チョコレートの起源はマヤ文明!アンティグアのチョコレート体験ツアーでマヤ族が飲んだチョコレートを飲もう

チョコレートの起源はマヤ文明!アンティグアのチョコレート体験ツアーでマヤ族が飲んだチョコレートを飲もう

メキシコ南部から中米(グアテマラ、ベリーズなど)に栄えたオルメカ族やマヤ族は、チョコレートの原料であるカカオを初めて栽培したと言われています。アンティグアのチョコミュージアムで、カカオからチョコレートができるまでの工程を一つひとつ体験でき、マヤ族が飲んでいたチョコレートドリンクも試飲できるツアーに参加してきました。


アンティグアで人気の高いチョコレート体験ツアー

アンティグアは1776年までグアテマラの首都だった町で、碁盤の目になった石畳の道とコロニアル調の建物が独特の街並みを造りだしています。グアテマラの他の町とは雰囲気が全然違っていて、一度訪れただけで大好きになる人も多いです。

アンティグアの魅力はまた別の記事でご紹介したいと思いますが、今回はアンティグアの「チョコミュージアム CHOCO museo」で行なわれている、チョコレート体験ツアーについてご紹介したいと思います。

アンティグアに2か所ある「チョコミュージアム CHOCO museo」

CHOCO museo

チョコミュージアム(CHOCO museo)はグアテマラを含めた6か国に計22か所あって、アンティグアには2か所あります。上の写真はそのうちの一つ。チョコレートのお店にレストランが併設されているような感じですが、奥にスペースがあって、チョコレートの歴史を説明したパネルや地図、古代マヤ人がチョコレートを作るのに使った道具などが置いてあります。

レストランの奥にワークショップのスペースがある

チョコレート体験ツアーは、ビーン・トゥ・バー・ワークショップ(2時間・Q180)、ミニ・チョコレート・ワークショップ(45分・Q90)、トリュフ・ワークショップ(2時間・Q180)などがありますが、今回は最も人気らしいビーン・トゥ・バー・ワークショップを申し込むことにしました。早速ツアーを申し込みにカウンターへ。

ツアーは毎日午前11時、午後1時半、午後4時の3回やっていて、ビーン・トゥ・バー・ワークショップは大人が180ケツァーレス(1ケツァール15円として、約2,700円)、子供は120ケツァーレス(同じく約1,800円)。所要時間は2時間です。日本語のツアーは残念ながらありませんが、スペイン語か英語を選べます。

ツアー開始!

ちょうど11時だったので早速ツアー開始、ガイドを務めてくれるのはエドウィン。まずはチョコレートの歴史から説明してくれます。

まずはチョコレートの歴史から

エドウィンによると、メソアメリカに紀元前から栄えたオルメカ人はカカオの木を栽培していたようですが、そこからチョコレートを作る方法は知らなかったようです。紀元後、オルメカ人の後に栄えたマヤ人がカカオの木からチョコレートを作る方法を発見したそうです。

今回ツアーのガイドを務めてくれたエドウィン。所々にジョークを入れながら楽しくも興味深いガイドをしてくれた

マヤ人はカカオを3つの方法で使っていたそうです。まず神々への捧げ物として、そしてカカオ豆を乾燥させてお金として。また、カカオ豆から飲み物を作って飲んでいて、この飲み物を「チョコルハ」と呼んでいました。「チョコル」とはマヤの言葉で「辛い」、「ハ」は「水」。チョコレートは最初は飲み物、しかも辛いものだったんですね。なぜ辛いかというとこの飲み物を作る段階でチリ(唐辛子)を入れていたからだそうです。

後になってスペインから来たコンキスタドール達によってカカオがヨーロッパに渡り、唐辛子の代わりにコショウなどを入れて貴族の間で飲まれるようになりました。1728年にイギリスで初めて食べるチョコレートが作られ、1875年にスイスで初めて甘いチョコレート(ミルクチョコレート)の作り方が発案されました。

チョコレートの歴史を学んだ後、今度はカカオからチョコレートを作るプロセスの説明があり、実際にチョコレートができるまでを体験できます。

お土産として持ち帰るチョコの製作

まずはお土産として持ち帰れるチョコの製作。溶けて液体状になったチョコが用意されているので、ダークチョコかミルクチョコか、自分の好きな方を選びます。いろいろなパターンのプラスチックの型が用意されているので、これも好みで選びます。

小さく分かれた型を選ぶと、チョコを流し込むときに面倒なことになります 笑。

チョコを流し込んだら、トッピングをします。アーモンド、オレンジ、ジンジャー、ココナツ、シナモン、カルダモンなど、色々なトッピングが用意されているので、それぞれ思い思いのトッピングを乗せていきます。これはなかなか楽しいですね。仕上がりが楽しみです。

流し込み方に性格が出る

型に流し込み、トッピングしたものを冷蔵庫で30分ほど冷やして固まらせます。その間、今度は古代マヤ人がカカオ豆から飲むチョコレートを作った過程を再現します。

カカオ豆からチョコレートドリンクを作ってみよう

チョコレート作りはまずカカオの実の収穫から始まります。カカオの実が熟すとそれを収穫して割り、中から豆を取り出します。

カカオの実を割ると中に白い果肉に覆われた種が詰まっている

このぎっしり詰まって白く覆われているのがカカオ豆。白いのはぬるっとした果肉で、舐められるというので舐めてみると、意外にもほんのり甘酸っぱい!これは立派なフルーツです。白い果肉の中に茶色の種(カカオ豆)があります。

チョコレートを作るには、このカカオ豆を白い果肉ごと発酵させます。昔のマヤ人は地面に穴を掘って埋めて発酵させていたようですが、今は木の箱に入れ、バナナの葉っぱで蓋をして発酵させます。3~5日で発酵するので、それを今度は日光に当てて1週間乾かします。乾くと、周りの果肉の部分は透明になって固まります。

次の工程は焙煎。手を洗って、すでに乾燥させてあるカカオ豆を焙煎します。

発酵済みのカカオ豆を焙煎中

もちろん昔のマヤ人はガスではなく薪を使いましたが、そこはご愛嬌。5~6分焙煎しているとカカオ豆のアロマが香りだし、パチパチと音がし始め、8分ほどで焙煎終了。

焙煎されたカカオ豆は、少し冷まして手のひらで軽く叩くだけで皮が取れます。

手のひらで軽く叩くだけで皮が取れる

剥けたカカオ豆の皮は集めてお湯を注ぎ、Té de cacao(カカオ茶)を作ります。

カカオ茶

次は皮を取ったカカオ豆を挽いて粉にします。これも、古代マヤではメタテという石の板とマノという石のすりこぎで挽いていましたが、ここでは小さい石のすり鉢とすりこぎを使います。豆を砕いてすり潰していくとペースト状になってきて、カカオ豆独特のアロマが立ちのぼります。このペーストが、カカオマスです。

古代マヤ人はメタテとマノでカカオを挽いていた

今回カカオをペーストにするのに使った石のすり鉢とすりこぎ

このカカオマスから2種類のドリンクを作ります。一つはチリを入れて、古代マヤ人が飲んでいたチョコレートドリンク。もう一つは砂糖とミルクを入れて、グアテマラの家庭で現在一般に飲まれるチョコレートドリンクです。

砂糖とミルク入りのチョコレートドリンクは、木でできたギザギザのある棒(モリニージョ)で撹拌して泡立てます。ドリンクの入った鍋にモリニージョを入れて両方の手のひらで挟み、火起こしの要領でクルクルと回します。しばらく撹拌すると空気の泡が入って、クリーミーに泡立ちます。

Molinillo(モリニージョ)。木でできたギザギザのある棒で、輪っかの部分は自在に動く

カカオ茶・マヤ族のチョコレート・現在のチョコレートを試飲

こうしてできた3種類の飲み物を、いざ試飲。

手前がカカオ茶、真ん中が古代マヤ人のチョコレートドリンク、奥が現在グアテマラの家庭で飲まれるチョコレートドリンク

まずはカカオ茶から。味は、ほのかに香るチョコの風味…は、特に感じませんでした。あえて言えば、薄い麦茶のような味かな?

次に古代マヤ人のチョコレート。チリが入っているのでピリッとした辛味とカカオの苦味が相まって、いかにも滋養強壮に良さそうな味。古代マヤの貴族もこれを飲んで元気を出していたんでしょうか。

最後に普通のチョコレートドリンク、これはやはり素直においしい。クリーミーな泡がまろやかな口当たりを醸し出しています。

試飲が終わると、少し前から冷やしていた自作のチョコがちょうど固まっている頃。冷蔵庫から取り出して、持ち帰れるよう袋に詰めてくれます。

思い思いのトッピングをした自作のチョコ

以上でチョコ体験ツアー終了。約2時間のツアーでしたが、途中で飽きさせることなく、あっという間の2時間でした。

大人1人約2,700円と決して安くはありませんが、好奇心を刺激するような意外な豆知識も得られるし、実際に手作業で参加型のツアーなので言語が分からなくても十分楽しめると思います。アンティグアを訪れた際には、ぜひ体験してみてください!

この記事のライター

メキシコに4年住んだ後、今はグアテマラ在住5年目。隣同士なのにこんなに違うメキシコとグアテマラのいろんな魅力をお伝えしていきます

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