”豪”に入っては”豪”に従え!?シドニー公立小学校・キンディーを徹底解説!

”豪”に入っては”豪”に従え!?シドニー公立小学校・キンディーを徹底解説!

シドニーの公立小学校1年目、子ども達は学校併設の幼稚園(キンディー)で学校生活のリズムに慣れていきます。入学式なし、給食なし、黒板なし、机なし!?ゆる〜いライフスタイルがご自慢の豪州、学校生活も例外ではありません。日本の小学校の常識を覆す、びっくり連続のオージー式小学校生活・キンディー編を詳しくご紹介します。


小学校新設から現在まで

筆者が住むのはロウアー・ノース・ショア(Lower North Shore)と呼ばれる、シティからハーバーを挟んで北側にある地域です。シティへのアクセスも抜群、治安も良く、在豪日本人家族が住む郊外はこの辺りにかたまっています。日本からの駐在家族に不動産屋が薦めるのもこのエリアだそう。そしてこの辺りの小学校はとにかく評判がいいのです。

オージーは借家でも持ち家でも、とりあえずその学区に住んでいれば誰でも入学できるので、子どもを良い学校に送りたい家族がこのエリアに多く引っ越してきた結果、どこの小学校も定員をはるかに超えるオーバーキャパ状態に。苦肉の策で校内にプレハブを建てたり、オージーと永住者のみの入学を受け付けているところがほとんどなのです。

そんな状況を改善すべく、筆者の家の近所に新しい小学校が建てられました。開校初年度はキンダーガーテン・通称キンディー(小学校併設の幼稚園。子どもたちはここで一年間学びながら学校生活に慣れていきます)のみの募集でしたが、半信半疑の親が子どもの他校への越境入学を選んだのか、学区に児童が極端に少なかったのか、たった2クラス40人でのスタートでした。

張り切って開校したのはいいものの、なんと校舎の竣工が年度開始の1月に間に合わず。近所の専門学校の1フロアを借りてしばらく授業を行っていました。無事校舎も完成して迎えた2年目は全学年の募集を開始。我が家の長女も今年からキンディーに通っています。

ちなみに、口コミで評判が広がったのか今年度のキンディーは爆発的に増えて7クラス。他校の定員越えを何とか抑えようと、越境入学願を全て受け入れた結果だそうですが、それにしてもすごい増えっぷりです。5年後には全校児童1000人を想定しているんだとか。なかなか野心的です。

キンディーという呼び名から日本の幼稚園のようなところを想像してしまいがちですが、キンディー児童は完全に小学生扱いです。毎日遊び呆けているわけではなく、それなりにみっちりお勉強しています。学校によってはキンディーのみ別校舎のところもありますが、長女の学校はお兄さんお姉さんと同じ校舎で学んでいます。

こちらでは子どもがキンディーに入る=日本の小学校入学と同じくらいの意味合いがありますので、親の感慨もひとしおです。

校舎は吹き抜けになっていて、中庭には竹が植えられています。この写真を撮ったのは2月ですが、竹はグングン伸びて、現在は2階部分をとっくに超えています。

日本の小学校とここが違う

かしこまった式は何もなし

まず日本から来た親が見て腰を抜かすのが、入学式・始業式・終業式がないことではないでしょうか。キンディー初登校日は、正門前に「◯◯小学校入学式」と書かれた看板もなければ、校歌斉唱も校長先生のスピーチもなし。この日のために新調したカチッとしたしたスーツなんて着てきたら完全に場違いです。

子どものクラスは前もって教えてもらえるので、教室に一緒に行って、バッグ置き場など確認して「じゃあね〜」とお別れするだけです。オージー式小学校生活の洗礼を受け、かなり拍子抜けします。

また、学期が終わる一週間前くらいから、ホリデーに行ってしまって授業をすっぽかす子も結構います。学校側もそれを見越してか、軽く復習したり映画を観たり、授業内容がかなりゆるくなります。

初登校日の教室内の様子。床でパズル遊びをする子、ママとお別れ前に本を読む子、カーペットで転がってみる子。。。とてもリラックスした雰囲気です。

給食なし、弁当はテキトーでよし

オーストラリアの公立小学校には日本のような給食システムはありません。国際色豊かなシドニー、ベジタリアンの子、ムスリムの子、またアレルギー持ちの子など全ての児童に安心して提供できる給食というのも無理な話かもしれませんね。毎朝の忙しい時間にお弁当作り!?と聞くと気が遠くなりそうですが、実はそんなこともないのです。

学校からのお達しには「炭水化物、野菜、果物、肉や卵もしくはそれに代わるプロテイン食品、乳製品を詰めてください」とあります。食にそれほどこだわりのないオージーがこれをどう解釈してランチを詰めるかというと。。。

炭水化物→クラッカー、ジャム&バターかベジマイトを塗ったサンドイッチ
野菜→きゅうりかにんじんのスティック
果物→りんご、みかん、バナナをまるごと
プロテイン→サンドイッチの中にハムやツナを入れる
乳製品→チーズスティック、飲みきりサイズのヨーグルトドリンク

が定番といったところです。また、1時間目終了後の朝10時頃におやつの時間あります。これは日本の児童が見たらなかなか衝撃的な光景だと思います。皆ポップコーンや結構甘いシリアルバー、ポテトチップスなど、栄養価に疑問符のつく立派なおやつを持ってきます。

おやつ時間の正式名はcrunch and sip(ボリボリ&ゴックン)。Crunchと言ったら歯ごたえのある新鮮な野菜などを食べる時に使う単語ですが、そこはかなりの確率で無視されています。ひと休憩してお腹に何か入れると学習の効率が上がると言う研究結果が理由だそうですが、確かに言われてみれば理にかなっているのかもしれません。

忙しいオージーママは、とにかく手早く、なるべく何も切らず、子どものモティベーションを上げるランチボックスを作る術を心得ていますね。

やっぱりまるごと入っています。

教科書なし、テクノロジーを完全駆使

こちらもギョッとされますが、オーストラリアの小学校には教科書というものがありません。プリントがたまにバッグに入っているくらいです。それでは自分の子どもの学習経過が全く把握できないというわけではなく、学校が専用のアプリを使ってその日子どもが作成した作文や体育のビデオなどを送ってきてくれます。

先生からのコメント付きで、こんな画像が送られてきます。この日は「文章中に”the”を使う練習をしてますよ〜」とありました。「mother」を「mudr」と綴る長女、まだまだ長い道のりです。

日本の小学校で当たり前に使われているものも、こちらにはありません。教室内には黒板&チョークではなく、スマートボード。ホワイトボードとタブレットもガンガン使います。個々が座る机と椅子はなく、先生の話を聞く時などは皆で集まって床にあぐら(!)をかいて座ります。これが結構可愛いです。

先生とのコミュニケーションは連絡帳ではなくEメール。学校からのニュースレターも、学期中1〜2週間ごとにEメールで送られてきます。

PTAのような組織はありますが、学期に1度ミーティングを開くくらいで、参加は自由です。また1クラスに1人連絡係のママがいて、金曜夜のママのご飯会や、週末のプレイデートを企画してくれます。普段フルタイムで働いていてなかなか他のママと知り合う機会がないママでも、こういう機会に他のママとお友達になったり情報交換ができます。

教材費などの支払いは学期に一度請求がきます。封筒に現金を入れて学校に持って行く。。。という日本式とは異なり、学校のHP上でササッと支払いができます。大体学期毎に200ドル前後かかります。

4学期のうち、成績表がもらえるのは2学期と4学期の終業時。これが結構細かく書いてあって、「ちゃんと見ててくれてるんだ!」といい意味で期待を裏切られます。段階評価はExcellent(たいへんよくできました)、Very Good(よくできました)、Consistent(ふつう)、Improvement Required(がんばりましょう)の4段階ありますが、これは各科目の出来の良さではなくて、どれくらい本人が努力(Effort)しているかを評価するものです。英語と算数にだけ、期待される学習レベルにちゃんとついていけているか記されています。

「期待水準のレベルです」。きれいに揃ってます。

制服あり

子どもたちのキンディー生活が始まって何が感慨深いかといえば、彼らの制服姿!朝の支度も服選びが省けてだいぶ時間短縮できますので、とても助かっています。購入するアイテムは帽子、バックパック、夏・冬用の制服、図書館バックと体操着くらいです。名付けはそれぞれ直に黒ペンで書き込んでお終い!靴は学校指定のものはありませんが、黒と決まっています。

制服は結構なぼったくり価格なので、体操着の黒ズボンや女子の冬タイツなど(のバレにくいアイテム)は、ディスカウントストアの安物で済ませる堅実派の親もいます。高い割に質がそこまで良いわけではなく、冬服に切り替えた最初の週に長女のスカートの裾はほつれ、友人の娘さんは胸前のミシン目が裂けてパックリ空いていました。。。

送迎は怠るべからす

集団登下校やスクールバスのようなシステムはありません。朝と午後の送迎は保護者の仕事です。見送りとお迎えをそれぞれドロップオフ、ピックアップと呼びます。登下校の方法は、徒歩、車、自転車、バス、スクーターなど色々。学校付近の路上駐車も限られていますから、登下校時間には熾烈な駐車争いが勃発します。

校門前にはキスアンドライド(Kiss and Ride)と呼ばれる駐車禁止ゾーンがあり、登校時は子どもが高学年の親はそこで車を一時停止、子どもを下ろしてそのまま走り去ります。ボランティア中の親が違法駐車がないか、誰かモタモタして後ろが詰まっていないか目を光らせていたり、学校もあの手この手で円滑なドロップオフを促すために頑張っています。

仕事の都合で朝9時前にドロップオフしたい、午後3時にはとてもじゃないけど行けない!という親の強い味方が、ビフォー・アフタースクールケアと呼ばれるサービス。いわゆる日本の学童保育です。学校が契約した業者のスタッフに、朝は7時半から9時、放課後は3時から6時まで子どもたちを見てもらえます。学校近くのテニスコートでテニスの朝練をしてくれるところもあります。1回の利用で15〜20ドルくらいが相場のようです。

筆者の友人はシティで勤務中にアフタースクールケアから電話がかかってきて、「お宅の息子さんが見当たりません」と言われたそうです。血相を変えて汗だくになって学校に駆けつけると、「やっぱりいました〜」とシレッと告げられたとか。その一件がしばらくトラウマになっていました。

辛口目線ですが、スタッフの方は子どもが大好きでこの仕事をしています!という雰囲気でもないので、放課後自由に遊んでいる子どもを見てもらう、「あくまでベイビーシッター感覚」(友人談)で利用するのが丁度良いそうです。

キンディーの教えと学び

キンディーの科目

時間割に目を通すと、こんな科目が目に入ってきます。

Literacy(読み書き)
English(英語)
Mathematics(算数)
Scripture (スクリプチャー。親が入学前に選択して、児童によってヒンドゥー教、キリスト教、また無宗教の子は道徳倫理を学びます。)
Creative Arts (美術)
Library(図書館)
Sports(体育)
Child Protection(青少年保護)
STEAM(スティーム)

最後のSTEAMはSTEM(ステム)教育にArts(美術)が加わったもので、今注目のホットな教育法です。

STEM教育(ステムきょういく)とは、"Science, Technology, Engineering and Mathematics" すなわち科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する語である[1]。高等教育から初等教育・義務教育までの広い段階に関して議論される。科学技術開発の競争力向上という観点から教育政策や学校カリキュラムを論じるときに言及されることが多い。また、労働力開発や安全保障、移民政策とも関連がある。

なんだか難しそうですが、大雑把に説明すると、これからの時代の科学技術開発が今までにないスピードで進む中、それについていける人間を育てる教育法です。中学年の子たちは、スティームの授業でロボットのコーディングを学んだり、iPadで短編映画を作っていてものすごく楽しそうです。

お手伝いに行こう

毎日一時間目は読み書きのクラスで、このクラスは一年を通して保護者のお手伝いを募っています。筆者は頑張って週一回行っていますが、毎週授業参観に行っているようなもので、子供たちの普段の様子を観察できる本当に素晴らしい体験です。下の子を連れてお手伝いにくるママもいれば、お休みの日のパパが来るとこもあり、主夫をしていて毎週来ているパパもいます。

読み書きクラスでは、3〜4人のグループに分かれて、教室内に用意されたアクティビティを五分毎に回っていき、一周したら終了です。大体毎週、子どもたちに任せると危ういゲームにお手伝いが割り当てられます。

グループは児童の読み書きレベルに応じて組まれたもので、頻繁に先生が児童と1対1になってレベルテストを実施し、結果によってグループのメンバーが変わっていきます。

単語ビンゴ、タブレットを使ったゲーム、簡単な作文、韻を踏む単語当てなど、アクティビティは毎週どんどん変わリます。児童が飽きずに、楽しく遊びながら学べるように、本当によく考えられていると思います。

キンディーの児童はとにかく読み書きの基礎を徹底的に叩き込まれます。文字の綴りと音の組み合わせを完全に頭にいれることで、知らない単語も発音できるようになります(フォニックス教授法と呼ばれるものです)。dはどんな音?dで始まる単語は?大文字ではどう書くの?時にユーチューブ内のノリノリな曲も交えながら、子供たちはメキメキ読み書き能力をつけていきます。

読み書きをする際に登場頻度が最も高いと言われるサイトワード(sight word)の表。学校から年度始めに配られて、一年を通して暗記していきます。文字通り、見たまんま(sight)覚えるべき単語(words)です。キンディーではレベル1〜8をマスターすることが目安。写真はレベル5。

下のビデオは実際に授業で使われている曲です。ノリのいいお兄さんが「Sは子音さ、アルファベットのレターだぜ!」とラップしています。A〜Z各バージョンがあります。子音・母音などの高度な言葉が使われていてびっくりしますが、音楽にかかれば楽しく覚えられますね。

バディシステム

スキューバダイビングなどで使われる言葉、「バディーシステム(buddy system)」。水中で必ず二人一組になって行動することを指しますが、こちらは学校にもバディーシステムの概念が取り入れられています。

例えば、キンディーの児童はトイレに行く時、必ず自分のバディーにも一緒に来てもらいます。トイレのドアを自分で閉められない子もいるでしょうから、もう一人が見張ってあげたりするんでしょうか。転校生が入ってきた際に同じクラス内から1人がバディーに任命されて、あれこれ教えてあげることもあります。

また、自分の子どもが学校生活に上手く馴染めずにいる時など、学校にお願いして中学年や高学年の児童にバディーになって遊んでもらったり、友達作りを手伝ってもらうこともできます。心配性の親には心強いシステムですね。

道場ポイント

生活態度が良い児童に与えられるポイント、その名も「Dojo point」。こちらの人の発音だと「ドウジヨ」ポイントなので、最初に耳にした時は何回聞いてもまさか日本語だとは気付きませんでした。

先生が話し始める時にきちんと座って話を聞く準備ができている子、読み書きクラスでグループみんなで力を合わせて頑張った子たちなど、先生は常に観察しながら道場ポイント獲得に相応しい児童を見極めています。20ポイント貯まるとちょっとしたご褒美(文房具、スーパーボール、おならクッションなんてものも)がもらえるんだとか。

宿題は音読のみ

1日1冊、子どもが自分の読み書きレベルに応じた絵本を教室から借りてきて、家で音読したのを保護者が表に記録。次の日に返却してまた別の絵本で繰り返し。それだけです。レベルが少しずつ上がっていくと子どもの頑張りが垣間見えて親もテンションが上がります。

スクールホリデー中の宿題は皆無。これは高学年になっても同じのようです。強いていえば、「ホリデー中にどんな楽しい思い出を作ったか、みんなに教えてください」という課題で、本人が喋る動画を専用のアプリに投稿するくらい。読書感想文も、自由研究もなし。子どもたちは徹底的に遊びます。

全校集会

月に二回行われ、担任の先生が順番で司会をつとめます。その先生のクラスはステージでちょっとした出し物をすることになっていて、クラスの保護者は集会を見に来ることができます。

集会の終わりには表彰式があり、学業の頑張りや日頃の良い行いを認められた子は全校生徒の前で賞状をもらいます。これにはからくりがあって、一年を通して全児童が均等して表彰されるように組まれているそうです。オージーも褒めて伸ばしています。

行事の話

運動会はぶっつけ本番

こちらのキンディーにもスポーツカーニバルと呼ばれる運動会に似たイベントがあります。校庭に児童が収まりきらないので、近くの公園の広大な芝生や公共のスポーツ広場などで行われることが多いようです。このスポーツカーニバル、年に一回の学校行事ではありますが、それにもかかわらず練習は一切なし、ぶっつけ本番です。

花形のリレー選手の朝練もなし(そもそも競技にリレーはありません)、当日は大玉転がしも玉入れ競争も全校ダンスもありません。クラスはカラーハウスと呼ばれる赤・黄・緑・青のチームに分けられて、この日は普段の体操着に自分のカラーハウスの色を取り入れた格好ができます。子供と同色を着てくる気合いの入った親も結構います。

カーニバルというからには派手にパレードでもするのかと思えばそれは大きな勘違いで、普通の50メートル徒競走の後、先生達が用意した各アクティビティを順繰り回っていって午前中いっぱいで終了。

早起きして場所取りするわけでもなく、気合を入れて豪華なお弁当を用意する必要もありませんが、保護者が半日子どもたちの頑張りを間近で応援できる貴重な日です。学年が上がると地域の体育大会の代表を決めたりするので、多少シリアスなイベントにはなるそうです。

遊び心も忘れません

季節の行事が少ないオーストラリア。映画鑑賞会やピクニックなどのイベントも時々企画されますが、一番クスっとしたのがキンディー登園の100日記念でした。学校からの指示は「100歳になったつもりで好きな格好をしてきて下さい」と、まさかの爺ちゃん・婆ちゃんコスプレ。

先生達も髪をスプレーでグレーに染めて出勤したりしてかなり盛り上がりました。友人の学校は「好きな本のキャラクターに変装して登校する」日のイベントがあったそう。こちらも楽しそうですね。パーティー大国のオーストリア、こういう時は本領発揮します。

みんなちがって、みんないい

多様性を尊重します

オーストラリアには、ハーモニーデーという政府が定めた祝日(3月21日)があります。他国の文化を尊重し、多様性をお祝いする日で、制服に加えてハーモニーデーを象徴する色であるオレンジ色を何か身につけてきて下さいとお達しがあります。みんなでみかんを食べたり、出身国を世界地図で見てみたりしたそうです。

長女のクラスメートを見渡しただけでも、生粋のオージーは半数ほど。もう半分の親の出身国はというと、タイ、中国、フランス、フィンランド、プエルトリコ、ブラジル、南アフリカなどなど、本当に豊かな顔ぶれです。

入学年を選べることも

昨年のオリエンテーションから。ジャングルジムも鉄棒もありませんが、巨大滑り台があります。

州が決めたキンディーの就学年齢は「その年の7月31日までに5歳の誕生日を迎える者」。どういうことかというと、自分の子どもの誕生日が1〜7月の場合、親が判断して入学を1年遅らせることができるのです。日本の感覚で例えれば早生まれが3月まではなく10月まで含まれるようなものです。

つまり、児童の年齢幅は1歳半。キンディーに行き始めてすぐ6歳の誕生日を迎える子もいれば、4歳半くらいの子もいるのです。親は自分の子どもがキンディーに通う準備ができているかしっかり見極める必要があります。早い方が良いと4歳から通わせて、それからずっと子どもが学校の授業についていくプレッシャーに苦しんだ、なんて話もたまに聞きます。

年齢でひとくくりにせず、その子にあったタイミングで学校生活を始めることができるのは良いシステムですね。

終わりに

こちらの小学校には、オーストラリアの愛すべきお国柄がギュっと凝縮されています。とにかくイージーゴーイング、決して周りと比べたりせずに、1人1人の個性を尊重して個人の能力に見合ったペースでのびのびと学ぶことができる場なのです。子どもたちの屈託のない笑顔を見ながらふと、ゆとり教育の本質をみた気がしました。

この記事のライター

ニュージーランドとシンガポールでの生活を経て2009年よりシドニー在住。三児の子育て中です。

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