南米ボリビアには実は首都が2つあり、そして経済の中心地は別の都市という興味深い国!

南米ボリビアには実は首都が2つあり、そして経済の中心地は別の都市という興味深い国!

南米大陸のボリビア。近年ウユニ塩湖などで知名度が急上昇しました。そんなボリビアの首都はラパスで、世界で一番標高の高い場所にある首都として日本でも知られるようになりましたが、実は憲法上の首都は別の場所にあるということをご存知でしょうか?そして経済の中心地も別の場所にあります。そんなボリビア国内の都市事情についてご紹介!


ボリビアの首都ラパスは実質的な首都

世界で一番標高の高い場所にある首都

ボリビアの首都と言えばラパスだということは日本でも結構知られるようになっています。ドキュメンタリー番組や旅行番組などでラパスが紹介されることもあります。標高3800m、富士山の頂上と同じ高さに位置するこの町はアンデス山脈の盆地に位置していて壮大な景色を提供します。

実はそのラパスがボリビアの首都であることには間違いありません。大統領官邸など国家における重要な機関はすべてこのラパスにありますので実質上の首都であることに変わりありません。政治を動かしているのはこの町なので首都という認識になります。

ラパスの中心にある大統領府

ラパスの中心にあるムリージョ広場はラパスを観光する際にはぜひ行っておきたいスポットです。そこには大聖堂などと共に大統領府があります。なので、政治を動かしている実質的な首都は間違いなくこのラパスであることがわかります。ヨーロッパ調の建造物がいくつも残されています。

南米のボリビアでありながら少しヨーロッパの観光地を歩くような気分になれるのがこのラパスの特徴です。

すり鉢状の町から見える夜景もきれいです。

標高3800mの高山地帯に位置しているこのラパスは盆地で、すり鉢状の町になっています。すり鉢の頂上は4000mを超える標高になります。富裕層はすり鉢の一番下に住み、標高が上がってゆくにつれて治安が悪くなっていくようです。

日本なら富裕層は山のほうに住むものですが、このラパスでは逆だというのは興味深いです。このラパスは現在も実質上の首都として機能しています。実質上の首都というのは政治機関のほとんどがこの町にあるからですが、実は本当の首都はボリビアの別の場所にあります。

ボリビアの憲法上の首都スクレ

ボリビアの憲法上の首都かつ、世界遺産にも認定された白い街スクレ

ボリビアの首都はどこ?と聞かれればラパスと聞かれて間違いはありません。実質の首都はラパスだからです。しかし、本当の意味での首都はどこかと言われればスクレと答えてください。それが答えです。ボリビアの憲法上では首都はいまだにスクレとなっています。

このスクレは観光地としても知られています。ゴシック建築の建造物が多く残り、白く塗られたその町はユネスコの世界遺産にも認定されています。きれいなヨーロッパを思わせるような街並みは多くの観光客を魅了します。

街並みの美しさを保つために白い塗装が義務化

実はこのスクレの白い街並みを守るために建造物には白い塗装が義務化されているのも面白いところ。こうしてボリビアの世界遺産は守られています。このスクレは1800年代の後半までは本当にボリビアの首都でした。スペインの統治からの解放、独立の調印が行われたのもこの都市です。

そして、その独立にも貢献した初代大統領の名前にちなんでスクレとこの年を命名して首都として君臨しました。しかし、1800年代の後半に現在の実質上の首都ラパスを拠点として活動していた自由党がスクレを拠点としていた保守党政権を撃破。革命を成功させます。

そして、議会と政府の大半をラパスに移動させることに成功して実質上の首都として現在もラパスが君臨しています。そのためにスクレは実質の首都ではなくなりました。最高裁判所のみが今もスクレには残っています。なので、憲法上の首都スクレという呼ばれ方をしているのはそのためです。

1800年代の後半から現在に至るまで実質ラパスが首都として機能していますが、記念すべき独立からボリビアを支えたのはまぎれもなくこの美しい白い町として知られるスクレです。ボリビアの独立の歴史を垣間見れる貴重な場所です。ぜひボリビア旅行の際は立ち寄ってください。

そして、現在ボリビアの経済を支える町は実質の首都であるラパスでも憲法上の首都スクレでもありません。それもボリビアの非常に興味深いところです。

ボリビア経済を支える第二の都市サンタクルス

サンタクルスの中心の9月24日広場の教会

現在、ボリビア経済の中心でボリビアを大きく支えているのは第二の都市サンタクルスです。外資系企業が次々と進出してくるのもこの場所です。その要因としては首都ラパスにはもう開発できる土地がほとんど残っていません。山岳地帯の盆地、すり鉢状の町にはびっしりとビルや住居群が立ち並びます。

その一方、サンタクルスは広大な平野を持つ都市でまだまだ未開拓の土地が残っています。豊饒な土地がまだまだあり、ボリビアのほとんどの米や大豆、小麦やトウモロコシなどを栽培、出荷しています。また、牧畜や養鶏などもさかんに行っています。

山岳地帯からの移住者もぞくぞくとサンタクルスへ

経済発展に伴って仕事を求めて、また標高400mほどかつ暮らしやすい熱帯地方であることから、山岳地帯に住む人々がどんどん移住しているのがこのサンタクルスです。ボリビア人にとって土地を買って自分の家を建てることはステータスであり、人生の目標でもあります。

それで、より仕事があり土地もあるこの熱帯の広大な平野を持つサンタクルスへと移住してきます。外国人移住者も多く住むのがこの都市の特徴です。サンタクルスはリング状に展開する都市ですが、そのリングの数や面積が年々増えてきています。

人口がどんどん増えていて、新しい家もどんどん建設されています。もうすでに土地が開発されつくした感があるラパスに比べるなら、サンタクルスはまさにポテンシャルの塊。スターバックスやケンタッキーといった外資系のチェーン店が進出しているのもボリビアではサンタクルスのみ。

ボリビアの実質の首都はラパスですが、憲法上の首都はスクレ、そしてボリビアの経済を大きく支えているのはサンタクルスと少し面白い構図がこの国にはあります。そして、ラパスもスクレもサンタクルスにもそれぞれ見どころがたくさんあります。

ボリビアを訪れる際はそうしたボリビアの構図を頭の片隅に置きながら旅していただければよりボリビアを知っていただけるかと思います。土地によって気候や文化や習慣が異なるこのボリビアの滞在、旅行をぜひ楽しんでくださいね。

この記事のライター

南米ボリビアに在住。まだまだマニアックな観光地や穴場スポットがたくさんある国ですので、少しづつ紹介できたら嬉しいです。

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