【おもしろい名前のスペイン料理】ピピラナって知ってる?簡単レシピでコシネーラになる

【おもしろい名前のスペイン料理】ピピラナって知ってる?簡単レシピでコシネーラになる

スペイン料理の名前って変ですよね。ガスパッチョとかパエリアとか。今日紹介するのはピピラナ。もしスペイン語を知っていたらピピはおしっこだし、ラナはカエルだし、どういう意味なんだろうって思うかもしれません。名前は変だけど、実はごくごく普通の誰もがおいしいって思う、サラダの1種です。ぜひトライしてくださいね。


ピピラナって何?

スペインのおいしいトマト。ラテンアメリカから持ってきて以来、スペイン料理にはなくてはならない素材です。

La pipirrana(ピピラナ),​ pimpirrana(ピンピラナ) piriñaca (ピリニャカ)と呼ばれるサラダの一種で、私自身はピピラナと呼んでいます。ピピラナはムルシアやラマンチャでも食べられますが、おもにアンダルシアで食べられる一品です。アンダルシアの中でもカディスとハエンでよく作られますが、少しだけ作り方が違うようです。また市町村によって、家庭によってまた微妙に違ってきます。ここでは私の住んでいるハエン県で作られるピピラナを紹介します。

アンダルシアのセニョーラが作り方を教えてくださるとき、アンダルシアの色にするのよとおっしゃいます。とにかく色がピピラナの色であればそれはピピラナなのだと。この色に関しては、ハエンもカディスも共通です。

緑と赤が必ず美しいハーモニーを奏でていれば、「ピピラナ」と呼ばれます。
緑のピーマン、オリーブと赤いトマト、白と緑のきゅうり、白い玉ねぎ。
これをサイコロの大きさに切って塩少々とオリーブエキストラバージンオイルで和えます。
それだけのものです。
好みで、固く茹でた卵、ツナ、ハモンセラーノ(生ハム)などを入れます。普通のボンレスハムでも加工肉ならなんでもいいと思います。

ハエン県の中でも山間部に当たる、カソルラ・セグラ・ビジャ地方は、すりこぎのようなもので軽く全体をつぶすそうです。少しペーストのようになって、パンにつけて食べやすくなり、オードブルになります。

ピピラナの基本的な材料です。ピーマンは普通イタリアンピーマンが主流。スペインの玉ねぎは比較的甘いので、淡路玉ねぎかサラダ用の紫玉ねぎで。

写真のようにサイコロ状に切ります。

今日は卵とツナを入れました。オリーブを買い忘れてたので入れてません。
スペインではクリームコロッケ(クロケッタ)はほぼ毎週食卓に出てくる家庭料理の定番です。

ピピラナに入れる香辛料は?

香辛料に関してもこうでなくてはならないという決まりはなくて、それぞれの家庭、それぞれの料理人が好みで作っています。
ピピラナを作る人たちのほぼ全員が、にんにくを入れるのですが、入れ方もそれぞれです。
そんなににんにくが強くない方が良い人は、切ったにんにくでサラダボールをふき取るようにして容器そのものににんにくの香りをつけます。
にんにくが好きな人は、つぶしたにんにくをオリーブオイルに入れて放置したものを使います。にんにくの好きな人はにんにくオイルを作っておくとガーリックトーストを作る時などに重宝します。

ニンニクオイルの作り方・フレーバー・オイルが便利!

にんにくを包丁の柄で叩いて潰します。
瓶につぶしたにんにくを入れ、オリーブオイルを注ぎます。
にんにくは潰す代わりにすりおろしてもいいです。

その他、タイムの1枝、オレガノ、セージなどお好きなハーブの入ったオイルを作っておくとお料理にちょっと風味を添えたい時に便利。

酢を入れないのが正統派

サラダは絶対酢が入ってないとダメっていう方は、酢を使っても構わないのですが、酢を入れないでオリーブオイルの味を楽しむというのがピピラナの正しいあり方だと、アンダルシアを代表するシェフが言っていました。それに酢を入れてしまうと、時間がたつと野菜がしなびていきますが、酢を入れないでオリーブオイルだけだといつまでもおいしさが変わりません。

オレガノ、クミン、タイムなどは好みで

クミンを入れる人は結構います。クミンはアンダルシアの典型的な香りと言ってもいいかもしれません。
タイムもよくつかわれます。ギソと呼ばれる煮込み料理などには絶対入れますが、生のものに入れるか入れないかは個人差があります。

余ったピピラナは冷蔵庫で保存

ピピラナは香辛料を使ってあるからでしょうか、時間が経ったらたったでおいしく召し上がれます。
むしろ次の日の方が美味しいという方もいます。

1センチくらいの厚さに切ったバゲットの上にのせてオードブル。

バゲットの真ん中に切り目を入れてそこにピピラナを押し込んでサンドイッチにします。
パンは切り離さず、気持ちとして、パンで作った袋に野菜を入れるというイメージで作ってください。水分はパンが吸い取ってくれるので時間が経ってからでも美味しいのでお弁当にできます。
酢を入れないで作る方がサンドイッチに向いています。

名前だけでも最高のオードブル!

スペインに行ったらまず市場に行ってみましょうね。

『これピピラナっていうのよ』
それだけで話がはずむかもしれません。
おもてなし上手の美味しいオードブルにどうぞ。



この記事のライター

スペインに住んで18年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

関連するキーワード


スペイン

関連する投稿


スペイン人はパン無しでは生きられない? アンダルシアで行われたパンのイベントに行ってきました

スペイン人はパン無しでは生きられない? アンダルシアで行われたパンのイベントに行ってきました

スペイン人にとって一番大事な食べ物といえばパンです。食事には必ずパンが必要。料理を味わうためにも、味があまりないパンで一度口をリセットします。料理の風味を大事にするために、絶対バターは使いません。常に料理の味が第一というのがスペインの考え方です。そんな大事なパンを紹介するイベントがカソルラでありました。


スペインに来たらハモンセラーノを食べよう!気軽に食べられるお店がコルドバにオープン

スペインに来たらハモンセラーノを食べよう!気軽に食べられるお店がコルドバにオープン

スペインに来たら、是非、本場でハモン・セラーノを食べましょう。気軽にハモンセラーノを食べられるお店ができました。サラマンカのハモン・セラーノの会社ファウスティーノ・プリエト(Faustino Prieto)直営のお店です。今回は、コルドバ店にお邪魔しました。


バレンシア空港を使ってスペインに入国も悪くない! バルセロナやマドリードだけじゃないスペイン国際空港

バレンシア空港を使ってスペインに入国も悪くない! バルセロナやマドリードだけじゃないスペイン国際空港

スペインに行こうと計画を立てる時、たいていの場合はマドリードか、バルセロナからですよね。意外と穴場なのがバレンシアです。格安航空券も見つかります。おまけに、ホテルや物価も安いので、予算も抑えられますし、疲れているときはすりに狙われやすいのですが、バレンシアは比較的治安がいいのでその心配もありません。


【スペインの城シリーズ】公式「スペインの美しい村」に選ばれたセグラ・デ・ラ・シエラにある城

【スペインの城シリーズ】公式「スペインの美しい村」に選ばれたセグラ・デ・ラ・シエラにある城

スペインの城シリーズ9回目はハエン県にあるセグラ・デ・ラ・シエラにある城です。セグラ・デ・ラ・シエラは、自然に囲まれ、有機農業をしている美しい町です。観光客も少なく、野生動物がその辺りを歩き回っているので、癒されること間違いなしのお城です。


パティオに咲く花を1年中愛でる街プリエゴ・デ・コルドバがおすすめ!コルドバからも近い歴史のある街

パティオに咲く花を1年中愛でる街プリエゴ・デ・コルドバがおすすめ!コルドバからも近い歴史のある街

スペインといえば、パティオですが、パティオはコルドバだけではありません。コルドバ県内、グラナダからも行きやすいプリエゴ・デ・コルドバでは、美しいパティオが見られます。パティオは1年中美しく手入れされているので、見たいときにゆっくりとまわれます。


最新の投稿


インドネシアのお土産はバティックだけではありません。欧米人に人気のインドネシアの木彫り

インドネシアのお土産はバティックだけではありません。欧米人に人気のインドネシアの木彫り

インドネシアのお土産の代表といえばバティック(布)ですが、実は欧米人には、インドネシア各地の木彫りが大人気です。住宅環境のせいもあるかもしれませんが、日本人はあまり目をむけていない木彫り。博物館や美術館には、木彫りの物があり、見ることもできますが、各地の特徴があり手に入りにくい貴重なものも多いのです。ベルギーには専門の雑誌まであります。日本人がよく利用するお店には取り扱いが少ないこともありますが、各民族の伝統が反映された面白いものや、味のあるもの、1つとして同じものがないという高価なものもありますので、購入できるお店とあわせて紹介します。


【ベトナムホーチミン】ローカルスパでオイルマッサージとボディスクラブを初体験!!

【ベトナムホーチミン】ローカルスパでオイルマッサージとボディスクラブを初体験!!

ベトナムに来てから、ベトナムはマッサージ天国なんだよ〜多くの人が教えてくれました。いいサービス、良心的な価格でリラックスできる娯楽として海外から来た人だけでなく、ローカルの人々もたくさん利用しているようです。今回は私が現地の女性たちに連れて行ってもらったローカルのCoconut Spaというマッサージ屋さんを紹介します


コーヒー好きにたまらない、カフェ天国のジャカルタ人気カフェめぐり

コーヒー好きにたまらない、カフェ天国のジャカルタ人気カフェめぐり

インドネシアはコーヒーの生産量・輸出量が世界第三位です。コーヒー栽培は植民地支配していたオランダが持ち込んだものですが、インドネシアの気候にあい地域や各島ごとに特徴あるコーヒーが作られています。国内のコーヒーメーカーも多く、インドネシア人が気軽に楽しむ、インドネシア独特の飲み方のコーヒーから、若いオーナーがこだわってブレンドしたコーヒーを出すカフェ、インスタ映えするお洒落カフェまで様々です。おなじみスターバックスでもインドネシア各地のコーヒー豆を使ったコーヒーもだされているので、ジャカルタにきたらコーヒー好きの人には天国です。インドネシアのお土産として最適なコーヒーや、幻のコーヒー、今話題のカフェなどを紹介します。


人生初マウイ島!島で最も歴史のある町、ラハイナタウンで自転車を借りてフラフラとサイクリングで散策してみた

人生初マウイ島!島で最も歴史のある町、ラハイナタウンで自転車を借りてフラフラとサイクリングで散策してみた

自然いっぱいのマウイ島を満喫するために自転車をレンタルしてみました!出だし好調でしたが思った以上に登り坂が多く苦戦!運動不足の足が悲鳴をあげながら、美しい海と平原を冒険してきました!今回はラハイナ地区のマップ、マウイ島でのバイクレンタルの価格、またサイクリング中に見つけた美しい景色の写真などを紹介します。


街中が世界遺産!街歩きが大好きな人にオススメの場所、ベトナムのホイアンの魅力とは?

街中が世界遺産!街歩きが大好きな人にオススメの場所、ベトナムのホイアンの魅力とは?

ベトナムのハノイとホーチミンの間にダナンというベトナム第3位の都市があります。ダナンから南にバスで1時間ほどの場所に、ホイアンという街があります。ホイアンはとても小さな街ですが、街中が世界遺産になっていて、建物がとにかくとても可愛いんです!歩くだけでもとても楽しい気分になるので、街歩きが大好きな人にぴったりの場所です。


アクセスランキング


>>総合人気ランキング