ハーバー沿いの摩訶不思議な遊園地、ルナパークで異次元の世界に浸ってみる

ハーバー沿いの摩訶不思議な遊園地、ルナパークで異次元の世界に浸ってみる

ハーバーブリッジのたもとにあるレトロな遊園地、ルナパーク。1935年に開園したこの老舗遊園地は、一歩足を踏み入れるとその独特の世界観に引き込まれる異色スポットです。度肝を抜かれる巨大な「入り口」、シドニーのアイコンが一度に望める観覧車、見たことのない不気味なゲーム。。。摩訶不思議なルナパークの世界へようこそ!


ルナパークのドタバタ歴史

ルナパークは今から82年前の1935年、ハーバーブリッジのたもとに建設されました。それから約40年の間、開業していたのは1年のうち9ヶ月間で、冬の間は休業してアトラクションのメンテナンスや塗装に充てていたそうです。

第二次世界大戦中は、兵士が恋人を連れてつかの間の二人きりの時間を楽しむデートスポットして人気を博し、また独身兵士の出会いの場でもありました。日本軍からの襲撃に備えて夜間のイルミネーションは自粛していたとか。

1972年より現在と同様に1年を通して開業するようになりましたが、1979年に起きた火災事故で死者が出たことにより閉鎖に追い込まれ、園のほとんどは取り壊されることに。跡地に新しい遊園地が再び建設され、「ハーバーサイド・アミューズメント・パーク」という名で短期間営業した後に再度「ルナパーク」の園名に戻っています。

1988年、複数のアトラクションに早急な修理が必要である状態にも関わらず、政府の提示した期日までの修理を怠ったとして再び閉園。新たなオーナーを迎えて1995年に再再開園したものの、今度は近隣住民からの騒音の苦情が問題に。開園時間に極端な制限を設けたことで利益が上がらず、経営難に陥り翌年には再再閉園。2004年に4度目の開園を果たしてから現在に至ります。

全世界を見ても政府の保護下にある遊園地は2カ所しかなく、その1つがこのルナパーク。園内の建物にはニューサウスウェールズ州の文化遺産に指定されたものもあるのだそうです。なかなか踏んだり蹴ったりの曰く付き遊園地ですが、今ではすっかりシドニー民の愛されスポットの地位を築いています。スローガンは「Just For Fun(楽しけりゃいいのさ)!」

開園当時のルナパークをハーバーブリッジ上から見たところ。

立地最高!ルナパークへのアクセス

ルナパークは公共交通機関でのアクセス抜群。シティ方面からはフェリーでサーキュラーキーより5分、ミルソンズ・ポイントで下船すればそこはルナパークの出入り口と目と鼻の先です。電車も同名のミルソンズ・ポイント駅下車徒歩5分。駅を出た目の前にある可愛らしい公園を横目にハーバーの沿いまで坂道を下って行くと、右手の奥にすぐにあの出入り口の顔が見えてきます。

バスはモスマン方面からノースシドニーCBDを通ってハーバーブリッジ下終点のルートがありますので、終点下車で徒歩2分。車での来園でしたらルナパーク併設の駐車場が便利ですが、近辺の路上駐車も土日の日中であってもわりと回転率が良いので、近くに駐車スポットを見つけることができますよ。

ルナパークに到着する前からハーバーの向こうにあるシティやオペラハウスの絶景を堪能できますので、否応なしにテンションが上がります。

サーキュラーキー発のフェリーはどれもオペラハウスの真横を通ります。晴れの日は本当に綺麗ですよ。

バスを降りると、ど迫力のハーバーブリッジがお出迎え。筆者はこのアングルから見るハーバーブリッジが凛々しくて一番好きです。

チケットあれこれ

チケット売り場は、入り口(文字通り『口』です)を抜けてすぐ右手にあります。当日購入の列は週末ともなれば混み合いますので、オンラインでチケットを事前購入しておいた方が待ち時間をセーブできますよ。

カウンターに着くと、子供は身長を測るように言われ、身長によって異なる色のリストバンドをつけてもらいます(チケットの値段も赤→緑→黄色と、身長が上がるにつれて高くなります)。各アトラクションの入り口で、リストバンドについているバーコードをスキャンするシステムです。

ルナパークのチケットはとにかく種類が豊富です。1日乗り放題、好きなアトラクション2つのみが乗れるサンプラーチケット、付き添いチケットなど、遊び方にあったチケットを選ぶことができます。オンラインのみで購入可能の月曜限定チケットや、金曜・土曜の夜限定のチケットなど、一年中何かしらお得なプロモーションをやっていますので、来園前にウェブサイトで確認してみましょう。

ちなみに1日乗り放題チケットを購入すると、その日限りでルナパーク隣のノースシドニーオリンピックプールの入場が無料になりますので、乗り物はちょっと休憩してひと泳ぎ、なんてこともできます。泳ぎながらハーバーブリッジ、オペラハウス、シティのスカイラインが望める、贅沢極まりないプールですので、こちらもおすすめです。

チケット売り場の隣にはお土産屋さんがありますが、年間パスポートの販売のみはここでやっています。支払い後に顔写真を撮影し、その場でバーコード付きの年間パスのカードを発行してくれます。次回からはチケットカウンターに並ぶ必要なし、アトラクションに直行できます。

あまり知られていませんが、ルナパークは入園料無料ですので雰囲気を楽しむためにフラッと入園ももちろんOK。筆者一家は、主人と上の子二人は年間パスを持っていますが、末っ子と筆者はいつも見学と写真担当です。園内どこを見てもカラフルで目がチカチカするので、歩いているだけで結構疲れます。

一度見たら忘れられない、ルナパークのシンボル。口から入ります。

チケット売り場。日曜午後でしたがこの日はガラガラでした。

お土産屋さんにはここでしか買えないルナパークグッズがたくさん売られています。

アトラクション

園内にあるアトラクションの数は20以上。子どもから大人まで楽しめるものが処狭しに揃っており、期間限定の移動式アトラクションにも時々お目にかかれます。いつ行ってもどこかで改修工事やメンテナンス工事をしていますが、行く度に新しい発見があり楽しいものです。去年からはお化け屋敷もお目見えしました。

小さなお子さん連れでしたら、チケット売り場のすぐ横にあるメリーゴーラウンドと観覧車に乗った後、園の一番奥にあるキッズエリアに行ってみましょう。電車、スペースシャトル。ミニ観覧車など子どもサイズの乗り物がたくさん待っています。キッズエリア隣には芝生の広場もありますので、ここでピクニックをするのもよいですね。

フリーフォールなどの絶叫マシンもいくつかあり、若者はやはりこぞって絶叫系に並びます。すれすれの真横には普通のマンションも建っているのですが、住人の皆さんはどうやって防音対策をしているのか、非常に気になるところです。ルナパークはシドニーの中高生のグループデートの定番であり、スクールホリデイともなれば田舎から遊びに出てきた若者や家族連れがわんさか押し寄せます。混雑を避けたいのであれば、学期中の来園を狙いましょう。

筆者のおすすめはやはり観覧車です。日本の観覧車のように一定のゆっくりとしたスピードでお客さんを乗り降りさせるのではなく、止める・降ろす・乗せるを繰り返した後にぐるぐると結構な速さで何周か回ります。絶景ももちろんですが、ハーバーに落っこちそうなスリルがたまりません。

各アトラクション前にある、身長制限を案内するサイン。

絶叫マシンと高層マンションは文字通り隣り合わせです。見ているこちらも絶叫しそうです。

お食事処

ルナパークは食べ物持ち込みOK。園内の至るところにあるベンチや休憩所を利用できます。もう少し静かな場所がよければ、園のすぐ外にあるハーバー沿いの散歩道がおすすめです。どこで食べるにしても、お腹を空かせたカモメが目を光らせていますので食べ物は死守しましょう。席を離れたら最後、くちばしでつつかれて散らかされてしまいます。

園内に数カ所ある食事処はどこもファストフードですが、お金を出してもう少しちゃんとしたものを食べたい方には、観覧車下の「ザ・デック(The Deck)」というレストランをおすすめします。バーも併設されたちょっとムーディーな雰囲気ですが、子連れでも入ることができます。園を出てすぐの場所にも「リップルズ(Ripples)」というおしゃれなレストランがあり、結婚式のレセプションやパーティーに利用されています。

他に園内を歩いていると目に入ってくるのは、ドーナツ、アイスクリーム、綿菓子、スノウ・スコーン(欧米版かき氷)など誘惑のオンパレード。子どもにとってはパラダイスの連続ですが、大人は交渉の連続で労力を使います。

前述のレストラン「ザ・デック」は、観覧車内でのファインダイングディナーとハイティーを全面に売り出しています。一度ディナーの準備しているのを見たことがありますが、観覧車の各カート内にテーブルを入れてテーブルクロスを敷き、なかなかきちんとしたセッティングでした。プロポーズなんかに予約する男性もいるのでしょうね。食事中は普段よりかなりスピードを落としてくれるそうなので、気持ち悪くなったりする心配はしなくていいようです。

ハーバーブリッジX観覧車という贅沢なアングルも、ルナパークならでは。

観覧車ディナー

http://www.thedecksydney.com/ferris-wheel-dining/

Situated on the water at Milsons Point, The Deck restaurant has views of the Opera House, Harbour Bridge, Circular Quay and Botanical Gardens. The Deck Sydney features stylish bar, dining and outdoor terrace. The venue is perfect for sharing small plates with friends, celebrating special occasions and group functions.

園中どこも、摩訶不思議でレトロな雰囲気です。

楽しみ方はいろいろ

ルナパークのマスコット、ルナ・ベルとルナ・ボブ。ピエロ、足長おじさん、ダンサーを引き連れてパレードに来てくれます。インパクトのあるお顔は実際に訪れてご自分の目でお確かめ下さい。

アトラクションのチケットを買わずともルナパークを楽しむ方法はたくさんあります。まず、園内にたくさん設置されたゲームはその場でチケットの購入が可能です。たくさん遊びたい方にはお得なゲームパスもあります。ゲームコーナーのスタッフも気さくでフレンドリーな人もいれば、キャラを作って攻めてくる人もいます。

園内では1日中どこかでピエロのや足長おじさん、謎の双子女子が闊歩していて、目をつけられると絡まれたりギャグを飛ばしてきたりします。写真撮影にも快く応じてくれますので、勇気を出してお願いしてみましょう。皆さんかなりの役者さんで、完璧におふざけキャラになりきっていてなかなか面白いですよ。

風船割りゲーム。ここのお兄さんもボケ担当で娘をおちょくってくれました。

ゲットした景品がこちら。ルナパークの世界観は決してブレません。

ここまでくると、明るいお化け屋敷です。

園内には映画館やイベント用の施設もあり、ちょっとしたショーやコンサートなども行われています。各種イベントで多目的ホールを貸し切りで利用することもできますよ。数年前の主人の会社のクリスマスパーティーはここでお世話になりました。週末に行くと必ずといっていいほど、結婚式や誕生日パーティー、同窓会などの案内サインが園内に立っています。

冬の間はスケートリンク、旧正月には提灯祭りと獅子舞、10月にはハロウィーンなど、季節のイベントも一年中開催されています。園自体はそれほど大きくありませんが、とにかく立地が素晴らしいルナパーク。ちょっと疲れたらすぐさま園の脇にあるハーバーを眺めて小休憩ができますので、1日過ごしても飽きません。

開館から80年以上を経た今もオージーにこよなく愛されるルナパーク。家族連れのお出かけはもちろん、デート、パーティー、ちょっとしたシドニー歴史散策にもぴったりです。ちょっぴり不気味、レトロで、摩訶不思議。いくら探してもしっくりくる言葉が見つからないこの独特の世界観、ぜひ味わいに来てください。

この記事のライター

ニュージーランドとシンガポールでの生活を経て2009年よりシドニーに居住しています。6・3・1歳の子育て中です。

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