【マカオの旅④】マカオ一有名なあの観光地へ!「聖ポール天主堂跡」とその地下納骨堂&博物館を散策しよう

【マカオの旅④】マカオ一有名なあの観光地へ!「聖ポール天主堂跡」とその地下納骨堂&博物館を散策しよう

マカオの数ある世界文化遺産の中で最も有名なのが「聖ポール天主堂跡」。この場所は、名実ともにマカオのシンボルともなっています。マカオの世界文化遺産の中には、正直やや規模が小さいですね・・・というものもいくつかあるのですが、「聖ポール天主堂跡」は圧巻です!マカオ観光で絶対に見逃せないマストスポットを一緒に見ていきましょう。


マカオとその世界文化遺産

中国の特別行政区マカオは、100年以上ポルトガルの植民地になっていたという特殊な事情を持つエリアです。そのためマカオは、他では見られない大変興味深い文化を発展させてきました。

中国とヨーロッパが交じり合う歴史を持ったマカオには、マカオにしかない独特の風景や文化が確立され、今も大切に守られています。そんなマカオならではの建築物は世界でも注目の的となっていて、決して広いとは言えないマカオに、今ではなんと30もの世界文化遺産があるんですよ。

マカオでは、アジアにして美しいヨーロッパの街並みを見て楽しむことができます。また歴史や文化が好きな人々にとっても必見の場所です。数日で世界遺産を全て網羅するツアーもたくさん組まれていて、本当に興味深い旅行先です。

「聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊)」とは?

「聖ポール天主堂跡」はマカオの中心エリアにあり、マカオで最も見応えのある世界文化遺産です。1602年にイエズス会の神学校として建設された聖ポール天主堂。当時のアジアで最大規模のカトリック教会だっただけでなく、その壮麗さは東洋一と言われていたそうです。

しかしその後1835年の火災によって、教会の大部分が消失してしまいます。現在残っているのは、石造りのファザード(教会の正面の部分)と階段だけです。2005年に正式に世界遺産として登録されました。

現在地は「セナド広場」。ここからもうしばらく歩くと「聖ポール天主堂跡」です。

聖ポール天主堂と日本のキリスト教徒

聖ポール天主堂の建設に、実は数名の日本人がかかわっています。当時日本は江戸時代で、キリスト教徒への弾圧が激しくなっており、日本を逃れたり追放されたりしてマカオにたどり着いた日本人キリシタンたちが何人かいたのです。

現在特に人目を引くのは、焼け残ったファザードの複雑で繊細な彫刻でしょう。実はその彫刻を手がけたのは、現地の職人と日本人キリシタンたちだったと言われています。

後に、地中から様々な宗教遺物と共に彼らの遺骨が発掘されています。聖ポール天主堂跡の裏手にある地下納骨堂と地下博物館には関連資料が展示されているので、興味のある方は是非ご覧ください。

マカオのシンボル「聖ポール天主堂跡」へ

聖ポール天主堂跡(正面)

セナド広場から歩いて10分~15分程のところに聖ポール天主堂跡の堂々たる姿を見ることができます。と言ってももし人が少なくて特に寄り道もしなければ、歩いて5分程の距離です。ただ、セナド広場から聖ポール天主堂跡までには色々と観光客の目を引くお店や建造物があります。

また、混雑が酷くてなかなか前に進めないような時(特に週末)には20分はかかるのではないかと思います。いずれにしても、それ程遠くは感じない距離なので、お子さん連れであっても問題なく歩いて行くことができますよ。

(この辺りは、世界遺産が混在していてマカオ一混雑必至のエリアです。もしどうしても土日に行くしかないという場合は、早朝を目指して行けば、静かな環境で趣のある天主堂跡を見学することができると思います。)

絵画のように美しい聖ポール天主堂跡の正面(ファザード)。

美しい教会の大部分が火事で焼け落ちてしまったのは残念ですが、ファザードだけの今の姿も、これはこれで異様な美しさと迫力があります。じかに見ると感動しますよ。

ファザード中央にあるのは、マリア像のようです。繊細な彫刻がいくつも施されていますね。彫刻には魔物や骸骨を刻んだものもあって、中には日本人キリシタンを厳しく迫害した徳川家康をモデルにした「魔物」もあるのだとか。一体どれでしょうね?

聖ポール天主堂跡前の階段は、天主堂跡と一緒に自撮りをしたい人々で溢れています。

さすがにマカオ一の観光スポットなので、平日と言っても人が大勢います。昼から午後にかけて、どんどん観光客が増えてくるはずです。夢中になって撮影している人が多く、カメラのフィルターしか目に入っていないケースが多々あります。特に自撮り棒にはくれぐれも気を付けて進みましょう。

聖ポール天主堂跡(背面)

聖ポール天主堂跡は、そのままファザードをくぐって裏側に行くこともできます。せっかくなので背面からの天主堂跡を眺めてみましょう。

聖ポール天主堂跡の背面。

美しいファザードの裏手に回ると、ただただ新しいコンクリートと鉄骨が組まれているだけでガッカリする人も多いようです。建物の保存と安全のために補強工事をしているので、これは仕方がないですね。

筆者は知らなかったのですが、調べてみるとこの背面の階段からファザードに上って、中央の穴からマカオの街並みが一望できるそうです。私たちが行った時は誰も上っていなかったので、気付きませんでした(汗)次にマカオに行く機会があったら、是非とも上ってみたいです。

聖ポール天主堂跡の後ろ側の空間。

かつてはここで礼拝が行なわれていたようですが、今ではちょっとした広場となっています。この奥には地下聖堂(納骨堂)があります。

聖ポール天主堂跡自体はいつでも観光できますが、その裏側の広場は毎日9:00~18:00までの間無料で一般公開されています。開館時刻をお知らせする看板には、中国語、英語、ポルトガル語と共に日本語の表記もありますよ。

他にもこんなお願いがありました(日本語訳があることにも注目です)。

確かに、教会の門をくぐって中に入るんだったらいくらか気を使うかもしれませんが、ファザードのみをくぐるとなると「ここは神聖な場所だ」という感覚はあまり得られないかもしれません。

実際に、ジュースを飲みながらファザードをくぐり抜けようとした若い男性が、門番(係りの人)に止められていました。今でも、かつての天主堂に入る時のような敬虔な気持ちを表すべき場所のようです。心して見学しましょう。

地下聖堂(納骨堂)

筆者は見てもよくわからなかったのですが(すみません・・・)、この地下納骨堂には多くの殉教者たちと共に日本人キリスト教徒の遺骨も納められているそうです。

有名な「ヴァリニャーノ司祭」のもののようです。

この場所に祭られているアレッサンドロ・ヴァリニャーノは、イタリア人のカトリック司祭(イエズス会会員)です。彼は1579年と1591年(日本の安土桃山時代と江戸時代初期)にイエズス会布教のために来日していて、なんと織田信長や豊臣秀吉とも接触している人物なんですよ。

後で調べたのですが、ヴァリニャーノは自分たちの文化を押し付けるのではなく、「郷に入れば郷に従え」ということで、日本の独特の文化にキリスト教を上手に適応させようとした人のようです。

アジア人を蔑視する見方が多かった当時の風潮とは真逆に、日本人の特質を高く評価し、日本人司祭の育成に力を入れていたのだそうです。

彼は日本に来る前と来た後にマカオで活動していて、亡くなったのはここマカオです。このように、ヴァリニャーノ司祭の働きからも、マカオと日本のキリスト教とはなかなか繋がりが深いということがよくわかりますね。

天主教芸術博物館(宝物庫)

地下聖堂に続いて、地下聖堂と併設している「天主教(中国語でカトリックの意味)芸術博物館」を見学することができます。やっぱり説明は、中国語・ポルトガル語・英語・日本語となっていました。

ことごとく日本語表記があるのは、聖ポール天主堂の歴史に、日本人の殉教者が大きくかかわっていることからなのでしょう。

ちょっとどなたかはわかりませんでした(汗)下に書いてあるのは「手を触れないでください」です。

日本にキリスト教を広めた人としてはフランシスコ・ザビエルが有名ですが、彼も日本だけでなくマカオのキリスト教に大きな影響を与えた人物です。実は先程見た聖ポール天主堂跡のファザードには、ザビエルをかたどった聖人像もあるそうですよ。

マカオには「聖フランシスコ・ザビエル教会」という教会があって、ザビエルが日本で布教した時のことを記録した展示があります。またザビエルの遺骨(右腕の腕骨のみ)が、「聖ヨセフ修道院・聖堂」という別の教会に埋葬されています。

ちなみに、もともとザビエルの骨は日本に安置される予定だったようですが、キリスト教への弾圧が激しい時代だったことから、マカオに納められることになりました。

博物館の展示品の一部。

天主教芸術博物館は、マカオの教会や修道院から集めた16世紀~20世紀のカトリックの芸術作品を展示しています。全てではないのかもしれませんが、聖ポール天主堂跡の歴史にかかわっている物も含まれているようです。

実は、博物館の展示品はそれ程多くありません。ホールの大きさからして、しっかり見ても15分くらいあれば良いのではないかと思います。それ程時間がかかるものではないですし、聖ポール天主堂跡にまつわる歴史について知るためにも是非立ち寄ってみてくださいね。

地下聖堂の中から見た聖ポール天主堂跡の背中。

真横から見た聖ポール天主堂跡のファザード

聖ポール天主堂跡のお隣には、これまた世界遺産として認定されている「モンテの砦」があります。正面から見る聖ポール天主堂跡はもちろん素晴らしいのですが、私は個人的にモンテの砦から見ることができる教会ファザードの「横顔」が大好きです。

真横から見ても壮麗なファザード。

やっぱりこのファザードしか残っていない姿から、歴史を感じます。キリシタンへの厳しい弾圧や不幸な火事、唯一焼け残った美しいファザード・・・日本人の視点から見ると特にそうですが、様々なドラマがあったのでしょうね。

聖ポール天主堂跡の横顔を眺めながら、アジア一とまで言われた壮麗なカトリック教会大聖堂の姿を想像してみるのも楽しいです。聖ポール天主堂跡って思ったよりも薄い!という意外性があるのもいいですね。

教会跡ファザードから下を見下ろした様子

下から大勢の人々が押し寄せて来るのが見えます。

聖ポール天主堂跡から振り返ると、パステルカラーのポルトガル建築を含むマカオの美しい街並みを眺めることができます。

教会ファザード跡の前は常に人でいっぱいですが、一瞬人が引いたタイミングがシャッターチャンスです。私も今だ!と思ってシャッターを切ってみたのですが、不思議なお兄さんが写り込んでしまいました(汗)

ここへ来ると、聖ポール天主堂の壮大さからテンションが上がるのはよくわかりますが・・・それにしてもテンション高いですね!(笑)

「聖ポール天主堂跡」関連のスポット観光まとめ

何度でも強調しますが、聖ポール天主堂跡はマカオのシンボル的存在ともなっている貴重な世界遺産で、マカオ旅行に行ったら絶対に見逃してはいけないマスト観光スポットの一つです。その地下にある納骨堂や博物館も、世界遺産に登録されてはいないものの歴史的に価値ある遺物となっています。

今回ご紹介したのは聖ポール天主堂跡の様子だけでしたが、この辺りは全マカオの中でも世界文化遺産が集中しているエリアです。徒歩で世界遺産巡りができる場所などなかなかないと思います。是非事前に少し調査して、いくつもの世界遺産を同時に見て行くようにしてくださいね。

(筆者も、【マカオの旅】シリーズとしていくつかの観光スポットやグルメ情報を発信していく予定です。)

カジノ・グランドリスボアがうっすら見えます。

マカオはただ単に美しいだけでなく、歴史的に非常に面白い街です。私は以前何も知らないで聖ポール天主堂跡を見学していたこともありますが、歴史を知らないで見るのと知っていて見るのとでは全く感慨が違います。

あまり詳細まで勉強する必要はないかもしれませんが、是非是非少しでもマカオと聖ポール天主堂跡にまつわる歴史を学んでから観光することをおススメします。その面でこの記事が、少しでもお役に立てればと思ってまとめてみました。どうぞ歴史ロマンの街、マカオの観光を楽しまれてください。

この記事のライター

中国広東省広州市に住む30代主婦です。今の目標は広東語をマスターすること!大好きな広州を、楽しく詳しくレポートしていきます★

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