ドイツの堅実さとイタリアの陽気さが混ざり合う南チロル地方の魅力!【その1 ボルツァーノのクリスマスマーケットと教会たち】

ドイツの堅実さとイタリアの陽気さが混ざり合う南チロル地方の魅力!【その1 ボルツァーノのクリスマスマーケットと教会たち】

年明け旅行でミラノからTrentino Alto Adige州の都市Bolzanoへ行ってきました。ボルツァーノは東アルプスのドロミテ麓に位置し、イタリア最北端の町の1つでドイツとイタリアの文化が混在する不思議な街。今回は旅の1番の目的であったクリスマスマーケットの様子をお届けします!


イタリアとドイツの魅力が交わる街ボルツァーノ

年明け旅行でミラノからTrentino Alto Adige(トレンティーノ・アルト・アディジェ)州の都市Bolzano(ボルツァーノ)へ行ってきました。ボルツァーノは東アルプスのドロミテ麓に位置し、イタリア最北端の町の1つだそう。北へ80キロ行けばオーストリアで、さらに北上するとすぐドイツ国内という場所にあるのと、 歴史的にも1918年までオーストリア領だったこともあり、今でもイタリア語とドイツ語の2カ国語が公用語になっています。駅名もボルツァーノ・ボーゼン(Bolzano Bozen)と、イタリア語とドイツ語の両方の表記があり、市内は道に並ぶお店の看板もバス停の広告や交通標識も2カ国語で書かれています。地元の人もほとんどの人がイタリア語とドイツ語を話せるバイリンガルだそうです。

確かに本当に耳に入ってくる言語の割合は半々くらいなのでイタリア国内なのにプチドイツ旅行を味わえました。(笑)

可愛らしい建物がならぶ道の奥には迫力満点の山を眺められます。

ボルツァーノの街並みはとにかくかわいい、そして綺麗です。イタリアは道ばたに吸い殻やゴミがたくさん落ちていたり、壁には落書きだらけなところばかりですが、この町はイタリアとは思えないほど綺麗。道は綺麗に整備されていて、ゴミも落ちていませんし車のクラクションも聞こえません。何より、空気が澄んでいてとても気持ちのよい場所でした。イタリア人やドイツ人が長い休暇にこの街を選ぶ理由がよく分かりました。

Piazza delle Erbe(エルベ広場)には日曜日を除く毎日、果物や野菜、花の市場が開かれています。クリスマスのイルミネーションも光りカラフルで綺麗な広場でした。

観光客と現地の人が行き来する賑やかなエルベ広場。

雪山を背景にクリスマスマーケットを散策

今回の旅の目的の一つはクリスマスマーケット!イタリア4大クリスマスマーケットの一つと言われていて、街の色々なところにマーケットが出ていますがメイン会場は町で一番大きなPiazza Walther(ヴァルテル広場)でした。

マーケットの様子はこのような感じでした。

トレンティーノ・アルト・アディジェ産のハムやサラミ、ドイツのスイーツ、ワイン、その他クリスマス雑貨や手作りの雑貨などとにかく色々なジャンルのお店がたくさんん並んでいます。色々試食も出来るので食べ比べしながらサラミやスペックを購入しました。ここへ来て初めて知ったのですがスペックはこの地方発祥の食べ物だったんですね。スペックは骨を抜いた豚モモ肉を塩と香辛料に漬け込み、軽く燻製にかけた後に熟成させたハム。普通の生ハムより歯ごたえのある食感で生のまま楽しめますが、軽く炙って火を通しても美味しいんです。

写真の奥に見えるのは街のシンボルである大聖堂Duomo(ドゥオモ)。その奥には山という他の街では絶対に見られない眺め。

非イタリア式の大聖堂Duomo

暗くなってくるとまた雰囲気が出てきます。

このドゥオモには、初期キリスト教建築、そして、中世初期、ロマネスク様式(1180年)の特徴が残っています。それから約100年後、新しく重要な建築が始まり、ロンバルディーアの職人がシュヴァーベンの職人によって持ち込まれたゴシック様式を用いて数10年の年月を掛け1420年頃完成しました。聖堂の脇には、シュヴァーベンの建築家ハンス・ルッツ・フォン・シュッセンリードが1501年から1519年の間に建てた、砂岩でできた透かし細工を施した尖塔を持つ65メートルの鐘楼がそびえ立っています。私の中で一番強い印象に残っているのが屋根瓦。非イタリアな今まで見たことのない様式に衝撃を受けました。しかし後ろに広がる素朴な自然の背景に映えとても美しかったです。

ファザードはとってもシンプル。

ジョット派のフレスコ画が見れるドメニカーニ教会

こちらの教会もとてもシンプルなファザード。

広場から少し歩くとChiesa dei Domenicani(ドメ二カー二教会)があります。こちらはドゥオモに比べるととても質素な佇まい。ボツツァーのにおける古い教会の一つだったそうですが第二次世界大戦で破壊されたため再建されました。

教会はゴシック様式のアーチ型天井に、1600年代、1700年代のバロック様式の要素で構成されていてとても素朴。回廊の東側と教会の西側の壁には、1300年代のボルツァーノの画家の魅力的な作品が保存されていますが、教会全体で最も貴重な芸術作品は、教会側面に位置する長細い(Cappella di San Giovanni)サン・ジョバンニ礼拝堂にあります。そこには、周辺地域で最も評価の高いジョット派に描かれたフレスコ画の作品群が観られます。確かにパドヴァにあるジョットが手がけたスクロヴェーニ礼拝堂を彷彿とさせるものでまさかここでそういったものを見れると思わなかったのでとても感動しました。(全く下調べしていなかったので。。。)

サンジョバンニ礼拝堂の天井。

以上、クリスマスマーケットと教会を中心にボルツァーノの旧市街地を紹介しました。次の記事では日中にボルツァーノからロープウェイで行った山の上の町Sopravolzano(ソプラボルツァーノ)についてご紹介します!

この記事のライター

フリーランスデザイナー・ライターのaikaです。15歳からミラノに住んでいます。現地のライフスタイルや観光情報をお届けします!

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