【サラゴサ】イスラム文化がいっぱいのスペインの街!オススメスポット7選

【サラゴサ】イスラム文化がいっぱいのスペインの街!オススメスポット7選

ローマ時代から続くサラゴサには、イスラム文化の影響もあり、異国情緒がたっぷりの建物がたくさんあります。マドリードとバルセロナの間にあるため、立体的な融合された文化が楽しめるサラゴサは見どころがたっぷりです。画像をたくさん載せて紹介します。


アルハフェリア宮殿

アルハフェリア宮殿(Palacio de la Aljafería)

イスラム教国、ラ・タイファ・デ・サラクスタ(La Taifa de Saraqusta)は、最初の王ムンディール・プリメーロが1018年に建国し、1118年アラゴン王国のアルフォンソ1世に征服されるまで続きました。イスラム王国だった約100年の間に、トゥジービー朝からフード朝へ変わっています。決して安定した政権ではなかったようですが、フード朝の時代は領土をかなり大きく広げていました。バルセロナ近郊のタラゴナまであったそうです。その時代に建てられたのが、アルハフェリア宮殿(Palacio de la Aljafería)で、11世紀に王の住む場所でした。

レコンキスタのあとは増改築を繰り返し、アラゴン王国の王たちが住む場所になりました。現在では、一部を博物館として使われている一方、アラゴン自治州議会が使っているため、入場人数などにかなり制限を設けているようです。

広々とした庭園

庭園は自由に入場できますから、のんびりお散歩をしても良いかもしれません。

ぐるっと周ります。

内部に残るイスラム様式

券売所:入場券はこちらで購入します。

そんなに大人数の観光客が来てるわけでもないと思うのですが、入場のために3回も並ばなければならないので、かなり時間が必要です。

まず、入場券を購入するため、入り口の手前の坂の上で待ち、その後入り口に行ってまた並びます。そのため休日はかなり待たなくてはいけない場合が多いようです。できれば、土日は避けて行った方がよいでしょう。

入り口


De abril a octubre: todos los días* de 10 a 14 h y de 16:30 a 20 h.Visitas guiadas a las 10:30, 11:30, 12:30, 16:30, 17:30 y 18:30 h.
De noviembre a marzo: de lunes a sábado* de 10 a 14 y de 16 a 18:30 h. Domingos: 10 a 14 h. Visitas guiadas a las 10:30, 11:30, 12:30, 16:30 y 17:30 h.

4月〜10月は毎日10:00〜14:00、16:30〜20:00、ガイド付きの時間10:30, 11:30, 12:30, 16:30, 17:30 、18:30
11月〜3月、月曜〜土曜10:00〜14:00、16:00〜18:30、日曜10:00〜14:00 ガイド付き10:30, 11:30, 12:30, 16:30 、17:30

サルバドール大聖堂

ピラール広場から見たラ・セオの塔

サラゴサ・サルバドール大聖堂(Catedral del Salvador de Zaragoza)はアラゴン地方のことばでラ・セオ(La Seo)と呼ばれています。ラ・セオというのは、カテドラルという意味です。

壁に彩られたイスラム模様

ズームするとこのような感じです。質感がすてき!

窓の上の方はもっと繊細な模様。

この小さな人が建物を支えているように見えます。

全体にブルーのイメージが広がります。

「horror vacui(オロール・バクイ)」という思想があります。ラテン語で「空っぽの空間に対する恐怖」とでも訳せるのでしょうか。古代ギリシャでも同じことをkenophobiaということばで表していたそうですから、ヨーロッパ全般の思想なのでしょう。

そのためにイスラミックの模様は、そのまま使われていたのでしょう。音楽の世界でも、休符が使われるようになったのも、バロックの終わりぐらいからではないでしょうか。それもロマン主義の時代に比べるとはるかに少ないようです。

大聖堂はカテドラルです。スペイン語でcatedral、英語でcathedral、ドイツ語でKathedrale。日本語でも往往にしてカテドラルとカタカナ表記です。基本的に世界で共通のことばと言えるかもしれません。

ところでスペイン語で大学の教授はカテドラティコ(catedrático)。語源はもちろんカテドラルです。教会よりワンランク上のカテドラルでは、学ぶための施設が併設されていました。あのニュートンもちゃんとキリスト教徒で論文もラテン語で書いていました。

アルコ・デ・デアン

まず、デアン(dean)とは何かから説明します。スペルは英語と同じですね。大学などの学部長で、英語だとディーンと発音します。スペイン語ではそのままデアン。ただし、デアンの方が語源です。スペインでは現在はデアンということばは使いません。というのも、学部長を選ぶシステムが変わったからではないかと言われています。現在、デカノ(decano)というスペイン語が使われ、一番歳をとった人を選ぶ、というのが語源だそうです。(実際に今も一番年寄りが選ばれるかどうかは不明ですが。)カノ(cano)は白髪という意味ですが、それと関係しているのかもしれません。つまり、年功序列制ということになるのでしょう。ある意味、年功序列制というのは平等といえば平等な制度ですよね。

ここはデアンが住んでいたカサ・デ・デアン(デアンの家)とカテドラルをつなぐ渡り廊下で、その下がアルコ(アーチ)になっています。16世紀に修復され、プラテレスコ~ムデハル様式(estilo plateresco-mudéjar)で作られています。プラテレスコはゴティコ・プラテレスコとも呼ばれ、イサベル様式、フェリペ皇太子様式などとも呼ばれるスペイン独自のゴシック様式です。

ラ・レスレクシオン・デル・サント・セプルクロ修道院

Monasterio de la Resurrección del Santo Sepulcro

Resurrecciónとは「復活」を意味し、Santo Sepulcroは「聖墳墓」を意味します。英語表記はMonastery of Comendadoras Canonesas del Santo Sepulcro。1272年に造リ始められた修道院で、壁にローマ時代の城壁を使っているそうです。当時は、古いものを保存しようという意識がまだ少なかったのでしょう。城壁の残骸は現在、サラゴサの創立者の像のそばに並べられています。

右側の建物の方が新しく修復されています。左側の建物の上部に貝殻の形のようなひさしが出ています。聖ヤコブの象徴が帆立貝の貝殻だったことはご存じの人も多いと思います。サラゴサに流れる、エブロ川で聖ヤコブが柱上の聖母を見た逸話から聖母ピラール大聖堂ができたので、ヤコブと貝殻はやはりサラゴサとも深い関係があるようです。

そのさらに左側にサン・ニコラスの畑(Huerto de San Nicolás)に通じる扉があります。現在でも、修道士や教会関係者によって畑で作物が造られています。

13世紀の古い建物で修復がまだ完全ではありません。

小ぶりな鐘が今も時を刻みます。

ドアが胴版のようで、小学校の時に図工の時間にした手作業を思い出します。

キリストが埋葬されているイメージ。このテーマで彫られた石のオブジェもセプルクロと呼ぶそうです。

聖母マグダラのマリア教会

聖母マグダラのマリア教会正面、六角形の建物です。

聖母マグダラのマリア教会(Iglesia de Santa María Magdalena )は、1126年に造られたロマネスク様式の建物の上に14世紀に造られたムデハル様式の教会です。

表面に模様が。

ムデハル様式の塔

サン・フアン・デ・ロス・パネテス教会

サラゴサの斜塔、ピラール広場にあるヒスパノ・オブジェの横を通って行きます。

サン・フアン・デ・ロス・パネテ教会(Iglesia de San Juan de los Panetes)の塔は住民によると少しずつ傾いているのだそうです。「まだ、まだ、ピサの斜塔には及ばないが、」と彼らは言います。そう言われてみると若干傾いているような。ただ、写真の場合、まっすぐな何かがないとわかりづらいかもしれません。もう少し傾いたら…でも、それもちょっと危ないのではないかと、地震の国から来た私は思ってしまいます。

サン・フアン・デ・ロス・パネテ教会

ムンディール・プリメーロ通り

Mundir I通りの街灯は少しオリエンタルなイメージ

イスラム王国を最初にサラゴサに都市を作ったムンディール1世の名前がついた通りです。日曜日にはここで蚤の市が開催され、骨董品、ハンドメイドのもの、古本などが売られています。もし日曜日に来れたら、骨董品が多いのでそういうものが好きな人はかなり楽しめます。

サラゴサの街を作ったローマ時代のカエサル・アグスタ(Caesar Agusta )の像

個人的な感想なのですが、なぜ、ここにローマ人の小さな像が置かれているのか疑問です。最初は蚤の市で売られているオブジェのひとつかと思っていました。

ムンディール・プリメーロ通りから見たラ・セオ

サラゴサ住民によると、ムンディール1世通りから見えるサルバドル大聖堂のムデハル様式の塔が一番ステキなんだそうです。

ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂

サラゴサで一番たいせつな大聖堂、ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂は紹介したいことがたくさんありますので、1記事にまとめました。

【サラゴサ】スペインで一番たいせつな聖母ピラールのいる大聖堂でゴヤの絵を見る

http://travelclip.jp/articles/328

スペインの観光でなんとなく、行きそびれてしまうサラゴサですが、サラゴサにはスペイン人にとって一番重要な聖母がまつられた大聖堂があります。スペインの3大聖所は、サンティアゴ・デ・コーポステラの大聖堂とサラゴサのヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂、そしてアンダルシア、ロシオの礼拝堂です。

サラゴサへのアクセス

マドリード、またはバルセロナからレンフェ(RENFE,国鉄)、AVEで。
マドリードから約1時間半。1時間ごとに列車があります。
バルセロナから約1時間半強。30分ごとに列車があります。

市内での観光はモニュメントが旧市街地に集中しているので、 アルハフェリア宮殿以外はゆっくり歩いて回れます。アルハフェリア宮殿も歩いて20分くらいです。アルハフェリア宮殿は駅から近いので最初に入り、旧市街地にタクシーで行くというのが一般的なプランです。



この記事のライター

スペインに住んで17年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

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