【知られざる広州グルメ】寒い冬は熱々のガチョウ火鍋がおススメ!美味しいガチョウ火鍋専門店をご紹介します

【知られざる広州グルメ】寒い冬は熱々のガチョウ火鍋がおススメ!美味しいガチョウ火鍋専門店をご紹介します

「食は広州にあり!」天下の広州グルメと言えば、飲茶や高級広東料理、他にも数多くのB級グルメがあることで有名です。そんな中で今回は、最近広東人である友人が是非と言って連れて行ってくれた「ガチョウ火鍋」レストランをご紹介します。外国人にはまだあまり知られていない「ややマイナー広州グルメ」のレポートです。どうぞご覧ください。


知られざる広州グルメはたくさんあります

中国広東省、特に広州市は世界に認められるグルメ都市です。広東料理として有名なものは数多くありますが、実はまだあまり知られていないものもたくさんあります。

広東料理でガチョウと言えば、ローストグースが定番でしょう。そのままでいただいても良いですし、ご飯に乗せて食べるともう最高です。でも、今回ご紹介するのはガチョウのローストではありません。もうちょっとマイナーなガチョウ料理です。

夕飯時はお店の外まで並んでいます。

今回は、寒い冬にぴったりで外国人にはまだあまり知られていない広東グルメの一つ、「ガチョウ火鍋」をご紹介します。火鍋とは中華式お鍋のことですよ。行ってきたのは地元の人でにぎわうガチョウ火鍋レストラン、その名も「銀苑楽満福(インユエンラーマンフー)」です。

ガチョウ火鍋で大人気の火鍋レストラン「銀苑楽満福」

銀苑楽満福は、広州地下鉄1号線の「农讲所(ノンジャンスォ)」駅A出口から歩いて行くことができます。A出口を出て「德政中路」沿いをまっすぐ行き、一つ目の大きな交差点を越えてしばらく歩くと右側にありますよ。駅からは10~15分程です。

味わい深い町並みが特徴の「农讲所」ですが、この辺り一帯、特にこの道沿いには「うまい!」と言われる老舗が何軒もあるそうです。

店頭のおじさんはとっても気さくで感じのいい人でした。

この日は事前予約できなかったので、一人で先に並んでいようと約束の30分前にお店に着くと、タイミング良く最後のテーブルを並ばずにゲットすることができました。でもさすがに30分間も一人で席をキープしておくのは申し訳なく思い、店頭のおじさんに相談してみることに。

すると、「鍋料理は頼んでから出すまでに20分はかかるから、先に注文して友達が来るまで待っていればいいよ」とのことでした。臨機応変でありがたいです。

お店の前には今晩使用した食器が積んであります。

今回の食事のメンバーは、私たち夫婦ともう1組の日本人夫婦、地元広州人の友人2名の計6名でした。この日本人夫婦と広州の友人は10年来の付き合いで、この「銀苑楽満福」にも8年程前に一緒に来たことがあるそうです。

この辺りは地価が高いことで有名です。短期間で立ち退きを余儀なくされる店舗が山ほどある中、銀苑楽満福は長く続いている人気店の一つとなっています。ただ地元の友人に言わせると、この通り沿いには十数年来の老舗がゴロゴロあるので、銀苑楽満福はまだまだ新しい方だそうです。

銀苑楽満福のメニュー

さて、料理が来る前に銀苑楽満福のメニューを覗いておきましょう。

2017年度版銀苑楽満福のメニュー(写真は2017年12月のもの)。

ここは注文の仕方が少し特殊です。

鍋料理には「2只」や「只」、「半只」といった単位が表示されています。「只」は動物を数える「匹」や「羽」の意味です。例えば上の写真の「秘制山鸡98元/只」だったら、鶏1羽で98元(*約1706円)ということになります。鍋物は基本「半羽、1羽、2羽」の単位で注文します。

鍋以外のお料理は「斤」つまり500gで計算するか、一皿単位で注文します。もし量の加減がよくわからなかったら、人数を伝えればちょうどいい量を見積もってくれるでしょう。

私が個人的に気になったのは、メニュー左上の「顺德大盘鱼」です。

順徳というのは、中国広東省広州市順徳区のことで、順徳グルメも有名です。今はひと鍋88元(約1533円)のところが、特価で78元(約1358円程)となっています。

今回私たちが注文したメイン料理。

地元の友人が迷うことなく頼んだのは「秘制黑棕鹅」。私たちは6人だったので、一羽で220元(約3831円)にしました。日本円で考えるとお安いですね。このお料理は銀苑楽満福の看板料理の一つでもあります。

メインの肉・魚を選んだら野菜も注文します。

エノキやヤマイモは1皿19元(約331円)、冬瓜は16元(約278円)です。他にも葉物野菜がたくさんありました。市場でもスーパーでも10元も出せば随分な量の野菜が買えるので、これを見るとやっぱり鍋は家でやった方がお得だと思ってしまいます。

でもメインの肉・魚の調理やお店ならではの特製スープがあることを考えると、このお値段でも仕方がないですね。

お粥やスープ系のものも気になります。

白ご飯も3元(約52円)で注文することができます(火鍋レストランの場合、店によってはご飯は置いていないこともあります)。ピーナッツやニンニクの付け合せは4元(約70円)、場所代とも言えるお茶代は各人3元、ティッシュは1つ2元(約35円)です。

中国人はお食事の際に、必ずティッシュを使います。席に着いたらテーブルに置かれていることもあり、「サービスかな?」と思って使うとその分お金を取られますよ。ポケットティッシュを持っている場合、お店のティッシュには触らない方がいいです。

こんなリアルなカメやトリがメニューに載っているとドキッとしてしまいます(汗)

料理を待っている間にやっておくべきこと

料理を注文してから出てくるまでにしておくべきことを簡単に説明します。(銀苑楽満福だけでなく、中国広東省の多くのご飯屋さんに共通します。)

箸やお皿は消毒済みで密封されているので、ビニールを破って中の食器を取り出しておきます。

先に席に着いた人が全員の食器を開封しておけば、食事がスムーズです。食器は消毒済みですが、お茶で軽く洗ってから使用するのがこちらの流儀です。

※お茶やお湯で食器を洗う方法については、別記事の「【本場広州より飲茶特集2】飲茶のメインは点心にあらず!広東式お茶の作法を理解して、優雅なひと時を楽しもう!」をご覧ください。

見た目が美しくないのですが、ゴミや食器を洗う際に使用したお茶はこうやって処分します。そのうち店員さんが片付けてくれますよ。

注文直後に野菜(ネギ・葉物野菜・冬瓜)が運ばれてきました。あとはメインの鍋が来るのを待つばかりです。

ガチョウ火鍋レストランの様子

大盛況の店内。

銀苑楽満福は普段からにぎわっていますが、この日は特別混んでいました。たまたま冬至だったんです。冬至は中国の休日ではありませんが、今でも多くの人が冬至の晩には家族と共に食卓を囲むそうです。

二人鍋もオーケーです。

一般にこの手のお店は大人数の方が有利ですが、二人鍋も何組かいました。「半只」つまり鶏半分で注文できるお料理もあるので、お二人様も全然ありです。

お店のこんな隅っこにまで席があります。二人並んで隅っこで鍋をつつくのも悪くありませんね。

ガチョウ火鍋登場!

店のおじさんが言っていた通り、火鍋は注文から20~30分程で登場しました。

これがガチョウ火鍋です!

ガチョウ火鍋には、ガチョウの他に少量のネギと生姜があらかじめ入っています。とても美味しそうですが、まだ箸をつけてはいけません。料理が来るのと同時に店員さんが火を点けてくれるので、もう少し煮込んでからいただきます。

野菜を追加します

まずはネギを追加します。

準備されていた特製スープも勢いよくかけます。

ネギを追加してよくかき混ぜてから、お店の特製スープを投入します。私たちはもう食べたくてウズウズしていたのですが、スープでしばらく煮込んでからやっと地元友人からのOKサインが出ました。

骨がゴロゴロついています。

多くの中華料理の例に漏れず、骨がそのままついています。決して食べやすくはありませんが、必要であれば手を使ってムシャムシャ食べてしまいましょう。

中国人は食べ方にはあまりこだわりません。「美しくお行儀良く食べる」ことを重視する日本人に対して、中国人は基本的に「楽しく美味しく食べる」ことを重視します。それで、女性でもガブッと手でいく人が多いです。

葉物野菜と冬瓜も投入しました。

葉物野菜は火鍋に合いそうだなとは思いましたが、冬瓜もとっても合いました。美味し過ぎて、中国人が「その冬瓜まだ取るの早いよ~」と日本人を制止していましたよ(笑)

ガチョウ火鍋自体がしっかり濃い味ですが、ちょっと味がえや刺激が欲しい人は唐辛子を追加注文してみましょう。鍋に入れると味が調整しにくいので、自分用のお椀に少しだけ入れていただきます。私も少し足してみましたが、かなり辛かったです。

油揚げと〆の麺も投入

友人が追加注文した大振りの油揚げを投入。

大振りの油揚げにガチョウエキスと特製スープが合わさったウマウマのタレがしっかりしみ込んで、素晴らしく美味しかったです。もうお腹いっぱいなのに、ついつい食べ過ぎてしまいます。また今度行く機会があったら絶対に頼みたい「名脇役」は、個人的には冬瓜と油揚げです。

ガチョウの頭の半分。

こんなお肉を拾い上げました。そうです、ガチョウの頭です。つい先程地元友人がガチョウの頭(もう片方)を拾い上げて喜んで食べていました。トリの舌が特に美味しいのだとか。

こちら側の頭にはわずかなお肉がついているだけですし、結局手をつけませんでした。もっとも、もし舌がついていたとしてもあまり食べたくないので、地元の友人が食べて正解でした。

〆は麺です!

日本人だったらお鍋の〆はご飯を入れて雑炊かなと思いますが、地元の友人は麺を投入。もちろん麺もよく合います!私たちにとっては大満足の初ガチョウ火鍋となりました。

残ったタレは有効活用できないそうです。

ほぼ食べきった時、ウマウマのスープがいくらか残りました。こんなに美味しい黄金のタレを捨ててしまうなんてもったいない。でも中国人によると、残ったタレを再利用することはできないそうです。どうしてでしょうか?

実はこのタレ、結構な量の油が使われているそうなんです。それでそのまま飲むことはもちろん、あまり食べ過ぎると体に良くないそうですよ。でもガチョウ火鍋は問題なく食べるんですね(笑)

ガチョウ火鍋レストラン銀苑楽満福の感想

気さくな店員さんが多かったですし、ガチョウ火鍋のお味は文句のつけようがありません。ちなみに最終的なお会計は337元(約5872円)となり、みんなで割って一人約55元(約958円)となりました。

日本円で考えるとものすごく安いです!(こちらの感覚だと決して安くはないですが、すごく高くもないです。)いずれにしても、お気に入りのお店の一つとしてまた来てみたいと思います。

店頭に写真つきでセールの案内があるので入店前にチェックしましょう。

最後に注意をひと言。実はガチョウ火鍋を食べた翌日の夜、主人が熱を出して寝込みました。主人はもともと少し風邪気味でガチョウ火鍋当日も朝からちょっと喉が痛いと言っていたのですが、熱を出すとは思いませんでした。

後日地元の友人に聞いた話だと、ガチョウ火鍋は「体調が良くない時は絶対に食べてはいけない」そうです。ここ広東省を含む中国南部地方ではその独特の気候のため、「体の中に熱が溜まる」という現象がよく起こります。

夜中の三時まで営業しています。

主な症状は喉の痛みや咳、発熱など風邪と似ています。この症状は食べ物とも大いに関係があって、ガチョウ火鍋はテキメンだそうです。それで、あまり体調が思わしくない人はガチョウ火鍋は食べない方が良いかもしれません。どうしてもと言う人は、自己責任です(笑)

実はこの日一緒だった日本人の夫婦も、以前ここで食事した後に体調を崩したそうです(汗)でも私は何ともありませんでしたし、今回はそのご夫婦も大丈夫だったので、何事もタイミングでしょうか。

冬の広州では是非熱々のガチョウ火鍋を

みんなでワイワイ食べるのが一番美味しいですね。

ガチョウ火鍋の銀苑楽満福は年中営業していますが、やっぱり火鍋は寒い冬が一番。冬の広州旅行をお考えの方がいたら、是非是非予定に組み込んでみてください。熱々のガチョウ火鍋、おススメですよ!

*記事内のレートは全て2018年2月現在のものです。

この記事のライター

中国広東省広州市に住む30代主婦です。今の目標は広東語をマスターすること!大好きな広州を、楽しく詳しくレポートしていきます★

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