音楽と芸術の都ウィーンでアートに触れる小旅行を満喫!おすすめスポット紹介

音楽と芸術の都ウィーンでアートに触れる小旅行を満喫!おすすめスポット紹介

冬でも魅力が衰えない美しい古都ウィーンでの、私のショート・トリップの様子をリポートします。芸術に溢れたその街並みはまるで大きな美術館のようで、何度訪れても飽きることのない大好きな都市です。夏のハイシーズンにはない良さが冬のウィーンにはあるので、この時期の旅の目的地としておすすめしたい理由を細かく解説していきます!


多くの観光客をはじめ、世界のトップレベルで活躍する数々の芸術家たちを魅了してやまないのが、オーストリアの美しい古都ウィーンです。私も仕事のために何度か足を運んでいますが、その度に町全体に散りばめられている芸術作品の数々に圧倒されます。治安も比較的良い町なので、女性の一人旅の目的地としてもおすすめできると思います。

超有名な観光名所も数多くあり、年間通して観光客に人気の高い都市なので、町中はいつも賑わっています。夏のハイシーズンに訪れるのももちろん良いのですが、冬のウィーンは夜景がとても美しく光って独特の雰囲気があるので、私は大好きです。

そんな言わずと知れた芸術の町ウィーンを、クラシック音楽を生業とする私の趣味に突っ走ったプランで堪能してきました。この記事では少々芸術畑の人間の趣向に偏った、ウィーンの見どころのあれこれをご紹介します!

ウィーンに来たら絶対外せないのがベルベデーレ宮殿!

ベルベデーレ宮殿入口で一枚撮影

まず第一におすすめしたいウィーンの必見スポットは、ベルベデーレ宮殿(Schloss Belvedere)です。宮殿の内部は美術館になっており、グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)の作品をはじめ、数多くの貴重な芸術品が展示されています。

私がベルベデーレ宮殿を訪れた日はあいにくの天気で雲が立ち込めていたため、写真がイマイチ美しくないのが悔やまれますが、正面の門を通った途端に威厳ある大きな宮殿に圧倒されます。青空であればもっともっと美しい写真が撮れるスポットです。

ベルベデーレ宮殿内部のほとんどのエリアが撮影禁止ですので、外観だけでもしっかりカメラに収めておくことをおすすめします。宮殿内部では展示スペースへ入場する前のホール内や、展示スペースの窓から見える庭園の撮影だけは許可されています。その都度、看板に書いてある注意事項を確認して、ルールを尊重して観光を楽しみましょう。

冬にこの地を訪れることのメリットは観光客が少ないことですが、写真を撮影するには若干寂しい感じがするかもしれません。暖かいシーズンに訪れれば、華やぐ花壇が雰囲気を盛り上げて、もっと美しい光景が期待できますよ。

ベルベデーレ宮殿内部からの庭園の眺め

私がこの場所を訪れる目的は、何と言ってもクリムトの絵画を間近で観賞することです。「接吻」などの超有名作品のいくつかは、誰しも一度はテレビなどで目にしたことがあるのではないでしょうか?ですが、メディアを通して見るのと、本物を目の前にするのとでは天と地ほどの差があります。クリムトの作品群は煌びやかでありながら愁いをたっぷりと宿した雰囲気が、何とも言えず魅力的です。

パリのルーブル美術館やフィレンツェのウフィツィ美術館などとは違って、ウィーンのベルベデーレは「人混みに揉まれながら鑑賞…」なんてことにはなりません。入場のためのチケットを購入する際にも並んで待つことは稀ですし、展示スペースも混みあうことはほとんどありません。そのため、自分の好きな作品を好きなだけ堪能することができます。

私はクリムトの「ユディト」の前で数十分を過ごしました。クリムトのそうそうたる作品群の中でも、特に大好きな作品です。その理由は、ヨハン・シュトラウス作曲のオペラ「サロメ」の物語を彷彿とさせるから。扱っているテーマだけではなく、シュトラウスの音楽とクリムトの画法の世界観も、とても良くマッチすると思います。サロメのストーリーを思い返しながら鑑賞すると、また違った味わいでこの作品の観賞を楽しむことができます。

その他、超有名作品もガラスなどのガードがついていないものが多いので、ダイレクトに芸術作品のパワーを感じることができます。展示スペースはかなり広いので、ペース配分を考えながら休み休み観賞しましょう。

歴史に名を残した偉人たちの銅像の数々が見もの!ウィーン市立公園

 ヨハン・シュトラウス像

無料で入場できる上、移動に便利なポジションにあるウィーン市立公園(Stadtpark)は、クラシック音楽が好きな人には是非とも訪れていただきたいスポットです。広い敷地内には数多くの歴史上の偉人たちの彫像が設置されており、彫り込まれている名前を覗き込みながらひとつずつ楽しむことができます。私はクラシック音楽を生業としているので、音楽界の偉人たちの銅像を見つけてはテンションが上がりました!

この公園内で最も有名でフォトジェニックなスポットは、上の写真のヨハン・シュトラウス像です。ウィーン出身の「ワルツの王様」の異名を取る、オペレッタ作曲の第一人者です。それだけに、他の偉人たちの彫像とは一線を画す扱いを受けています。彫像は黄金に輝き、凝りまくったフレームが華を添え、花壇を独占するような最高の位置に佇んでいます。ヨハン・シュトラウスに対するウィーンの人々の敬意と誇りを感じさせられます。

公演内にある大きな池の周辺は花々で美しく飾り付けられ、お天気の良い日には最高のお散歩コースになると思います。冬場はさすがに寒くてできませんが、備え付けのベンチで読書や軽食を楽しんだり、ボーッとするのにも最適なスポットではないかと思います。

公園の奥の方には、下の写真に写っているサロン・ヒュプナーという建物があり、軽食を楽しむことができます。大きな花時計が際立つ外観もとても美しく、目を引きます。こちらの建物内では定期的に小規模のクラシック音楽のコンサートも催されているようです。

市立公園内にあるサロン・ヒュプナー(Kursalon Hübner)の外観

名門ウィーン歌劇場でオペラを観賞!

ウィーンに来たら、クラシック音楽かオペラ等、何らかの公演を観ずに帰るわけにはいきません!ウィーン歌劇場ではイタリア・オペラもしばしば上演されています。この日はジュゼッペ・ヴェルディ作曲の「仮面舞踏会」が上演されていました。私は事前にウィーン歌劇場のホームページでチケットを購入していたのですが、当日でも末席であれば取る余裕はあったようです。

立ち見でもかまわない場合は、当日のみ売り出されるチケットがとても安い値段で買えるそうですが、そのチケットで入場を許されるスペースはまさにすし詰め状態…下の写真中央の一番下の一角にご注目ください。日本の満員電車かのごとく人がぎゅうぎゅう詰めになっています。

この様子を遠くから眺めて、「私だったらプラス10ユーロ出して他の席を買うな…」と思ってしまいました。上の方の階にも立見席はありますが、そちらはとても空いていたのでおそらく多少値が張るのでしょう。

それでもクラシック音楽、特にオペラを観賞する場合には、上に行けば行くほど音響は良くなると言われています。同じ立ち見でもぎゅうぎゅう詰めになって数時間の公演を耐え凌ぐより、上階の立ち見スペースで悠々と陣取り、集中できる環境で音楽を楽しむ方が得策ではないかと思います。

ウィーン歌劇場内部

ウィーン歌劇場は、世界でもトップクラスのオペラ座です。建物全体がとても大きく、演奏が行われるスペース以外もとても充実しています。入口から一歩中に入った途端に、その美しさに驚かされることでしょう。内部の装飾も絢爛豪華でフォトジェニックです。数々の偉大な音楽家たちの彫像がここでも出迎えてくれます。

公演中の舞台以外は写真撮影が許可されていますので、公演前や休憩の時間を有効活用して、是非何枚かカメラに収めていただきたいと思います。とても美しい写真が撮れますよ。

ウィーン歌劇場内部にある飲食スペースの天井

ウィーンでも出会えるガウディ風モザイク・アート!クンスト・ハウスを見に行こう!

クンスト・ハウスの外観

私はアントニオ・ガウディの手がけた作品群に長年強い憧れを抱いていて、そのためにバルセロナを旅したことがあるほどなのですが、ウィーンでもガウディの作風に似たクンスト・ハウス(Kunst Haus)という建造物があり、密かに観光客の人気を集めています。

実を言うと私がこの場所を目指したのは、地元の方に「ガウディ・ハウス」だと説明され、ガウディが手掛けた作品がウィーンにもあるものとすっかり思い込んでしまったからなのですが、実際にはこのクンスト・ハウスはフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー( Friedensreich Hundertwasser )という芸術家が手掛けたものです。

フンデルトヴァッサーは、ガウディが亡くなった数年後の1928年に生まれた、かなり最近活躍した芸術家です。建物の内部は彼の作品をメインに扱った美術館になっており、お土産屋さんやカフェなども並列されているので半日たっぷり楽しめます。

写真からも伝わると思いますが、作風からは思いっきりガウディの影響を感じます。小人でも住んでいそうな、とてもかわいらしい装飾が成されており、見るだけでウキウキしてくるような素敵な空間が広がっています。

ガウディ・ハウス入口付近

他の観光地が集中しているウィーンの中心部からは若干離れているので、「ちょっとついでに立ち寄ってみよう」というつもりではたどり着けませんが、公共交通機関を使って簡単に行くことができるので、時間に余裕のある人や、かわいいものが大好きな女子にはおすすめしたいスポットです。

ただし、クンスト・ハウスは普通の町中の一角に立っており、敷地はあまり広くありません。バルセロナのガウディの作品群のような壮大なイメージで出かけて行くと、少し物足りなく感じてしまうかもしれませんので、その点には注意しましょう。

夜になると輝きを増すウィーンの街並みは必見!

ホーフブルク宮殿の夜の顔

ウィーンはとにかく美しいモニュメントに埋め尽くされている町です。夜になるとそれらはライトアップされ、非常に神秘的なオーラを纏います。冬のヨーロッパは日本より日暮れが早いため、夕方から徐々に町の風景が変わっていくのを眺めることができます。「夜遅い時間までの外出は控えたい」という人でも、夕ご飯の時刻までの数時間だけでも、たっぷりとウィーンの夜の顔を満喫することができますよ。

ウィーンの町中で見かける馬車

観光スポットが多いウィーン中心部では、オシャレに着飾った馬車が並んで停まっているのを目にすることができます。これは観光客用のサービスで、誰でも料金を払って乗車体験をすることが可能です。

私は子供の頃、両親に連れられてウィーンを訪れた際にホーフブルク宮殿前から乗車したことがあります。ザ・観光地価格のこのアトラクションの料金に怯むことなく、節約よりも家族の思い出作りに投資してくれた両親に感謝しなくてはと、今では馬車の傍を通り過ぎながらしみじみと思うようになりました。

ウィーンの夜の街並みを馬車で巡れば、まるでおとぎ話の中のような体験ができると思います。ただし、料金設定は前述の通りかなりの観光地対応ですので、金銭的に余裕のある旅行の際にのみ、お勧めしたいと思います。

テゾイス・テンプルの夜の顔

超甘党の人にはおすすめしたいザッハトルテ

オーストリアの至る所で見るザッハトルテ

ウィーンと言えば甘党ならば気になってしまうのがザッハトルテですよね。私も食べ歩きが大好き&スイーツ女子なので、やはり試してみないわけにはいきませんでした。

結論から言うと…ザッハトルテは私の口にはあまり合いません。かなり甘さがキツく、ずしんとした重量感のあるケーキです。あまりの甘さに、一緒に頼んだ紅茶が全然足りなくなってしまいました。ウィーン滞在中別々の店で2回挑戦しましたが、どちらも有名店だったにも関わらず、「リピートはないな…」というのが正直な感想です。

ドイツ語圏の甘いものはものすごく甘く、特にチョコレートはかなりパンチが効いているものが多いように思います。イタリアやフランスではパティスリーのはしごまでする私ですが、ドイツ語圏のスイーツとは相性が良くないようです。

「ガツンと甘いものでもどんと来い!」というほどの超甘党の人に限って、おすすめできるケーキだと思います。

最後に

右手にヴィーナス(金星)を湛えたマリア・テレーザ像

ウィーンにはこの記事でご紹介した以外にも、まだまだたくさんの見どころがあります。そこかしこに美しい建造物や彫像があるので歩いているだけでもとても楽しく、何日でも滞在していたくなるほどの魅力に溢れた町です。

今回は芸術畑の人間の目から見た、ちょっと偏った小旅行の様子をお届けしました。冬でも魅力たっぷりの町ウィーンに、是非一度足を運んでみてくださいね。

この記事のライター

ヨーロッパ在住歴13年の経験を活かしてイタリア、スイス、ドイツ、フランスのちょっとディープな観光情報をお届けします!

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