スタディプランナーとは?
■スタディプランナーは韓国の過酷な受験勉強を乗り切るため誕生!

スタディプランナー(스터디 플래너)とは学習計画・勉強時間管理に特化した手帳のこと。韓国学生、特に韓国女子高生を中心に大人気です。
ご存じの方も多いと思いますが、実は韓国は猛烈な「お受験」社会。韓国のセンター試験に当たる「大学修学能力試験:대학수학능력시험」、略して「スヌン:수능」は国を挙げてのビックイベント!
スヌンの試験結果でどの大学に入学できるか決まるので、「どこの大学出身」かを重要視する韓国ではこれで今後の身の振り方が決まると言われるぐらいなんです。
高校生になると授業の他に「夜間自由学習:略してヤジャ」と呼ばれる課外授業が夜10時、11時まで行われます。また、高校2年生になると夏休み・冬休み返上で学校に登校し、本格的な受験勉強が始まります。
そんな過酷なスヌンのための受験勉強を切り抜けるために生まれたのが「スタディプランナー」なのです。
■スタディプランナーを手に入れよう

スタディプランナーのコーナー。サイズも様々でカラフルなスタディプランナーが揃っています
スタディプランナーは韓国内では書店、文房具店、バラエティショップ、インターネットなどで購入できます。また、スタディプランナーをダウンロードできるブログやサイトもあります。私の場合、ノート型のスタディプランナーが欲しかったので、実物を見て選べる書店併設文具店に行ってみました。

書店にあったスタディプランナーの書き方サンプル

大人気、カカオフレンズのグッズの中にもスタディプランナーが。右下、「D-100」と書いてあるのがそうです。こちらはふせん式で貼り付けられるようになっています。

こちらがカカオフレンズのスタディプランナー。ふせん式なのでどこでも貼れます

ボロボロですがこれもスタディプランナー。こちらは左側に大まかな今日のスケジュールを記入。右側の欄に「各教科の勉強内容」と「各教科ごとの勉強時間」を棒グラフ化して記入するようになっています。
各社からこんな感じでスタディプランナーが発売されています。ノート型のスタディプランナーの価格はだいたい1万ウォン〜1万5000ウォン前後。書式・デザインは各社それぞれ特徴がありますので気に入ったものを購入するといいですね。
スタディプランナーの基本的な使い方

受験勉強や資格試験のためのスタディプランナーの使い方です。一番ベーシックな方法です。各項目は以下の通りです。
①試験までの残り日数
②今日すべき事リスト
③科目名
④今日の勉強計画
⑤勉強時間カラーチャート
⑥達成した時間
⑦メモ・感想など
スタディプランナーは前日の寝る前、もしくは起きてすぐにその日の計画をたてるのが一番効率的です。このとき①〜④の項目についてざっと書いておくことをおすすめします。
実際に勉強しながら、勉強した後に⑤〜⑦の項目について記入します。必要に応じてふせんやシールなど使ってもいいですね。次から具体的な使い方を説明しますね。
①試験までの残り日数
目標とする試験までの残り日数をカウントダウンで記入します。「D」はDAYの略。例えばセンター試験まであと173日ならば、「D-173」のようになります。
②今日すべき事リスト
今日忘れずに必ずすることを記入します。この例では「国語の模試問題集を購入」
③科目名
勉強する予定の科目を記入して、科目ごとに好きな色を決めておきます。この色は後で「勉強時間カラーチャート」で使います。
色は蛍光ペンでも色鉛筆でもなんでも構いません。私の場合は、「目立つ色で間違えてもすぐ消える」方がいいと思ったので、こすると消える蛍光ペンを使っています。
④今日の勉強計画
今日勉強する科目の勉強したい内容を具体的に書きます。この見本をみると英語の欄では、
”英語:イ・ドンキ(先生)の奇跡の特別講義、6−8講 TOEIC LC-D11,12/RC-D11,12”
のように具体的な内容やテキストのページなどを書いています。
⑤勉強時間カラーチャート
実際に勉強した時間を色で塗ります。たとえば英語の場合、教科の色は水色なので水色で塗りつぶします。勉強時間が8時20分から10時10分なら8時のラインの20分の枠から塗ります。休憩時間は色は塗りません。
このように教科別に決めた色で塗りつぶしていくとカラフルですし、ひと目で勉強した時間がわかります。
⑥達成した時間
勉強したすべての科目のトータル時間を記入します。この見本の場合「12時間10分」です。めちゃくちゃ勉強してますね…
⑦メモ・感想など
ここはその日の日記を書くなり、メモをしたりと自由に書いていい欄です。勉強してみての感想や改善点、「ここはよくできた!」と自分で自分を褒めたい点を書いたら自信につながるかもしれません。
見本では写真を貼ってありますが、その日の思い出を残す意味でもいいアイディアですね。
この手帳場合、左下にはには「水分補給」「ストレッチ」の欄があります。水分を取ったらコップに色を付けて、ストレッチしたら人の模様に色を付ける仕組みです。他の手帳にはない取り組みです。
この手帳の場合、ガントチャート式(横棒グラフ)で勉強時間をしたが他社のもので円グラフ式のものもありました。使い勝手のよいものを選ぶのが一番ですね。
スタディプランナーを使う方法:応用編
私は仕事管理にスタディプランナーを使っていますがなかなか使い勝手がいいので簡単にご紹介したいと思います。社会人でもスタディプランナーをおすすめしたいと思うのは次のような方です。
・仕事をしながら試験合格・資格取得などを目指している方
使い方は先ほどご紹介した方法と基本的には同じですが、ちょっとだけ工夫します。例をあげてご説明しますね。

サンプルを作ってみました。字が汚くてすみません。
①決まったスケジュールは先にカラーチャートに記入する
会社勤めで試験勉強や資格取得を目指す方は多いと思いますが、毎日の決まったスケジュールは先にカラーチャートに記入してしまいます。さらに、プライベートでの用事がある場合はボールペンで記入しておきます。こうすることで空き時間がいつなのかわかりやすくなります。
この場合、仕事時間は黄色でラインを引きました。仕事時間中になんらかのスケジュールがある場合もボールペンであらかじめ書いてしまいます。プライベートの用事はボールペンで書いてみました。
科目・勉強する内容の欄に、「仕事で準備すること」を書いてあります。こうすることで仕事のために必要な作業時間をチェックできます。
②基本のスタディプランナーと使い方と同じように勉強時間を記入する
あとは基本的なスタディプランナーの使い方と同じで勉強したいこと、勉強時間を記入していきます。このサンプルでは「英会話」と「英検」としました。
とってもシンプルで簡単だと思いませんか?
スタディプランナーで勉強がもっとはかどる!

いかがでしたか?スタディプランナーは学生・社会人問わずに勉強する人たちの味方です。
最近ではダウンロードして使えるスタディプランナーもありますし、自分の使い勝手の良いように自作してカスタマイズしている方も多いと聞きます。これを参考にスタディプランナーを使ってみてくださいね。
日本→オーストラリアを放浪、今は韓国在住です。「近くて遠い国」と言われる韓国が「近い国」に感じられるような情報をお伝えします。