スペイン観光の穴場!ムルシア、カルブランケの海で自然と最高のスペイン料理を味わおう!

スペイン観光の穴場!ムルシア、カルブランケの海で自然と最高のスペイン料理を味わおう!

ムルシアってどこ?と思う人も多い、あまり知られていないスペインの穴場観光スポット。美しい海とおいしいものがいっぱいのムルシア、カルブランケを紹介します。 地中海最後のバージンスポットとも言われるムルシアのカルブランケで、大自然を体験する旅をしませんか?


「タオさんとつなぐウチごはん」のタオさんのふるさと、ムルシアにあるカルブランケ

カルブランケ自然公園は乾いた風景と海が美しい風景を作ります。

スペインといえば、セビージャやコルドバ、グラナダのあるアンダルシアやバルセロナ、マドリード、サンセバスチャンが有名ですが、他にも素敵なところがたくさんあります。むしろ、あまり観光客が来ないからこそ、スペインらしさを保っているともいえます。そのうちの一つがムルシアです。

ムルシアなんて聞いたこともないという人も多いかもしれません。スペイン料理が好きな人なら、「タオさんとつなぐ世界のウチごはん」という番組をご存知ではありませんか? タオさんはムルシア出身なんです。

10月の静かな朝のカルブランケの海

カルタヘナもムルシアにあります。カルタヘナは、共和政ローマ期のフェニキア人の都市国家カルタゴ・ノバとして有名です。カルタヘナはスペイン語でCartagenaと表記されます。スペイン語ではGEはhe音に近い音になるのです。つまりカルタゴの語尾変化された名前なのですね。カルタヘナには今も軍港があります。カルタゴの時代から地中海地方で一番守りやすく、攻撃をしやすい場所だったのです。古代ローマ時代には半島に二つ軍港がありました。カディスとカルタヘナです。ただし、カディスは当時、島でしたが地質変化で今は半島になってしまいました。カルタヘナは当時とほとんど変わらないために今も軍港として使われています。

そのカルタヘナのすぐそばにある自然公園、カルブランケ。スペイン語(カスティリャーノ)ではカラ・ブランカで、白い入江という意味です。カルブランケはカタルーニャ語、バレンシア語です。なぜ、ムルシアで、バレンシア語の名前がついているのか不明ですが、バレンシアやカタルーニャの名字を持っている人もいるので、そういうことに関係あるのでしょう。

カルブランケ自然公園の海辺を歩く

カルブランケ・海への道

カルブランケの印象はきちんと手入れをされた自然公園。一番遠い海辺以外は、写真のような板を繋げた「海への道」が整備されていました。夏は砂が熱くなるので、砂の多い地帯をビーチサンダルで歩くのはなかなか大変なのです。

もちろん、こういうものが整備されているのは、海に行くのが楽なようにという観光客への配慮だけではありません。植物を踏みにじまないように、それから、どうやらここにはとても大事なトカゲが住んでいるようなのです。

それから、ホテルの人に最後の浜がヌーディストビーチと言われたので、ここはヌーディストと水着着用者を分けているんだと思いました。が、実際はどのビーチも、ヌーディストがいて、他のスペインの浜辺と同じでした。

トカゲ注意の標識

写真のように、「トカゲ注意」の交通標識が立っていました。車から見えるの? と疑問に思いましたが、どうやらかなりの大きさがあり、車からもちゃんと見えるそうです。あまり会いたいタイプの動物ではありません。

トカゲ注意の標識以外に、うさぎ注意の標識もありました。野うさぎも多いようで、一緒に行った犬のみかんが大興奮して走り回っていました。

カルブランケで一番ワイルドな入江、カラ・パレーニョ

カルブランケ・海への道

一番奥のビーチは、岩を踏みしめ、時には四つん這いになって登って降りていく、ちょっとワイルドな海辺です。そのため、人も少なく、自然がいっぱい残っています。しかし、8月に行くとここも混雑するそうです。

カルブランケの最後の入江、カラ・パレーニョ

岩肌の山道を登って行くのは、大変ですが、山を越えて海が見えて来るとかなり感動します。地中海の海は暖かく、3月から12月まで、一年のうち10ヶ月間海に入ることができます。クリスマスを海に入って祝ったりするのよとホテルの人が言っていました。

カルブランケで一番長い海辺、カラ・ラルガ

カルブランケの海は浅いので、海底の砂が黄色く見えます。

朝一番の海が好きです。スペインは日の出が遅く、朝一番とはいえ、午前10時。余裕で出かけられます。澄み切った空気でまだ雲も立ち込めています。湿気が少ないせいか、夜露によって雲が低くなるのがスペインの天候の特徴です。街中にいると感じられない、雲の感触を自然公園で体感します。

朝一番は、雲が立ち込めて山の近くまで降りています。

カルブランケ海辺の砂は細やかで柔らかく、黄色に輝いています。カモメの声が聞こえます。カモメの声を聞いたことがありますか? 意外なほど優しくかわいい声です。

白と黒のブチのある馬と全部黒の馬。

馬もたまに走っています。かっこいいので写真を撮ったら、乗って写真を撮ったらと誘われました。とてもきれいなスペイン語を話す男性だったのでスペイン人かと思ったらフランス人でした。水着で乗るのも面倒なのでお断りしたら、ヌーディストの男性カップルが近づいてきて、「僕たちもいいですか?」と聞いてきました。そしてヌーディストの男性が、一人ずつ乗って写真を撮っていました。

裸で乗馬。

なかなかシュールな絵になってましたが、こういうのフェイスブックなどに友達限定で載せたりするのかな、とか、馬さんもびっくりしただろうな、などと色々想像しながら見ていました。

地学に全く興味が持てなかったのは、こういう風景を見る機会がなかったからでしょう。

カルブランケ自然公園の風景にコラボしてデザインされたものたち

小さなゴミ箱

スペインのゴミシステムは、コンテナがあちらこちらにあって、「ゴミを捨てる日」というのがありません。同時に、あらゆるところにゴミを捨てるコンテナが設置されています。ただ、コンテナはプラスチックで作られていて(20年くらい前はメタルも多かったのですが、重すぎるという問題がありました。)あまり美しくありません。というより、見た目が悪いので、自然公園や歴史指定地区では、このように周りを囲っています。

下の写真は、石造りの囲い。天然の石を一つずつ人の手で積み上げています。とても贅沢な作りです。石を積み上げるのは熟練した専門の人が必要なので、普通の家では、石の模様を廃止たパネルを貼り付けることも多いのですが、ここはちゃんと石造りです。

大きなゴミ箱のコーナーは石垣で囲まれていました。

駐車場。屋根があるので、車が熱くなりにくい、と言いたいのですが、多分8月は屋根があってもかなりすごいことになるでしょう。

スペイン料理を堪能するならムルシアがオススメ!

おいしいスペイン料理を食べるなら、ムルシアはオススメの場所です。ムルシアは、地中海に面し、海の幸も多い一方で、スペインの主要農業地域でもあります。一歩、自然公園地域から出て、内陸部に入ると緑色の畑がずっと遠くまで広がります。野菜の値段もスペイン内部で一番安く、アンダルシアからわざわざ買いに行く八百屋さんも多いそうです。

それで食べることを楽しみにしていた私たちは、ホテルの人が勧める、カボ•デ•パロ(Cabo de Palo)という漁村にあるレストランに行ってきました。漁村とはいえ、漁船以外にスポーツ系ボートやヨットもたくさんありました。釣りをしている人もたくさんいます。

犬と一緒にいるので食事はいつも屋外で。

ホテルで勧められたのは「ミラマール」という海の見えるレストランです。釣りをしている人を見ながら食事をします。実は、海に長い時間いたので、食事時間を大幅にすぎてしまったのですが、すぐに対応してくれました。

ホテルの人に勧められたのはお米料理。ムルシアはお米料理が豊富なのだそうです。

アロス・コン・ペルリネス、Arroz con perlines

パエリア鍋(パエジェーラ)を使っていますがパエリアではありません。スペインには、各地域独特の米料理がたくさんあります。スペイン語でお米はアロス。アロス・コン・なんたらという名前の料理はお米プラスなんたら、という意味。

写真の料理は、ペルリネス。ペルリネスという種類のお魚なのかなと思ったらそうではありませんでした。ペルリネスはペルラの派生語で、真珠という意味です。真珠のように小さく切った美味しいものがいろいろ入っています。いか、たこ、えび、チキンなど。そして、パエリアはどちらかといえばピラフに近いのですが、ずっとジューシーでスープがたっぷり。見た目は艶やかではないのですが、とてもおいしかったです。

お米料理にプラスするアリオリソースとレモン。

お米料理と一緒に持ってきてくれたのは、アリオリとレモンです。アリオリというのは、わかりやすくいえば、ニンニク入りのマヨネーズです。そして、実際にニンニクをマヨネーズに入れるだけでアリオリと称して出される場合もあります。

しかし、本当のアリオリはマヨネーズとは違います。ニンニクとオイル、塩を少しずつすりこぎのようなもので練って作っていき、ねっとりした状態にしていきます。マヨネーズよりずっと歴史がある食べ物で、マヨネーズの元になったとも言われています。野菜やお米料理に添えて食べるほか、パンにつけて食べます。スペイン人はパンをモハール(濡らす)するのが大好きです。

警察署というかおまわりさんのオフィス。かわいい建物だったので撮影。

カルブランケへの行き方と近隣スポット、ラ・マンガ

カルブランケを始め、自然公園に行く旅はやはりレンタカー使用が一番楽です。
列車の場合は、カルタヘナからロス・ニエトス・ビエホ(Los Nietos Viejos)まで列車で行き、そのあとタクシーで10キロメートル弱です。値段にして約15ユーロ。車を使用しない場合はこのルートが一番安心です。ただし、6月から9月の第1週は自然公園内に車ははいれません。入り口からバスに乗ります。


地図を見るとカルブランケの上の方に細い陸地が続いているのが見えますよね。そこはラ・マンガという地域で、下の写真のようにカルブランケの「対岸」にあります。細い陸地で海を囲っているために、海の水が暖かく、古くから海水浴場として栄え、高層のホテルが林立しています。ワイルドな自然と近代的な海辺の対比。太った中層階級の行くラ・マンガとほっそりしたヒッピーの行くカルブランケ。あなたならどちらに行きますか?

ラ・マンガ(La Manga)

この記事のライター

スペインに住んで18年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

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