ジェノヴァの美しい旧市街と近隣の海岸線を巡ろう!おすすめスポットご紹介

ジェノヴァの美しい旧市街と近隣の海岸線を巡ろう!おすすめスポットご紹介

イタリア北部リグーリア州の州都、ジェノヴァ。観光地というよりは商業都市のイメージが強い町ではありますが、それでも必見のスポットは数多くあります。ユネスコにも登録されている美しい旧市街の街並みはもちろんのこと、ジェノヴァ周辺に広がる美しい海と、イタリアならではの雰囲気が味わえるおすすめスポットをご紹介します!


ジェノヴァはイタリア北部、リグーリア州にある地中海に面した湾岸都市です。

マリン・リゾートで有名なチンクエ・テッレから北上し、フランス南部のコート・ダジュールへと続く海岸線上に位置する町のため美しい海を想像する人も多いと思うのですが、正直なところジェノヴァの海には期待しない方が正解です。

それでも一歩郊外へ足を延ばせば澄み渡った美しい青い海が待っていますし、ジェノヴァの旧市街は文化的価値のとても高いものなので、散策するのにとてもおすすめです。

近隣の大都市とのアクセスも良好なジェノヴァを宿泊地とした旅程を想定して、実際に私が回ってみて良かったと思うポイントを振り返りながら、上手にジェノヴァ周辺を楽しむためのコツをご紹介したいと思います。

日の高いうちに是非!ジェノヴァの美しい旧市街を散策

フェッラーリ広場(Piazza Raffaele de Ferrari)

ジェノヴァの旧市街はその歴史的価値から、部分的にではありますがユネスコ世界文化遺産として登録されています。それも町を歩けば一目瞭然で納得がいきます。メイン・ステーションとなっているジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅から港方面へ向かえば、中世の佇まいをそのままに残す美しい建造物の数々に次々と出くわします。

映画のセットかと見紛うような、中世から残る数々の建物の中では、今でも普通に人々が生活を営んでいます。イタリアという国の歴史的・文化的な偉大さを間近に感じられるような気がします。

美しい教会や数多くの美術館に加え、ジェノヴァには有名な水族館があります。海に突き出すような形で建設されたこの水族館は観光客に高い人気を博しており、夏のハイシーズンにはかなりの人出になります。私も入場してみたかったのですが、遠巻きに眺めた時に確認できた人の波にやる気を削がれ、旧市街の散策に戻りました。

1枚目の写真に写っているフェッラーリ広場は、ジェノヴァを訪れたら是非立ち寄っていただきたいスポットです。周辺の建物群の美しさに、豪華な噴水が華を添えています。古き良きイタリアの風情が色濃く残る、おすすめのスポットです。

旧市街は美しい教会の宝庫です。

ジェノヴァは大きな都市なので、ショッピングにも最適です。世界的に有名なイタリアン・ブランドからファスト・ファッションの有名店まで、幅広い顔ぶれのショップが軒を連ねています。

ただし、旧市街の散策は明るいうちに済ませましょう。ジェノヴァは港町のため、昔から移民の玄関口となっていました。そのことも関係して、あまり治安がよくありません。美しい街並みの中にも、ちょっと近づきたくないような風貌の人々がたくさん目につきます。

明るいうちは心配ありませんが、日が暮れてからの一人歩きはおすすめできません。貴重品の管理などに充分気を付け、警戒心を解かないように注意が必要です。

蛇足になりますが、ジェノヴァにはカルロ・フェリーチェ劇場(Teatro Carlo Felice)という、歴史的に見るととても価値の高い有名な歌劇場があります。

かつてこの歌劇場ではハイレベルなオペラ公演が行われていましたが、近年経営状況は悪化の一途を辿り、破産の憂き目にあいながら様々な対応策が講じられ、なんとか今も継続してオペラ公演が企画されています。ですが、黄金時代と比べるとそのクオリティーは雲泥の差と言わざるを得ない状態です。

これから世に出ていくであろう、若い才能を発掘するというスタンスで足を運ぶ分には興味深い歌劇場かもしれません。近年この歌劇場では安価で契約が出来る若手歌手が多く起用される傾向にあります。

カルロ・フェリーチェ歌劇場内部は近代的な建築方法でリノベーションが成されているため、イタリアの典型的な、18世紀から残る「馬の蹄型」の美しい歌劇場ではありません。「建物の見物だけでも…」という観光の一環としても、あまりおすすめできません。

美しい海を楽しみたければジェノヴァ郊外へ!

ハッキリ言ってしまうと、ジェノヴァ中心部の海は見る価値がありません。暗くよどんでいて、海水浴なんて絶対にする気になりません。大きな港町のため、大型船の発着がジェノヴァの海の主な役割です。観光客用のマリン・サービスは専門外だと思っておいた方が良いでしょう。

港をはじめジェノヴァ中心部の海は、ヨーロッパでも屈指のマリン・リゾートに挟まれている地理関係からは想像しにくい様相を呈しています。電車で海岸線を走る度に、なぜジェノヴァの海だけが濁ってよどんでいるのか本当に不思議に思ってしまいます。

ですが、ジェノヴァ中心街から電車もしくはバスで数十分移動するだけで、海の色は劇的に変化します。

少しだけ足を延ばしてカモーリでマリン・リゾートを楽しもう

カモーリの海

同じ海岸線上にチンクエ・テッレやコート・ダジュールが並んでいることにも納得がいく海の風景は、ジェノヴァ県内にあるカモーリ(Camogli)という小さな町で楽しむことができます。

上の写真は、カモーリの鉄道駅から歩いてすぐのポイントで撮影したものです。どこから撮っても絵になり、ポストカードにでもしたくなるような写真が期待できますよ。

海岸線にはレストランやカフェが立ち並び、夏場には海水浴客で賑わいます。都会の喧騒とは打って変わって、ゆったりとした時間の流れる素敵な町です。カラフルな建物が、チンクエ・テッレやアマルフィなどの海岸部と共通の雰囲気を醸し出しています。

カモーリへは鈍行に揺られてジェノヴァ・ブリーニョレ駅から42分、ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅からは52分です。高速電車なら20分足らずで到着します。海岸線を辿って行くので、車窓からの景色はずっと美しく、楽しい移動時間を過ごせます。

断崖から海を眺めながらのプロムナードが楽しめるネルヴィ

ネルヴィのプロムナード

カモーリとジェノヴァ中心部の間に位置するネルヴィ(Nervi)という小さな地区に「海沿いの散歩道アニータ・ガリバルディ(passeggiata sul mare Anita Garibaldi)」というスポットがあります。

こちらは断崖絶壁の上に作られたプロムナードで、高い位置から美しい海の景色を堪能することができます。

ただし、日陰がほとんどないので夏場の太陽光の強い時間帯は避けた方が無難です。夕日が海に沈んでいく壮大な風景を見ることができるので、カモーリで一日海水浴などを楽しんだ帰り道、日の入りの時間あたりを見計らった上で電車を途中下車し、立ち寄るのがおすすめです。

ハイシーズンでも観光客の姿はまばらにしか見かけません。犬の散歩をしている地元の方などの方が主流なように思います。

ジェノヴァ・ブリーニョレ駅から鈍行で12分、カモーリからは28分です。

まとめ

ジェノヴァは美しい町ではあるのですが、観光を楽しむには入念に下調べをして旅程を練る方が良いでしょう。本当の「イタリアらしさ」を味わうためには、旧市街でのいわゆる王道の観光はそこそこに抑えて、時間の許す限り郊外へ足を延ばしてみることをおすすめします。そうすればきっと、治安もぐっとよくなる小さな町で、ストレスフリーに古き良きイタリアを堪能することができますよ。

この記事のライター

ヨーロッパ在住歴13年の経験を活かしてイタリア、スイス、ドイツ、フランスのちょっとディープな観光情報をお届けします!

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