ペリカンのエサやりショーとは?
シドニーから一時間半ほど北上したところに位置するセントラルコーストにあるThe entrance(ジ エントランス)と呼ばれる湾では、毎日ペリカンのエサやりショーが行われています。
ショーの始まりは地元の魚屋さん。店員が売れ残りや切れ端の魚を与え始めたのをきっかけに、ペリカンの数はどんどん増えていき、1996年には”ペリカンプラザ”と呼ばれるエサやり場が建設されるまでになりました。
ペリカンのエサやりは様々なメディアにも取り上げられ、たくさんの観光客が訪れるようになりました。現在では、ボランティアや近隣ホテルやレストラン等のスポンサーなどの助けにより、365日毎日新鮮なお魚をペリカンに与えることができています。
距離0センチ。野生のペリカンを触れる!
エサやりは15時半開始です。(2017年10月現在)
10分程前からボランティアの方がアナウンスを始め、グッズ販売や募金のお願いに周ってこられます。ペリカンのために毎日たくさんのお魚を用意するには、資金が必要です。数ドルでもよいので募金に協力しましょう!!
アナウンスが始まる頃にはペリカンも準備万端!ペリカンプラザの周辺には数えきれないほどのペリカンが集まります。
ボランティアの方から魚のにおいがするのか、エサをくれる人を覚えているのか、募金箱をもって歩き回る男性の後ろをペリカンもついて回ります。サービス精神旺盛なボランティアの男性は、観客の間を縫うように歩いていくので、ペリカンの翼や嘴が観客に!!
観客は驚いて声をあげますが、ペリカンは気にする素振りもなく、必死にエサを追いかけていました。
ボランティアスタッフとペリカンのかけあいが面白い!
ボランティアスタッフたちは、ペリカンの扱いがとっても上手!ペリカンも心を開いているように見えます!
なかなかエサがもらえないペリカンが待ちきれずにボランティアの女性のお尻をパクリ!女性は素早くペリカンの嘴をつかんで叱っている素振りをして会場を沸かせていました(^^)
魚を投げるふりをしてペリカンを惑わせたり、ものすごーく遠くになげてペリカンを一斉移動させたりとスタッフの方々はペリカンの魅せ方がとっても上手です!
ペリカンの保護活動も行っています!
湾に集まってくるペリカンの中に”ONE WING"(片翼)と呼ばれる翼が片方しかないペリカンがいました。ボランティアスタッフは特に気にかけてエサをあげているようでした。
このエサやりショーでは、怪我をしたペリカンの保護活動も行われています。
残念ながら怪我の原因は、人間が残したゴミなどが多いようです。このペリカンは足の付け根に釣り針のようなものが刺さっています。
エサで気をひいている間にボランティアの方が素早く捕まえ、釣り針を取り除き、傷口に薬を塗ります。その後個体を識別できるように羽をピンクに色付けてから放すそうです。このペリカンの他にも羽がピンク色になっているペリカンが何匹かいました。
他にももう一匹、釣り糸が羽に巻き付いているペリカンがいたのですが、警戒心が強くなかなか岸に上がってきません。
ボランティアの方曰く、たくさんの観客が(ボランティアスタッフに教えようと)釣り糸の巻き付いたペリカンを指さしてしまうので、ペリカンが察知し警戒して近づいてこなくなってしまったそうです。ペリカンは意外と頭の良い鳥なようです。
その後なんとか保護しようと何度も挑戦されていましたが水際から上がってくることなくこの日は捕まえることができませんでした。
ボランティアの男性は、釣り針のついたペリカンを捕まえるときに手を引っかかれ、流血していました。皆さんの保護活動への熱意に頭が下がる思いです。
まとめ
楽しいだけでなく、募金で動物保護にも協力できるジ・エントランスのペリカン餌やりショー!
シドニーから日帰り旅もできますので是非行ってみてください。
近くにはフィッシュ&チップスのお店やカフェ、お子様が遊べるプレイグラウンドもあります☆
少し早めに行って辺りを散策されるのをオススメします!
オーストラリア在住(^^)ケアンズ、ブリスベン、メルボルン、アデレードなどオーストラリア中の情報をご紹介!