匂いも食べ物も一気に変わる。歩いてでしか見ることができない、ジャカルタの中華街

匂いも食べ物も一気に変わる。歩いてでしか見ることができない、ジャカルタの中華街

ジャカルタの街は歩いてはいけないといわれています。一人で行くなんてとんでもない!北のほうに多くすむ中華系インドネシア人の多い地域にあるパサール(市場)は、車では見て回れないところにあります。ジャカルタ市内を歩いて観光しようというジャカルタグッドガイドのツアーに参加して、徒歩でしか見て回れない中華街のパサールで食べ歩き


ジャカルタの中華街

インドネシアは1945年に独立宣言をするまではオランダの植民地でした。オランダが現在のコタ・バタビアに最初に砦を築き、人口を増やすために中国から人を連れてきました。バタビア地区の塀の外南側に中国人を住まわせたのが中華街の始まりです。

最初は強制的につれてこられた中国人は、その後自らインドネシアにやってきて、どんどん人口が増えていきます。今ではインドネシアの経済を3%の中華系インドネシア人が握っていると言われるほど力を持っています。

中華系インドネシア人が多く住む地域には、イスラム教では禁止されている豚肉料理を出す店や中華料理の店などがあります。

今回は一番最初にできた中華街Glodok(グロドック)は水の音から名前がつけられたそうです。

チャンドラ・ナヤの建物

オランダが中国人の司令官をおいて、中華系社会を管理していましたが、この建物はその中国人司令官の住居だったものです。再開発でマンション建設計画が持ち上がりましたが、建物の前面にノボテルホテル(Novotel Jakarta Gajah Mada Hotel)を建て、廊下でつないで背後にマンションを建てる形で保存されたものです。

中国式建築の中庭

ここだけは中国のようで、中庭もそのまま保存されています。妻や子供が住んだ住居はカフェなどに改装して使用されています。

中華街の入り口にある茶館

汲泉茶館(Pantjoran Tea house)は1635年から現在の場所に建っています。店頭には無料のティーポットが置かれ、創業当時から旅行者ののどを潤してきました。香港などの茶館と同じように朝7時から点心が食べられます。

この茶館から西側に曲がったところが中華街の始まりです。

中華街のパサール

他の国の中華街と比べると、インドネシアでは一時中国語教育が禁止されていたこともあり、中国語の漢字表記の看板は多くありません。

香港や中国でよくみるお年玉袋です。

インドネシアのイスラム教の人用のお年玉袋とは少し違います。赤い色も中華系のめでたい色で、このあたりから中華の雰囲気が強くなってきます

漢方薬局

古い作りですが、お客さんが中で薬の調合をまっています。この辺から匂いもだんだん中国っぽくなってきます。

焼餃子やさん

イスラム教が85%以上のインドネシアでは、餃子といっても普通は鶏肉です。このお店は豚肉の焼き餃子を売る店で、イスラム教徒は豚肉を触ることもタブーですので、豚肉のぎょうざはどこでも食べられるわけではなありません。

中身が緑豆、小豆、チーズ、チョコレートあんの中華風パイです。インドネシア伝統のお菓子ナスタルと同じパイナップルジャム味もあります。普通はなかなかこういった路上のお店では食べないのですが、匂いが香港とよく似ているここでは、気にせずにかってしまいます。

道幅は1.5mぐらいの細い路地のパサールですが豚肉を使った中華料理が食べられる店や、食堂などずらっと並んでいます。かえるやナマコを販売する露店もありました。

寺院

金徳院

パサールの周辺には、仏教・道教の寺院が集まります。中国らしい赤と金色の柱や屋根、線香の匂いはジャカルタを忘れます。こちらは金徳院でジャカルタ最古の寺院で、今は立て直され手いますが、1650年建立です。仏教や道教寺院は特にこの地域から北にしかありません

中国らしい教会

もちろん近くには教会もありますが、壁画やキリスト像はやっぱり中国の雰囲気です。イスラム教徒の多いインドネシアですが、街中には教会もあり日曜日にはミサに参加する人の渋滞になります。このチャイナタウンにある教会は、車で来るのは難しい細い道で、周辺の中華系の住民のための教会になります。

大げさに考えているのではなく、特に外国人と中流以上のインドネシア人はまず歩きません。どこへ行くのもドアtoドアで車移動になります。このように歩いてしか散策できない場所には、まず日本人はいけません。

ジャカルタグッドガイドについて

ジャカルタ市内を歩いて観光しよう。という団体があり、曜日ごとに歩くエリアを変えたり、ナイトウォーキングツアーとして夜の旧市街をあるいたり、普段は歩くことができないジャカルタをガイドと一緒にまわるツアーがあります。

ジャカルタ グッドガイドツアーは、外国人対象にしたツアーでインスタグラムやHPから参加申し込みをします。参加費は下町グルメツアー以外は、基本的にドネーション制。ガイドは英語で行われます。一回のツアーは2時間くらいですので、暑い中歩くのにちょうど良い長さです。

歩きながらゴミ拾いをするイベントや、「ジャカルタを歩ける街にしよう」ということで、歩きにくい道を政府に報告したりするような活動も行っており、ジャカルタ以外にもジョグジャカルタやバンドンなどのほかの町でも単発的に開催しています。

食べ歩きなんて、車移動のジャカルタでは普段は絶対できません。中華街自体の広さはそんなに大きくはないので、このツアーを利用して、ぜひ歩いてしか見れない中華街を体験してみてください。

この記事のライター

2017年4月よりジャカルタに在住。旅行者と同じように観光スポットめぐりをしてますので、在住者ならではの情報をあわせてお届け

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