【マドリード観光】アトーチャ駅の周りで穴場スポット! 空いた時間でスペインの思い出づくり

【マドリード観光】アトーチャ駅の周りで穴場スポット! 空いた時間でスペインの思い出づくり

列車を利用して旅行する場合、バラハス空港で降りたら、チャマルティン駅かアトーチャ駅を利用することになりますね。アトーチャ駅の周りで列車を待つ間に行ける、お金をかけずに楽しめる方法を紹介します。穴場スポットもありますから参考にしてください。


アトーチャ駅か、チャマルティン駅か

丸い屋根の建物がアトーチャ駅です。内部に熱帯植物園のような場所もあります。

マドリードから中距離、または長距離の列車に乗るには、アトーチャ駅か、チャマルティン駅に行きます。マドリードから南に行く場合、チャマルティン駅でもアトーチャ駅でも、同じ列車に乗れます。そのため、アトーチャ駅を使うか、チャマルティン駅を使うか、少し迷います。だいたい、チャマルティン駅より20分遅れでアトーチャ駅発です。

私はアトーチャ駅の方が好きです。チャマルティン駅の周りはオフィスが多く、スッキリしすぎています。アトーチャ駅から少し歩くと、地下鉄アントン・マルティン駅があり、古いピソ(マンション)やごく普通のスーパーマーケットがあります。

そして何と言ってもアトーチャ駅の周りには美術館が多いのが魅力的です。プラド美術館、ソフィア王妃芸術センター、ティッセン=ボルネミッサ美術館があります。それから、ファーストフード店がたくさんあって、気軽に時間つぶしをして、一休みできます。

アントニオ・ロペスの昼と夜

アントニオ・ロペスはマドリード周辺出身者に特に人気のリアリズムの画家です。1985年くらいにエリサ監督の「マルメロの陽光」というドキュメント映画でマルメロの木を描いている様子を紹介されました。岩波ホールで紹介されたあともなんども上映され、一部のマニアにはかなり評価された映画です。現在、50歳以上の人で東京在住だった人は見たことがあるのでは? 私は、3回見に行きました。描き終えてビールを飲みながら、踊る場面が印象的でチャーミングな映画です。

アントニオ・ロペスの初期作品で「アトーチャ」という作品があります。現在、ボストン美術館所蔵の幻想的な絵です。アトーチャ駅界隈の街角で男女が愛し合っている絵。アントニオ・ロペスもきっとアトーチャ駅が好きだったのですね。そのようなアントニオ・ロペスの作品がアトーチャ駅のすぐ横に展示されています。

大きな赤ちゃんの頭、というニュースを新聞で見たときは少し驚きましたが、実際に見てみると風景にマッチしていました。頭は二つあり、目を開けている方が「昼(Día)」、目を閉じている方が「夜(Noche)」という題名です。彫刻の場合は、どのくらい空間があるか、空間の大きさと質によって作品そのものの評価も変わってくると思います。アトーチャ駅で、時間があったらぜひ見に行きましょう。写真をインスタグラムやFBの載せちゃいましょう。

カイシャフォーラムの売店とトイレ

右側の壁が全部植物で埋まっています。

国鉄のアトーチャ駅を出て、地下鉄アトーチャ駅出口前を右に行き、プラド美術館方面に歩くと約5分で少し風変わりな建物が見えます。壁がグッゲンハイム美術館にあるパピーのように植物で埋められています。

植物ですから、春夏秋冬とカラーが変わります。これは春に行ったときです。

ここは、カイシャフォーラム(Caixa Forum)です。ラ・カイシャ(La Caixa)はバルセロナを拠点とする銀行で、もともと信用金庫だったのですが、最近、銀行に格上げしました。カイシャというのはカタルーニャ語で、一般には箱という意味ですが、この場合は信用金庫のことで、カスティーリャ語(スペイン語)のカッハ(caja)に当たります。つまり、「信用金庫銀行」ということになりますね。

カイシャはいろいろな福祉事業もしています。例えば、ダウン症の人たちの社会参加もその一つです。カイシャでは、ダウン症の人も銀行員として働いています。また、スペイン赤十字とタイアップした医療面の事業もしています。

カイシャフォーラムはラ・カイシャの事業の一つで、文化推進を目的としてマドリード、バルセロナにある美術展示や講演をするアクティビティー会場です。

ラ・カイシャに口座を持って入れば無料ですが、一般の入館料は4ユーロです。売店までは入館料を払わないで入れますから、ぜひ、のぞいてください。アートなおもちゃやグッズが売っています。

マドリードには、日本の文化を紹介する団体「Japonismo(ハポニスモ)」という団体があるのですが、カイシャフォーラムで展示会を数年前にした関係で売店にはスペイン語に訳された漫画や北斎などの日本の美術書などが置いています。

トイレの中も全部グリーンに統一されています。

トイレも入館料なしで入れます。この緑のクラクラするようなトイレも一見の価値があります。いつもきれいに掃除されていますから、アトーチャ駅付近のトイレポイントとしてメモしておいてください。

「ミロのアトリエ展」での展示。ミロはこけしをアトリエに飾っていたのですね。

プラド通りを散策

疲れていたら、ごくごく普通にのんびりプラド通りを散策しましょう。木がたくさん植えてありますから、リラックスできます。実は、10年くらい前にマドリード近代化のプロジェクトで、プラド通りの木を全部切り倒してしまうという信じられないことが起きそうになりました。そのとき、ティッセン・ボナパルト美術館のオーナーであるティッセン男爵の未亡人が、木に自分の体をくくりつけ、「木を切るなら私も一緒に切って!」というキャンペーンをして無事プラド通りは相変わらず木がたくさんある静かな通りです。ティッセン未亡人はティタという愛称で呼ばれている、元ミススペインで、すでに70歳を超えていますがとてもチャーミングな女性です。ちなみにハンサムな人が好きなせいか、ティッセン美術館内のカフェテリアのウェイターはみなさんとっても美形です。

開館前のプラド美術館。開館時間には人がたくさんいます。

せっかくここまで来たらプラド美術館に入りますか? コレクションは膨大ですから、時間に余裕を見て入ってください。プラド美術館は、平日と土曜日は、午後6時から8時、日祝日は午後5時から7時に無料で入れます。

売店だけでも楽しいです。アート系のものがいろいろ売っていますから、お土産にも。プラド美術館、ソフィア王妃芸術センター、ティッセン美術館の売店は楽しいものがいっぱいです。

お店をのぞいてみよう!

アトーチャ駅からプラド美術館に通じる道より一つ手前で曲がると、ちょっとレトロな場所にたどり着きます。普通に生活しているところですから、チェーン店になっているスーパーマーケットやお肉屋さんなどが並んでいます。一昔前の日本でいうなら「昭和的雰囲気」のお店を見て歩くのも楽しく過ごせますよ。写真はかなり時代物のフェレテリア(Ferretería)です。フェレテリアというのは、ネジなど工具類、電気用ケーブル、料理に使う道具など金属でできたものなどが売っている店です。今はテレビを買うとそのまま設置して繋いで見られますが、15年前まではフェレテリアでケーブルを買って繋がなくてはいけなかったのです。そういう知識がないと生活できなくて、大変でした。

こちらはチャクテリア。チャクテリアはハムなどの加工した肉類を主に売っています。お店によっては、ワインや缶詰類もあります。おなかが空いていたら、パンも売っていますからサンドイッチ(スペイン語でボカディージョ)を作ってもらって、公園で食べましょう。

アトーチャ駅の周りでは古本市や本市がよく開催されています。アート関係の本で掘り出し物が見つかることがあります。私は、欲しかったけれど日本では高くて買えなかったワイエスの画集を半額以下で見つけました。東京でプリントされた全く同じ本でした。もし、画集が好きでしたら、スペイン語の本しかないからと行ってスルーしないで、ぜひじっくり探してみましょう。

キオスコ(kiosco)はいわゆるキオスクですが、スペインの場合は路上にあります。新聞、雑誌類、お菓子や飲み物が購入できますが、特に、見て楽しいものは雑誌の付録です。スペイン人はおまけが大好きですから、

レティーロ公園でひと休み

レティーロ公園は入場無料ですから、ゆっくりできます。クリスタルでできた幻想的な建物を見たりガリシア地方の楽器バグパイプの演奏を聞いたり、楽しく過ごせます。大きな池がありボートにも乗れます。ボートは時間制限がなく、6ユーロです。

すぐそばに、植物園がありますが、そこは入場料があります。間違えて入らないようにしましょう。(実は間違えたことがあります。)

アトーチャ駅の周りで楽しく過ごす!

アトーチャ駅の周りは実はスリも多いので要注意です。ぼんやりしていたり、写真を撮ることに夢中になっていると狙われやすくなります。地図を見ながら歩くこともNGです。道は結構シンプルですからわかっているフリでスタスタ歩きましょう。わからないときは、人にききましょう。行きたい場所の名前をカードに書いておいて、それを見せれば親切に身振りで教えてくれますよ。

この記事のライター

スペインに住んで18年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

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