中国の「国家AAAAA級景勝地区」の一つ!美しい麓湖公园(ルーフー公園)を散策して、中国の自然を満喫してみよう

中国の「国家AAAAA級景勝地区」の一つ!美しい麓湖公园(ルーフー公園)を散策して、中国の自然を満喫してみよう

中国広東省の広州市は、中国各地や海外からもたくさんの観光客が押し寄せる人気都市です。非常に多くの観光名所がある中で、今回ご紹介するのは広州でも人気の自然観察エリア「麓湖公園(ルーフー公園)」。実はこの麓湖公園、「国家AAAAA級景勝地区」としても認定されている貴重な場所なんですよ。では早速、公園内を散策してみましょう。


中国広東省の広州市には、色々な種類の観光地があります。高級広東料理レストランやB級グルメ街など「食」に関する名所もあれば、古い広州市を感じさせるエリアや博物館などの「歴史」的観光地、中国雑貨やチャイナドレスが手に入る「お土産」系観光地など様々です。

今回ご紹介する麓湖公園は広州市の中でも特に美しい自然が多く残された貴重な公園で、「国家級風景名勝区」、「全国文明風景旅行区」、そして「国家AAAAA級景勝地区」としても指定されているんですよ。

「国家AAAAA級景勝地区」に指定されている麓湖公園

「国家AAAAA級景勝地区」とは?

まず、「国家AAAAA級景勝地区」とは何でしょうか?中国の多くの景勝地は、中国の国家旅行局が定めた基準に従って審査されA級、AA級、AAA級、AAAA級、そしてAAAAA級の5段階の評価がつけられています。

この中で5A級つまりAAAAA級は最高等級となり、中国が世界に誇る素晴らしい景勝地ということです。ちなみに、2017年9月の時点で中国全土には249ヶ所の5A級景勝地があるそうですよ。(中国語では「国家AAAAA级旅游景区」となります。)なかなかすごい場所のようですね。

白雲山麓湖景区。

麓湖公園の総面積は205ヘクタールで、そのうち麓湖(湖)の占める面積は21ヘクタールです。中国ってどこに行ってもスケールが大きいですね。

また麓湖では、2016年に水環境生態建設工事がなされ、汚染源状況調査や水環境現状観測など専門の調査が入り、水質や水量、生態系など様々な面で調整を行なったという表示が公園内にありました。

工事によって麓湖の水質が改善したり生態系システムが回復したりするなどの効果があり、麓湖公園はより一層過ごしやすく美しい景勝地となりました。麓湖公園の美しさを守るために、自然環境に配慮した様々な試みがあったようですね。

麓湖公園までの行き方とその歴史

麓湖公園のアクセス

外国人にとって麓湖公園はまだまだメジャーではないかもしれませんが、「白雲山」はどうでしょうか?比較的どこのガイドブックでも紹介している有名な山で、この白雲山も広州の観光スポットの一つとなっています。麓湖公園はこの白雲山のふもと(南側)に位置する公園です。

目指すは「麓湖路」という道です。「环市中路」と「广园中路」の間にあり、広州地下鉄を利用する場合は5号線の小北駅が最も近いです。ただし、地下鉄の駅から麓湖公園まで徒歩だと30分くらいかかってしまうので、駅からバスを使う方法をおススメします。

小北駅にはたくさんのバス停があり、麓湖公園へ行き着くものも多いです。一番簡単なのは、「旅游公交1线」というバスでしょう。これはその名の通り旅行者のために準備されたバスで、終点がお目当ての麓湖公園となっているのでわかりやすいです。

穏やかな麓湖の湖面。所々に中華式建造物も見えて素敵です。

バス料金は小北駅→麓湖公園で2元(*約34円)と格安ですし、バスに乗ったら15分~20分程で終点に到着します。バスは湖の目の前まで行ってくれるので、降りたそこから麓湖公園のスタートだと思ってくださいね。

というのも公園とは言っても、麓湖公園には柵や公園の境界のようなものはありません。一つの大きな湖(麓湖)の周囲一帯が麓湖公園なんですよ。

麓湖の紹介。

麓湖は1958年に建設された広州市の4大人口湖の1つです。白雲山の南のほとりに位置し、かつては「金液池」と呼ばれていました。早朝や夕焼け時、そして麓湖の夜景も素晴らしいという説明があります。夜景も楽しめるというのは意外で、次は是非夜間に来てみたいなと思います。

麓湖公園の風景

湖のほとりを散策する人々。

写真にあるように、麓湖という湖のほとりにはずっと遊歩道が設置されていて、美しい景色を楽しみながら散策することができるようになっています。

地元の人も大勢来ているのだと思いますが、ここの人ではない訛りの人もたくさんいましたし、私たちのような外国人も多くいました。でも他の中国の観光地のように「人の頭しか見えない」ということはありません。週末であったとしても、比較的ゆったりと自然を楽しむことができますよ。

一眼レフを構えて真剣な眼差しでシャッターを切っている人たちがいます。他にも小さなお子さん連れの家族もいれば年配の方もいますし、一人でフラッと来たような若い人もいて、麓湖公園はまさに老若男女の憩いの場となっています。

美しい公園内。

麓湖公園内には様々な種類の植物がありますが、道路沿いで一際目を引くのは桜のような薄桃色の木々です。

美しい木々が立ち並ぶ中、私たちは湖の三分の一程を自転車で回り、その後は湖のほとりを歩いて回りました。麓湖は本当に大きな湖なので、全部徒歩で回るとすれば半日以上かかりそうです。

超有名な高級広東料理レストラン「鹿鸣酒家」

公園入口付近から対岸に見えるのは、有名な「鹿鸣酒家」。

湖のほとりには素敵なレストランがあって、その名も「鹿鸣酒家(ルーミンレストラン)」。かなり有名な広東料理レストランの一つです。単にこの近辺で有名という程度ではなく、2002年には国から「中華レストラン名店」の評価を授与されています。

中でも「梅花鹿菜」と呼ばれる鹿料理が有名で、これまでも数々の賞を受賞してきました。広東料理以外にも様々な中華料理を扱っています。美しい景色を楽しみながらお食事することができるので、旅行の際には是非チェックしてみてください。住所は麓湖路11号となっています。

写真は3月中旬の景色です。春の息吹が感じられます。

小舟に乗って作業する清掃員とその見物客。

麓湖には水面や水中の清掃をする清掃員のおじさんがいます。普通に清掃しているだけなのでしょうが、筏舟と言ってもいい薄っぺらい小舟の上で絶妙なバランスを保ちながら作業をしている清掃員さんを見るために、岸辺にはいつの間にか観客が(笑)。

何気にプロフェッショナルな働きぶりといい、まるで鵜飼いのような風情のある格好といい、麓湖公園では清掃員のおじさんまでもしっかり絵になっているんですよ。

対岸に行く近道もあります。

湖の周りを全部歩くのが難しいと思う場合、所々に湖をショートカットできる石の橋があるので利用するのも良いですね。ただあちこちに「湖は深いので危険!段差のあるところでは立ち止まらず、足元注意!」の看板があるので、注意が必要です。

また水泳や水遊び、釣りは禁止されています。他にも犬の散歩や自転車に乗っての通行、スケートボードなどが禁止されていて、「違反者は自己責任」となっています。(私たちが自転車で移動したのは湖のほとりではなく、道路沿いなので問題ありません。)

禁止されているはずの犬の散歩をしている人は結構大勢いて、「自己責任」とはどういうことかなという疑問が残りました。中国では犬の散歩の際にリードを使わずただ一緒に歩いている人が多いので、もし愛犬が湖に落ちても自己責任ですよという意味かもしれません。

奥に見えるのは中国では高級なゴルフ場。

高級なゴルフ場と書きましたが、中国ではゴルフを趣味に持っているのは超お金持ちだけだと中国人の友人たちが口々に言っていました。日本と中国では、ゴルフというスポーツの在り方に違いがあるようです。

またこの近くには「游艇部」という看板もあり、これは恐らく遊覧ヨットやクルーザーの類のことです。麓湖公園周辺は、高所得者の行楽地でもあるようです。

優雅に水辺で茶器を使う二人。

湖の周りにはたくさんのベンチがあって休憩するのにもってこいです。ベンチでゆっくりしている人たちを見ていると、中には中国茶器(急須や茶杯など)を持ち込んで優雅にお茶を飲んでいる人たちもいました。大自然の中で茶器を使うなんて、なかなかお洒落です。

また静かな湖に時折ブーンという機械音がうっすら響いているのが聞こえてきます。どうやら対岸でラジコン船を販売しているらしく、購入したばかりのラジコンを楽しんでいる人がいるのでしょう。

ベンチで休憩しながらしばらくラジコンを目で追っていると、突然視界から消えて音も聞こえなくなりました。どこかに引っかかって動けなくなったのか沈んでしまったのか・・・こうなってしまうと諦めるしかないですね。

麓湖の近くにあるもう一つの公園「星海園」。

麓湖公園のすぐ近くにはもう一つ「星海園」という公園があります。時間の関係で入らなかったのですが、こちらもそれなりに広そうですし、よく整備された公園のようです。

気になったのは、公園門のすぐ横に「広州市、愛国主義教育基地」と銘打ってあることです。ちょっと恐ろしい感じがしなくもないですが、中国では珍しいことではありません。

美しい水辺でもスマホに夢中の人々。

中国人のスマホ普及率は凄まじいものがあります。せっかく国家AAAAA級の景勝地に来ても、スマホに夢中で全く景色を見ていない人々(笑)。

中国語ではこういう人たちのことを「点頭組」と言います。「点頭」とは会釈をするという意味で、点頭組はつまりずっと下を向いている人たちのことです。せっかく素敵な景勝地に来たのですから、こうならないように気を付けましょう。

最初の方で紹介した「鹿鸣酒家」への入口。レストランの前にはたくさんの高級車が止まっていました。鹿鸣酒家のレベルの高さが伺えます。

バラがたくさん植えてあります。

有名レストランの先には可愛らしいバラがたくさんあります。バラの木の所々に立て看板があり、「花を摘んだ者は、花1輪につき罰金500元(約8,604円)」と書いてありました。

確かにどれも形の整った見事なバラですが、1輪につき500元の罰金はすごいです。こうでもしないと子どもが遊んだり、盗ったりする人がいてすぐにダメになってしまうのでしょう。

古典的な中華の景色と現代的な高層マンション。

湖のほとりでは、子どもたちが大勢遊んでいました。お年寄りが談笑していたり、子どもが自然の中で自由に駆け回っていたり、のどかでホッとする光景です。

湖の岸辺にはたくさんの手動のボートも浮かんでいました。まだ時季ではないのかこの日は利用者はいないようでしたが、広い湖面をゆっくりボートで進むのも楽しそうです。

景色を楽しめそうな場所がいくらでもあります。

湖のすぐ近くには、畔山酒店(Grand Villa Hotel)というホテルがあります。人気があるようで、私たちが通りがかった時もちょうど大勢の団体客がぞろぞろとホテルから出てくるところでした。広州観光の拠点として、5A級景勝地のほとりに宿泊してみるのも良いですね。

消毒のようなものを超大胆に撒き散らして走る車両。

中国では、街中で時々謎の消毒液のようなものを撒き散らしている車を目にします。ただの水なのか薬品なのかわかりませんが、みんな避けて通りますし気をつけるに越したことはありません。上の写真のトラックは、広い湖の周りをぐるりと一周していました。

小規模ながらも美しい滝と中国風やぐらが素敵です。マイナスイオンが出ていそうですね。

まとめ

麓湖公園に遊びに来ている母娘。

麓湖公園は、中国の大都会広州で美しい自然を楽しむことができる数少ないスポットの一つです。中国の観光地はどこも高い入場料をふんだくっているというイメージがある人もいるかもしれませんが、ここは完全無料なので安心ですね。

中国の貴重な「国家AAAAA級景勝地区」の一つ麓湖公園、広州旅行の際には是非計画に組み込んでみてください。

*記事内のレートは全て2018年4月のものです。

この記事のライター

中国広東省広州市に住む30代主婦です。今の目標は広東語をマスターすること!大好きな広州を、楽しく詳しくレポートしていきます★

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