皆さんはオランダと言われたら何を思い浮かべますか?チューリップ?自転車?風車?どれも正解ですが、今回は夏の記事ということで、夏らしく現地ライターの私がお勧めするオランダのビーチをご紹介したいと思います。
オランダは南欧のスペインやポルトガル、イタリア等に比べビーチはあまり有名では無いですが、地図をご覧になると分かるようにオランダの西半分は海に面しています。国際港として栄えてきたロッテルダムは産業港として有名ですよね。その近くで綺麗な砂浜があり、商業化もしておらずゆったりとしたビーチがあります。カイクデュイン(Kijkduin)と言う名のビーチは、オランダ人が子供達や犬を連れて自転車で通う、地元のビーチです。
The independent guide to beach resort Kijkduin: on denhaag.com you will find the most comprehensive information on attractions, hotels, beach bars, concerts and sports in The Hague's seaside resort.
自転車で通える、地元から愛されるビーチ
カイクデュインへの交通機関はDen haag(デンハーグ)という都市の中心からバスで30分程度です。(ちなみにデンハーグはアムステルダムから電車で約50分の都市、国際司法裁判所等がある行政の期間が多い年です。)天気が良ければ市内からレンタサイクルでも向かえる距離です(ゆっくり走って大体1時間くらい)。
カイクデュインは近くのScheveningen(シェーベニンゲン)という名のもう少し商業化されていて観覧車やショッピングモールがあるビーチと比べ、もっと地元化された庶民的なビーチです。白い砂浜に加え、カモメ、スズメなどの自然の動物や、天気がいい日は馬で砂浜を歩く人達も見かけられます。
ウインドサーフィンを楽しむ若者、子供たちと砂浜でお城を築く家族、海岸で寝そべって日焼けを満喫するカップルや友達同士、飼い犬を放してビーチで戯れる人々、海岸沿いの荒野を歩くカップル、バーでワインやビールを楽しむ友達同士… 楽しみ方は人それぞれで、オランダの短い夏を堪能しようとしています。
オランダの夏は日の入り後22時半まで明るい
オランダの夏の日照時間は最長の6月中旬の時期は17時間、朝は5時から陽が出て、夜は22時過ぎまで暗くなりません。ですので自然と外に出ている時間が長くなり、気づいたらもう23時過ぎていた!帰らなきゃ!なんてことも多くあります。
ただし天候は変わりやすく雨も多いので、晴れると思ったら雨が降ってきた、なんてこともしょっちゅうありますので、お気をつけて。傘の携帯は欠かせません。(オランダ人は傘もささず歩いたり自転車に乗ってることも多いですけどね…)。
気温の差は日中と夜、日によっても大きく変わり、最高気温で30度の日もあったり、16度の日もあります。それによって最低気温も22度から10度に大きく下がってしまう日もありますので、上着の常備もお勧めします。

ビーチハウスで海の音を聞きながらビールやディナーを楽しめます
筆者は6月上旬に行って、ビーチハウスの外に座ってビールを楽しみました。お店はBeachclub Titus(ビーチクラブ・ティテゥス)という名前で、通常の肉料理だけではなくシーフードを使った料理も豊富に扱っています。残念ながらその日の天気は曇りで風も強かったので気温は16℃程度、17時くらいに着いたのですが、家族等は帰った後で人は少なかったです。
お店の人に伺ったところ、天気のいい日は平日でも満席で大盛況、お店は海岸沿いにもかかわらず平日は11時半まで、休日は深夜2時までやっているそうです!(オランダでこの営業時間はかなり立派!飲み屋やバーでも深夜前にしまってしまうところは沢山ありますから…)


馬に乗って砂浜を歩いている人達(中央右)が見かけられました。優雅ですね~。

ビーチは綺麗に整っており、ミッフィーの作者であるディック・ブルーナさんの看板が目印となっています。子ども達が万一迷った時も、「お魚の看板に集合」と言って見つけやすい工夫がされていますね。

ビールを楽しんだ後は、海岸沿いと、その付近の荒野を散歩しました。ここにはオランダとは思えないような乾燥した植物が育っており、街とは違った雰囲気が楽しめます。

ようやく太陽が差してきましたね。時間は21時半です。夜の21時半とは思えない明るさと陽の強さです。この日も10時半過ぎに暗くなってきて、真っ暗になるのは11時過ぎでした。
オランダの隠れビーチ・カイクデュインは、夏にオランダを訪れた方々でゆっくり過ごしたい方、地元の生活がみてみたい方には最適です。のんびり波の音を聞きながらのオランダビールは最高ですよ!日頃の雑踏を忘れてゆっくり楽しめることをお約束します。
カフェ、自転車、ビール、オランダのアート(絵画、建築等)をこよなく愛しています。