【2018年中国の旧正月(春節)】中国最大のイベントに関する伝統・風習の数々と現代の中国春節の様子を徹底レポート

【2018年中国の旧正月(春節)】中国最大のイベントに関する伝統・風習の数々と現代の中国春節の様子を徹底レポート

「明けましておめでとうございます?」世界的には2018年が明けてすでに2ヶ月が経とうとしていますが、実はここ中国では最近年が明けたばかりです。そうです、旧暦に基づく旧正月(春節)です。今回は、中国人にとって待ちに待った最大イベント「春節」に纏わる伝統や風習、現代中国の春節前後期間の様子について徹底レポートしていきます。


中国の旧正月「春節(チュンジエ)」とは?

中国では、今でも祝祭日の多くが「旧暦」に基づいて設定されています。有名なものだと、中国の旧正月である「春節」や中国版お中元とも呼ばれる「中秋節」がそうです。ここ数年の傾向を見ると、春節は早ければ1月の中旬から、遅ければ2月末からスタートします。

旧正月を祝う国としては他にも、台湾や韓国、シンガポールやベトナム、モンゴルなどのアジア諸国が挙げられます。基本的に元旦は「国民の祝日」となっていますが、正式な「お正月」とは違うようです。これらの地域への旅行を計画する際は注意しましょう。

春節直前の風景:春節前は春節飾りを販売する店が多数現れて、街中真っ赤になります。

2016年度の統計によると、中国の人口は13億8000万人以上です。他に海外に華僑として移住している人々も大勢いて、伝統的に春節を守り行なう人の数は世界全体で半端じゃありません。

日本でも、春節になると中国からの旅行客の「爆買い」がニュースで話題になりますね。中国に住む人々だけでなく、春節シーズンの大移動は近隣の国々をはじめ、中国人に人気の観光地ヨーロッパ諸国にまで非常に大きな影響があると言えるでしょう。

春節前後の期間は中国発着の航空券のチケットがあり得ないくらい高騰しますし、ここ中国に住む私たちもその影響を避けるのは不可能です。

中国の師走、春節前の街中と「民族大移動」の様子

春節前の風景:春節前にとにかく買いだめをと急ぐ人々。

春節前に多くの「外地人」、つまり地元以外の人々が故郷への大移動を始めます。早い人は春節の2週間前から商売を終了して故郷に向かいます。日本人の感覚からすると考えられないのですが、毎年春節の度に仕事を辞めて故郷に帰る人もいるんですよ。

私の住む中国広東省の広州市は、中国第3の大都市です。出稼ぎに来ている外地人が山ほどいるエリアなので、春節前になるとこの辺りの人口は激減します。カレンダー的には1週間のお休みですが、2週間以上休みとする商店も多いですし、長ければ1ヶ月間田舎に帰る人も珍しくありません。

国を挙げての民族大移動のために列車、高鉄(中国の新幹線)、バス共にチケットはすぐに完売となります。特に人気の高鉄のチケットは、ネットで発売と同時に購入しようとしても絶対に取れないと言われていて、多くの人はすし詰め状態必至の列車で数時間~数日かけて帰省することになります。

春節中のスーパー野菜コーナー。欲しい物が手に入らなかったり、あっても通常よりだいぶ割高です。

広州市内では春節中買い物が困難になるので、あらかじめたっぷり買いだめをしておかなければなりません。また「春節は新しい物を身につけて過ごす」という伝統があり、多くの中国人が春節前に服やカバンを新調します。多くの商店にとっては春節前が一年で一番の稼ぎ時と言えるでしょう。

一年の節目として、春節前に大掛かりなリフォームをする人もいます。とにかく新しい年を新しい物に囲まれて過ごすことが縁起が良いとされているんです。日本の「師走」と同じですが、そうやって「忙しい忙しい」と言っているうちに大晦日を迎えることになります。

どうして赤いの?新年を飾る中国の縁起物

中国のイメージカラーと言えば、とにかく「赤」です。中国人は赤が大好きで、一年中赤い商品は人気があります。様々な由来がありますが、一説によれば昔動物の「血」が魔除けとして用いられていて、その名残で赤が縁起の良い色となったそうです。

中国ならではのたくさんの縁起物飾り。戌年のぬいぐるみも並んでいます。

「春節には赤い物を身につける」という伝統があり、場所によっては上から下まで全身赤で春節の1週間を過ごします。私の住む広州市はどちらかというと現代的な都市で、全身真っ赤の人は見かけません。

でも今でも縁起物の赤い下着や靴下は人気です。赤い下着は「金運UPアイテム」らしいですよ。また中国の人は「金色」も大好きなので、赤&金が最強です。新年には街中赤&金のアイテムで溢れるというわけです。

2018年春節(旧正月)の日付

さて、2018年の春節は2月16日からです。2018年2月15日が大晦日、「除夕(チューシー)」です。除夕とは除夜の意味で、中国の人たちは「年三十(ニェンサンシー)」と言います。日本人にとっての大晦日は31日なので、ちょっと変な感じです。

一般企業のお休みは短ければ3日、大抵は1週間です。旧暦の1月1日を「初一」、1月2日を「初二」と呼んでいき、伝統的な春節の最終日は「初十五」つまり旧暦の1月15日となります。(2018年の場合は3月2日にあたります。)

公園の門まで立派な「赤&金」に変身していました!

ちなみに、中国の人は「春節(チュンジエ)」という表現を使うことは比較的少ないです(少なくとも広州の人は)。彼らはいつも旧正月のことを「过年(グォニェン)」と言います。日本語の漢字だと「過年」で、年越しの意味ですよ。

春節終了を意味する「元宵節(ユエンシャオジエ)」とは?

「元宵节」と呼ばれる最後の1日は、日本の小正月に当たる日です。元宵節には「汤圆(タンユエン)」と呼ばれる白玉団子のようなものを食べます。甘くて美味しい汤圆は、「团圆(トゥアンユエン):家族で集まって楽しく過ごす」という言葉と発音が似ているんです。

元宵節には他にも、大きな赤い提灯を灯すという風習があります。赤い提灯を見ながら元宵節に汤圆を食べて、やっとお正月が明けるという感覚です。ここ広東省の広州市でも、縁起物として赤い提灯があちこちに飾られています。

元宵節を終えてようやく外地人たちが戻ってきた頃に、学校や仕事も通常通り開始するんですよ。15日間も食べて遊んでワイワイしてという日々が続くのですから、日本と比べて長い長いお正月です。

戌年にちなんだぬいぐるみには「福」の字が。

「福字」の「福」はどうして逆さまなの?

中華街などで、赤い紙に金字で「福」と書いてあるのを見たことがありませんか?そのまま「福」と書いてあるのは縁起物としてわかりますが、「福」の字が逆さまになっていることがよくあります。福が逆さまって何だか縁起が悪いのでは?と思ってしまいますよね。

実は、「福が逆さま」という意味の中国語「福倒了(フーダオラ)」が、「福が来た」という意味の「福到了(フーダオラ)」と同じ発音なんです。それで逆さまになっている「福」の字は、福が来ることを願って門など家の入り口付近に飾られています。

広州市のシンボル「広州タワー」前の2018戌年を祝うオブジェ。

にぎやかな「爆竹」の由来

もう一つ、中国旧正月と言えば盛大な爆竹です。爆竹は魔除けの意味があるとされていて、旧暦1月1日の「初一」と春節最終日の「元宵節」に盛大に鳴らされます。ただ実は、広州市内では爆竹が法令によって禁止されています。人も車も多い都会では、確かに危ないですよね。

以前広州市の郊外に住んでいた頃は、爆竹を行なっているところもありました。少量でももの凄くうるさいです。個人的には禁止されていて良かったなと思うほどのうるささなのですが、中国の人たちに言わせると「春節の雰囲気が乏しくなって寂しい」そうです。

春節の風物詩の一つ花市場:「花市」

街のあちらこちらに突如として現れた花市場。

春節開始の一週間ほど前から街中に多くの「花市」つまり花市場が出現します。これら花市は、旧正月の一週間前から大晦日までのみの期間限定ものです。突如として現われ、春節前に跡形もなく消えてしまいます。

一週間だけの花屋さんですが、その割には花の種類・数共にすごく豊富です。お祭りごとの前ということで、お客さんたちもみんなどこか楽しそうで良い雰囲気です。

中国の春節を体験するなら、春節より少し前に来て花市を楽しむことをおススメします。大晦日にはほとんどの花屋が撤退してしまうので、遅くても大晦日の1日~2日前から中国に滞在してみましょう。

様々な花々が販売されています。

春節を華やかに彩るために綺麗なお花をたくさん飾るのかなと思ったら、実はお花も縁起物でした。中国語の「花」の発音「ファー」が、「发财(ファーツァイ):お金が儲かる」という意味の言葉と発音が似ているんです。お花もお金絡みの縁起物とは、さすが中国です(笑)

春節の時だけ見かけるお正月飾り用の植物。門松のようなイメージで、門の両側に縦に長い豪華な花を飾る人が多いです。

南部地方ならではの植物も置いていて、「花市」巡りは楽しいです。

花市巡りの際の注意をひと言。春節前は、普段の何倍もスリが多いと言われています。「小偷也要过年(泥棒も年を越さなければならない)」という言葉があるくらいで、故郷に帰る切符代や気前良くお年玉を配れるように、春節前は泥棒が急激に増えるんです(汗)

中国人の友人の中には油断して財布やスマホを盗られた人がいます。「リュックは前!ポケットに財布やスマホを入れておかない」を徹底しましょう。

食べて、食べて、食べまくる春節に好まれる食べ物

春節に食べる物は人それぞれです。中国の北部では主に水餃子を食べる習慣があるようですが、広州市を含む南部地方では餃子にこだわりはありません。広州市内では、年末年始は家族で飲茶したり一緒に鍋をつついたりするのが人気です。

少し田舎の方に行くとその地ならではの伝統料理がズラッと並んで、家族や親戚はもちろん、近所の人や友人などたまたま通りかかった人々も交えて「食べて、食べて、食べまくる」そうです。10人~20人のグループでも全然食べきれないほどの料理を必ず用意するそうですよ。

中国式鍋「火锅(フォグォ)」。写真の奥には葉物野菜やキノコ類もたっぷりありました。

広東人は冬に中国式鍋の「火鍋」をするのが大好きです。火鍋レストランもたくさんありますが、今回私も友人宅の火鍋に混ぜてもらいました。中国の火鍋で最も特徴的なのは、鍋の形でしょう。

上の写真にあるように、火鍋用の鍋は必ず真ん中で半分に仕切ることができるようになっています。半分は真っ赤な辛いスープ、もう半分はノーマルでいただくのが一般的です。(友人宅の鍋は仕切りが壊れていて半分に分けることができませんでした。)

「马蹄糕(マーティーガオ)」は中国広東省の伝統的なスイーツの一つです。马蹄とは中国語で馬の蹄の意味ですが、実はクワイのことで広東省ではよく見かける食材です。

広東省では、上の写真の马蹄糕を含め、色々な種類の「糕点(ガオディエン)」も旧正月に好まれます。糕点とはこの辺りの伝統的なスイーツの類で、地元のケーキのような位置付けです。

これも「糕」の発音が「高(ガオ)」と同じということで、豊かさや発展を祈って旧正月にいただくそうです。马蹄糕はほんのり甘くてツルッとした食感のスイーツで、何だか懐かしい味がしますよ。

また中国でも新年にお餅を食べる習慣がありますが、それもまた中国のお餅「年糕(ニェンガオ)」と「年年高(年々良くなる)」の発音をかけているんです。ちなみに中国にも「餅」がありますが、中国語の「餅」は平たいクッキーのような形のものを指すので、全くの別物ですよ。

中国人が大好きなオヤツ「ヒマワリの種」。

こちらも大人気!その名も「开心果(カイシングォ・楽しい実の意味)」。お正月っぽいネーミングです。

春節前になると、ヒマワリの種や开心果などのおつまみが大売出しになります。家族や同級生たちとお喋りしながらつまむのにちょうど良いですね。今回スーパーで売り出されていたヒマワリの種はどれも一斤が13元(*約220円)前後、开心果は45.8元(約775円)でした。

ヒマワリの種は食べづらくて個人的に好きじゃないのですが、最近「大粒のものだったら上手に割れなくても比較的美味しくいただける」ということがわかりました。中国人は片手だけで、高速でヒマワリの種の殻を割って食べます。私は何度やっても上手くならないのでもう諦めます(笑)

お茶うけに干しブドウも。たくさんの種類があります。

料理で縁起物としては、魚料理があります。中国語で魚は「鱼(ユー)」で、この発音が「余(ユー)」と同じなんです。呼んで字のごとく「余る」で「あり余る=豊か」という発想から、旧正月に魚を食べるのは縁起が良いことだとされています。

日本語でも語呂や発音に纏わる縁起物はたくさんありますが、中国にも同じような発想から生まれた縁起物が数多くあるようです。

縁起の良い「金柑の木」で街中が春節一色の雰囲気に

中国南部地方で縁起物とされている金柑の木。

中国南部地方では、上の写真の金柑の木が縁起物として春節に飾られます。日本の門松と似ていますね。中国語で金柑は「金桔(ジンジー)」と言い、「金:お金や財産」、「桔:吉という字と同じ発音」ということで縁起物です。

地元の人はこの金柑の木について「大吉大礼(ダージーダーリー)」と言います。「大吉」と「大礼物(プレゼント・お年玉)」の意味です。ちなみにこの金柑、酸っぱくてそのままでは食べられません。春節終了後はジャムなどにして食べても良いそうです。

春節前1週間ほどは街中金柑の木だらけです。

妙にお金に纏わる縁起物が多いなと思いますよね?日本ではお正月の祈願としては、家族の健康や平安などがまず最初に来て、商売をやっている人であればささやかに「商売繁盛」のお願いもするイメージがあります。

でも、ここ中国では違います。中国語で「明けましておめでとう」の挨拶は幾通りかあるのですが、最もメジャーなのは「新年快楽!(新年も幸せに!)」と「恭喜发财!(金運がありますように!)」です。

お花と金柑の木を購入する人々。

中国での初めての春節で、正月の挨拶が「恭喜发财」だと聞いて衝撃を受けたことを覚えています。中国の人々がこれほどお金に執着するのには、歴史や文化・風習や伝統など様々なものの影響があるのでしょうね。縁起物の中にお金関係の物が多いのも頷けます。

春節前後は、デパートでもスーパーでも旧正月の歌が流されます。中国の旧正月の歌はかなり現代的でアップテンポ、しかもとにかく同じ一曲がずっと流れています。毎日毎日「恭喜发财」と聞かされていると、もう洗脳に近いのかなと思いますよ。

様々な方法で金柑の木を持ち帰る人々。

上の写真の家族が購入しているような中くらいのサイズの金柑の木は、どこに行ってもひと鉢108元(約1,827円)でした。日本では2,000円弱と聞くとお安いものですが、中国の物価から考えると決して安くはありません。

中国では「八」の字が縁起が良いとして好まれるので、あえて100元ではなく108元なのでしょう。小鉢は40元~50元程度(約677円~846円)、大きいものだと何百元もします。

私たちが見ている間も、金柑の木が大きなトラックで次々と運ばれてきていました。街中に溢れている金柑の木が果たして完売するのだろうかと心配になりますが、ガンガン売れていましたよ。

業務用サイズの金柑の木。でもこれは金柑ではなくミカン?ですよね?似ているから良いのでしょうか(笑)

中国版お年玉「紅包(ホンバオ)」の相場は?

中国の旧正月にもお年玉の風習があります。お年玉は中国語で「紅包」と言いますが、この辺りの人たちは「利是(リーシー)」と言ったりもします。定かではありませんが、広東語を話す人たち独特の表現かもしれません。

会社によっては社員全員に1元~10元(約17円~169円)程度のお年玉が配られます。景気が良い会社なら、全員にもれなく100元(約1,690円)以上のお年玉が配られるそうです。

日本のお年玉と中国の紅包の決定的に違うところは、「誰が誰にあげるのか?」ということでしょう。中国のお年玉も日本と同じく「大人が子どもに」あげるのが基本ですが、この「大人」の定義が日本と少し違います。

所狭しと並べられた大小様々な金柑の木。

結婚している人は若くても「大人」とみなされ、他の人に紅包をあげなければいけません。反対に、独身の人はそれなりに大人でも、紅包をもらう立場になることができます。

例えば同じ二十歳の人でも既婚者は紅包をあげる側(もらうことはできない)なのに対して、独身者はもらう側で、親戚の小さい子にもあげる必要はないんです。面白いですね。

大晦日直前の夜の風景。全部売り切ることができるのでしょうか?

気になる紅包の相場ですが、中国の南部地方においてのこの風習は比較的緩く、金欠なら5元でも10元でも気持ちだけあげれば良いというラフな考え方が主流です。

それに対して北方地域の伝統は強く、トータルで数千元~数万元(日本円にして数万円~数十万円)という額を紅包として配る必要があるそうです。端的にいうと「紅包の額によって人の価値が決まる」という考え方が根強く、面子のためにたくさん配らざるを得ないのだとか。

ここ広東省にも北から出稼ぎにやって来ている人々がいます。伝統を重んじる北の人たちは、春節には「どんなに遠くても、ギュウギュウ詰めの列車で3日4日かけてでも帰る」という人が多いです。

でも、「今年は景気が悪くて十分な額の紅包を用意することができない。紅包を十分配れない(面子が立たない)のなら、帰省しない方がマシだ。」という人も結構いるのだとか。色々大変そうですね。

中国語のお正月メール

中国でも、祝祭日によく「おめでとう」の一斉メールをもらいます。春節の場合、大晦日(年三十)と翌日の旧暦元旦(初一)の両方に「新年おめでとう」のメールをもらうんですよ。

内容は「新年快乐、恭喜发财」の他に、「祝你健康平安(健康と平安を祈ります)」や「万事如意(全て上手くいきますように)」、「幸福满满(幸せいっぱいに)」、「财运滚滚(金運がグッと上がりますように)といった言葉が多いです。

各地域に伝わる「春節に纏わる伝統」

中国では時に、お隣の市でも言語(方言)が違ったり文化や伝統も違ったりします。私の住む広東省も広いので、同じ省内でも春節に纏わる風習は様々です。

例えば最近、広東省の雷州(広州市からはだいぶ南の海に近い農村部)での春節の様子を教えてもらう機会がありました。彼らが今でも大切に守っている昔からの習慣を、以下簡単に箇条書きにしてみましたよ。(ここで挙げているのはどれも旧暦の1月1日~3日もしくは5日までの習慣です。)

・髪を洗ってはいけない。
・洗濯してはいけない。
・衣類棚を開けてはいけない。
・電気をつけてはいけない。
・他の人の名前を呼んではいけない。

新年明けてからは、多くの企業前に立派な金柑の木のお正月飾りが。

制約あり過ぎです!これらは春節にこれを食べるとか、神様を拝むとかいった一般的な風習にプラスアルファして守るべき風習です。ただあまりにも不便なので、最近では「蛍光灯はダメだけど小さい電球ならつけても良い」などの独自ルールが成立してきているようですが(笑)

今でも農村部では、それぞれ地元特有の伝統を守りながら春節が執り行なわれています。広州市内では、春節は「とにかく毎日食べて、食べて、食べることしかしない」という広州っ子が私の周りには多いです。伝統的な春節を見るには田舎へ行くしかなさそうですね。

2018年広州での春節の風景

中国人の友人たちと話していると、「広州市のような都市部で過ごす春節は本当の春節ではない!」と誰もが口を揃えて言います。田舎に行ってこそ本物の春節の姿があるのだとか。確かに、広州市内は普段より人が減って寂しくなる印象しかありません。

北京路や広州タワーのような有名観光地は人で溢れかえっていて、それ以外のところはあまりにも人がいなくて何もありません。

みんな帰省してしまって軒並み閉まっています。

春節期間中は多くの商店がお休みとなるので、開業しているお店では商品の値段が通常の何倍にもなることも珍しくありません。ちなみに春節期間中のアルバイトの給料は、通常の3倍というのが通例となっています。

給料3倍なら若い人がこぞって「春節中も出勤できます!」と名乗りを挙げそうなものですが、どうもそうでもないようです。春節中に勤務している店員たちと会話すると、みんな口々に「給料3倍なんかいらないから故郷に帰りたい」と言います。

私だったら絶対給料3倍の方が良いですが(笑)「春節だけは帰りたい」という思いは、私たちが想像するよりもずっと強いようで、多くの現代中国の若者たちにも共通するものです。

中国で過ごす春節

中国の春節の雰囲気を味わうなら田舎に行くのが一番!というのはよくわかったのですが、田舎に行ったところで中国の春節の本当の醍醐味は「家族の団欒」ですから、旅行者として行ってもあまり意味がないようにも思います。

中国の人たちと本当の本当に親しくなった暁には、「家族」として春節期間の団欒の場にも招待してもらうことができるのかもしれません。

立派な春節のミカンの木。「食べないでください」と書いてあります(笑)

中国人と春節前に何か約束しようとしたりすると、必ず「过完年后吧!(年越してからね!)と言われてしまいます。それほど春節は、彼らにとって一年の大事な節目なのでしょう。とにもかくにもまずは年越しです。

私もこちらで新たな節目を迎えた今、また通常の日々に戻る前にゆっくり春節のお休み気分を味わっておきたいと思います。

*記事内のレートは全て2018年2月現在のものです。

この記事のライター

中国広東省広州市に住む30代主婦です。今の目標は広東語をマスターすること!大好きな広州を、楽しく詳しくレポートしていきます★

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