バルカン半島で最も美しい大聖堂と修道院が見られる、魅力の街ブルガリア・ソフィア

バルカン半島で最も美しい大聖堂と修道院が見られる、魅力の街ブルガリア・ソフィア

ブルガリアはバルカン半島では超お勧めの国。治安も良いですし、とても美しいアレクサンドル・ネフスキー大聖堂や、リラ修道院が観光できます。ソフィア自体は中心地に見所が集中していて徒歩観光がとてもしやすい町ですので、是非、ヨーロッパに来た際はブルガリアまで足を延ばしてください。女性に嬉しいローズのオイルやコロンも買えますよ。


皆さんはブルガリアと言ったら何を思い浮かべますか?大概の人が「明治ブルガリアヨーグルト♪」といったCMのキャッチコピーから、ヨーグルトを連想するのではないでしょうか。また、元大相撲力士である琴欧州の出身地としても知られていますね。あとは、化粧品が好きな人は、香水などに使われているバラのエッセンシャル・オイルの産地であることもご存知かもしれません。

でも、日本からのフライトの便数の少なさや知名度の低さから、ブルガリアに観光で行く人はあまり多くないのが事実でしょう。今回は、意外と知られていないけれど、美しく治安も良いブルガリアの首都・ソフィアの観光名所と、世界遺産として登録されているリラ修道院をご紹介します。

そもそもブルガリアってどんな国?

地理・気候・町全体の雰囲気

あまり私達には馴染みの少ない国・ブルガリアのご紹介を先にしましょう。ブルガリアは、バルカン半島の要地にあり、北はドナウ川を国境にしてルーマニア、南はギリシャとトルコに面しています。

首都ソフィアは、ヴィトシャ山のふもとに位置する標高550mの高原都市です。人口は約140万人。古くから交易で栄え、14世紀後半から約500年間はオスマン朝に支配された影響で、現在もトルコ系住民が多くイスラム寺院もあります。ソフィアの町なかにはキリスト教会(ブルガリア正教)、イスラム教寺院が並び、東西の文化が混在した独特な雰囲気が漂っている都市です。

気候は地中海性気候に分類させれますが、国土の3分の1が山岳地帯が占めるため、国土を東西に分けるバルカン山脈から北側は冬は気温が低く多湿で夏は気温が高く乾燥している、盆地のようなな気候で、対して南側は温暖で湿度が高いそうです。また、バルカン半島の名の由来のバルカン山脈(スタラ・プラニナ)とスレドナ・ゴラ山脈にはさまれた一帯は、バラの谷と呼ばれ、各地にバラ畑が点在し一大生産地となっています。

ソフィア自体は中心地に見所が集中していて徒歩観光がとてもしやすい町です。今回私は3日間の日程で行きましたが、今回ご紹介したアレクサンドル・ネフスキー教会の他にも、聖ゲオルギ教会、聖ソフィア寺院、ソフィア大学、聖ペトカ地下教会、国会議事堂等など、歴史的建造物や観光スポットが集まっています。1か所での滞在時間にもよりますが、1日滞在するだけでも効率よく廻れば要所は見られるでしょう。

また、ショッピングが好きな方は、聖ネデリャ教会から南北に伸びるヴィトシャ大通りを歩くと、たくさんの買い物できるお店が軒を連ねています。私は、バラのコロンやバラの石鹸のお土産をここでたくさん買い込みました。日本に比べてとても安く、良質なのでお勧めです。

ショッピングで有名な、ヴィトシャ大通り。歩行者天国にもなっていて、安心してショッピングが楽しめます。

道幅がゆったりとしていて、歩行者天国にもなっているので、天気の良い日は、大道芸人やストリートミュージシャンのパフォーマンスに出会えるときもあります。道端にあるオープンカフェの席でゆっくりくつろぎながら歩いている人を眺めながらコーヒーを飲むのも良いですね。でもオープンカフェでくつろぐときは、一応持っているバックには気を付けて下さいね。

気になる治安は?

ソフィアの治安は一概して安全だと思います。よく、東欧は危険だから行きたくない、という方がいらっしゃいますが、西欧のパリやローマなどの方が被害はもっと多いと思います。ソフィアは強盗事件が多発するような危険な場所は聞きませんし、私も街中を時には一人で歩きましたが、暗くなってきた夕方でも人通りが多い道は全然危険を感じませんでした。

普通のソフィアの街並み。昼間は女性の一人歩きも全然平気ですし、夜も大通りなら大丈夫でしょう。

あまり聞きませんが、あるとするような犯罪は、ほとんどがお金目当ての窃盗や詐欺です。ですから「金目のものは隠す」、「流しのタクシーには乗らない」、「レートが良すぎる両替所には注意する」、「オープンカフェ等外で食事をしているときはバックに気を付ける」など、基本的なことを心がけておけば問題はなさそうです。

大抵のところは徒歩かトラムで行けますし、もし夜など複数人でタクシーに乗る場合はホテルなどで呼んでもらい、万が一の時の為に、運転手さんの情報をスマホの写真等に撮っておけば安心でしょう。でも女性一人の場合は、夜はタクシーには乗らない方がよいでしょう。人通りの多い街中を歩いたほうが安全だと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、ブルガリアとソフィアの紹介はここまでにして、ここからはブルガリアの2大名所とも言ってよい、アレクサンダル・ネフスキー大聖堂とリラ修道院をご紹介します。

バルカン半島で最も美しいアレクサンドル・ネフスキー大聖堂

ソフィアにあるブルガリア正教会の大聖堂で、街のシンボルにもなっているこのアレクサンドル・ネフスキー大聖堂。バルカン半島最大にして、最も美しい寺院と称されており、その壮麗さに誰もが息をのむと言います。多くの観光名所があるなか、私がソフィアに行ったら絶対に見ようと決めていた建物です。

大きな道路の先に、いよいよ見えてきました。

寺院の右側には何やらマーケットらしきものが。面白そうなので寄ってみました。工芸品や絵画を含めた骨董品などを売る蚤の市が立っていて、賑わっていました。

散策していたところ、英語だけでなく、日本語をカタコトで出来る人が話しかけてきました。何かを頑張って売ろうとしていたのですが、あまり買う気が無かったので、適当に会話をして、逃げてきました。だって、壮大で美しい、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂が目の前にあるのですから、早く見たかったのです。

見て下さい、この巨大さと美しさを!

小ぶりの金色ドームを持つ鐘楼は高さ53メートル、メインの黄金のドーム型の屋根の部分は45メートルの高さがあるので、遠くからも容易にその姿を見つけることが出来ましたし、近くに来るとただただ、「きれい・・、デカい・・・」で圧倒されてしまいました。黄金のドームの周りには、緑のドームがいくつも取り囲んでおり、ドームは大小合計12つあります。ブルガリア最大のネオ・ビザンチン様式の大聖堂です。

この教会は、オスマントルコの支配からの解放の契機となった露土戦争で犠牲になったロシア人兵士約20万名を追悼するため、1882年の着工からなんと40年もの歳月を費やして、完成されたそうです。教会の収容人数はなんと5000人だそうです。ブルガリアではもちろん最大の寺院で、世界でも、第二の規模を誇り、最も美しいと言われています。私も、今まで見た中で最大で一番美しいと言い切れます。

内部は、総勢400人もの画家が描いた神秘的な壁画(イコンと呼ばれるもの)やモザイクで埋め尽くされ、とても豪華でした。有料で写真撮影が可能になります。

モザイク画の装飾が壁を覆っていました。

大理石など豪華な素材を利用したモザイク画が、壁を覆うように装飾されています。ドームの頂上から吊り下げられた巨大なシャンデリアも特徴的で、ロウソクの形をしたライトがたくさん輝き、金色の豪華さを増していました。昼間ですが、中は大きく薄暗く、ライトがキラキラと輝いています。とても静かで、神聖な気持ちになります。

いつまでも見ていられそうな、ライトの数々とその後ろのイコン。

地下室には、ブルガリア中のイコンを集めた博物館があり、ブルガリア国立美術館の一部分となっていますので、こちらも時間のある方は見ていった方がよいでしょう。ヨーロッパの聖堂院や教会で有名なものは料金を取るところが普通になってきた中、こんなに綺麗な寺院が入場料が無料で公開されているところもとても良心的でした。

世界遺産にも登録されているリラ修道院

ソフィアに行ったら見逃してはならないもう一つの名所は、世界遺産にも登録されているリラ修道院です。リラの僧院は、ブルガリア正教の総本山といわれる修道院で、ブルガリアで最も文化的、歴史的、建築学的に重要な遺跡の一つであるとされています。ソフィアから2時間かけていかなければならない山奥の不便な場所にあるにもかかわらず、私達も含め、遠方から訪れる観光客は途絶えることがありません。

リラ修道院は、ソフィアから南へ約65キロメートルほどいったところにあります。アクセスが少し不便なので、ソフィアからなら日帰りツアーに参加するのがお手軽で便利です。私は送迎のみのツアー(ツアーガイドさんは無し)を利用して行きました。

当日集合時間に行くと、合計9人で運転手さんを合わせると10人でした。後ろに人が乗り終わった時、まだ私と友達2人が残っていたので、どこに乗るの?と思ったら、運転手さんの横に2人でした。初めはキツそう、と思いましたが、これもブルガリア流。結局運転手さんとの会話を楽しみながら、景色を楽しみました。

こんな木が続く道を、のんびりと運転手さんとの会話を楽しみながら行きました。

約2時間のドライブを終え、リラ修道院にたどり着きました。この修道院の歴史は10世紀に溯ります。僧侶のイヴァン・リルスキが隠遁の地としてここを選んで小さな寺院を建立したことに始まりました。13世紀に王や貴族の寄進を受けて発展し、僧院内では写本やイコンの製作が行われるなど、中世キリスト教文化の中心となり、14世紀には僧院文化が確立し華開くことになります。しかし14世紀末期オスマン朝の支配下に入ることとなり、キリスト教やブルガリア文化に厳しい制限が加えられたました。

しかしこの僧院だけは黙認され、ブルガリア人のアイデンティティを守るという重要な役割も果たしたのです。その後、1833年の大火でほとんどの部分が破壊されてしまったものの、裕福な国民たちの援助を受けて再度修復されました。1983年にこの歴史的文化的価値が認められ、初めて世界遺産に登録されました。

門をくぐって敷地内に入ると、4階建ての住居のある外陣の、修道士の部屋、4つの聖堂、大修道院長室などに囲われています。

白黒の縞模様のアーチが特徴の、修道士の住居。とてもオシャレ。

残念ながら住居の中は修道士以外は立ち入り禁止でした。修道院の厨房には、めったにない巨大な器があることで知られていて、年季ある印刷物を収容する図書館を含む歴史博物館へは有料で入場できますので、興味があり時間もある方は是非見ていってください。

敷地の中央に建っているのが聖母誕生教会です。前述した1833年の大火後、民族復興様式で再建され、敷地内で一番立派な目を引く建物です。白黒の縞模様のアーチ内はアーケードとなっていて、壁と天井一面に色彩豊かなフレスコ画が描かれています。

聖母誕生教会。建築物的にも目を見張る作りですよね。

中のフレスコ画は、36の聖書の場面やこの地方の生活の様子が極彩色のまま保たれています。ピカピカ光りとても綺麗。教会内は、これまた黄金に輝くイコノスタ(たくさんのイコンで飾られた壁)に囲われ、動けない程、見入ってしまいます。幅10メートルもあり、精緻な彫刻が施され、表面には金箔が貼られており、ブルガリア木彫芸術の最高傑作と言われるものです。こちらも写真を撮るのは有料です。

隣にそびえ立つ大きな木も、この修道院の歴史を一緒に見てきたのでしょう。

修道僧院内で唯一1833年の火災を免れたのが、フレリョの塔です。14世紀に建てられた当時のままの姿がそこに残されています。石造りの塔の外壁には壁画が施されているのですが、ほとんど色褪せもせず美しさを保っています。

左側に見えるのがフレリョの塔。

1階にはお土産物屋さんが入り、宗教関係のお土産物等が並びんでいました。私はキリスト教ではないので、あまり宗教関連のモノはどうかな~、と思ってた矢先、吊り下げ式のとても素敵なランプを見つけたので、思い出も兼ねて買いました。2階部分には鐘が吊るされており、運が良ければ修道士が鐘を鳴らす場面に出会えるそうです。

私達は日帰りで行きましたが、リラの僧院内には宿泊できる施設もあり、歴史博物館そばのレセプションで手続きができるそうです。もしくは、近くのブラゴエフグラッド(Blagoevgrad)に滞在して、リラ村でバスを乗り換えて訪れるという方法もあるそうです。

リラ修道院は、その建築物としてのデザインの美しさと、中のフレスコ画が見どころです。世界遺産であり、ブルガリアを代表する観光スポットというのも頷けます。ソフィアに行ったときは是非足を延ばして観光することをおすすめします。

この記事のライター

カフェ、自転車、ビール、オランダのアート(絵画、建築等)をこよなく愛しています。

最新の投稿


中欧の国「ポーランド」が、1年で最も華やぐシーズン! クリスマス・シーズンの楽しみ方

中欧の国「ポーランド」が、1年で最も華やぐシーズン! クリスマス・シーズンの楽しみ方

12月に入り、世界中がクリスマスモードに突入。どこでディナーをしようか、恋人へのプレゼントは何にしようか……など、クリスマスのプランについて考え始めた人も多いのではないでしょうか。今年は思い切って海外で過ごしてみるのはいかがでしょう? 今回は中欧の国のひとつ、ポーランドのクリスマスを紹介します。


ハワイで大人気の丸亀うどんがロサンゼルスにも上陸!気になるうどんを食べに行ってみた!

ハワイで大人気の丸亀うどんがロサンゼルスにも上陸!気になるうどんを食べに行ってみた!

今回の記事は、ロサンゼルスに最近オープンした丸亀うどんを紹介します。すでにハワイなどに店舗があり、長蛇の列ができるお店ですが、新装開店のロサンゼルス店はどのようなものなのかを調査してきました!ここでは日本スタイルのうどん、天ぷら、丼ものなどをかなり格安で楽しむことができます。お店情報や店内の様子など詳しく紹介します。


美味しくて安くて楽しい!ハーグに来たら巨大青空マーケット(De Haagse Markt)にいらっしゃい!

美味しくて安くて楽しい!ハーグに来たら巨大青空マーケット(De Haagse Markt)にいらっしゃい!

ハーグ市場は、オランダで最大のマーケットであり、ヨーロッパでも最大の市場のうちの一つです。500余りの露店が出て、様々な人種や商品が見られるのと共に、美味しくて新鮮な果物や野菜などの食べ物と、お買い得な衣料品や子供服、バック、靴、ペンキ、工具、日用品から電化製品まで、ありとあらゆる掘り出し物も見つかる可能性が大ですよ!


ロサンゼルスでガチすぎるゴーカート場へ行ってみたらゴーカートがスポーツだと思い知らされた!

ロサンゼルスでガチすぎるゴーカート場へ行ってみたらゴーカートがスポーツだと思い知らされた!

今回はロサンゼルスでできるアクティビティの中から屋内ゴーカート場へ遊びに行ってきました。遊園地で乗れるようなゴーカートとは違い、かなり本気のライディングを経験できる場所でした。腕や足が筋肉痛になること間違いなし!体力や運転技術に自身がある人はとっても楽しい!そうでない人には過酷すぎる!超本気のゴーカートを紹介します!


音楽と芸術の都ウィーンでアートに触れる小旅行を満喫!おすすめスポット紹介

音楽と芸術の都ウィーンでアートに触れる小旅行を満喫!おすすめスポット紹介

冬でも魅力が衰えない美しい古都ウィーンでの、私のショート・トリップの様子をリポートします。芸術に溢れたその街並みはまるで大きな美術館のようで、何度訪れても飽きることのない大好きな都市です。夏のハイシーズンにはない良さが冬のウィーンにはあるので、この時期の旅の目的地としておすすめしたい理由を細かく解説していきます!


アクセスランキング


>>総合人気ランキング