【サラゴサ】スペインの穴場観光の街を歩いてみよう! レトロな雰囲気の歴史の街

【サラゴサ】スペインの穴場観光の街を歩いてみよう! レトロな雰囲気の歴史の街

サラゴサには、世界遺産指定のモニュメントなどもありますが、それだけではありません。2000年以上も都市として人々が生きてきた場所には歩いているだけでも楽しいスポットが潜んでいます。人も優しいサラゴサの街はレトロな雰囲気でタイムスリップした気分が盛り上がります。そんなサラゴサの街の何気ないスポットを紹介します。


まずはピラールのある広場から

ピラール広場、奥にラ・セオが見えます。

ピラール広場には、コロンブスのラテンアメリカに到着したことを記念したオブジェの前に海をかたどった人工池があります。写真撮影に熱中している人やポーズを取っている人があやまってよく落ち、水浸しになるそうです。

地球オブジェ

こちらもコロンブスが地球を丸いと信じて航海したことを記念したオブジェです。しかし、実際のところ、古代ギリシャ人たちは地球が丸かったことを知っていたそうですから、中世は知識の面でも暗黒の時代だったのですね。

聖母ピラール大聖堂の前には?

ピラール広場にあるショッピングセンター(バルだらけでもスペインではセントロ・コメルシオ、直訳するとショッピングセンターになるのでそのまま書きます。)です。ピラールに関係する宗教的小物類を売っているお店もあります。

しかし中に入るととにかくテーブルが並んでいます。ピラール広場にもテーブルが並べてあり、ウェイター(カマレロ)が注文された皿やグラスを運んでいます。

レトロな感じのショッピングセンター。

ロートレックの世界のような雰囲気の内装です。私たちは、広場の太陽の下でコーヒーを飲んでいたのですが、内部の方がステキだったかな? と思いました。トイレに行きたくなったので、入ったのです。

トイレ

トイレの洗面所が気に入りました。これだけだとよくわからないかもしれないのですが、この洗面台大理石をくり抜いてます。普通は、TOTOなんか洗面台と同じような素材の洗面台が大理石の台の上に備え付けられていますよね? ここは大理石を洗面台として使っているのです。そのためには大理石をきれいにほり込まなくてはなりません。たとえ機械を使うにしろ、それはなかなかの「仕事」だと思います。

水道もオシャレだと思いませんか? 今の水道ならセンサーで手をかざせば水が出てくる仕組みにすれば、こういうシンプルなデザインは簡単にできるのですが、レトロな時代の水道はどうやって水を出すのでしょう? 私も探しました。どうやって水を出すのだ! 実は足元にペダルがあって、踏めば水が出てくる仕組みです。

バルのステンドグラスもレトロ

バルには、そこで飲まれているビールの商標やコカコーラなどのマークが飾っているのが普通ですが、ここにももちろんビールの名前のついたプレートがあります。ただし、昔のステンドグラスで作られた商標、つまりトレードマークをそのまま飾っていました。サン・ミゲル(San Miguel)はスペイン産ビールの名前です。

ゴヤの像の前ではアラゴン文化を守ろう運動

左側の建物はロンハ。展示会などをしています。正面の塔はラ・セオ。

バルが並ぶショッピングセンターを出ると、楽しげな音楽が聞こえてきました。サラゴサのあるアラゴン地方独特のホタ・アラゴネスです。

アラゴン地方の文化の継承を訴えているグループが、署名と寄付を求めていました。というのも、2017年秋にはカタルーニャ地方が独立しようとし、それに伴いアラゴン地方もカタルーニャ国に吸収しようとする動きがあったからのようです。

もともと、スペインはカスティリャとアラゴンのそれぞれの王国が結びついて国になったのですから、カタルーニャとは別の文化を持っているという「誇り」があります。

それでは、ホタ(jota)がどのような曲で、どのように踊るのかビデオで見てみましょう。女性はかわいらしい動きなのですが、こういう何気ない動きというのは、実は筋肉がかなり必要です。フラメンコのような激しさはないのですが、鍛錬されたバネのような筋肉があって初めてこのような踊りができるのです。

サラゴサに近いフエンデトドスで生まれたゴヤ

ゴヤの世界を立体化させた空間

ピラール広場にはゴヤの彫像と、ゴヤの絵画世界を立体化させた4体の彫刻が飾られています。草原でリラックスしている2人の女性と2人の男性。子どもたちのおもちゃのようになっていて、いつも誰かが乗っています。日本だったら、芸術作品に子どもが近づいていたら誰かが注意したりするものですが、こちらでは、好きなようにさせています。しかし、こうやって日常的に触れることが、心にプラスになっていくのではないでしょうか。

ロンハとサラゴサ市役所

ピラール広場

手前がサラゴサ市役所で奥にある市役所より少し小さめの建物がロンハです。ロンハは16世紀に建てられた商品取引所です。現在では、市役所の付属建物として展示場になっています。

ロンハです。木の上に掘られた模様が美しく重厚です。

サラゴサ市役所は、ロンハを模して作られたそうですが、確かに似ているのですが、やはり16世紀に作られたものには敵いませせん。屋根の下の木造部分の細工にしても全く違います。

こちらはサラゴサ市役所。ロンハより木造部分が薄いことがわかります。

ロンハの外壁

ロンハの外壁にはこのように人の顔が並べられています。ひとつひとつがとても個性的でずっと見ていても飽きません。

なぜかオンセの車があちらこちらに

オンセ(ONCE)というのはOrganización Nacional de Ciegos Españolesの頭文字を取っている名称で、スペインの盲目者の国立の組織という意味で、宝くじを売っています。宝くじには、国が直接販売している宝くじとこのオンセの宝くじがあります。母の日や父の日などの特別な日の宝くじなどもあり、賞金もかなり高額です。私が住んでいる人口8000人程度の村でもよく億単位のお金が当たった人がいて、村中の噂話の良いテーマとして話題になりました。。

オンセは、街にプレハブの半畳くらいの大きさのスタンドで売っていますが、そのほか、歩いて売っている人もいます。サラゴサは風が強い日がありますし、朝夕がかなり冷え込むこともあるのでこの写真のような車が大活躍しているようです。4時間くらいの間に4台くらい見かけました。

サラゴサの始まり:ローマ時代から続く都市

ピラール広場のゴヤ像のある場所の反対側から出ると、サラゴサの街を最初に作ったローマ人、セサール・アウグスト(César Augusto)の像があります。もちろん、それ以前にも人が住み、サルドゥイエ(Salduie)という都市国家が形成されていましたが、ローマによって「国」という意識のもとで形成された都市ということで本来のサラゴサの歴史が始まったと考えられています。ただし、当時はまだサラゴサとは呼ばれず カエサララグスタ(Caesaraugusta )と創始者の名前を使った呼び名が使われていました。

セサール・アウグスト像の向こうに見える建物はサラゴサの公営市場です。

ローマの遺跡がそのまんま置かれています。

大きな公営市場:羊を巡る冒険

公営市場の正面

サラゴサ滞在は週末でしたので、残念ながら市場にははいれませんでした。かなり大きな市場で長い間、サラゴサ市民の唯一のお買い物をする場所だったそうです。今では市場も何 カ所かあり、スーパーマーケットもたくさんあります。それでも、この大きな市場が今でも運営されているのはステキなことです。

公営市場のサイドから。とにかく長い!

市場の「家紋」というか紋章的なもの

この羊の紋章を見て、思わず村上春樹の「羊を巡る冒険」を思い出す人も多いのではないでしょうか。車の中にしつらえた羊の紋章付きライターの紋章はたぶんこのような感じだったのでは? やはり、スペインでは一番のご馳走は羊肉(コルデーロ)なので、市場のシンボルにもなっているのでしょう。

ちょっとレトロな普通の道

公営市場のすぐそばのストリートです。どこの都市も中産階級が新興住宅地になる街の中心地から離れたところに住むようになって、中心街は少しさびれてしまっています。

古い街、サラゴサを歩いてみよう!

ピラール広場からすぐの場所

サラゴサの街はモニュメントや美術館を訪れるだけではなく、散策するだけでも楽しい街です。普通に人が住んでいるスペインの伝統的な街ですから、ゆっくり滞在してバルでちょっとつまんだり、お店をのぞいたりして楽しんでください。

この記事のライター

スペインに住んで18年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

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