オランダで見つけた日本、Clingendael(クリンゲンダール)パークの日本庭園

オランダで見つけた日本、Clingendael(クリンゲンダール)パークの日本庭園

海外での日本庭園や日本風のパークに行ったことはありますか?ヨーロッパでは大半が中国庭園だったりして、なかなか本格的な日本風のものにお目にかかることはないでしょう。でも、今回行ったデンハーグにある日本庭園(Japanse tuin)は、季節限定なこともあり、かなり日本の趣に近い庭園で、お勧めです。


海外での日本庭園や日本風のパークに行ったことはありますか?ヨーロッパでは大体が中国庭園やアジア風の公園など、なかなか本格的な日本風のものにお目にかかることはありません。でも、今回行ったデンハーグにある日本庭園(Japanse tuin)は、壮大なClingendael(クリンゲンダール)パーク内の特別な一角にある、かなり日本の趣に近い庭園です。美しく希少な木々や植物に触れることによって、日本の懐かしい雰囲気に触れることが出来るでしょう。

年に4~6週間しか空いていない貴重な日本庭園

日にちや期間は年によって変わりますが、なにしろこの庭の苔類はとても繊細らしいので、庭園は庭の保護のため、年に4~6週間しか空いていないのです。綺麗に守られた庭園は、春と秋の各2~3週間だけ、一般市民に開放されます。「期間限定」ということもあり、この期間は多く人が日本庭園の話をしていて、地元オランダ人や観光客が多く訪れ、楽しんでいます。

Den Haag - Japanese Garden in Clingendael Park

https://www.denhaag.nl/en/in-the-city/nature-and-environment/japanese-garden-in-clingendael-park.htm

The magnificent Japanese Garden is the crown jewel of Clingendael Park, with beautiful and rare trees and plants. The garden is extremely fragile. That is why the Japanese Garden is open only 8 weeks in the year.

デンハーグ市の公式サイトの日本庭園紹介サイトはこちら(英語のみ)

庭園の保護は徹底されているので、犬を連れての来園や、ベビーカーを押しての来園は禁止されていますので気をつけてください。なので門の外には多くのベビーカーが一時だけ置かれていたり、犬連れの老夫婦の一人が犬と待っていたりしている姿が見かけられます。車椅子でのアクセスだけは制限されていますがOKですので、車椅子専用の入口から庭を通る特別な短いルートを通って、介護付きのご老人が入る姿が見受けられました。

クリンゲンダール公園や日本庭園の入園料は無料です。開園時間も10時~16時までと、短めですので、特に午後行く人はご注意を。折角言ったのに閉まっていた、というのは悲しいので、早めに行くことをお勧めします。

クリンゲンダール公園

https://www.holland.com/jp/tourism/destinations/the-hague/clingendael-estate-jp.htm

ハーグのクリンゲンダール公園は、オランダで最も美しい公園の一つです。遊園地、喫茶店、ユニークな日本庭園について、目を通してください。

クリンゲンダール公園のサイトはこちら

2週間限定の秋の日本庭園、週末はカメラを抱えて訪問する人達で大賑わい

私達は秋の開園最終日に行ったので、たくさんの人たちがカメラ片手に最後の日を散策していました。聞こえてくる言語は、オランダ語、ドイツ語、フランス語、と様々で、こちらに住んでいる人たちも、観光として訪れる人たちもいるそうです。

多くの人が日本庭園を訪れます。

独特なエキゾチックな雰囲気から、結婚式の写真をこちらで撮る人たちもいるそうです。その際も、庭が一般に公開されているときのみの日本庭園で撮影が許可されています。(厳しいですね。)

庭園への行き方は、アムステルダム中央駅から電車で50分くらい揺られて、デンハーグ中央駅までまず行きます。それからクリンゲンダール公園へは、バス18・22・23号線を使っていけます。私たちはデンハーグ中央駅から22番のバスに乗って15分くらいでつきました。クリンゲンダールの公園の何か所かある入り口の一つから入り、日本庭園は大体この公園の中央に位置していますので、公園内をさらに歩いて15分程度で着きます。

クリンゲンダール公園の地図。ちょうど真ん中に日本庭園があります。入り口から入ったら、「Japanse tuin」(日本庭園)の看板をたどっていきましょう。

日本庭園に着いたら、小さな橋を渡り、門をくぐると、そこには懐かしい庭園の景色が私たちを迎えてくれます!

庭園内はゆっくり回って20分程度の大きさです。

この日本庭園の歴史は20世紀初期に遡ります

この日本庭園は、レディ・デイジーと呼ばれる、クリンゲンダール国の元所有者が、20世紀の初めに日本人庭師の力を借りながら、創作したものだそうです。

ヨーロッパやアメリカ、中国などからほぼ完全に孤立してきた江戸時代の200年間、日本は独自の神道宗教と、中国文化から伝わった仏教の影響を受けて、「日本庭園」の要素を何世紀にも渡って独自の文化の視点で成形してきました。1860年黒船が横浜にたどり着いた開国後から、日本庭園の作風も、国外に徐々に輸出するようになったそうです。

レディ・デイジーは、その頃船で日本に何度も航海をしていたので、彼女はオランダに帰ってくるたびに日本で見つけた庭園に飾れるような品物をお土産として持って帰ってきていました。何個もの灯籠の数々、ししおどし、水の樽、彫刻品、小さな橋等を持ち帰ってきました。オランダに戻って、彼女は日本式の庭を自分で解釈し、この庭の造形に携わったそうです。

これらの石灯籠がレディ・デイジーによってオランダに運ばれました。

そして彼女は1910年頃からオランダの唯一の日本庭園を形成し、完成させました。1954年以来は自治体がクリンゲンダールの土地を管理してるため、ハーグ市のスタッフが日本庭園の維持に貢献しているそうです。ハーグの自治体は、そのユニークな造形物と、絶大な歴史的価値のために、常に日本庭園を大切にしてきました。そして庭園は2001年に国の歴史的建造物のリストに登録されたそうです。

灯籠、苔、仏像…ユニークな庭園は人々の平穏と憩いの場

この日本庭園はオランダ人の目から見ると、とてもユニークで、特に多くの灯籠と、地面は苔の層によって増強されているのが目につくそうです。

確かに庭には様々な形や大きさの石灯篭が置いてあります。いくつかの灯籠には仏のイメージや、日本では聖なる動物である鹿の灯籠もあります。長寿を示す亀の石の設置もあったりします。庭の裏側には、子供や旅行者の守護神である仏教聖地の小さな像があります。

石灯籠の数は、日本人の目からすると、すこし多すぎなのでは?とも思われるほどですが、限られた敷地面積の中に、出来る限り日本から持ち帰った美を飾りたいというレディ・デイジーの想いがここにあるのでしょう。

石ころが前に積まれた、かわいらしい仏像様もありました。

庭は多くの訪問客が歩き回っているにもかかわらず、あの日本独特の落ち着いた雰囲気があり、美しい苔たちがその平穏さを保っているのかもしれません。

オランダにあるとは思えないほど、日本の趣が漂っています。

私達が行ったのは秋でしかも開園2週間の最終日だったので、庭にはかなり枯葉が多く敷き詰められていました。モミジの赤がアクセントで生えていたくらいで、そのほかはもう茶色が多かったです。ちなみに春に行った友達に聞くと、桜も少し見られたそうです。

真っ赤な太鼓橋も庭園内には2つあります。
訪問者の写真を撮る確率も、ここではひときわ高くなります。

モミジが綺麗。
写真奥に見える東屋には、腰を下ろして休むこともできます。
特別なイベントの時は、お茶会や座禅会をやっているそうです。

ディック・ブルーナさんの絵でしょう、座禅を組む姿の絵も飾られていました。

オランダの公園の一角に、こんなに地元や観光客の方が訪れる日本庭園は、日本人としてはとてもありがたく誇らしいものですね。在オランダ日本人として、この歴史ある庭園がずっとこの美しい公園の一角に存続することを、願います。

日本庭園はクリンゲンダールパークのごくごく一部なので、庭園を歩き終わった後はクリンゲンダールの広い敷地内を散策するのがお勧めです。オランダ風(?)の森林と、この日本庭園を一緒に散策すると、軽く2時間はかかるお散歩ですよ。天気のいい日にお勧めの場所です。

この記事のライター

カフェ、自転車、ビール、オランダのアート(絵画、建築等)をこよなく愛しています。

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