルドルフです。なぜかというと、この町にはいわゆる「日本人街」なるものが存在しており、数多くの日本人が住んでいるからです。そのため、本格的な日本料理を提供するレストランが数多くあり、日本食材も簡単に手に入ると、ドイツ在住日本人の間ではもっぱらの評判なんです。

私もドイツ在住5年目を迎え、「一度くらいは行ってみたいなぁ」と思っていたデュッセルドルフに、先日ようやく足を延ばしてきました!

この記事では実際に訪れてみた感想を、盛らず、飾らず、正直に、ネガティブな部分も隠さずにお伝えしたいと思います。

Johanneskirche(福音教会)

注意!日曜でもやっているレストランは数少ない!

今回の私の旅程は日曜日から月曜日にかけての1泊2日でした。そのため、日曜日でも営業している日本食レストランを探すのに非常に苦労しました。ネット上でとても評価の高いラーメン屋さん2軒が営業しているのを確認し、駅から旧市街地へ向かう道すがら覗いてみたのですが、2軒とも長蛇の列で一気にやる気が萎えました。

日本ではラーメン屋さんに行列ができているのは、むしろ当たり前の光景かもしれません。しかし、ヨーロッパ人は滅多なことでは並んで待ったりしません。レストランに行って、満席だったらとっとと店を変える人の方が一般的です。その風習に慣れてしまっている私は、いったん諦めてその場を離れました。

日曜日でその他のレストランが閉まっていることも、行列のできる理由のひとつになっていると思います。今後も日曜日にデュッセルドルフを訪れる際には、そのことを頭の片隅に置いておかなければ、と思いました。

ラーメン屋TAKUMIのレポート!

カウンターにあるTAKUMIのメニュー表

仕切り直して昼下がりの遅い時間に、一度は入店を諦めたラーメン屋さんに向かいました。やはり何組かのお客さんが待っていましたが、腹をくくって並ぶことにしました。ネット上で一番の人気を誇っているTAKUMIというラーメン屋さんです。

TAKUMIは少なくとも、ヨーロッパでしばしば遭遇する「偽日本料理店」ではありません。正真正銘日本人のおじさんたちが、厨房で忙しそうに麺の湯切りをし、日本人の店員さんが店内を走り回ってサービスしていました。

ただし、日本で散々美味しいラーメンを食べてきた私にとっては、正直「残念!」と評価せざるを得ないクオリティーでした。決して不味くはありません。ですが、「外食として食べるラーメン」としてはレベルが追い付いていません。スープも麺も、特筆すべき長所はありませんでした。普通サイズでも盛は良かったので途中で飽きてしまい、完食することができませんでした。

日本で美味しいラーメン屋さんに行くと、大抵スープの種類は多くても3種類ほどではないでしょうか?絶対的自信のある一種類のスープだけで勝負しているお店も多いですよね。

ですがTAKUMIでは、塩・みそ2種類・とんこつ・醤油など、スープだけでも様々なバリエーションがあり、どれを一押ししているのかがはっきりしない時点で「大丈夫だろうか…」と一抹の不安がよぎりました。ラーメンのトッピングとして唐揚げや照り焼きがあることにも違和感を覚えました。唐揚げは、スープに浸してべちゃべちゃになってしまっては、美味しさが半減するのでは?

ですがこれも、なるべく広い客層に受け入れてもらおうという企業努力なのかもしれませんね。菜食主義者用のメニューもありました。ドイツの地でこだわりのラーメンだけを出し続けるのは想像以上に大変なことなのかもしれません。

便利だなと思ったのは、お持ち帰り用のメニューがあったことです。からあげ丼などのご飯ものをテイクアウト可能でした。きちんと割りばしも一緒に入れてくれており、小さなキムチのパックも付いていて、丁寧な気遣いを感じました。

全体的にお値段はリーズナブルです。

お店の詳細情報
住所:Immermannstraße 28, 40210 Düsseldorf
電話:+49 0211 1793308
定休日:なし
ホームページ:http://brickny.com/takumi/

ドイツで食べる美味しい手打ちそば!そば庵

そば庵入口

本格的なお蕎麦を提供してくれる、小さなレストラン「そば庵」。こちらも日曜日は定休日なので、月曜日のランチに行って来ました。

私は今回あまり時間に余裕が無かったので、並んだり待たされたりすることが無いよう開店時刻には店の前で待機しました。時間きっかりに開店し、無事席を確保することができました。流暢な英語を話す日本人定員さんの対応も良く、お料理が出てくる時間もそこそこ早かったと思います。

私は今回天ぷらとざる蕎麦のセットを注文しました。お蕎麦はコシがあってとても美味しく、久しぶりにちゃんとした日本の味を感じることができました。一方天ぷらは、正直言って一般家庭の主婦が揚げるレベルのクオリティーだったと思います。もちろん決して不味くはありませんが、日本人的感覚から言うと「お蕎麦屋さんの天ぷらって、もっと美味しいよなぁ」というのが正直な感想です。サクサク感が足りませんでした。

それでもお蕎麦の美味しさと、食事前のお茶のサービス、しっかり蕎麦湯まで出していただけたことに満足してお店を出ました。店内にいたお客さんの9割は日本人でした。スーツを着た人が多かったので、デュッセルドルフに出張や駐在で来ているサラリーマンかもしれませんね。

お店の詳細情報
住所:Klosterstraße 68, 40211 Düsseldorf
電話:+49 0211 36777575
定休日:日曜日
ホームページ:http://soba-an.de/

そば庵のお蕎麦

日曜でもやっている評判の良いパティスリー

こちらは日本食ではないので番外編になります。私は甘いものも大好きなので、どこか他の町や国に出かけるたびにスイーツのお店もチェックします。残念ながらドイツのスイーツは大味で甘すぎて私の口には合わないので、ドイツ内での遠出の際にはお隣の国フランスのスイーツを扱っているパティスリーを探します。

今回も例に漏れず、ネット上で評判のいいパティスリーを片っ端から調べました。日曜でも営業しているフランス菓子のお店がちょうどいい立地にあったので、こちらに出かけてみることにしました。お店の名前はPatisserie Passion(パティスリー・パッシオン)。イートインスペースがあることも加点ポイントになりました。

旧市街から緑あふれる公園を抜けたところに店を構えるパティスリー・パッシオンは、一見とても小さなお店なのですが、店内に入ってみると意外に大きなイートイン・スペースに驚かされます。ショーケースには宝石のように美しいケーキたちが並んでいます。値段設定はかなり強気。それでも日曜日に本格的なフランスのスイーツを味わえるのだから仕方ないと思っていました。

ですが、運ばれてきたケーキを口に運んで私の中で葛藤が生まれました。「美味しくないわけはないのに、美味しくない…」

これまでの私の経験上、ドイツの大きめの都市にあるフランス系パティスリーに関しては、ネット上の口コミスコアに大きく騙されることはありませんでした。こちらのパティスリーも120件以上の口コミの平均で星4.5を獲得しています。

オシャレなお茶はとても美味しくいただきましたが、正直ケーキは重すぎて完食できませんでした。見た目は完全にフランスのスイーツなのですが、味がドイツ寄りだったように思います。ふわっとした印象の繊細なスイーツではなく、どっしりと甘い、寒い地域独特のスイーツという印象でした。残念です…

お店の詳細情報
住所:Kaiserstraße 34A, 40479 Düsseldorf
電話:+49 0211 17835563
定休日:月曜日
ホームページ:http://www.patisseriepassion.de/

青リンゴとバジルのケーキとフルーツティー

まとめ

なんだか全体的にネガティブなレポートになってしまいましたが、やはり美味しい日本食を食べるなら日本で、フランス・クオリティーのスイーツを求めるならフランスで、ということなのでしょう。それが容易に叶わないから、「そこに近い味」を提供するお店に需要が集まるのでしょう。

ですが、ドイツ人が「これが本物の日本食か!」と思っているのならば、本物を知っている日本人として少々歯がゆいなと思います。

日本人が数多く在住している町だけに、町中にあるスターバックスでは大きな看板で「抹茶ラテ」をアピールしていました。待ち時間があったので入店して、小さいサイズを頼んで飲んでみました。この抹茶ラテが、デュッセルドルフで口にしたものの中でトップクラスに美味しかったような気すらします。

この記事のライター

ヨーロッパ在住歴13年の経験を活かしてイタリア、スイス、ドイツ、フランスのちょっとディープな観光情報をお届けします!

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ドイツ デュッセルドルフ

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