海のない国ならではの独特の魚たち!ボリビアでこそ食べられる魚と魚料理の数々!

海のない国ならではの独特の魚たち!ボリビアでこそ食べられる魚と魚料理の数々!

ボリビアは南米大陸の海のない内陸国として知られています。どうしても海産物が流通するにはハンデとなります。国民の多くが魚ではなく牛肉や鶏肉を食べているという現実もあり魚は高級品です。そんな中、ボリビアにはチチカカ湖やアマゾン川という川の幸があります。海魚ではなく川魚を手に入れることができ味わえます。ボリビアのお魚とは?


海のないボリビア

アンデスの山岳地帯で有名なボリビア。海の国ではなく山の国と言っても過言ではありません。

ボリビアは南米大陸の中で海のない内陸国に当たります。ちょうど、ブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルーに隣接する形で大陸の真ん中に位置します。今でも日本の3倍の国土を誇るボリビアですが、実は過去にはもっとたくさんの国土を有していました。

ブラジルのサンパウロくらいまでボリビアの国土があったという話もあります。現地のボリビア人から聞いた面白い話ですが、当時のボリビアの国王がブラジルの国王から美しい白い馬をプレゼントされたことがあり、ボリビア国王はたいへん感動したそうです。

そして、ブラジルの国王にボリビアの地図を広げて、この馬が地図で踏んだ場所をブラジルにプレゼントするということで、ちょうど馬が踏んだ場所にサンパウロが含まれていたとのこと。それでボリビアは馬の足跡分の大きな国土を無償でプレゼントしたという話もあります。

この話が本当なのかどうかはわかりませんが、それほどまでにたくさんの国土を持っていたのは事実です。そこから戦争に負け続けたボリビアはついに海岸線までもチリに奪われてしまいます。そして、今海のない内陸国となってしまいました。

海を失った3月23日はボリビア国内で海の日と制定されています。チリに対して海を返せと抗議する祝日です。現在国際的な協議に持ち込まれているようですが、ボリビアに海が返ってくる日が来るのでしょうか。輸出入に大きな役割を果たす海岸線はボリビアの悲願でもあります。

そして、新鮮な海産物が流通するという意味でもボリビアの悲願なのかもしれません。ボリビアでは海魚は超高級品で一般家庭ではとても手が出ません。しかし、ボリビアには世界で一番標高の高い場所にある湖、チチカカ湖やアマゾン川があります。川魚は積極的に流通しているのです。

ボリビアで流通している川魚たち

海産物がなかなか流通できない内陸国のボリビア。日本人としては新鮮な海魚をそして寿司を食べたいと思ってしまいます。それでもボリビアには川の幸があります。日本でもなかなか川魚を食べる機会は少ないのではないでしょうか?ここボリビアでは川魚を味わうことができます。

実はボリビアは牛肉や鶏肉をたくさん食べますがあまり魚を食べないことが国連の調査で明らかになり、心配されています。川魚の量が少ないからでしょうか?それとも魚より割安な鶏肉を求めてしまうのでしょうか。それでも、ボリビアでも食べることのできる川魚をご紹介します。

熱帯の川で獲れる魚の代表格、それがパクーです。

南米の熱帯の川で獲れる魚の代表格のナンバーワンはパクーと呼ばれる魚です。大きなものは1m、2mにまで達するというこのパクーはボリビアでもすごく親しまれています。魚を食べられるレストランではまずこのパクーがメニューにあります。

ただこのパクーですが実は気を付けたいのが鋭い歯を持っているということです。強力なあごをもっていますのである意味ピラニアよりも危険だとも言われています。なのでボリビアで釣りに出かけるときには、もしパクーを釣り上げたなら注意したいところです。

ナマズの一種、スルビ

こちらも強力な歯を持っている魚、スルビです。魚というよりもナマズに近い魚です。このスルビもボリビア人の間で人気です。よくフライにして提供されています。ボリビアの食文化なのでしょうか?面白いのですが、魚はたいていフライにして食べられています。

恐怖の魚ナンバーワン、ピラニア

狙った獲物を逃がさない強靭な鋭いナイフのような歯を持つ恐怖の魚それがピラニアです。実はボリビアの川にはピラニアがたくさんいます。そして、普通に釣りに行って一番釣れる魚がピラニアだと言われています。釣れるのは嬉しいですが、その後が非常に恐怖です。
 
釣った後に噛みつかれてケガをしたという話を聞くこともあります。この恐怖の魚ですが、ピラニアを食されています。貴重な川のたんぱく源です。

フィッシングだけじゃない!魚の養殖も

魚の養殖も盛んに行われています。

ボリビアには多くのアマゾンの川があり、湿原と呼ばれる場所もあります。漁をしたり、フィッシングで手に入れることもできますが、やはり多くを流通させるためには養殖が必須です。ここボリビアでも魚の養殖がおこなわれています。先ほど紹介したパクーの養殖はもちろんのこと、他の種類の魚も養殖されています。

日本でも流通しているティラピア

日本でも好きな人が多いティラピアという川魚です。味として川のスズキともいわれています。あっさりとした触感がたまらなくおいしいです。ボリビアでは川魚は寄生虫がいて生で食べるのは危険ですが、このティラピアは新鮮なうちなら生魚のうちで食べることができます。

そう、ボリビアで刺身を食べることができるのです。本当に幸せな瞬間です。ちなみにパクーも新鮮なうちなら生で食べることができます。いったん冷凍庫でカチカチに凍らせて寄生虫を殺して食べるという方法もあるようです。やはり日本人は生で魚を食べたいという願望があります。

タンバキという魚も養殖されています。

一見ピラニアにも似た魚ですが、アマゾンの川によく生息している魚でとても大きくなることで有名です。特に脂がよくつく魚で、食用魚としてボリビアでも親しまれています。

実際にボリビアの川魚たちを食す!

ボリビアの首都ラパス近郊のチチカカ湖で獲れるトゥルーチャと呼ばれる魚のフライ

ボリビアの川の幸が獲れるのはアマゾン近郊だけではありません。山岳地帯の首都ラパスの近くにはチチカカ湖という巨大な湖がありそこは豊饒な魚の宝庫です。そこではトゥルーチャと呼ばれる魚が現地の人々の間でも大人気。トゥルーチャは日本でいうならマスにあたる魚です。

サーモンと味はほぼ同じです。しかも脂がのってとてもおいしいです。ラパスのレストランなどでもよく提供されていますが、たいていフライで出されます。焼いたマスが食べたいと思っても、ボリビア人にとっては魚はフライでいただくのが定番。郷にいては郷に従え、フライの味を楽しみましょう。

チチカカ湖に近いラパスではこのトゥルーチャがよく流通しています。なので、日本人にとって特にサーモンが好きな方にとってはありがたいことです。

サルディーナと呼ばれる小魚。イワシに近い味でしょうか?

チチカカ湖で獲れる魚はトゥルーチャだけではありません。サルディーナと呼ばれる小魚を食すこともできます。このサルディーナ、小さなものを揚げてレストランで出しますが、それだけでは心もとないのか大きなものと合わせて子魚を交える風に提供されています。

味はイワシに近いのかもしれません。メニューにトゥルーチャとサルディーナが並んでいてどちらを選ぶかと言われればやはりトゥルーチャを選んでしまいますが、イワシを食べたいときはこのサルディーナを頼むのをおすすめします。

ボリビアの魚料理の王道、パクーのフライ!

ボリビアはカトリックの国ですのでセマナサンタと呼ばれる聖週間があります。その期間中はカトリックの人は肉を食べずに魚を食べるという習慣があります。この時はボリビアは魚が積極的に売られています。道端でも魚料理がふるまわれます。その時に提供される王道メニューはパクーのフライです。

やっぱり魚はフライで食べるのがボリビア流の食べ方。パクーも脂がのっていて本当においしいです。ボリビアに来たならぜひ味わってほしい魚料理です。

たっぷり脂ののったパクーの炭火焼はボリューム満点

そして、パクーの炭火焼。日本でいうなら味は違いますがホッケの脂の乗り方に似ています。とにかくたっぷりの脂と魚肉は食べ応えとボリューム満点です。レモンとものすごくマッチしてバクバクいけてしまいます。この写真のパクーは養殖ものですが、養殖ならではの脂の付き方です。

日本ではなかなか味わうことのできない魚、パクーですがぜひボリビアに来たなら味わってください。

脂の乗り方が半端じゃないタンバキ

少し赤っぽい身に脂が凝縮されている魚それがタンバキです。先ほど紹介した魚ですが、脂の乗り方が半端ではありません。とにかく柔らかく脂の塊を食しているのではと思うほど。スープの味付けもおいしく、タンバキのスープはおすすめです。他にもタンバキの炭火焼とフライも味わえるそうです。

しかし、あまりにも脂が強烈なので次の日胃腸の調子を崩すことがあります。特に胃腸の弱い人は気を付けたほうがいいかもしれません。しかし、ここまで脂ののった魚は日本ではなかなか食べられないのではないでしょうか。

ベントンと呼ばれる川魚のフライ。

ベントンと呼ばれる熱帯の川に生息する魚もフライとしてレストランで提供されることがあります。どちらかというと釣りに行って家族で食べる魚という位置づけが正しいかもしれません。強いて言えばアユに味が近いかもしれません。おいしい魚ではあるのですが、とにかく骨が多い!

ブルーギルくらいに骨が多く食べにくいのが難点です。なのでレストランでもたまに提供される程度です。もしボリビアの熱帯で釣りに出かけるときこの魚を釣れるかもしれません。その時、ぜひ味わってください。フライにしたときにレモンとの相性はばっちりです。

ブラジルとの国境沿いの町で食されるピラニアスープは絶品

むき出しになった鋭い歯が強烈なインパクトを残すピラニアですが、ブラジルとの国境沿いの町ではスープとして食されています。定番の人気メニューです。ピラニアの肉はスープと相性ばっちりで、何度も食べたくなる味です。ピラニア自体はどちらかというとタラに似た味で、日本人も好きではないでしょうか。

豊富な川魚とボリビア

海のない国ボリビア。海産物の流通にハンデがありますが、豊富な川や湖から魚を食べることができます。その種類は日本ではなじみのないものがほとんど。とはいっても、牛肉や鶏肉よりも高価になってしまうのでたまの贅沢品としてボリビアの人々は魚を食べます。

日本人のように毎週魚を食べられる状況にないのが現実です。当たり前のように生魚や海の幸を味わえることは本当に贅沢なことだったんだなぁとボリビアに、内陸国に来て実感しています。珍しい川の幸を味わえることもなかなか興味深いですが、海産物が一般家庭に届いてほしいなというのが本音です。

盛んに養殖もおこなわれるようになっていて、場所によっては安価な値段で魚を手に入れることができるところもあります。ボリビア国内において魚料理がこれからさらに普及してゆくことを願ってやみません。

この記事のライター

南米ボリビアに在住。まだまだマニアックな観光地や穴場スポットがたくさんある国ですので、少しづつ紹介できたら嬉しいです。

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