生ハムの町パルマは観光地としても魅力的!イタリアの食と芸術を贅沢に味わおう!

生ハムの町パルマは観光地としても魅力的!イタリアの食と芸術を贅沢に味わおう!

イタリアはエミリア・ロマーニャ州に位置している小都市パルマ。生ハムやパルメザンチーズで有名なこの町は、観光地としても見所たっぷりです。イタリアの伝統文化や芸術の底力を感じさせてくれるこの町で、食、美術、音楽、ショッピングまで、イタリアの良さを短期集中で上手に堪能するために、私の個人的なおすすめポイントをご紹介します!


イタリアのエミーリア・ロマーニャ州にある小さな都市パルマは、観光地としての知名度はあまり高くはないかもしれません。日本で「イタリア旅行」というとどうしても、首都であるローマから始まりフィレンツェを経由し、そこからミラノまで直行してしまいがちです。

ですがフィレンツェとミラノの中間に位置するこのエミーリア・ロマーニャ州は、クラシック音楽家もしくはクラシック音楽愛好家たちにとってはとても重要な地域です。なぜならこの州から歴代のオペラ・スター歌手たちが排出され、今なお世界にその名をとどろかせているからです。

その中でもパルマは特に重要な都市として認識されています。その理由は、イタリアが世界に誇るオペラ作曲家の第一人者、ジュゼッペ・ヴェルディの生まれ故郷である小さな村ブッセートが、パルマ郊外に位置しているからです。

毎年10月10日のヴェルディの誕生日付近には、パルマとブッセートでヴェルディ・フェスティバルが開催されます。これは大規模なオペラの祭典で、本場でヴェルディの生きた音楽を聴こうと、世界中からオペラ・ファンがパルマの町に詰めかけます。

そんな音楽の都パルマですが、実はオペラやクラシック音楽にあまり興味がないという人にとっても、とても魅力的な町です。その食文化や歴史的建造物、美しい街並みは一見の価値ありです。この記事では、そんなパルマを訪れるなら外せないマストな見どころを厳選してご紹介します。

パルマ・レージョ劇場内部

イタリア芸術のパワーを感じる大聖堂

イタリアの各都市を訪れる場合には必ず観光スポットの代表例となるのが、ドゥオモ(Duomo)と呼ばれる大聖堂です。フィレンツェやミラノのものは特に有名ですね。パルマもその例外ではありません。

ドゥオモ広場に雄々しく建つ大きなパルマの大聖堂は、町のシンボルであり、外せない観光スポットにもなっています。

ドゥオモ広場

ミラノやフィレンツェの大聖堂と比べると、外観は若干見劣りしてしまうのは否めません。ですが、一般的にイタリアの教会は外観よりも内観で圧倒的な美しさを有している場合が多いんです。ここパルマの大聖堂も外から写真を撮るだけで満足せずに、ぜひ内部に足を踏み入れてほしいと思います。壁画や天井画、数々の彫刻の迫力が肌に迫ってきて、別世界に迷い込んだような感覚にとらわれる、とても美しいドゥオモです。

ドゥオモ内部

パルマの大聖堂は入場無料です。地元の人々をはじめ、カトリック教徒の人々の信仰の要となっている場所なので、肌の露出は避けるよう服装だけには特に気を付けましょう。内部で大きな声で話をしたり、電話での通話も避けた方が賢明です。カトリック教徒ではなくとも、信仰を持つ人々へのリスペクトを忘れないように、マナーを守って見学しましょう。

パルマ大聖堂基本情報
所在地: Piazza Duomo, 7, 43121 Parma PR, イタリア
電話: +39 0521 235886
ホームページ:http://www.piazzaduomoparma.com/

「宝石堂」の異名を持つバッティステロ

パルマの大聖堂向かって右側には、ピンク色の大理石でできた八角柱の一風変わった建物があります。こちらも重要な歴史的建造物で、地元の人々からは通称「宝石堂」と呼ばれている、バッティステロ(Battistero)です。その美しい外観からこの名がついたようです。

こちらは大聖堂と連動した、宗教的意味合いを持つ建造物です。ですがカトリック教徒ではなくとも、その美しい装飾に目を奪われることは間違いありません。大聖堂を訪れるついでに、こちらのバッティステロも覗いてみることをおすすめします。

バッティステロ基本情報
所在地: Piazza Duomo, 43121 Parma PR, イタリア
開館時間:
毎日10時00分~17時00分
電話:+39 0521 235886
ホームページ:http://www.piazzaduomoparma.com/battistero/

この時は残念ながら補修工事中でした…

ピロッタ宮とファルネーゼ劇場

ドゥオモ広場からほど近くに、一面緑の芝生が広がる平和広場(Piazza della Pace)があります。お天気の良い日などには、この芝生の上で若者たちが寝そべって談笑していり、読書にふけるおひとりさまや、軽食を食べる親子連れの姿などが見られ、心安らぐ光景です。その芝生の奥に威厳たっぷりに佇んでいるのが、博物館にもなっているピロッタ宮(palazzo della pilotta)です。

ピロッタ宮と平和広場

私がおすすめしたいのは、このピロッタ宮の中にあるファルネーゼ劇場(teatro farnese)の見学です。こちらは現存するヨーロッパ最古の劇場といわれており、その美しさには息を呑むほどです。全体が木造建築のため保全が難しく、劇場として機能するのはごくごく稀な特別な機会のみです。一時は修復・保全工事のために、しばしば立ち入り禁止になっていたこともありました。

美しい木目で整えられた客席部分に、天気の良い日であれば自然光が降り注ぎ、まるで天国のような眺めです。建物自体がひとつの芸術作品として成り立っている、イタリアの歌劇場の走りともいえる位置づけの劇場です。

ファルネーゼ劇場基本情報
所在地:Piazzale della Pilotta, 15, 43121 Parma PR, イタリア
電話:+39 0521 233309
ホームページ:http://pilotta.beniculturali.it/

ファルネーゼ劇場入口

美しい街並みの中でショッピングも楽しめるパルマ

パルマには大学や音楽院などがあることから、若者も数多く住んでいます。そのため、ショッピング・ストリートもかなり充実しています。

ガリバルディ広場(Piazza Garibaldi)を中心に広がるエリアは、若者に人気のファスト・ファッションのお店から、大人向けのちょっと高級なブティックまで、幅広い種類のショップが軒を連ねています。

イタリアの芸術文化を味わうのもいいですが、その合間合間にショッピングを挟むことでメリハリをつけて、疲れないような観光プランを組むのもおすすめです。

パルマの町はとにかく美しいので、ウィンドウ・ショッピングをしながら歩いているだけでも充分に楽しめますよ。

ガリバルディ広場

食文化も大充実!選べるパルマのレストラン&パティスリー

パルマは美食の町としても知られています。イタリア全土で「エミリア・ロマーニャ州といえば美食の州」と認知されているのですが、その代表格がボローニャとパルマだと言い切ってしまっても支障ないでしょう。日本人も大好きなイタリア産の生ハムは、イタリア全土どこに行ってもパルマのものがキング扱いされていますし、世界中に広く知られているパルメザンチーズは、実は「パルマのチーズ」という意味の名前です。

そんなパルマでハズレのレストランを引き当てる方が難しいのですが、この記事では敢えてレストランとパティスリーを一軒ずつだけご紹介したいと思います。

オステリア・ギアイア(Antica Osteria della Ghiaia)

オステリア・ギアイア内部

ちょっとわかりづらい位置にあるのが難点ですが、だからこそ「知る人ぞ知る」的雰囲気を醸し出しているのがこのオステリア・ギアイアです。地元の人々に愛される、ローカル・フードを楽しむことができるレストランです。

値段も比較的リーズナブルですし、こじんまりとした店内には2人掛けのテーブルも多いため、おひとり様でも気兼ねなく入店することができる雰囲気です。

家族経営だと思われるアット・ホームなお店で、店員さんはとても親切に「今日のおすすめ」の説明などを笑顔でしてくれました。

席数は限られている上人気店なので、開店と同時に入店するか、予約をしておく方が良いと思います。私が入店した12時にはまだ誰もいませんでしたが、13時には満席になってしまいました。

基本情報
所在地: Borgo Paggeria, 12/a, 43121 Parma PR, イタリア
時間:
月曜日定休日
火曜日から土曜日 11時30分~15時00分, 19時00分~23時00分
日曜日 11時30分~15時00分

電話: +39 0521 287930
ホームページ:http://www.osteriadellaghiaia.it/

レ・デリツィエ(Le Delizie)

レ・デリツィエ内部

こちらは比較的歴史の浅いパティスリーです。こじゃれたミニサイズのスイーツがたくさん並んでいるショーケースが、客引きに一役買っています。パルマの伝統的なパティスリーもどこもとても美味しいのですが、スイーツの選択肢が少々狭いのが私が思う難点です。その点、レ・デリツィエではバリエーション豊かなかわいらしいスイーツたちが出迎えてくれます。

店の中と外にイートインスペースがあるので、ゆっくりスイーツを楽しむことができます。ちなみに、隣にある本屋さんの無料WI-FIが入るのも嬉しいポイントです。無制限でネットが使えますよ。

基本情報
所在地: Via Farini, 19, 43100 Parma PR, イタリア
営業時間:
月曜日7時30分~20時00分
火曜日7時30分~20時00分
水曜日7時30分~20時00分
木曜日7時30分~14時30分
金曜日7時30分~21時00分
土曜日7時30分~21時00分
日曜日8時00分~12時30分, 15時30分~21時00分

電話:+39 0521 282800
ホームページ:https://www.ledelizieparma.it/

生ハムはどこで食べてもおいしい!

どこでご飯を食べるにしても、生ハム(Prosciuto Crudo)は、パルマに来たら絶対に外せないマスト・フードです。前菜として提供されている場合が多いので、レストランに入る際には前菜として、軽食などで済ませる場合にはパニーニやピアディーナに挟んでもらっていただくのも良いでしょう。生ハム屋さんでイートインスペースがあるところも多いので、そのようなお店で何種類か食べ比べてみるのも楽しいですよ。

パルマの生ハム

やはり外せないのはレージョ劇場

冒頭でもご紹介したように、パルマは偉大なるオペラ作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディがシンボルとなっている、音楽界において特に重要な町です。その要となるのがパルマ・レージョ劇場(Teatro Regio di Parma)。パルマに足を運ぶならば、ここはやはり外せないスポットです。

外観は柔らかい黄色の壁が特徴的ではありますが、全体的にシンプル。ですが、内装は圧巻の美しさです。建造物としてだけでも一見の価値があります。もちろんせっかく足を運ぶのであれば音楽も堪能してほしいところではありますが、時間が無い人やチケットが取れなかった場合などには、劇場内部の見学だけでもしてほしいと思います。

ちなみに7月から8月にかけてはイタリア全土で(というよりヨーロッパ全土で…)歌劇場が休みになります。オープン・エアのオペラ・フェスティバルなどは各地で催されていますが、やはり上質の音響でクラシック音楽を楽しめるのは伝統的な歌劇場でこそです。音響も素晴らしいので、ぜひ秋から初夏にかけてのシーズン中に訪問を検討していただきたいスポットです。

10月にはヴェルディ・フェスティバルが催されるので、世界中からオペラ・ファンが押し寄せます。レベルの高い「これぞイタリア!」的オペラ公演を観るなら、このレージョ劇場がおすすめです。

パルマ・レージョ劇場基本情報
所在地: Via Giuseppe Garibaldi, 16/a, 43121 Parma PR, イタリア
電話: +39 0521 203999
ホームページ:http://www.teatroregioparma.it/

パルマ・レージョ劇場外観

まとめ

パルマは小さな町ではありますが、見どころがギュッと詰まった宝石のような美しい町です。もちろんフィレンツェやローマなどの超一大有名観光都市もいいですが、その通り道にちょっと立ち寄って、古き良きイタリアの文化を肌で感じてみるにはぴったりの町だと思います。

小さな町だけに、観光地値段と比べるとホテルやレストランなども比較的リーズナブルで、かつハイ・クオリティーだという点も魅力です。

美味しい食べ物に美しい音楽や歴史的建造物などの貴重な芸術文化を、ぜひ一度はパルマで味わってみてください。

この記事のライター

ヨーロッパ在住歴13年の経験を活かしてイタリア、スイス、ドイツ、フランスのちょっとディープな観光情報をお届けします!

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