世界遺産の街バエサはウベダとルネッサンス様式の双子都市! 歩いて歩いてもっと歩いて

世界遺産の街バエサはウベダとルネッサンス様式の双子都市! 歩いて歩いてもっと歩いて

ウベダからわずか10キロメートルの位置にあるバエサは、ウベダと一緒にルネッサンス時代に発展した街です。ウベダは、街の周りに郊外型大型スーパーができていますが、バエサは相変わらず閑静な街並みを維持し続けています。スペインらしい街を歩きたかったら、ぜひ、バエサを訪れましょう。きっと素敵な時間を持てます。


バエサの入口から街の中に入って行く

バエサの入口の外は新興住宅地

ハエンのバエサ市はウベダと一緒に同じようにルネッサンスの時代に発展した双子都市として世界遺産に指定されました。ウベダから車で5分程度の街なので、現在では住宅地として要素が強く、商業的な発展はウベダにすっかりお任せしています。そのため、バエサはウベダよりさらにルネッサンスの雰囲気が保たれ、大型ショッピングセンターなどがなく、静かで落ち着いた街です。

車でバエサに来るとここから街が始まります。

入口からすでにルネッサンス様式の建物が見えてきました。

入口から見えている建物はルネッサンス時代のお肉屋さんです。現在は簡易裁判所として使われています。「お肉屋さん?」と驚く人も多いですよね? 私も最初は」驚きました。古い歴史のある街には王室に称号「レアルReal」をつけたお肉屋さんの跡地があります。レアルはレアル・マドリードのレアルです。「宮内庁御用達」に近いニュアンスでしょうか。

レアル肉屋さんの正面にはルネッサンス時代の噴水があります。少し大きくして見ましょう。

日本ではお米が一番だいじな食料なので、政府の管轄になっていますよね。それと同様に、スペインでは肉類が一番だいじな食べ物なので、王室によってコントロールされていたのです。まず、品質をきちんとチェックされないと、小さく切った肉類が本当に牛肉なのかどうか、どのように育てられた家畜を使用しているのか、品質などをチェックし、また、値段もコントロールし、必要以上に値段が高騰しないようにしていました。

工事中なのでトラックが一緒に写ってしまいました。

ルネッサンス時代と言えば、14世紀から16世紀頃です。そのように古い時代の噴水ですから、水によって石の部分がだんだんと研磨されてしまっています。もともとはライオンの頭が並んでいました。今はなんだかカエルさんみたいですね。暑いアンダルシアでは、噴水は必要品です。

ツーリストインフォメーション

レアル肉屋さんの前には別の建物があり、ツーリストインフォメーションです。地図などはここでもらいましょう。イベント情報などもここで得られます。スペインの街では、毎週なんらかの無料で参加できるアクティビティーがありますから、是非利用してください。私は初めてフラメンコ(それも最高のレベルの)を見たのが、ツーリストインフォメーションで教えてもらった、ティオペペ主催のフラメンンコショーでした。ドリンクのみ有料で、当時100ペセタで、ゆっくり6時間ものショーを楽しめました。

大聖堂を目指して歩くと大学が

塔を目指しながら歩くとルネッサンス様式のエリアを迷うことなく散歩ができます。この塔はルネッサンス時代の大学の塔です。大学などの教育施設は、ウベダではなく、主にバエサに作られていたようです。現在では、その大学は公立の中学校・高校として使われています。このような歴史的な建物で中学生活を送れるなんて、贅沢ですよね。

元大学のパティオ

こちらがルネッサンス時代の大学、つまり現在の中学高校の建物の中にあるパティオです。パティオは一般に公開され、中学高校のクラスへは入れないようにしています。

近くにあるバル・エストゥディアンテスエストゥディアンテス。生徒という名前のバルです。

そして、たいていの中学校高校のそばには、「生徒」と名付けられたバルがあります。スペインは中学が4年制(義務教育)で、高校は大学進学準備コースとして2年間ですが、中学4年生と高校生は自由に学校から外に出ることができます。そして、このようなバルに入ってコーヒーを飲んだり、軽い食事をしたりします。高校生のくせに生意気と思いますが、コーヒー1杯1ユーロですから、気軽にできることなのですね。

それにしても、さすがにルネッサンスの街の生徒バルは看板も趣がありますね。

ハバルキント宮廷

サンタ・クルス教会(Iglesia deSanta Cruz)

ハバルキント宮殿のまん前には、ロマネスク様式のサンタ・クルス協会があります。時代が全く違う建物なので、ロマネスク、バロック、ルネッサンスというそれぞれの様式、そして時の移り変わりで建物が変わって行く様子がよく見えてきます。

ハバルキント宮殿の表玄関

サンタ・クルス教会がある広場にはこのルネッサンス様式の建物の部分が見えています。なんだかたくさん飾りがあり、このような彫刻をほどこした建物がルネッサンス様式だとわかります。よく間違った記載がありますが、現在、アンダルシアの夏季大学に利用されているのは、こちらのハバルキント宮殿の建物です。元大学の建物の方ではありません。

夏季大学では、オリーブオイルの講座なども開催されるので、興味のある人は、探して見てください。インターナショナル大学というだけに、英語で開かれるクラスもあります。音楽系の講座もあり、幅広い科目が用意されています。

ハバルキント宮殿の裏側

こちらはハバルキント宮殿の裏側です。壁にラテン語で文字が書かれています。裏側は、バロック様式です。時代によってメインで使っていた扉が違っていたのでしょうか。初めて来た時は同じ建物だと全く気づかなかったのです。

内部に隠されたローマ時代の遺跡

中国には風水がありますが、それに似たものがヨーロッパにも古代からあったのではないかと思います。そのため、重要な建物はいつも同じ場所に作られます。そういうわけで、ハバルキント宮殿の庭には、写真のような古代ローマの遺跡まであるのです。

バエサ大聖堂と噴水

バエサ大聖堂(カテドラル・デ・ラ・ナティビダッ・デ・ヌエストラ・セニョーラス:Catedral de la Natividad de Nuestra Señora de Baeza)

日本語ガイドではバエサ大聖堂と呼ばれる、カテドラル・デ・ラ・ナティビダッ・デ・ヌエストラ・セニョーラスです。バエサで場所を訊きたい時は、カテドラルだけで通じます。13世紀からある建物ですが、ルネッサンス時代に改築し、スタイルはほぼルネッサンス様式。

ロセトン

このように丸いタイプの窓をロセトンと呼びます。語源はロサrosa、ばら、そう薔薇です。トンは指大辞で、大きいことを表します。つまり大きな薔薇のような窓という意味でロセトンと呼んでいるそうです。確かにそう言われて見ると。薔薇の花のように華やかです。現在の建築にもよく使われます。

こちらはカテドラルの普通の開け閉めできる窓です。窓の周りに、ルネッサンス様式の模様が施されています。

さあ、慣例の迷子になる旅を始めましょう!

人々が住んでいる普通の家

カテドラルのそばにある普通に人が住んでいる、普通の(でもちっとも普通ではないような気もしますが)の家です。ルネッサンスの地域にありますから、勝手に取り壊したり、リフォームはできません。維持費もかなりかかると思います。それでも、このような家に住むって素敵です。

昔からカテドラルの周りが街の一等地ということになっていたそうです。

ここから、とにかく歩いてみましょう。バエサは小さな街ですから、頑張ればルネッサンス様式の地域だけではなく、バエサ全体を徒歩でまわることも可能です。細い道が続きますから、とにかく歩いて行きましょう。それが旅の一番の楽しさです。

元大学のそばの小道

どこを通ってもルネッサンス時代。

普通の家の庭に見えるヤシの木

細い道に小さな突起が見えますが、自動車やオートバイが侵入しないように置かれています。

ずいぶん昔、まだ末っ子が2歳児だった頃、オートバイの侵入を防ぐ石の突起の上にいつも腰掛けていました。ちょうどそのくらいの子供が座るのにちょうどよい高さなのです。そこに腰掛けているところを撮影した写真は、私の宝物。今では背も高くなって、もちろんそのような場所に腰掛けることもないのですが、華族連れの多い日曜日などに来ると、やはり2歳児がこの突起に腰掛けているのを見られます。世界中の子供達の共通の嗜好なのでしょうか?

バエサの周りはオリーブ畑

バエサの街を少し出るとこの風景

スペインの古い町は多くの場合、高台にあります。バエサもその例外ではありません。そのため、街の端っこからずっと向こうまで見渡せます。そしてスペイン・アンダルシア、ハエン県の他の地域と同様に、ここにもずっと向こうまでオリーブの木が植えられています。

オリーブオイル屋さん。基本的におみやげ屋さんです。

そのため、バエサにもおいしいオリーブオイルが売っています。ハエンのオリーブオイルはマドリードに持っていくと、国内であるにもかかわらず、それだけで値段が2倍に跳ね上がります。マドリードで大学に通っている子は、オリーブオイルを持てるだけ持っていき、現金に変えてお小遣いにしているそうです。イギリスまで持っていくと6倍くらいになるそうです。

そのように良質のエキストラバージンオリーブオイルをおみやげにいかがですか? このお店はツーリストインフォメーションから、ルネッサンスエリアに行かず、反対方向に行くとあります。

おみやげ屋さん

こちらは元大学の近くにあるお土産屋さんです。バエサはあまりお土産屋さんがありません。ここもいわゆるお土産やさんとは違って、ちゃんとした陶器などを扱っています。お店の前に並んでいるのは、水差しです。陶器に入れられた水は、いつも冷たくおいしいのです。

ニュータウン

ニュータウンなどと書いてしまいましたが、バエサの新しい街部分です。普通に人々が住み、ルネッサンスエリアのように建築基準が厳しくない、普通のエリアで、「新しい」建物が並びます。「新しい」、つまり100年かせいぜい200年程度しか経っていない建物です。

この辺りには、お店も多く、特にバルがたくさんあります。食事は比較的リーズナブルだと思います。

バエサへのアクセス

バエサはウベダからも近いので、どちらかの街に宿泊し両方の街を観光しましょう。バエサ・ウベダ間はバスで20分くらい、1時間ごとにバスが出ていますから、往復は楽です。バエサもウベダも、グラナダやコルドバからの直通バスがあります。バス会社はアルサ(ALSA)です。バスのチケットの買い方は下のリンクの記事に詳しく説明しています。

スペイン旅行はバスが便利! 特にアンダルシア周遊にはオススメのバス旅行の方法を紹介

http://travelclip.jp/articles/544

スペインをバスでまわって見ませんか? バスに乗っていると景色もずっと素敵だし、素顔のスペイン人の生活の一部を垣間見られます。でもチケットを買うのが面倒とかよくわからないと思ってる人も多いでしょう。バス旅行の楽しさとスペインのバスのチケットをネットで買う方法を紹介します。

また、双子都市ウベダについてはこちらのリンクをご覧ください。

【ウベダ】中世のスペインがここにある! ルネッサンス様式の世界遺産の街を歩きまわる

http://travelclip.jp/articles/465

世界遺産になったとはいえ、まだまだ日本からの観光客の少ないウベダです。情報も少ないようなので、たっぷりと紹介します。ルネッサンス時代の建物が並び、歩いてまわるのにちょうどよい大きさの街です。スペインらしさがたっぷりのこるウベダを一緒に歩いてみましょう。

ルネッサンス様式の双子都市、バエサを歩こう!

観光列車

バエサは、この他おいしいレストランやバル、古くて素敵なホテルもあり、スペインに来たなとしみじみできる素敵な街です。歩くのが面倒だなという人には、写真のような観光列車もありますから、町巡りは楽々です。

この記事のライター

スペインに住んで18年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

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