北のヴェネツィアと呼ばれる街・ドルドレヒト(Dordrecht)とオシャレな穴場レストラン

北のヴェネツィアと呼ばれる街・ドルドレヒト(Dordrecht)とオシャレな穴場レストラン

多くの歴史的価値ある建物が残されているドルドレヒト。スペインからの独立を宣言し、オランダ独立国家の誕生を承認したオランダの記念の場所でもあります。北のヴェネツィアと呼ばれるほどで、のんびりと水路を見ながら、中世の時代に思いを馳せ、美味しい料理と素敵な食事で癒される、そんな素敵な休日にぴったりの街です。


皆さんは、オランダで最も古い都市と呼ばれている場所はご存知でしょうか?オランダ第2の都市ロッテルダムから南東へ30㎞の場所にあるドルドレヒトは、オランダ南西部の旧マース川を含む複数の川に囲まれた歴史の古い港町で、オランダで最も古い都市と呼ばれています。1220年に都市として認められ、ホーランドエリアでは同じエリア内のアムステルダム、ロッテルダム、ハーグなどの主要都市を抜いて最古の歴史を誇ります。

そして古都ドルドレヒトは、大きな河沿いに位置します。マース川を含む3つの川の合流点に位置し、中世から貿易で栄えてきました。ここは古くから欧州で船舶の交通量が最も多い港であり、オランダのみならず、欧州中からやってきた船舶が停泊しています。いたるところにあるハーバーには大小さまざまなヨットが停泊しており、街とヨットのコントラストが美しい風景が見られます。

ズラッと並ぶ、繋留中のボートと、ドルドレヒトの街並み。
ドルドレヒトの旧マース川の近くなので、いたるところに船が沢山係留されています。

街の運河沿いには伝統的な住宅が建ち並び、歴史の深さを感じ取ることができます。この街では旧教会をはじめとしたなんと約1000点もの建物が、歴史的建造物として指定されているそうです。無数の史跡、長い歴史を誇る街中の港、そして親しみやすい雰囲気が特徴です。

観光地として、お馴染みの「グローテ・ケルク」(大教会)、かつて修道院だった「ヘット・ホフ」、インテリアが圧巻でかつての市長官邸だった「ハウス・ファン・ハインミュージアム」、素晴らしい芸術骨董品店、オランダの巨匠に出会える「ドルドレヒト美術館」など数多くのハイライトがあります。ドルドレヒト美術館には主にドルドレヒト出身の画家による17世紀から20世紀初頭のオランダを描いた絵画が多数展示されています。当時のドルドレヒトの町並みを描いた絵画が特に印象的である、と言われています。

今回はそんな中世の面影が残る美しい街、ドルドレヒトの半日観光の中見れたスポットと素敵なレストランをご紹介します。

ドルドレヒト

https://www.holland.com/jp/tourism/destinations/provinces/south-holland/dordrecht-jp.htm

多数の史跡や街中の港、美術館、商店街を誇る、歴史の街の魅力を発見しましょう。

ドルドレヒトの公式サイトはこちらから見られます。

ドルドレヒトへのアクセス:ロッテルダムからの水上バスもお勧め

電車の場合、アムステルダムから直行で1時間半でドルドレヒト鉄道駅に到着できます。ハーグやロッテルダムからも、電車で約30分程度でアクセスが良いです。

でもドルドレヒトの行き方として最もお勧めなのは、住民も利用するウォーターバスです。まず、アムステルダムからは電車でIntercity Directの高速なら41分のロッテルダムまで行けます。(普通の特急電車Intercityでは75分)その後、観光客に人気の202番のウォーターバスに乗ります。

ロッテルダムから風車で有名なキルデンダイクを経由し、最終目的地のドルドレヒトへと到着します。ロッテルダム観光局では、キルデンダイクの入場割引つきウォーターバス一日券が販売されてますので、キルデンダイクを観光した後にドルドレヒトに立ち寄ることもできるので、是非合わせていってみてください。また、ロッテルダムとドルドレヒトを結ぶ20番の船も、30分に1本出ており便利です。

オランダに来たら絶対外せない景色、世界遺産 キンデルダイク(Kinderdijk)の風車群

http://travelclip.jp/articles/432

オランダといえば一番に、平らな平和な風景と共に風車と思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?ロッテルダムから水上バスで30分、バスで1時間ほどの場所あるキンデルダイクは、オランダの中で最も数多い19基の風車が並んで建っている地域です。ずらーっと風車が並ぶ風景は、まさにオランダ!というイメージ通りの風景です。

キンデルダイクの記事も合わせてどうぞ。

オランダ独立に所縁の深い街

ドルドレヒトという名前の由来は、Thyreという川の名前にちなんでいるそうです。中部オランダ語ではドレヒト(drecht)は水路を意味するすため、一部の川の文献では実際はテュレドレヒト(Thuredrith)とも呼ばれていたそうです。ドルドレヒトという名前は、現地に住んでいるものとしてはなんともオランダらしい名前、と感じてしまいます。

人口11万人が暮らすこの小さな街ですが、オランダの原型と深く関係があります。時代はスペインがこの土地を支配していた16世紀に遡ります。

スペイン勢力に対抗するため1572年、ホラント州選出の全ての都市の代表者らは、ドルドレヒトに集結しました。ここでネーデルランド最初の「自由国会」が開催され、オランダ独立国家の指導者としてウィレム1世を承認しました。この際議会に参加していたのは、ホラント州・ゼーラント州・ユトレヒト州・フリースラント州・フローニンゲン州・オーファーアイセル州・ヘルダーラント州の北部七州とドレンテ準州、現ベルギーからは、ブラバント州・リンブルグ州・フランドル州等だそうです。

そこでドルドレヒトにおいてスペインからの独立を宣言し、オランダ独立国家の誕生を承認したのです。その後、ウィレム1世中心にオランダ独立戦争(1568-1648)もしくは対スペイン独立戦争(80年戦争)の火ぶたが切らました。1581年に北部七州は、事実上の独立国となり、1648年のウェストファーレン条約によって、北ブラバント州などを取り込むとともに、正式に最終的に現オランダ王国の原型といわれるネーデルラント連邦共和国が誕生しました。

独立後ドルドレヒトは、周りに囲まれた河川を利用し、ワインや木材、穀物などの貿易で大きく発展してきました。そのため立派な建物が中世時代から建設され、今でも数多くの建物を見学することができます。また立派なヨットハーバーもあり、美しい建物とのツーショットも楽しめるということで新たな街の魅力として近年紹介されています。

ドルドレヒトの街の雰囲気

ドルドレヒトの鉄道駅からなら歩いて10分程度で、街の中心部に着きます。

ドルドレヒト鉄道駅の外観。

多くの史跡や小路があります。

丁度カップルが抱き合っている姿が。そんなロマンチックな光景が似合う街でもありますね。

海に面した町「ヴェネチア」と同じ開放感のある、とても良い雰囲気の町です。
私が行った日は3月でまだ冬であり、残念ながら小雨が降っており暗かったのですが、それでもこの街の海に繋がる解放感が感じられました。

川の波止場とフロートホーフズ門(Groothoofdspoort)

河岸に建てられた「クロー トォーフス ポート(Groothoofdspoort)」は、ひと際目を引く美しい建物です。メルヴェド川、旧マース川、そしてノルド川が合流する目の前に、ドルドレヒトの玄関口として建てられました。長い間歴史的に船でこの街を訪れる人々を迎え入れていたんだなぁと実感できる場所です。現在はレストランやホテルとして利用できるようです。

建物自体は14世紀に建設されています(600年の歴史!)が、人目を惹き写真にもよく出てくるのが、1618年に完成したこの正面のファサードです。赤い衣服に青い布を羽織った乙女の右手にはドルドレヒトを象徴する旗が盾に彩られ、オランダ独立戦争で戦った仲間の市旗15枚も乙女の周りを守っているそうです。下にはラテン語で「結束と平和こそが街を守る最大の防御。神よ、我々を守りたまえ」の文字があるそうです。ファサードが作られたのがオランダ独立戦争の最中ですので、独立への強い決心と覚悟が伺えますね。

庭園が美しく料理もおいしい穴場レストラン・ヴィラ・オーガスタス(Villa Augustus)

街中から少し離れてしまいますが十分徒歩圏内(15分くらい)に、ドルドレヒトにある古い給水塔を改装して作ったホテルとレストランがあります。昔はここは貯水池だったのですが、そこをリノベーションして作られたそうです。給水塔はオシャレながホテルになっています。

こちらが旧給水塔であり、現在のホテル。外観は少しレトロで、ディズニーランドにあるタワーオブテラーみたいと思ったのは私だけでしょうか?

ホテルから庭園を挟んで向かい側にカフェやレストランがあります。

この場所の見どころは、広いガーデンやキッチンと、そこら中に溢れるおしゃれなアート類です。ここのトレードマークはうさぎで、可愛いうさぎのアートが至るところにあり、子供たちや若いカップルにも大人気です。

ここのお料理は、キッチンガーデンで取れた野菜やハーブを使って作っているそうです。真ん中の大きな厨房の上に飾られているボードに、週替わりのメニューが書き連ねてあります。

メインの料理は20ユーロ程度が多く、なかなか凝っていて ヘルシー。

地元の人にも人気のあるレストランホテルなので、週末は必ず予約した方がよいでしょう。私たちは土曜日に行きましたが、広い店内なのに、全てのテーブルが埋まっており、予約なしでは難しそうでした。

働いているスタッフは、とてもフレンドリーで良く気がきき、友達感覚です。楽しくのびのびと働いているのが伝わって来る雰囲気です。

カフェの隣にはショップも併設されていて、採れたてのお野菜や雑貨、パンやケーキなどが買えます。ここで買えるサワードー(少し酸っぱい感じの堅いパン)もとても美味しかったです。私はここで記念にポストカードを購入しました(合わせて1.5ユーロ)

多くの歴史的価値ある建物が残されているドルドレヒトは、散策が楽しい場所です。ロッテルダムやキルデンダイクなど、日本人に馴染みのある観光地が近くにあるものの、未だにあまり注目されていない穴場と言ってもよいでしょう。のんびりと水路を見ながら、中世の時代に思いを馳せ、美味しい料理と素敵な食事で癒される、そんな素敵な休日にぴったりの、日帰りで訪れるには良い美しい場所だと思います。皆さんも機会があったら是非行ってみてください。

この記事のライター

カフェ、自転車、ビール、オランダのアート(絵画、建築等)をこよなく愛しています。

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