【シドニー・プリスクール入園準備編】提出書類から入園までのノウハウを徹底解説

【シドニー・プリスクール入園準備編】提出書類から入園までのノウハウを徹底解説

子どもが3歳になるとよく聞かれるのが、「プリスクールには行ってるの?」という質問。小学校に上がる前の準備期間2年を子どもたちが過ごす教育施設であるプリスクールは、日本の幼稚園とはシステムがやや異なります。プリスクールへの提出書類、入園決定からオリエンテーションまでの流れ、揃えておきたい通園グッズなどをご紹介します。


プリスクールを決める

NSW州では、子どもが3歳になるとプリスクールに通いはじめます。日本の幼稚園とは異なり、3歳児は週2日、4歳児は週3日通うのが一般的。5〜6歳でキンディーに入るまでに2年間通います。我が家の長男も晴れて来年1月よりプリスクールーラーということで、シドニーのプリスクールの入学準備の流れを紹介します。

シドニーのプリスクールは二種類あります。一つは、デイ・ケア(Day Care、日本の保育園と同様、朝7時頃〜夜6時頃まで一日中子どもを預かってくれる施設)内に入っているプリスクールプログラム。0歳〜5歳児が通うデイ・ケア内で、3歳以上の子どもたちがプリスクール教育を受けることができます。

これは全てのデイ・ケアに当てはまるものではありませんので、普通のデイ・ケアなのか、プリクスクールプログラム込みのデイ・ケアなのかはしっかり確認しましょう。フルタイムで働くママなどは、子どもを同じデイ・ケアに通わせながらエスカレーター式にプリクスクール教育を受けさせることができるのが大きな魅力です。

もう一つが、いわゆる伝統的なプリクスクール。3〜5歳児のみを対象としており、小学校と同様に午前9時始業の午後3時終業、4学期制でスクールホリデーもあります。 Pre(⚪︎⚪︎前の) School(学校)という名の通り、子どもたちが小学校に入る前の2年間を過ごす場所がプリスクールなのです。

筆者の長男が通うのは、老舗中の老舗、KUプリスクール。1895年創業で、NSW州外も含めて国内およそ140箇所にセンターを構える大御所の非営利団体です。単に自宅から一番近いのがここだったというのが実のところですが、長女も2年通った馴染みのあるプリスクールですので、迷わず長男もお世話になることに。

こちらのプリスクールに通う児童は、4グループに分けられます。

1.月・火の2日グループ(3歳児用)
2.月・火・水の3日グループ(4歳児用)
3.水・木・金の3日グループ(4歳児用)
4.木・金の2日グループ(3歳児用)

週の前半組と後半組で部屋が分かれます。

兄弟が混じって遊んでいても温かく見守ってもらえます。

ウェイト・リスト用の提出書類

さて、子どもを通わせたいプリスクールを決めたら、電話かEメールでコンタクトしてみましょう。子どもをウェイト・リストに載せるための書類手続きについて教えてくれます。KUの場合は、用意すべき書類は3つ。

1.パスポート・出生証明書など、子どもの身分証明書の原本証明コピー
2.住所証明(ガス料金請求書、銀行の残高証明など)
3.プリスクールからのウェイト・リスト・アプリケーション・フォーム

いたってシンプルですが、唯一やや手間がかかるのが1の「原本証明コピー」でしょう。身分証明書のコピーをとった後、「これは原本のコピーで間違いありません」、と第三者にサインやスタンプで証明してもらう必要があります。これは誰でも良いというわけではなく、資格をもった人に限ります。料金は1コピーあたり$7ほどが相場のようです。

一例と挙げると、会計士、弁護士、警察官、学校の校長、医者、治安判事(Justice of the Peace、通称JP)など、そうそうたるエリート軍団が並びます。何だか敷居が高そうですが、知り合いでもない人にアポをとってお金を払うのはちょっと。。。と不安な方は、最後のJPをおすすめします。

「Find a JP+自分の住んでいる郊外名」で検索すれば、たくさん出てきます。一番てっとり早いのがカウンシルと呼ばれる区役所や図書館にあるJPサービス。1日のうち数時間、JPの人が待機しているのでアポなしで行ってもその場でササッと証明手続きをしてくれます。コピー機のあるところがほとんどですが、念のため原本とコピーの両方を準備しておきましょう。

ウェイト・リスト・アプリケーション・フォームは、大変シンプルな紙切れ一枚。記入事項といったら、子どもの名前、性別、生年月日、希望通園日(2日グループなのか3日グループなのか、週前半組なのか後半組なのかを決めます)、保護者の名前の連絡先、自宅で話す言語、それくらいです。全て書類がそろったら、Eメールに添付してプリスクールのアドミあてに送ります。これが何月であっても、プリスクールから「お返事は9〜10月頃に」と返信がきます。

長女の時は8月に書類を提出して返事が来たのが10月、今回の長男は長女の卒園に合わせてかなり早めの昨年12月、返事が来たのはやはり10月でした。だいたい4学期に入ると翌年の準備期間に入るということですね。

余談ですが、シドニーはどこに住んでいてもデイ・ケアのポジション争いは非常に熾烈。キャリアウーマンのママさんなどは妊娠中から生まれてもいない我が子をウェイト・リストに入れることが常識化しています。1年待ち以上はザラで、デイ・ケアから空きができたお知らせがくれば、それは拒むことはできません。

なぜなら、「今はまだ職場復帰前なので、子どもを通園させるのはもう少し待ちます」なんてのんびりした返答をすれば、たちまちウェイト・リストの一番下に逆戻りしてしまうからです。時期がいつであっても、空きができればとりあえず子どもを通わせます。

デイ・ケアの相場は1日$150ほど。日本円にして13000円以上が1日で飛んでいく計算です(2017年10月時点のレート)。幽霊児童として名前だけ置いて通わせないのも、金額が金額なので不可能なのです。

それに比べてプリスクールは割と余裕があります。そこまで熾烈なウェイト・リスト争いはありません。1日の料金も$70ほど(他の都市はもっと良心的な金額だそうですが、シドニーではこれくらいが相場です)。また10月以降であっても、空きのあることろは締め切りなどは設けずにいつまでも翌年の児童を募集していますから、どんどん問い合わせてみましょう。

プリスクール内の外遊びエリア。

ポジションのオファーが来たら

「来年空きがありますので、うちに来ませんか」という旨の連絡は、「レター・オブ・オファー(Letter of Offer)」と呼ばれます。このEメールには、2018年入学確定書(Enrollment Confirmantion for 2018)、通園費支払い用の自動引き落とし同意書、プリスクールのパンフレットが一緒に添付されていました。

「確定」ということばに紛わされそうですが、入園はまだ本決定ではありません。デポジットの支払いなしには子どものポジションは保証されませんので、自動引き落とし同意書に記入したものを添付してプリスクールに返信します。デポジットは払い戻し不可で、だいだい$150前後のところが多いようです。支払いが済んだ時点で子どものポジションは確定です。

その後プリスクールから再度連絡がきます。今度は、保護者用・児童用に別れた二つのオリエンテーションのお知らせ。保護者オリエンテーションは平日の夜6時から、プリスクール内でディレクター(責任者)の方と実際に会って、施設内やカリキュラムの説明を聞くことができます。ここでウェルカム・パックを受け取ります。

ウェルカム・パックの中身はこんな感じ。ほとんどKUの宣伝っぽいものばかりですが、一番大事なのはエンロールメント・フォームです。

ウェルカム・パックの中身はこんな感じです。

エンロールメント・フォームは8ページのシンプルなものです。

オリエンテーションと提出書類

保護者用オリエンテーションの数週間後に実施される、児童用のオリエンテーションへの参加時に以下の書類を提出するよう要請がきます。

1.エンロールメント・フォーム
2.自動引き落とし同意フォーム(デポジット支払い時に提出済みなので不要)
3.応急処置の同意書
4.ペアレンツ・メンバーシップ申請書
5.予防接種記録
6.出生証明書もしくはパスポートの原本証明(こちらも既に提出済みなので不要とのこと)

5の予防接種記録は、オーストラリアで生まれた子どもであればメディケアのホームページからダウンロードできます。日本や他国で予防接種を受けた場合は、Australian Immunisation Register(AIR、オーストラリア予防接種登録局)に接種記録を追加してもらう必要があります。無料の翻訳サービスなどもあるようなので、必要な方は問い合わせてみましょう。

Add overseas vaccinations to the AIR - Australian Government Department of Human Services

https://www.humanservices.gov.au/individuals/enablers/add-overseas-vaccinations

If you or your child have had vaccines overseas you should get them added to the AIR, especially if you need to meet immunisation requirements for family assistance payments.

児童用オリエンテーションは保護者の付き添い必須。正味一時間ほどプリスクール内で遊ばせながら、施設の見学をしたり実際にプリスクーラーがどんな遊び方をしているのか目にすることができます。ディレクターへの質疑応答も受け付けています。同じ日にオリエンテーションに来ている家族は、自分の子どものクラスメートとなる子たちとその保護者ですから、来年に向けての顔合わせの意味も兼ねています。

どうしてもオリエンテーションに出られない場合でも、子どものポジションがキャンセルされたりすることはありません。参加は勧められていますが強制ではありませんので、一時帰国なので止むを得ず欠席でもそれほど心配しなくても大丈夫でしょう。提出書類も、揃いしだいできるだけ早めに出せば問題ありません。

オリエンテーションが済んだら、翌年の1月下旬まではプリスクールに来ることはありません。以下の通園グッズ一式を揃えたら準備完了です。

1.バックパック
2.ランチボックス
3.水筒
4.モーニングティー用の小さな容器

日本の幼稚園と違い、プリスクールには指定のスモッグや制服はありません。強いていえば、KUでは外遊び用にKUオリジナルの帽子を被りますが、それは初登園日にもらうもので、家に持って帰ることはせずに教室内に置いておくものです。

フレキシブルさが魅力です

こちらのプリスクールはとても柔軟です。1月開始を待たずとも、児童は3歳の誕生日を迎えた時点で空きがあれば通い始めることもできます。1月の年度始めに3歳の誕生日を迎える前の児童であってもプリスクールに通うことは可能ですが、その場合は保護者が教室内で常時付き添うことが義務付けられています。

また、おむつ外れの済んだ児童のみ受け入れているというのは建前で、実際は完全に外れていない子でもきちんと面倒をみてくれます。その他希望はとにかく伝えてみましょう。案外聞き入れてもらえるかもしれませんよ。

以上、プリスクールの入学準備の流れをご紹介しました。皆さんのお子様が、楽しいプリスクール生活を送れますように!

この記事のライター

ニュージーランドとシンガポールでの生活を経て2009年よりシドニーに居住しています。7・4・2歳の子育て中です。

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