忠清北道、清州市に位置する「ユッコリ在来市場」

ユッコリ在来市場正面入り口
韓国のちょうど真ん中に位置する忠清北道(チュンチョンブッド)、清州(チョンジュ)市。
人口約80万人の県庁所在地にあたるこの市に、お目当ての「ユッコリ在来市場」があります。
ユッコリ在来市場は韓国の中でも代表的な大型市場のひとつなんです。
鮮魚、精肉、野菜、果物、日用雑貨なんでもごっちゃまぜ!

正面から入ってすぐの鮮魚エリア
韓国のローカル市場に出かけて気がつくのが「なんでもごっちゃまぜ」ということ。
しっかりと区画分けがされておらず、鮮魚店の隣に雑貨屋さんなんてこともしばしば。
市場の正面の門から入ってすぐは鮮魚店が多めです。

鶏肉専門店。大きさにより種類分けしてあります
少し奥に入ると、精肉店も多く目に付きます。
鶏肉専門、豚・牛肉専門と肉の種類によってお店が分かれていることが多いです。

豚の頭を扱っているお店。
なんと豚の頭を扱っているところも!
豚の頭は、事業開業時などに厄払いと事業発展を願って「告祀(コサ)」という儀式を行うときのお供え物に使われます。ちなみに、儀式の際は豚の口にお札をくわえさせるんですよ!
このときお店のおばちゃんは、バーナーで豚の毛を焼く仕事をしていました。

左側は野菜を扱っているお店。右側は精肉店。
野菜を売っています。そのままでドーンと置いてあるところがワイルド。

段ボールのまま野菜が置かれている中にタニシがひっそりと置いてあります。
下処理したフキやわらびなどの野菜といっしょにタニシが売られていました。
韓国語で「タスルギ」と呼ばれるこのタニシは煮込むときれいな青緑色のスープになります。何匹か脱走してますが、そのままでいいのでしょうか?
ちょっと不思議な専門店も

こちらはキッチン用品専門店。
専門店も特色が出ていて見ているだけで面白いです。
雑貨屋さん、帽子専門店はなど分かりますが、手袋専門店、ニンニク専門店など謎の専門店も数々。

主に軍手とゴム手袋が置かれています。
はじめはなんだかよく分からなかったのですが、よく見ると大量の手袋の山!な手袋専門店。

ニンニク専門店が連なる一画。
ニンニク専門店ではニンニクが束ねられた状態で売られています。こんな大量のニンニクが、ひと束12,000ウォン(約1,194円)からという驚きの安さ!韓国料理には必ずニンニクをたっぷり入れるので、これだけの量が必要なんでしょうね。
市場の楽しみ!ちょっとつまみながらお買い物

豚足の煮込み(チョッパル)専門店。
市場散策のお楽しみが市場での食べ物!つまみながらぶらっとするのもいいですね。
こちらはユッコリ市場での代表的メニュー、豚足の煮込み(チョッパル)。テレビのグルメ番組で何度も紹介されている有名なテイクアウト専門店です。ご飯のおかずに、お酒のお供に最高です。

見た目的にビックリな豚の頭の煮込み。
お隣のお店にはなんと豚の頭の煮込みも!これはどうやって食べればいいのでしょうか?

ホトックの屋台。写真に写っていませんが行列が出来ていました。
韓国屋台の代表的メニュー「ホトック」。油で揚げ焼きしたホットケーキのような生地の中に黒砂糖がぎっしり!熱でとろとろになっているので黒みつの濃厚なお味に。ちょっと小腹が空いたときに、甘いものが食べたいときに最適。

ここの一画はチヂミ専門店とお餅専門店が並んでいます。
チヂミ(ジョン)専門店。目の前で焼きたてが続々と出来上がっていきます。

人気のスンデクッパ店。お昼時はお客さんが多く、かまどの周りにどんぶりが準備してあります。
韓国式腸詰め「スンデ」のスープご飯「スンデクッパ」の店。
店の外に大きなかまどがあり、大鍋でスープをじっくり煮込んでいます。注文と同時にどんぶりにスープを注ぎ、お客さんのもとへ。
市場場外には行商するおばあちゃん達

行商のおばあちゃん達。野菜や果物を売っているおばあちゃんが多いです。
市場場外には、自分の畑の作物などを売っている行商のおばあちゃん達が並んでいます。みんな顔見知りらしく、時々おしゃべりして楽しそうです。
交渉次第では値引きをしてくれるおばあちゃんもいるので、市場の中よりもお得に買い物ができる場合も。
市場はまるでおもちゃ箱!韓国へ行ったらぜひ体験して
韓国に訪れたなら、ガイドブックやSNSで紹介されている有名な観光地を回ってみるのもいいですが、時間があればローカルな市場に出かけてみてはどうでしょうか?
日本では見たこともない珍しいもの、おいしいものがいっぱいで、現地の人々のリアルな生活を感じられますよ。
普通の旅行では味わえない、心に残る体験になるかもしれませんよ。
日本→オーストラリアを放浪、今は韓国在住です。「近くて遠い国」と言われる韓国が「近い国」に感じられるような情報をお伝えします。