ミラノの最古の教会のひとつ「サン・ロレンツォ・マッジョーレ大聖堂」と古代ローマ時代の柱が残る広場は地元っ子に愛される憩いの場

ミラノの最古の教会のひとつ「サン・ロレンツォ・マッジョーレ大聖堂」と古代ローマ時代の柱が残る広場は地元っ子に愛される憩いの場

ナヴィリオ運河地区にあるサン・ロレンツォ・マッジョーレ大聖堂はミラノに於ける最古の教会の一つ。さらに教会の向かいには古代ローマ時代の16本の柱も残っており、まさに歴史を感じられる場所。ミラノの定番スポットであるドゥオモやガレリア、それを取り巻く旧市街地の建物よりさらに深い歴史を持つ貴重なエリアとなっています。


フィレンツェだけじゃない、ミラノのサン・ロレンツォ聖堂も見所たっぷり!

今日はミラノの重要な教会の一つサン・ロレンツォ・マッジョーレ大聖堂について紹介していきます。正式名称はBasilica di San Lorenzo Maggiore(サン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂。以下サン・ロレンツォ聖堂)。フィレンツェの歴史地区内に有名なサン・ロレンツォ聖堂があり、ネットで調べてもそちらのフィレンツェの方が最初に出てきます。ミラノの方も歴史的価値のある建物なのですがなぜか観光としてはあまり訪れられないスポット。今回はミラノの方もすごいんだよ!ということをアピールするためにその見どころを書いていきたいと思います。(笑)

サン・ロレンツォ聖堂の歴史

サン・ロレンツォ聖堂は4世紀末から5世紀初頭に建築されているのですが、建築依頼者や創設にまつわる資料が残っておらず正確な日付や詳細は不明となっています。 ただ当時、円形建築の設計としては西ヨーロッパ最大であった事は記録が残っているそうです。

サン・ロレンツォ聖堂が建てられた時代はミラノをはじめイタリア全土にとって衰退の時代でした。そんな時代背景があったのにも関わらずこの聖堂は当時のミラノで1番の高台に建てられカトリック信者にとって意味のある「オリーブの丘」と「枝の主日」を象徴する存在として、ミラノ市民にとって大事な聖堂として扱われていたそうです。

11世紀と12世紀には幾度もの火災、地震といった天災に見舞われ、1071年には大火災のせいで内装が破壊され聖堂は多大な被害を受けたりもしました。中世時代にもまた破壊されたりと何度も修復を重ねられ現在に残っています。

1944〜1945年の第二次世界大戦中の爆撃によってサン・ロレンツォ聖堂の周りの家々は破壊されましたがその後、再建される事はなく公園が作られ、それにより大聖堂の全景が見えるようになりました。

内部の奥にある聖アクイリーノ礼拝堂には4世紀の初期キリスト時代の構造とモザイク壁画が残っていてそちらも必見です。ただこちらの聖アクイリーノ礼拝堂の見学だけは有料となっています。

ローマ時代の円柱と聖堂を眺められる広場はミラノの中でも異次元を感じるスポット

サン・ロレンツォ・マッジョーレ大聖堂の正面

ファサードの前には大きな広場があり、その中央にコンスタンティヌス帝のブロンズ像があります。これは複製でオリジナルはローマのラテラーノ大聖堂にあります。キリスト教の信仰の自由を認めた313年のミラノの勅令を記念して制作されたものだそうです。

そして、この広場の端に立つのが古代ローマ時代から残る16本の円柱。Colonne di San Lorenzo (サン・ロレンツォ聖堂の柱)と呼ばれています。
3世紀のコリント様式の建築で、教会建設時に移築されたそうです。

Corso di Porta Ticinese(ポルタ・ティチネーゼ通り)

柱は大理石でできていて高さは約7.5mもあるので結構な迫力があります。道路のレールの上にはトラム (路面電車)が走るのですが、柱のすれすれを通り奥には大聖堂を眺めることができるのでこのトラムのルートが個人的には結構好きです。

歴史的スポットは地元ミラネーゼの憩いの場

ここ周辺はお洒落な服屋や飲み屋が立ち並んでいて、地元ミラネーゼ(その中でも若い10〜20代の層)に人気のエリアです。みんなこの柱の下に座っておしゃべりしています。筆者も学生の時は「柱に飲みにいこう〜!」が友達同士で決まり文句でした。日本語にするととても違和感がありますが。(笑)

ミラノというとDuomoやGalleriaを見て、ショッピングがメインの観光になりがちですがこういう歴史的スポットも実はあるんです。でもこのサン・ロレンツォ聖堂周辺はローマやフィレンツェの歴史地区のように観光地化されてなくて特別視されず普通にミラノの街の一部として扱われている印象を受けます。なので観光客でゴッタ返しているわけでもなく普段のミラノ市民の生活が覗けます。そこがまたいいところなのではないでしょうか。

この柱を見るとミラノにも古都があったのだと改めて感じます。

Duomoからのアクセス方法

アクセスもDuomo(大聖堂ドゥオモ)からVia Torino(トリノ通り)を南に下り最後に曲がるだけなのでとてもシンプル。徒歩では15分弱かかります。トリノ通りはファストファッションのお店が多く並ぶ若者に人気のショッピング通りなのでそこをお散歩がてら行くのも良いかもしれません。トラムは2、3、14番に乗れば1本で行くことも可能です。降り場はCarrobbio(カッロッビオ)。

ミラノの中では異次元を感じるこの広場。古代の柱と聖堂、周りの1900年代の建物、その間を走る現代のトラム、様々な年代のモノが入り混じるとても興味深い場所となっています。

Basilica di San Lorenzo Maggiore(サン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂)
住所:Corso di Porta Ticinese, 35, 20123 Milano
電話:02 8940 4129
開館時間:月〜土:8:00~18:30 / 日:9:00~19:00
サイト:http://www.sanlorenzomaggiore.com/

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フリーランスデザイナー・ライターのaikaです。15歳からミラノに住んでいます。現地のライフスタイルや観光情報をお届けします!

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