ミラノの邸宅美術館 vol.2【Museo Bagatti Valsecchi 〜19世紀の貴族の邸宅〜】

ミラノの邸宅美術館 vol.2【Museo Bagatti Valsecchi 〜19世紀の貴族の邸宅〜】

現地の美術高校、デザイン大学を卒業したミラノ在住者がおすすめする隠れスポット、それは邸宅美術館!貴族や資産家の邸宅だった建物が美術館として解放されているので普通のの美術館とはまた違う面白さがあります。そんな個性豊かな邸宅美術館たちをひとつずつ紹介!今回は1900年代のミラノの貴族が住んでいた館です。


ミラノの貴族が住んでいた邸宅

私の個人的おすすめミラノスポット、それが邸宅美術館。前回のミラノの邸宅美術館 vol.1では1900年代初期の個人美術コレクターの元邸宅について書きましたが今回紹介するのは元貴族の館が美術館となったバガッティ・ヴァルセッキ美術館(Museo Bagatti Valsecchi)。
1900年代にFausto BagattiとGiuseppe Bagattiという兄弟が主に住んでいたBagatti一族の邸宅がそのまま美術館となっています。
この邸宅は1974年まで住まわれていて1994年から邸宅美術館として一般公開されました。

ミラノ市内で高級なブティック立ち並ぶ通りとして有名なモンテナポレオーネ通りとスピーガ通りを結んでいる通り(Via Gesù 5)に位置します。モンテナポレオーネ通りは観光名所でもあるので賑やかな通りですがそこから少し入るだけで、急に静かなになりおごそかな雰囲気が出てきます。
入り口はこちら。旗が出ているのですぐに分かるはずです。

Via Gesù 5の入り口

建物を見てみると1900年代よりももっとクラシカルな雰囲気を感じます。それもそのはず、彼らは1500年代中期の邸宅の雰囲気を再現するため、建物のファサードをネオルネッサンス様式で新しく作ったのです。

ルネッサンス期の骨董で揃えられた館内

中に入ると豪華な階段がお出迎え。

館内はBagatti兄弟が当時住んでいた頃とほぼ同じ状態で保管されている貴重な空間となっています。

1891年にイタリアが統一されたその後、自国の歴史を見直そうという動きが起こり、富裕層の間でルネッサンス期の骨董品の収集が流行しました。その影響もありこの館に置かれている家具、絵画、家具、絨毯、陶器、武具、宝飾品などの収集品はほとんどが1400年代〜1500年代のものとなっています。

どれも芸術的、歴史的価値の高いものばかりですが中でもジョヴァンニ・ベッリーニ作の"サンタ・ジュスティーナ”などは必見です。

さすが貴族の邸宅だけあって重厚感があります。

デコラティブな天井と壁。

こういった貴族の館が美術館になっているところはその建物のディテールにいちいち感動してしまいます。壁や天井のデコレーション、色の組み合わせがどの部分を見ても絶妙でデザインをやっている私にとって邸宅美辞術館はインスピレーションの宝庫。

廊下にならぶ鎧たち。

まるでお城の中のような鎧をはじめとする武器類のコレクションもすごい数でその迫力に圧倒されてしまいます。

この美術館では日本語オーディオガイドも付いてくるので事前に調べておかなくとも建物の歴史から各部屋の詳細、さらにそれぞれの調度品について知ることができるので嬉しい。

コルティーレと呼ばれる中庭は細かなタイルがモザイクとなって流動的な模様を作っています。写真ではわかりにくいですが広い面積に敷き詰められていて迫力があります。

館内の観覧できる部屋は全部で14個あります。観覧時間の目安はじっくり見学したとして1時間強を見ておいた方がいいかもしれません。モンテナポレオーネ界隈でのお買い物の際、ぜひ足を運んで見てはいかがでしょうか。

閉館日をしっかりチェック!

この美術館はいつも割と空いています。予約は不要ですが開館時間が変則的であったり閉館日(下記参照)も多いので訪れる際は公式サイト等をご覧ください。
価格は大人1人9ユーロですが、水曜日は6ユーロになります。 大学生とシニア(65歳以上)は6ユーロ。6歳から18歳は2ユーロ。5歳以下の子供は無料となります。日本語のオーディオガイドはチケットを購入する際に言えばサービスでつけてもらえます。

Museo Bagatti Valsecchi
住所:Via Gesu 5 20121 milano
Tel:0276006132
HP:www.museobagattivalsecchi.org
開館時間:13:00-17:45
定休日:月曜日
閉館日:1月1日、1月6日、復活祭、復活祭月曜、4月25日、5月1日、6月2日、8月15、11月1日、12月7、8、25、26日

この記事のライター

フリーランスデザイナー・ライターのaikaです。15歳からミラノに住んでいます。現地のライフスタイルや観光情報をお届けします!

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