オランダに来たら絶対外せない景色、世界遺産 キンデルダイク(Kinderdijk)の風車群

オランダに来たら絶対外せない景色、世界遺産 キンデルダイク(Kinderdijk)の風車群

オランダといえば一番に、平らな平和な風景と共に風車と思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?ロッテルダムから水上バスで30分、バスで1時間ほどの場所あるキンデルダイクは、オランダの中で最も数多い19基の風車が並んで建っている地域です。ずらーっと風車が並ぶ風景は、まさにオランダ!というイメージ通りの風景です。


オランダのシンボル1、2をチューリップと争う、風車。オランダといえば、一番に平らな平和な風景と共にある風車を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?ロッテルダムからバスで1時間ほどにあるキンデルダイクは、オランダの中で最も数多くの風車が並んで建っている地域です。

かつてはオランダ全土でなんと1万基以上もあったという風車。しかし今はその10分の1程度まで減ってしまいました(それでもまだ950台は残っています)。そんな中で、19基もの風車が立ちならび、ユネスコの世界遺産にも登録されているのがキンデルダイクです。

オランダいえば風車!運河沿いにいくつもの風車が並ぶ景色はオランダならではですよね。

オランダの4分の1が海面下?洪水とキンデルダイクの歴史

オランダは地理的に非常に低く平らな国であることを皆さんはご存知でしょうか?オランダの国土は41,500 km2、そのうち7,700 km2が水です。これだけ運河が多い景色が続くのが、納得いきますよね。

そして国土の実に約26%、人口の21%がなんと海面下に住んでいて、その土地の約半分だけが海抜1メートルを超えているという状態です。ちなみに、オランダで最も低い場所は、ニューウェルケルク・アアン・デ・アイセル(Nieuwerkerk aan den Ijssel)で海水面マイナス6.76mです。マイナス6.7mの場所に人が住んでるなんて驚きですよね。

そんなオランダはたびたび洪水の被害に悩まされていました。1421年には、エリザベス大洪水がこのアルブラサーバルド(Alblasserwaard)地方で起きます。

この時、小さなゆりかごが流れ着いたことから、キンデルダイク(Kinderdijk)はオランダ語で、Kinder=子どもの、dijk=堤防と、子どもの堤防という意味で名付けられたそうです。このゆりかごには子どもが乗っていた説、ゆりかごは空だった説、猫が一緒に乗ってバランスを取っていた説など、諸説あるようですが、この由来のおかげでか、オランダ人であれば子供のころに一回は来る、オランダの風物詩となっています。

そして今でも残っているこの19基の風車は、大がかりな治水体系の一部として1740年頃に建設されました。実際に、風車がある場所は、バスが走っている川沿いの土手よりも、はるかに低い場所にありました。もちろん海抜は0m以下の地域で、風車は排水用に使用されていました。

国土の 4分の1が海面よりも低いオランダにおいて、排水システムは最も重要な問題であり、その国土で生活するためには欠かすことができないものだったのです。そのため、オランダの堤防の技術や排水の技術は今でも世界一に長けている、と言われており、日本も含め各国と技術交換をしたり、技術シンポジウムの際にも注目されています。

低く平らに運河に沿って風車が並んで建つ光景。今はこんな平和な景色ですが、昔は一度大雨が起これば、洪水の可能性が多く人々が命を失うことも多かったんですね。

現在では、オランダの治水技術の象徴としてこのキンデルダイクは人々に愛されています。風車は対面に2列に並んでいて、壮観な景色が広がっています。このユニークな地域は、1997年、ユネスコの世界遺産に登録されました。オランダでもここまで大々的に風車が残っているのは、ここだけです。オランダに住んでいて所々には風車は見かけますが、1件ぽつんとあったり、中が公開されて観光用として使われていたり、中には改造されてレストランに変身していたりと、どの風車もこの時代の暮らしに合った形に変わっていますが、ここキンデルダイクだけは何世紀も変わらない形で残っているのだな~と感心してしまいます。

キンデルダイクへのアクセス、ロッテルダムからバスか水上バスがあります

私はロッテルダムのバス停からバスで行きました。ロッテルダムからは約25km程度、南東の方向に約1時間、田園風景の中を進みます。キンデルダイク行きのバスは1時間に1本なので、逃すと1時間待つことになります(^^;)。

私はラッキーなことに調べていったので待ち時間も10分くらいで済みました。行かれる方は後述する9292のウェブサイトで調べていくことをお勧めします。

バスものんびり田舎町を走っていくのでとてもリラックスして良かったですが、知っていれば202番水上バスで行けばよかった!と気づきました。近くのロッテルダム(Rotterdam)かドードレヒト(Dordrecht)からは、水上バスが出ているそうです。

乗っている時間は30分ですので、これもオランダならではの楽しい思い出になると思います。202番水上バスは1つの船で運行されているのでロッテルダム⇔キンデルダイク間が2時間間隔で出ているらしいので、こちらでは着いてから帰りの水上バスに乗るまで、1時間半時間があることになります。

ちなみに、オランダ人なら誰でもが使っていて、オランダを旅する際に役に立つのがこのアプリケーション/ウェブサイトです。

9292 Reist met je mee!

https://9292.nl/

De missie van 9292 is om iedereen makkelijk en snel wegwijs te maken in het openbaar vervoer. Dit betekent dat we jou als reiziger de informatie willen geven die je nodig hebt om te reizen met het OV.

オランダ中のバスやトラムから電車までほぼすべての交通機関を網羅しています。出発地と行先を入れ、時間も出発・到着時間選べて、あとは検索を押すだけ。料金も出ます。特に交通の便の悪いところに行くときは是非、こちらで調べていってくださいね。

キンデルダイク内の観光は、徒歩か自転車がお勧め

着いたらチケット売り場のおばさまが、丁寧にルートを教えてくれました。(キンデルダイクはどーんと一本道なので、迷うこともないかと思いますが…ご丁寧に教えてくれたので、その順に回りました。)

①フィルム上映:キンデルダイク村の歴史や、風車の排水や水管理の仕組みについて、わかりやすく映像で紹介するフィルムがあります。英語とオランダ語での上映です。→②風車小屋(手前)→③風車小屋 (奥)の順で行くとよいよ、と勧めてくれました。

ちなみに、チケットはその場で購入すると8ユーロですが、オンラインで事前購入すると1.5ユーロ引きで6.5ユーロになります。クレジットカードと英語での購入が必要になりますが、日時が決まっている人は購入して行くとお得ですね。

Home - Kinderdijk molens

https://www.kinderdijk.com/

Een lekker dagje uit naar molencomplex Kinderdijk: uniek en iconisch waterbeheer. Een schitterend en onvergetelijk dagje weg voor het hele gezin.

こちらの公式ホームページからチケットが購入できます。

敷地はかなり広く、一番奥の風車まで行くには歩くと1時間程度、途中までで引き返しても、1時間半くらいかかります。ですので、良い天気の日や時間がない人は自転車を借りて回ってみてもいいでしょう。入り口右手のショップ、またはビジターセンターで借りられます。1時間3ユーロ程度だったと思います。

オランダでもし自転車を借りる時は、ブレーキが手動のモノ(オランダの自転車はペダルだけでブレーキをかける自転車もあるのです)を選んでくださいね。ペダルブレーキは慣れると簡単ですが、最初は自転車に自信がない人でないと難しいです。あと、彼らは背が高いので、(私も含め)日本人は背伸びをせずに子供用でも安心でいいかもしれません。オランダの子供は下手すると小学生で私よりも高いのがうようよいますので(笑)。

また、5ユーロほどでボートで巡ることもできるそうです。ボートは内部を見学できる風車2基と、ビジターセンターに停まります。これだと疲れずにのんびりと景色を楽しみながら景色を眺められるので、ご老人と一緒で歩くのが大変だったり、あいにくの雨だったりという時はこれも良い選択肢でしょう。

運河沿いをゆったり散歩しました。地元の人もここ散歩に来るようで、本当にのんびりできる場所です。犬を連れたり、ジョギングをしている地元の人達も見かけました。広大な草原の中に沢山の風車が立ち並んでいる光景はとても可愛らしいです。

2つの風車は中に入って見学することが可能です。ただし団体さんが来ると、中が小さいので行列ができて30分も待つことも。団体さんを見かけたら別の風車を先に見てくるのでも良いでしょう。中は、当時風車の中で生活していた人たちの様子が分かるようになっています。風車を回すことで、排水ポンプを回して排水していたそうです。

でもやっぱりさすが風車が発達した国・オランダ。この日は天気には恵まれましたが、風の強いこと強いこと!風車の羽根がフル回転でした。回転する羽根の側を横切るときは、大きな音とちょっとしたスリルがありますよ。

近くに行くと分かりますが、羽がかなり大きくて風の強い日は圧巻です。

キンデルダイクに行くなら、スナックや飲み物の準備は忘れずに。

ここでキンデルダイクに行くときの注意。ここの周りは本当に手つかずといった感じで、お土産屋さん等は1件しかなく品ぞろえも少ないので、スナックや飲み物はロッテルダムで買っていった方がよいでしょう。オランダは結構ヨーロッパ内では人口密度も高い国なので、有名な観光地なのにお土産やさん兼レストランが一軒しかないというのはビックリしました。トイレも有料トイレとしてキンデルダイク入り口付近に1件しかありませんので、着いたときに入っていった方がよいでしょう。

バスを利用なら私は2時間観光がお勧めです。ちょうど1時間間隔でバスが来るので、帰りのバスに乗るのにちょうどいいのです。(もちろん3時間でも4時間でもOKです。1時間だとちょっときついかも。)帰りのバスの時間を見ていったので、ほとんど待つことなく乗車できました。

ずらーっと風車が並ぶ風景は、まさにオランダ!というイメージ通りの風景ですよね。オランダに住んでる私も、来たら感動してしまいました。是非オランダ旅行のアルバムには、キンデルダイクを入れてください。THE・オランダの風景を撮るのに一番いい場所ですよ!

この記事のライター

カフェ、自転車、ビール、オランダのアート(絵画、建築等)をこよなく愛しています。

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