コートダジュールに行くなら穴場のマントンに拠点を置いて賢く旅を楽しもう!

コートダジュールに行くなら穴場のマントンに拠点を置いて賢く旅を楽しもう!

マントンは、コートダジュールの東端のイタリアとの国境付近に位置する小さな町です。モナコやニースからも近くアクセスも良いので、旅の拠点にするには最高の町です。大都会の喧騒から離れ、コートダジュールの美しい海と美味しい食事をゆったりとした雰囲気の中で楽しむことができる町マントンでの滞在を、この記事で詳しくレポートします!


南フランスのコートダジュールで思いっきり夏を楽しみたい!
海が好きな人ならきっと一度はそう考えますよね。美しい海、美味しい食べ物、オシャレな街並み、洗練されたフランスの人々…
「コートダジュール」という言葉の響きそのものに、そんなイメージを彷彿とさせるパワーがあるように思います。私も長年コートダジュールでのバケーションを夢に描いていました。

同じ海岸線上にあり、コートダジュールと隣り合わせの地理関係にあるイタリア・リグーリア州出身の友人たちから、旅行のためのアドバイスをかき集め、念願の「碧い海岸」を満喫してきました!その模様をレポートしながら、旅のコツやおすすめを解説していきます!

コートダジュールを上手にまわるための拠点選び

マントンの海岸線

まず私がイタリア人の友人たちから入手した有力情報は、ビーチを形成する砂と石の形態が東西で違うというものでした。

コートダジュールから伸びる地中海の海岸線は、イタリア側、つまり東側ほど砂が粗く、砂と言うよりは石ころの集合体でビーチが形成されているのだそうです。西側に行けば行くほど砂状になっていくため、砂の粒子が細かくなる西側ほど、波や風によって海水が濁りやすくなるのだという話でした。

そのため、海の透明度を楽しみたいのなら東側がおすすめだということです。

しかもコートダジュールの東側の地域ではイタリア人が数多く働いているため、大抵の場所でイタリア語が通じます。フランス語が苦手でイタリア語が得意な私には、「言葉が通じる」というのは旅行に際して大きなアドバンテージになるので、コートダジュール東部に絞って楽しむことに決めました。

そこで宿泊地として候補に挙がったのが、イタリアとの国境近くの小都市マントンです。ニースは観光地化されすぎていて物価が高く、かつ治安も悪いと言われているため、行ってみたい気持ちはあるものの旅の拠点にするのは少々ためらわれました。その手前のマントンならば知名度は比較的低い町なので、ゆっくりゆったり型のバケーションを過ごすには良いのではないかと思い、マントンの宿泊施設を探してみました。

やはり、ニースなどの有名都市と比べるとかなり割安な価格でホテルがたくさん見つかります。そのうちのひとつで、海や中心街、駅からも近いホテルを予約しました。旅は7月の予定で、予約は4月半ばに入れましたが、まだ他の選択肢もあり余裕をもって計画を練ることができたので、予約を焦る必要もないと思います。

マントンでできることもたくさん!マリン・スポーツ・クラブに行ってみよう!

マントンのマリン・スポーツ・クラブ前

ニースやモナコほどの知名度はないとは言っても、マントンも立派なマリン・リゾート地です。夏場には世界各国からの観光客が訪れ、海水浴などを楽しみます。そのため、小規模ではありますが、マリン・スポーツのサービスなどもちゃんとあります!

フランス語で電話をする度胸もなかったため、私たちは予約も無しでふらっと港近くのメル・パッシオン(Mer Passion)というマリン・スポーツ・クラブを訪れました。何ができるのかと尋ねると、とりあえずバナナボートとドーナツ型のフライヤーならばすぐにできると言われたので、上の写真に写っているフライヤーをやってみることにしました。

テレビなどで見たことはありましたが、実際に挑戦するのは初めてで、とてもワクワクしました。ひとりずつ交代しながら遊ぶのかと思っていたのですが、なんと3つのドーナツ型のフライヤーをひとつのボートに結んで、3人同時に走ることになりました。

出発してすぐにボートはどんどんスピードを上げ、3つのドーナツはお互いにバンバンぶつかり合いながら大暴走しました。最高にエキサイティングで、テンションもマックスで大いに楽しむことができました。しかも料金もとってもリーズナブルだったので、「またすぐにでもやりたいねー!」などと興奮気味に話しながら初めてのフライヤー体験を終えました。

マリン・スポーツ・クラブ「メル・パッシオン」の住所:
Quai Napoléon III, 06500 Menton, フランス

海岸線の外テーブルで美味しい食事ができるレストラン「ル・パパラッツィ」

ル・パパラッツィ直下のビーチ

マントンの海は不思議な色をしています。透明度は高いのに波打ち際の海水をのぞくと、美味しそうな「ミルキー」とでも形容したくなるような色をしています。この海が夕焼けでピンク色に染まるのを眺めながら、最高のロケーションで外に設置された席に落ち着いて、美味しい食事をすることができるのが、ル・パパラッツィです。

長年に渡るイタリア生活で美味しいものを食べ歩いてきた私ですが、このレストランで食べたスパゲッティ・ボンゴレが、今までで最も美味しかったと思います。店員さんもとても親切でフランス語・イタリア語・英語が通じますし、ワインの品ぞろえも豊富なので気軽に頼めるグラスワインから、ちょっと贅沢なボトルまで、幅広いバリエーションの中から選ぶことができます。

場所は、「太陽の散歩道」というなんとも素敵な名前のついた通りの東寄りです。

レストラン、ル・パパラッツィの住所:1384 Prom. du Soleil, 06500 Menton, フランス

スイーツ片手にマントンの町を散策!

マントンは、レモンの名産地として有名な町なのだそうです。そのため、町を歩いているとそこかしこにレモンのイラストをあしらったかわいらしい小物などを目にします。たっぷりの太陽光を浴びて育つレモンは香り豊かで栄養たっぷり。そのレモンを手軽に美味しく味わえるのが町のお菓子屋さんなどで売られているスイーツです。

町中のお菓子屋さんで購入できるお手軽でおすすめのスイーツが、ゼスト・ド・シトロン・コンフィ(zeste de citron confits)と呼ばれる、レモンの皮に砂糖をまぶしたつまみ食い系のお菓子です。オレンジの皮を使ったバージョンもあり、量り売りで売られているので、両方少しずつ購入して食べ比べするもの楽しいですが、マントンで購入したものに関しては、やはり明らかにレモンの方が美味しいです。

美しい海を眺めながらこの土地ならではのスイーツを頬張り海岸線を歩けば、最高に幸せな時間を堪能することができますよ。

やっぱりモナコには行っておきたい!日帰りで足を延ばそう!

モナコの海

コートダジュールに来たからには、やはりモナコに寄らずして帰るわけにはいきませんよね。マントンのホテルを拠点にすれば、モナコやニースには日帰りで簡単に小旅行を楽しみに行くことができます。マントンからモナコへは電車でなんとたったの11分なんです!頑張れば歩いてしまえるんじゃないかという疑問さえも浮かんでしまう近さです。

しかもこのローカル電車は頻繁に運行していて、少なくとも30分に一本はあります。そして朝早くから夜中まで動いているのもうれしいポイントです。もちろん夜遊びをするのには危険が伴うため、私たちはあまり遅くまで遊びまわるつもりはありませんでした。ですがいずれにせよ、帰りの電車の時間を気にする必要がなく、やりたいことをすべてゆっくりやれるというのはとても良いものです。

モナコはさすがに観光客であふれていました。7月末という季節柄ももちろんあったとは思いますが、マントンの穏やかな雰囲気とは一変して、とても活気があり圧倒されました。

世界屈指の大金持ちの国なので、何をするにもお金がかかります。ですが街並みがとても美しく、有名なカジノやオペラ座なども外観だけで観る価値があるので、散策するのはとても楽しい場所です。

「たまには贅沢をしよう」ということで、ミシュランの星付きレストランをランチタイムに予約して、少し正装して行きました。ですが、正直言って私にはあまり有難いものではありませんでした。もちろん不味いわけではないのですが、フォアグラなどの高級食材はどうしても不健康な味がして好きになれません。大金をはたいて高級料理を食べるのならば日本でもできるので、やはり庶民派の地元の大衆料理をお腹いっぱい楽しめる、ル・パパラッツィのようなレストランの方がずっと良いなと思ってしまいます。

カジノ・ド・モンテカルロ夜の顔

モナコでのマリン・スポーツはバリエーションたくさん!

もちろんモナコはマントンとは比較にならないくらいの観光大国ですから、マリン・スポーツの充実度もはるかに上を行っています。私たちは、念願のパラ・セイリングを体験することにしました!

天候に左右されやすいうえ、一組一組に時間がかかるサービスのため予約が必要だと言われたのですが、モナコ中心部のツーリスト・インフォメーションで電話をかり、パラ・セイリングをやっているマリン・スポーツ・クラブに問い合わせてみました。一つ目のクラブでは「風があるから今日は無理だ」と言われたのですが、懲りずに2つ目のクラブに問い合わせてみたところ、なぜか問題なく飛べると言われました。

電話から1時間後に指定の場所へ向かい、ライフジャケットを着せられてボートに乗り込みました。途中とても高そうな高級ホテルのプライベート・ハーバーでもう一組のファミリーをピックアップしてポイントを目指します。モナコに宿泊している場合は、ホテルのフロントを通してパラ・セイリングの予約をすることができるようです。

二人一組で一緒に飛べるので、隣に座った友人とキャッキャとはしゃぎながら空を飛びました。どんどん高くなっていって、ボートが小さく小さく眼下に確認できる程度でした。パラ・セイルリングは思っていたよりずっと安定感があり、揺れなどはほとんど感じられず、空高くに設置された普通の椅子に座っているような感覚でした。眼下に広がる海の美しさと遥か彼方に見える水平線が、最高の思い出になりました。

料金はひとり一回50ユーロでした。モナコにしては良心的な値段ではないでしょうか。それだけの価値のある経験になることは間違いありません。

ボート上から撮影された写真

まとめ

マントンに宿泊することによってホテル代がかなり安値に抑えられましたし、ゆとりのあるバケーションを満喫することができました。各種お店やレストラン、その他サービスなどにもまったく不便がない程度に最低限観光地としてのシステムは整っていますし、海の美しさはコートダジュールそのものです。

ニースやモナコの超有名観光地へは日帰りで行けばよいので、やはり旅の拠点にはある程度穏やかな都市を選ぶのが正解だと思います。人混みにもみくちゃにされることなく、食事の予約も必要なく、のんびり気の向くままに美しい海を楽しみたい人には、マントンでの滞在をおすすめします!

この記事のライター

ヨーロッパ在住歴13年の経験を活かしてイタリア、スイス、ドイツ、フランスのちょっとディープな観光情報をお届けします!

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