【グラナダで絶景】アルハンブラも一望できる!17世紀の大修道院を見にサクロモンテを登る

【グラナダで絶景】アルハンブラも一望できる!17世紀の大修道院を見にサクロモンテを登る

スペイン観光で必見のモニュメントといえばアルハンブラですが、アルハンブラのあるグラナダには、他にも歴史のある建物がたくさんあります。これから紹介するアバディア・デ・サクロモンテもそのひとつです。建物だけではなく、絶景ポイントでもあるので、おすすめです。上から見るアルハンブラもなかなか美しいですよ!


グラナダの街

グラナダはアルハンブラのあるところと言えば、大抵の人が、ああ、アルハンブラなら知っていると答えてくれるのではないでしょうか。山の上から見るグラナダは、白い建物が立ち並び、その街を支配するかのように、アルハンブラが建っています。

左の少し小高いところにあるのがアルハンブラです。かなり大きな建物で、驚きました。何度も内部に入ったことがあるにも関わらず、イメージは噴水のある庭園とそれを取り巻く建物だったので、このような街の支配者的、城を想定していませんでした。

写真は、これから紹介するアバディア・デ・サクロモンテのある場所から見たグラナダの街です。グラナダというのは「ざくろ」という意味です。ざくろはギリシア神話で愛の女神アフロディーテが、地上に初めて植えたという話が残っています。そのため、ざくろは生命や愛を表すシンボルの木です。グラナダ市内の家々の門扉にグラナダのオブジェが飾られているのを見つけられるでしょう。

アバディア・デ・サクロモンテを目指して

ウエトル・サンティジャン(Huétor - Santillán)側から登って行く道です。ウエトル・サンティジャンはグラナダ郊外の街。

実は、アバディア・デ・サクロモンテを目指してドライブをして、グラナダの街を上から見ることになったのです。長い坂道を登っているうちに、遠くに見えるお城のような建物を、勝手に、そのとき目指していたアバディア・デ・サンタ・モンテだと勘違いしていました。アルハンブラを見て、アバディア・デル・サクロモンテだとばかり思ったのです。

そのくらい、アルハンブラの存在感はすごく、遠くにあっても迫力があるのです。アルハンブラ、スペイン語ではアランブラです。アルハンブラ(Alhambra)という名前で、ビールもギターも売っています。ギターのアルハンブラは、ギター奏者のコンテストも開催しています。

登っている途中で見えたアルハンブラです。それからもっと上に登ったら最初の写真のように見えるところまでたどり着きました。スペインは起伏のある場所が多く、びっくりするような風景に遭遇します。だから、旅行が楽しい!

グラナダ市街地からは、サクロモンテの丘を目指して行けばいいのですが、そちらからだと、車では行けません。車だったので反対側の入り口から入りました。グラナダから行く場合、路線バスもあります。プラサ・ヌエバ(Plaza Nueva)から34番のバスです。

少し高地になりますから、涼しいです。私たちが訪れたのは、9月半ばでしたがグラナダ市内はまだ30度を超えて暑いのに、アバディア・デル・サクロモンテのある場所は日が照っていても、少し肌寒かったです。10月から3月にかけてはかなり寒いでしょう。夕暮れ時は、夕日が街を赤く染めて美しいそうです。

振り向くとそこにアバディア・デ・サクロモンテ

アルハンブラを見ていて、ふと振り向くとそこにあるのがアバディア・デル・サクロモンテ(Abadia del Sacromonte)でした。1610年に最初の建物が建造されました。この部分は、もっと後に建てられ、その上、リフォームされています。

アバディアというのは修道院と訳されていますが、結構複雑な言葉です。いわゆる「修道院」に当たる言葉はいくつかあります。普通に耳にするのが、コンベントとモナステリオです。コンベントの方は市街地にあり、お菓子を作って売ったりしています。モナステリオは、郊外というか少し僻地にあり、修道士たちが静かに暮らしています。そして、コンベントやモナステリオの上にあたる施設がアバディアで、大修道院と訳しても良いでしょう。そして、そこにはアバドと呼ばれる修道士のボスがいます。ちなみにコンベントやモナステリオに住んでいる修道士、修道女、そしてアバドの下にいる修道士は、モンヘ。モンハです。

グラナダにはシエラネバダ(Sierra Nevada)があります。一年を通して、山頂に雪が残っている山です。ネバダは雪の形容詞形。山の上に十字架のマークが見えます。

まだ、入り口の外です。ここは昔学校だった建物で、遠い昔は修道士の学校、1950年くらいはカトリック系の寮のある学校でした。シエラネバダっぽいマークは学校のマークだったのでしょうか。修復されているので、レンガが新しいのです。作り変えたわけではなく、表面を研磨して新しい部分が出てきてます。

壁は研磨されて新しくなっていますが、木の部分は研磨されても古いまま。400年以上外にあったのですから。

アバディア・デ・サクロモンテの門をくぐりましょう!

アバディア・デル・サクロモンテの入り口

英語でSacromonte Abbeyですが、グラナダのサクロモンテ地区と混同してしまう場合がありますからネットで調べるときは注意してください。サクロモンテ地区はヒターノ(ジプシー)が多く居住し、フラメンコを見るタブラオがある場所です。そして、ここにある博物館もサクロモンテ洞窟博物館とはまた別のもので、カトリックに関するものが展示してあります。どちらも洞窟に関わっているのでややこしいですね。

ユダヤ教マークの上に十字架

星印といえば、ユダヤ教ですが、ユダヤ教マークの上に十字架。よく考えるとイエス・キリストはユダヤ人で、キリスト教はユダヤ教を基礎にして作られた宗教ですよね。神の前に全ての人が平等であるという思想も、イエス・キリストが生きていた時代にはなく、その後、サン・ペドロによって書き加えられています。もしかして、仏教の影響かも、などと世界のつながりを夢想してしまいます。

自転車に乗っている人たちが走っていました。実はスペインはサイクリング、というより自転車競技(ciclismo)が盛んで、競技大会がたくさん開催されます。

最初に建造が始まった部分。

1610年にヨーロッパで最初の私立大学がここに開講しました。洞窟からいろいろなものが見つかったために、研究を目的として置かれた施設の派生的なものとして生まれた大学だそうです。

大修道院、グラナダ市街への道

この奥にアバディア・デル・サクロモンテの洞窟があります。

1590年頃に洞窟から鉛の板が発見されたのがきっかけで、アバディア・デル・サクロモンテ建造の計画が建てられました。鉛の板には、アラビア語で書かれていました。モリスコと呼ばれる元イスラム教徒だった人たちが改宗した人たちが、書いたものです。グラナダのこの地域には、イスラム系の人たちが改宗した後も、生活習慣、着るもの、食べ物などは変わらず、イスラム系の人のように生活していました。鉛のプレートに書かれた、という点でアジアとは全く違う文化だなと感じました。法隆寺には、中国から伝えられた仏教のお経をサンスクリット文字を刺繍した絹布が残っています。絹と鉛。結構象徴的だと思いませんんか?

表面に施された模様がアラビックな影響を感じさせます。

現在は、模様が半分以上崩れ落ちていますが、当時は全体に花の模様が施されて、オリエンタルな雰囲気の大修道院でした。

しかし、鉛のプレートに書かれていることが、必ずしも当時のカトリックの教えと一致するわけではなかったことから、当時の教王が工事を中止しました。それでも、大学の他に4つの礼拝堂が作られています。中を見るためには、ガイド同伴が必須条件になります。時間は10:00〜13:00 、16:00〜18:00で、月曜休館です。

自転車競技者たち(シクリスタス、 ciclistas)。

自転車競技の方たちが、「トラベルクリップ」のページを盛り上げるための素敵なショットをプレゼントしてくれました。今の自転車ってアルミで作られているから軽いんだそうです。それでも、このポーズはかなりきついですよね?

グラナダ側からの行き方とアバディア・デル・サクロモンテ博物館の内部は次に紹介するビデオを見てください。スペイン語ですが、映像だけで十分楽しめます。

ピクニック気分でアバディア・デル・サクロモンテに行こう!

この10年の間に修復されて、少し人が来るようになったアバディア・デル・サクロモンテですが、まだまだ、穴場のスポットです。グラナダはおいしいバルもたくさんありますから、長期滞在して、アルハンブラだけではなく、他のモニュメントも訪問してくださいね。

この記事のライター

スペインに住んで17年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

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