ドイツ最古の町トリーアで歴史ある美しい街並みを堪能するためのおすすめポイント

ドイツ最古の町トリーアで歴史ある美しい街並みを堪能するためのおすすめポイント

トリーアはドイツ最古の都市と言われる、ドイツ西端に位置する町です。その街並みはとてもかわいらしく、どこか女性的。インスタ映えスポットにも事欠きません。日本で言うところの奈良のような存在、ドイツの古都トリーアの観光名所を、私が実際に行ってみ良かったと思うものに厳選してご紹介します。ぜひ次回の旅行の参考にしてください!


ドイツの西端、ラインラント・プファルツ州(Rheinland=Pfalz)のさらに西端に位置するトリーア市(Trier)は、ドイツ最古の町と言われています。そのため、人口10万人ほどという町の規模の小ささにも関わらず、ドイツ国内をはじめヨーロッパ諸国では非常に認知度の高い町です。

哲学者カール・マークスの出身地としても有名なため、特に中国人にとっては大きな意味のある町のようです。しかし、日本人にとってはあまり興味を惹く話題ではないかもしれませんね。ですが観光地としての魅力は保証できます!

この小さな都市は日本で言うところの奈良のような存在で、観光業が発達しています。観光客の多くはドイツ国内からドイツの歴史を振り返ろうと訪れて来る、年齢層が高めの団体客です。またルクセンブルクとフランス両国との国境付近に位置し、ベルギーやオランダからも電車で簡単に行き来できるため、それら周辺諸国からの観光客の姿も数多く見られます。

これらの背景からか、トリーアの街中では首からカメラや双眼鏡を下げた団体観光客と、旗を掲げてそれを引率するガイドさんの姿をセットでよく見かけます。

そんな地元ドイツ人も行きたいドイツの人気観光都市トリーアの見どころを、おすすめの時期や効率的に回るためのアドバイスなども交えてお届けします!

まずは押さえておきたいトリーアの大聖堂!

トリーアの大聖堂(Dom Trier)

私個人としては、何をおいてもまずはトリーア大聖堂を押さえておいていただきたいと思います。旧市街のランドマークとして雄々しく佇むその姿は圧巻です。

この大聖堂、実は正面にかなり広い広場を有しているのですが、広場の端っこまで下がってシャッターを切っても、その全貌をカメラに収めることは困難なほどの大きさです。そのため、広場では数多くの観光客がカメラのアングルを試行錯誤している姿がしばしば見受けられます。

特徴は写真からも見て取れるように、丸みを帯びたかわいらしいフォルムです。とげとげしい印象の歴史的建造物が多いドイツで、トリーアの大聖堂は少し異色を放っているような気がします。

よく晴れた日には空の青と古いレンガの柔らかい色彩が見事なコントラストとなり、一層美しさを増します。また、夜間に訪れると温かい色のライトで照らされて、また違った顔を見せてくれるので、何度か違う時間帯に足を運ぶことをおすすめしたいと思います。

広場にはいくつものベンチが備え付けられており、かつ比較的キレイな状態で管理されているので、近場でアイスクリームなどを買って、この広場で食べながら大聖堂の姿を堪能するのも良いものです。

ちなみに、「外観がこれほどまでに美しいのだから内装もさぞかし…」と期待するのはやめましょう。内部はいたってシンプルです。宗教的な機能性のみが感じられる内観になっています。

日没直後のトリーアの大聖堂

トリーアの観光シンボルと言えばポルタ・ニグラ!

トリーア市のロゴにも使用されている有名な観光スポットがポルタ・ニグラです。ラテン語で「黒い門」という意味の名前の通り、黒ずんだ石造りの大きな建造物が、独特の雰囲気を纏ってトリーア市の旧市街の北端にそびえ立っています。

ポルタ・ニグラ周辺は常にたくさんの観光客や、買い物を楽しむ地元の人たちで賑わっています。食べ歩きできるようなジャンク・フードやテイクアウト可能な生ビールなどを販売しているお店も多いので、天気の良い日にはドリンクとおつまみを買って、ポルタ・ニグラ前の広場のベンチや階段に座ってプチ・ピクニックを楽しむのもまた、粋なドイツの楽しみ方ではないでしょうか。

ちなみにポルタ・ニグラには入場することもできます。上の階まで登って、立ち並ぶ窓からトリーア市を眺めてみるのもまた一興ですね。

ポルタ・ニグラ周辺はバス・プールにもなっているのですが、横断歩道がほとんどないので、道路を渡る際には充分に注意するようにしましょう。特にお子様連れの場合には飛び出したりしないよう注意が必要です。

ポルタ・ニグラ

華やかな庭園でインスタ映えを狙おう!トリーア・パレス・ガーデン

パレス・ガーデン

パレス・ガーデンは、トリーアで最も華やかな場所です。特にお勧めしたいのは4月半ばからのいわゆる夏場の訪問です。ドイツの冬は長く厳しいため、太陽が姿をひそめる季節にはパレス・ガーデンからは花々が取り除かれ、少し寂しい景色になってしまいます。4月半ばには新たに花が植えられて一気に華やぎ、訪れる人々をウキウキした気分にさせてくれます。

広大な花壇には定期的に種類の違う花々が植えられ、丁寧にケアされています。訪れる時期によってチューリップでいっぱいだったり、はたまた水仙で埋め尽くされていたりと、その都度違う表情を楽しむことができます。

4月半ばから1か月ほどの間は花壇だけではなく、常設されている木々も花をつけるため更に見ごたえがあります。

この庭園の中央で存在感を放っている、ピンクの壁に白と金の装飾が美しいクアフューストリヒェス・パレス(Kurfürstliches Palais)は、外観だけでなく内装もとても美しいので、パレス・ガーデンを訪れる際にはぜひこの建物内部も見学することをおすすめします。二階部分にある小さなホールでは、時期によりクラシック音楽のコンサートなども企画されています。

世界文化遺産のバジリカでは巨大オルガンをチェックしよう!

バジリカ前の広場から見上げる上層部

パレス・ガーデンのすぐ傍には、巨大なバジリカ(礼拝堂)がそびえ立っています。トリーアには数多くの歴史的価値の高い建造物が点在しており、それらが一括りになってユネスコの世界文化遺産に登録されています。このバジリカもそのうちの一つです。大聖堂同様、隣接する大きな広場にも関わらず、写真に収めるのは困難なほどのサイズ感です。

巨大な建物の迫力もさることながら、注目すべきは内部に設置されている巨大なパイプオルガンです。ヨーロッパには数多くの教会が存在し、そのいずれにも必ずパイプオルガンが設置されていますが、これほどまでに大きく立派なオルガンはそうそうお目にかかれるものではありません。

もちろん定期的にミサやコンサートなどで使用されています。その響きはまさに「圧巻」の一言。全身で響き渡る美しい音色を堪能してみてはいかがでしょうか?

町の至る所に残る古代遺跡の数々を巡ってみよう!

「ドイツでは道路工事などの際に戦争時代の地雷が掘り起こされることがある」などという噂もよくささやかれていますが、トリーアに関しては「掘り起こすと遺跡が出てくる」という説の方が一般的です。町の歴史の古さを如実に物語るように、あちこちに古代遺跡が顔を出し、観光名所になっています。

中でも有名なのは古代の王族が使用していた温泉跡と言われるカイザー・テルメン(Kaiserthermen)です。トリーア旧市街の南東の角に位置しており、上記のパレス・ガーデンから続く小道を抜けると正面入口に到着します。

旧市街地の中心からすこし南にも、テルメン・アム・フィーマークト(Thermen Am Viehmarkt)という温泉の遺跡があります。こちらはガラス張りの建物で覆われた特殊な入口になっているため、通りすがるとちょっと気になってしまうルックスです。ガラスに顔をくっつけて中を覗き込んでみると、下方に遺跡の姿が見て取れますよ。

テルメン・アム・フィーマークト(Thermen Am Viehmarkt)

トリーア市立劇場でドイツのカルチャーに触れよう

ドイツには数多くの国公立の劇場があり、年間通して数々の公演が行われています。トリーアも小さな都市ながら市立の劇場を有しており、9月から7月初頭までの間コンスタントに催し物があります。

アウグスティナーホフ(Augustinerhof)と呼ばれる広場にある劇場の舞台のみならず、旧市街中心部にあるカジノの舞台や前述のテルメン・アム・フィーマークトなど、町のたくさんのスポットが舞台となり、演劇やオペラ、各種コンサート、バレエなどの公演が頻繁に企画されています。

7月から8月までは劇場も夏休みになりますが、それ以外の時期にトリーアを訪れる方は、ぜひトリーア市立劇場のホームページで公演の日程や内容をチェックしてみてください。日本の相場と比較するとチケットはとてもリーズナブルなので、クラシック音楽やバレエもドイツでは決して敷居は高くありません。

夏場には屋外コンサートやフラッシュ・モブも企画されています。

トリーア市立劇場ホームページ
https://www.theater-trier.de/

おすすめの観光ライド各種のご紹介

ポルタ・ニグラ脇に停車するリュマーエクスプレス

前述したように、トリーアは地元ドイツ人に愛される観光都市です。そのため、観光客向けのサービスも充実しています。

上の写真はかわいらしいトレイン型の観光バス「リュマーエクスプレス(Römer-express)」です。この観光バスは、トリーアの見どころを効率よく見て回ることができる優れものです。乗車料金もお手頃価格なので、天気が良く風が気持ちいい日には一度乗ってみることをおすすめします。ポルタ・ニグラ脇の道路が発着場となっているので見つけやすいと思います。

また、モーゼル川の流れを堪能したいという人には、クルージングをおすすめします。短い距離を行って帰ってくるだけのシンプルで短い船旅ですが、雄大なモーゼルを間近で感じることができるお手軽な手段です。船上ではモーゼルワインを楽しむこともできますよ。

トリーア周辺のモーゼル川でのクルージングサービス会社ホームページ
https://www.moselrundfahrten.de/

まとめ

旧市街ハウプト広場(Hauptmarkt)

もちろんショッピングやグルメも楽しめるトリーア市ですが、最大の見どころはやはりその歴史溢れる美しい街並みと、希少な文化遺産の数々です。

そして着目すべきは、それらの文化遺産の保存状態がとても良いという点です。定期的なメンテナンスが効率的に行われているというのは、実は簡単なことではありません。ドイツ人の生真面目さや公共機関がきちんと機能している証拠が、身近に感じ取れる一面ではないでしょうか。

11月と12月の大規模なクリスマスマーケットや年末の各種イベント、3月のカーニバルなども注目ポイントではあるのですが、観光旅行に来るならばやはり私が個人的におすすめしたいのは、4月半ばから9月までです。何と言っても夏場の華やぎと過ごしやすい気候にはテンションが上がります。

9月下旬から10月に入ると、もう冬の気配がすぐそこに感じられ、暖房がなくては過ごせないほど冷え込み始めます。ドイツの冬は長く冷たく、各種イベントで盛り上がろうともやはり暗いイメージが拭いきれません。

晴れた空の下、花々やたくさんの緑に囲まれた世界遺産の街並みを眺めながら、食べ歩きなども楽しめるのが観光の醍醐味ではないでしょうか。そんなドイツの魅力を堪能するには、サマータイムの間がおすすめです。

この記事のライター

ヨーロッパ在住歴13年の経験を活かしてイタリア、スイス、ドイツ、フランスのちょっとディープな観光情報をお届けします!

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