中国での年末年始(旧正月前後)のお買い物は「卸し売り市場」に限る!「広州大都市靴城」靴市場に潜入してみよう!

中国での年末年始(旧正月前後)のお買い物は「卸し売り市場」に限る!「広州大都市靴城」靴市場に潜入してみよう!

中国の物価は年々上昇しています。まだまだ日本よりは物価が安いとは言え、こちらは日本と比べてお給料もずっと安いですから、地元の人は大変です。そこで、みんなお買い物は賢く!今回は、中国人たちが群がってショッピングする中国の「卸し売り市場」の一部をご紹介します。本記事では、常に靴一色となっている靴市場をクローズアップします。


ここ数年、発展の目覚しい中国の物価は上がっていく一方です。身近なところで言うと、少し前までは1杯6元(*約105円)だった豆乳が8元(約139円)に、去年まで一食20元(約348円)だったはずの定食が23元(約401円)に・・・といった具合いです。

そこで今回は、地元の人たちが大いに活用している「卸し売り市場」の一つである靴市場の様子をご案内します。一般に卸し売り市場はコスパがとってもいいんです。では、特に年末年始(中国では旧正月の前後のこと)は人でごった返している靴市場へ潜入してみることにしましょう。

「広州大都市靴城」は解放南路沿いにあります。

「広州大都市靴城」は靴専門の「靴市場」

広州大都市靴城までの行き方

今回ご紹介する「広州大都市靴城」は、中国広東省広州市の海珠区にあります。アクセスは簡単です。まず、広州地下鉄2号線「海珠広場」駅のB2出口を探しましょう。B2出口を出てすぐ目の前にマクドナルドがあるので、マックを右手に見て少し歩きます。

歩いて2~3分のところに上の写真の「解放南路」があります。ちょうど大きな交差点にぶつかるのですが、向こう側へは渡らずに解放南路を右へ曲がって数分歩くと右手に広州大都市靴城の建物が見えてきます。

解放南路沿いにはこんな古風な風景が。

大きな麻袋を引いている男性。

この辺りには靴に限らずいくつかの卸し売り市場が集中していて、いつも人でいっぱいです。買い物客が多いのもそうですが、上の写真の男性のように大きな麻袋を引いたり担いだりしている人も珍しくありません。

ここは卸し売り市場なので、商売人がここで商品を物色して、良いと思う物を自分の店舗に置くために購入していきます。それで、信じられないくらい大きな麻袋やビニール袋を提げている人がたくさんいるんですよ。

トラックを使う場合はダンボールで商品を運ぶことも多いようですが、個人店舗の店主たちは自ら卸し売り市場に出向いて、持てるだけの物を持って帰ります。それで、麻袋率が圧倒的に高いです。

卸し売り市場では商品を原価で買うことができるので、街中の店舗よりもコストパフォーマンスが良いんですね。それで、この辺りはいつも商売人と買い物客で人だらけとなっているわけです。

広州大都市靴城(倉庫側)。

広州大都市靴城のショッピングコーナーです。

広州大都市靴城は、大きく二つの建物で構成されています。一つは恐らくほぼ倉庫で、靴の販売はされていないのではないかと思います。もう一つの建物にはたくさんの店舗が入っていて、ショッピングをする人で賑わっています。

靴市場入り口の様子。平日の午前なので人はやや少なめです。

靴の卸売り市場で買い物をしてみよう

この日は中国の春節とも呼ばれる旧正月(2018年の旧正月は2月16日から2週間)の直前だったからか、どこのお店も普段よりダンボールの数が倍増していました。こういった卸し売り市場は大抵旧正月は5日~1週間程お休みとなるので、年末最後の売り出しセールをしているのでしょう。

私は普段、ここへ来ると老板娘(中国語読みでラオバンニャン。女性店主の意味)たちとの会話・交渉を楽しみながら靴を見て回るのですが、この日はなんだか皆さん殺気立っていて、うかつに声を掛けられませんでした(笑)「なんとしても全部売ってから故郷に帰る!」という気合いでしょうか。

中は完全に靴屋さんオンリーです。

気になるお値段ですが、大雑把に見ると100元(約1738円)前後の物が多いように思います。きちんとした靴ならこれでもとってもお安いですが、セール時は下は48元(約834円)程からあったりしますし、掘り出し物が見つかるかもしれません。

質の良い物だと400元~500元(約6949円~8691円)という商品もありました。カナダから来ているある友人は、中国はカナダよりもずっと物価が低いので、ここで可愛いブーツを何足か買って実家に帰る時のお土産にしたいと言っていました。

コスト的には良くても、ショートブーツを何足も持って帰るのは荷物的には大変そうですが(笑)でも、そう思うくらい安くて良い物が見つかったりするんです。年末年始に限らず、近くまで来ることがあったら寄ってみる価値があると思います。

テイストこそ様々ですが、靴、靴、靴。

紳士ものの靴も扱っていますが、パッと見た感想としては全店舗のおよそ8~9割がレディースです。女性の方が圧倒的に購買意欲がありますものね。通勤で活躍しそうなパンプスから綺麗めなブーツ、動きやすさ重視のスニーカーやレインブーツまで、靴なら何でもあります。

それぞれ店舗が小さめで並べられている商品の数には限りがありますが、在庫が豊富なので大抵のサイズはあります。万一サイズ、カラーが売り切れている場合でも、注文すれば数日後には入荷するようなので、相談可です。

お支払いは、できるだけ現品が届いてから全額払うように交渉しましょう。絶対に前払いはダメですよ。またこれは卸売り市場に限ったことではありませんが、商品が届いたらきちんと箱から出して隅々までチェックすべきです。

こちらでは当たり前のことなので、申し訳なく思う必要はありません。お店の人に悪気がなくても商品の質が低い場合が稀にあるので、いくらか時間を取って遠慮なくチェックしましょう。

可愛いブーツが格安で手に入るお店。

自らスニーカーのメンテナンスをする老板娘。

卸売り市場でお買い物をする時の注意点

気を付けたいことが一点あります。ここは「卸し売り」がメインなので、基本まとめ買いです。店によっては「十点以上の購入から」となっているところもあります。家族や友達と行ったとしても、一回のお買い物で十足はなかなか難しいですよね。

それでお買い物の際は、最初に「一点からでも購入可能か?」または「何点からなら購入可能か?」と聞いておくとスムーズでしょう。「一点でもいいよ」と言ってくれるところも意外と多いので、お一人様でも心配ありません。

ただ、まとめ買いの場合に限って値引き交渉が可能となります。何人かでまとめ買いをして、商売人のように交渉に挑戦してみるのも楽しいです。こちらでの値引き交渉(初心者)のコツは、あまり欲張って値切らずに少しだけお安くしてもらうことです。

今回ご紹介している広東省広州市を含む中国の南部地方では、普段それ程「値引き交渉」をする習慣がありません。噂では、北の方では販売価格の3割~5割以上の値引きが可能と聞きますが、この辺りではあんまり大幅の値引きは失礼にあたります。やっても1割~2割引きでしょう。

卸し売り市場は、広州市内では珍しい堂々と値引き交渉ができる場所です。(日本でもそうですが、強いオバサマ方はどこででも値引き交渉可能です。)中国っぽさを味わいたい方にもおススメですよ。

店先に飲食コーナーを設けている店舗も。

今この時季なので冬物がほとんどですが、春物など季節外の物を置いている店舗もあります。でも本当に靴以外の物は一切販売していません。

とにかく少数精鋭で接客を回しているお店が多いので、上の写真の店舗のように店先で店員が食事を取る場所を設けている店舗もあります。忙しくない時期は、ここで友人たちとお茶を飲みながらお喋りしたりする余裕がある老板娘もいるのですが、今は到底無理そうです。

食事中も休みなくお客さんや商品に目を光らせなければならないとすると、1日かなりの重労働ですよね。中国人はみんな「年越しだから仕方がない」と言っていますが、本当に働き者です。

これから梱包を解かれるであろう商品が山のようにあります。

地元の若者たちによると、年末セールも安いけれど、年始(旧正月)を少し過ぎた辺りが一番お買い得なのだとか。

男女問わず、中国には「春節は新しい物(服や靴、バッグなど)を身に着けて過ごす」という伝統があります。そうなると、確かに春節後にお買い物をする人は激減し、商品の値段も下げざるを得ないのかもしれませんね。

私が仲良くしている地元の若者たちは、伝統よりも賢くお安くお買い物がしたい子たちです。年末はもうちょっと我慢して、新しい物は新年明けてから一番安くなったタイミングを狙って楽しむそうですよ。是非筆者も、年が明けてからもう一度この靴市場に来て物色してみたいなと思っています。

広州大都市靴城の感想

広州大都市靴城は、人の量や店舗の多さを考えても、他の卸し売り市場より比較的見やすい条件となっています。もっと大規模で有名な卸し売り市場の中には、もの凄い混雑の上に迷路さながらの建物で、どこをどうやって歩いて来たのかもわからなくなってしまうような場所がたくさんあります。

そういった市場は初心者にはあまりおススメできませんが、広州大都市靴城はその点問題ありません。卸し売り市場初心者でも安心して見ることができますよ。(くれぐれも、混雑時のスリにはお気を付けください。)

広州市には他にもたくさんの卸し売り市場があります。レディース服市場、鞄市場、アクセサリー市場、帽子市場、海鮮市場や布市場、お菓子市場なんかもあるので、色々と覗いてみましょう。

値下げ交渉したりして自分も商売人になった気分を味わうことができますし、中国旅行の良い思い出となる素敵な掘り出し物に巡り会えるかもしれませんよ。

*記事内のレートは全て2018年2月現在のものです。

この記事のライター

中国広東省広州市に住む30代主婦です。今の目標は広東語をマスターすること!大好きな広州を、楽しく詳しくレポートしていきます★

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