読書好きに朗報!広州市の文化と教育の中心地にある「広東省立中山図書館」は、騒がしい中国の中でも静かに読書ができる貴重な空間

読書好きに朗報!広州市の文化と教育の中心地にある「広東省立中山図書館」は、騒がしい中国の中でも静かに読書ができる貴重な空間

「中国人」と「読書」。私たち日本人のイメージとしては、あまり結びつかない単語でしょうか。でも実は、中国の広東省広州市には、大きくて素敵な図書館がいくつもあるんです。今回はそれらのうち、中国広東省広州市の中心部にある省立図書館「中山図書館」についてご紹介したいと思います。ここは特に「静かさ」に定評のある図書館なんですよ。


「静か」vs「にぎやか」

「中国人」と聞くと、その代表的なイメージの一つは「騒がしい」かもしれません。それもそのはず、個々の差はあったとしても、一般的に日本人は「静か」なことを好むのに対して、中国人は「にぎやか」なことを好む文化があるんです。

もはや中国で過ごす時間の方が日本での時間よりも圧倒的に長い私たち夫婦は、毎回日本に帰って来る度に、日本の電車の静かさに驚いてしまいます。決して嫌いではないのですが、特に朝のラッシュ時にあれだけの人が集まっているにもかかわらず、話し声一つ聞こえないのは「不気味」とすら思えてきて、面白いです。

中国だったら、地下鉄でもバスでも、大抵みんなペチャペチャお喋りしていてにぎやかです。イヤホンをしないで動画を見始める人や、時には普通の声量で歌いだす人さえいます(笑)それはそれで行き過ぎのようにも思いますが、日本のように「静かにしなければ」という意識がないようです。

また中国人の声帯は、私たち日本人のものとはもはや造りが違うようで、オペラ歌手が歌う時のような(?)お腹から出すような声が地声という人が多いので、確かに皆さん声が大きく、どこに行っても自然とにぎやかになってしまいます(汗)

では静かさを好む人、例えば読書好きの人は、中国では気持ち良く過ごすことができないのでしょうか?そんなことはありません。実は、私の住む中国広東省の広州市には、静かで素敵な図書館がいくつもあるんですよ。

今回はそのうちの一つ、広東省立の図書館となっている「中山図書館」についてご紹介しましょう。

静かな空間を求めて・・・広東省立中山図書館に出かけてみよう

広東省立中山図書館は、中国広東省広州市の中でも「文化と教育の中心地」と言われている越秀区にあります。広州市はいくつものエリアに区分けされていますが、中でも越秀区には、幼稚園から大学まで「とりわけ優秀」とされる有名私立学校が集中しているそうです。

それで、越秀区は子どもを「良い学校」に入れるために、毎年大勢の教育熱心な親たちが各地から子ども連れで引越して来ることで有名です。子どもが学校に通う数年間だけこちらに部屋を借りて住むという家族がものすごく多いので、広州市の中でも一、二を争う程、地価が高いエリアともなっています。

もちろん越秀区だけではありませんが、やはり教育に重きを置いているせいか、この辺りには、大きくて素敵な図書館が結構たくさんあるんです。

私が以前住んでいた広州市の郊外エリアでは、生活圏内に小さい図書館が一つあるくらいでした。また閉館時刻もすごく早かったので(確か夕方五時頃)、そちらにいた数年間は、図書館とは全く縁遠くなっていました。「読書」も「図書館」も大好きな私にとっては、広州市の中心部にこんなに良い図書館がたくさんあるとは思っていなかったので、嬉しい限りです。

特に私が気に入っているのが、今回ご紹介する「中山図書館」です。日本語で「なかやま」と読んでしまいたくなりますが、中国語では「ヂョンシャン」と発音します。図書館は「トゥーシューグァン」と言います。

「中山」というのはこの辺りの地名ではないので、なぜ「中山」なのかはよく分かりませんが、この近くには「中山大学」や「中山医院」という昔ながらのとても大きな施設がいくつかあります。いずれにしても、日本人的にはちょっと親しみやすい名前ですね。

では、早速中山図書館の中に入ってみることにしましょう。

クリーム色の建物の左手に見えるのが、広東省立中山図書館です。

中山図書館の敷地に入ると、まず目に入るのはクリーム色の美しい建物です。何となく教会にも見えるこの建物は、実は教会でも図書館でもなく、ある記念館となっています。(中山図書館の外側に関する情報は、近々別記事にて取り上げたいと考えているので、もう少々お待ちくださいね。)

気持ちの良い敷地内をゆっくり歩いて行くと、左手に見えてくるのがお目当ての図書館です。

広東省立中山図書館の正門

なかなか立派な門構えですよね。今中国では基本的に「簡体字」と呼ばれる簡略化された漢字が使われていますが、こちらの図書館ではあえて複雑な「繁体字」を使っています。趣があっていい感じです。

門の左側には、「善是人間富貴根」と書いてあります。「是」は日本語の「~は」に当たる言葉です。そう思って見ると、何となく意味は分かりますよね。かなり直訳になりますが、「善は人間の富、貴い根」という意味でしょう。

入り口から入ってすぐに荷物チェックがあります。

門をくぐって入り口から中に入ると、すぐに荷物チェックがあります。一般に公開されている普通の図書館にしては、ちょっと物々しいですよね。端の方に係員が一人いるだけで、基本的には個々が手荷物を自分でベルトコンベアーに流して、自身も機械の間をくぐればオーケーです。

くぐった瞬間に「ブーッ」という音が聞こえると、「あれ、私何かひっかかったかな?」と思うものですが、結構「ブーッ」と鳴ります(笑)でも特に呼び止められるわけでもないので、荷物を取ってそのまま中に進みます。ブザーが鳴る時と鳴らない時があって、一体何なのかよく分かりませんが、別に問題はないようです。

荷物チェックを過ぎるとすぐ、こちらの像があります。

こちらの像は、申し訳ないことにどなたの像なのか分かりません(汗)像の近くに特に説明がなかったように思ったので、ネットで調べてみたのですが、よく分かりませんでした。この図書館の創設者か誰かでしょうか。

ただ、ネットで調べた際に、こちらの中山図書館は、なんと1912年に創設されたという説明がありました。これは初めて知りました!第一次世界大戦が始まるよりも前からあるということですね!歴史を感じます。

図書館のカードを作りました。

日本の図書館では普通、図書館カードと言えば大抵は無料で作成できて、種類は一種類だけです。でもこちらの図書館では、何種類かの図書館カードがあるようです。何で図書館カードに何種類もあるのでしょうか?

まず、(1)本を借りるためのカードがあります。これは日本と同じですね。でも、本を借りるためのカードにも種類があり、カードを作成する時に選ぶことができるようです。どんな種類分けなのかと言うと、借りることができる本の冊数が違うのです。

この「本を借りるためのカード」を作るのには、デポジットつまりお金が必要なんです。そして、そのデポジットが高ければ高いほど、一度に借りることができる本の冊数と返却期限が多くなるというシステムのようでした。(※デポジットなので、引越しなどでこちらの図書館にもう来れなくなるという場合は、カードを解約すれば、払ったお金を全額返してもらうことができるはずです。)

確かに、ここ中国では「一般常識」という概念はなく、「モラル」も人によって全く違います。もちろん善良な市民が大多数だと思うのですが、中には借りた本を返却するのを忘れて自宅に埋もれさせてしまったり、不注意で本を傷つけてしまって返却しなかったりする人も出てくることでしょう。もっと悪いのは、新品の本をそのまま転売…なんてことを平気でしかねない人たちもいそうです。

そういったことを防止するために、デポジットが必要なのでしょうね。日本にいた頃は、図書館でそんな問題が起きる可能性など考えたこともありませんでしたが、日本ではそういった問題は出ていないのでしょうか?この点に関しては、中国が悪いと言うよりは、日本がすご過ぎるように思いました。

作った図書館カードの裏面です。氏名欄はいまだ空欄のままですが、問題はないようです。

さて、本を借りるためのカードの他にもう一つ(2)図書館のWi-Fiを利用するためのカードがあります。そうです、図書館に無料のWi-Fiが飛んでいるんです。これ、すごく便利ですよね。

実は中国では、日本よりもずっとたくさんの場所で無料のWi-Fiを簡単に拾うことができます。それで中山図書館のこのサービスは、それ程驚くことではありません。(街中のマクドナルドやケンタッキーでも、簡単に無料Wi-Fiを使うことができます。)

主人と私が作ったのは、こちらのカードです。作るのは、外国人の私たちでも簡単でした。図書館一階にある受付にカード登録用の用紙があるので、そちらに必要事項を記入します。記入したのは、氏名、住所、電話番号、誕生日の他に身分証番号(外国人はパスポートのナンバー)くらいだったかと思います。

こちらのカードはデポジットも何も必要ないので、お金のやり取りは一切ありません。ただ、受付に記入済みの用紙を提出する際に、パスポートの実物も提出する必要があるので、パスポートは忘れずに持参しましょう。

またちょっと意外だったのが、顔写真も登録するらしく、その場でいきなり写真を撮ると言われたことです。実は、滅多にないのですがその日はたまたまやる気がなくてほぼスッピンでした(汗)顔写真を撮るよと言われて、「えっ聞いてないし」と思ったのですが、断ったら、せっかくここまで手続きしたのにカードがもらえませんし、仕方なく撮ってもらいました。

たぶんすごく顔色の悪い写真が出来上がったかと思います(笑)日本の運転免許証のようにカードそのものにこの写真が載せられるわけではなかったのが、不幸中の幸い(?)でした。その写真を目にしたのは、恐らくパソコンに写真を取り込んだ受付嬢だけだったでしょう。みなさんも、気を付けてくださいね。

中山図書館の一階ロビーを抜けたところ。清潔で広々としています。

Wi-Fiのサービスがあることを見つけたのは、Wi-Fi大好きの主人です。それで、もともとは主人一人が図書館カードを作成して、二人で一緒に使おうと思っていました。でも、そのうち主人が一人だけで図書館に来る時は問題ないのに、私と二人で行く時に限ってWi-Fiのつながりが悪いということが分かりました。

どうやら、図書館カードを使って使用できるWi-Fiは一度に一つだけのようです。例えば、主人がスマホとタブレットでWi-Fiを使いたいと思っていても、スマホのWi-Fiがつながっている間はタブレットのWi-Fiは切れてしまう…ということでした。道理で、私と一緒の時はちょくちょくWi-Fiが切れてしまう訳でした。

それで結局、私は私でカード登録をすることにしたんです。確かに、二人で一枚ならまだしもですが、グループでやって来る学生たちが一枚のカードで10人も20人もWi-Fiを使い出したら、カード登録をする意味がなくなってしまいますものね。なるほどと思いました。

ちなみにWi-Fiを利用する時は、スマホの画面に図書館カードのナンバーと、カード登録時に記入した自分の誕生日の日付をパスワードとして入力します。私は最初、パスワードを決めた記憶がなくて、ありもしないパスワードをあれこれ試してなかなかWi-Fiを利用することができませんでした。

画面上に中国語でさり気なく書いてあるのですが、パスワードは自分の誕生日だということを覚えておくようにしましょう。

図書館の中には、色々な図書部屋があります。こちらは図書館一階の一角の小部屋です。

図書館一階のスペースは広々としていて、お天気のいい日は特に気持ちがいいです。いくつかの小さめの図書スペースがあります。上の写真の小部屋は、入ってみたことはないのですが、どうやら芸術関係の本がいくらかまとめられているようです。

一部の壁面には、凝った装飾(絵)がされていて綺麗です。

一階部分にはちょっとした中庭があって、素敵な空間となっています。なかなか趣が良い図書館で、読書するつもりがなくても、ちょっと散歩がてら立ち寄りたくなります。

図書館一階にはいくつかの読書スペースがあるのですが、今回は一番手前にある部屋を覗いてみましょう。

年配者たちが集う新聞室(図書館一階)

今回初めて足を踏み入れてみた部屋は、新聞室でした。日本の図書館にもありますよね。平日の日中でしたが、たくさんの年配の方が熱心に新聞を読んでいました。

新聞室の光景

新聞室はなかなか広くて、座席もたくさんありました。中国の都心部ではあり得ないくらい、とっても静かです。私が足を踏み入れても、もちろん誰も振り返ったり気にしたりはしません。若い人が来るのはちょっと珍しいなぐらいな感じはあるのでしょうが、皆さん真剣に新聞を読んでいるからか、特に関心はないようです。

こちらの新聞の収納方法は、日本と同じですね。

新聞に全く興味のない私は、詳しくは見てきませんでしたが、古いものから比較的新しいものまで、たくさんの新聞がありました。日本人が中国で定期的に新聞を買うということはあまりないと思うので、興味のある人は、こういう場所でこちらの報道内容に目を通しておくのも良いのではないかと思います。

私も時々インターネットでニュースは見るようにしていますが、日本と中国とでは、仮に同じ話題があったとしても報道のされ方が違ってくるでしょう。また、ネットだとどうしても楽な日本語のニュースばかり見てしまうので、中国語の新聞を少しでも読むのはいいことかもしれません。

(もちろんテレビでニュースを見ることもできますが、私たちの家にはテレビがないので、ネットだけになっています。以前テレビのある部屋に住んでいたこともあったのですが、中国の番組はほとんど見ないので、今の家では契約時に大家さんのテレビを撤去してもらいました。)

こちらの一角では、皆さんお疲れのようでした。

一人が休憩し出すとみんなつられてしまうのか(?)こちらの一角では、お休み中の人が多いようでした。静かで空調も効いているので、過ごしやすいんですよね。もしかして、ほぼ一日中ここにこうして入り浸っている人もいるのではないでしょうか。

では次に、私たちがよく利用している二階、三階の図書スペースに移動してみましょう。

若者たちの学びの場(図書館二階と三階)

中山図書館では、二階に上がるルートはたくさんあります。一階新聞室の前にある外の階段から上がることもできますし、建物の奥にも別の階段があります。隅の方には小さなエレベーターもあります。六人程乗ればいっぱいになってしまう狭さではありますが、一気に三階まで行きたい時にはエレベーターがおすすめです。

私はこちらの階段を上るのが好きです。

上の写真が新聞室の前にある階段です。天気が良いと、本当に気持ちの良い図書館なんですよ。

中山図書館二階の図書スペースです。

二階と三階が、いわゆる図書館の部分です。比較的若い世代の人たちが集まっています。二階スペースは、今日も人でいっぱいです。

空席を探しながら歩き回って見ていると、学校の宿題や試験勉強なのかなと思うような学生さんや、資格のための勉強や仕事関係の資料を熱心に読んでいる二十代くらいの若い人がたくさんいます。こちらも、ものすごく静かです。話をしている人は一人もいないようです。

新聞室と同じく、お疲れの人もままいます。若くても、休憩は必要ですよね。

食べ物を食べている人は見かけませんが、飲み物は持ち込み自由のようです。ここでは皆さんなかなか礼儀をわきまえているようで、イヤホンなしで動画を見ているような人も一人もいませんでした。

二階も三階もかなり広くて座席も多いのですが、それ以上に人が多くて、上の写真の奥の方には仕方なく床に座っている人もいるようですね。

登録をした後の、本を借りたり返したりする流れの説明

パッと見た感じでは、本を借りていく人よりその場で読んでいる人が多いような印象を受けました。でもそういえば、以前広州市の郊外に住んでいた時に、中国人の友人の一人が「二週間に一回、広州市内に子どもが読むための本を借りに行っている」という話を聞いたことがあります。

郊外から広州市の中心部までは地下鉄で40~50分はかかるので、行き帰りだけでも1時間半以上かけて図書館に行くなんて大変だなと思った記憶があります。でも確かに、遠くに住んでいたら、カードを作って本を借りていく必要が出てきますね。

実際に、二階の「返却された本」が終結している場所には、大量の本の山ができていました。これから少しずつ、図書館の担当職員たちが手分けして元の位置に戻すのでしょう。図書館勤務も意外と大変なのかもしれません。

これだけの本があるので、パソコンで検索しないと欲しい本も見つからなそうですね。

館内には、日本の図書館と同じように、欲しい本を探すための機械が何台かありました。

この日は三階も人でいっぱいでした。

二回をひと通り見て回ってから、三階にも行ってみました。置いてある本の方向性が違うのかもしれませんが、景色的には二階と三階はほとんど同じような感じです。

こちらの写真の一番手前の席のように、本を置いて座席をキープしたまま席を立っている人も多くいます。この方法を使えば、一日中良い席をキープし続けることができてしまいます。

中山図書館の広さが伝わるでしょうか?

こちらでは、ひと口に図書館と言っても色々なカラーがあります。この中山図書館は、とにかく館全体が「静か」なのが特徴です。

日本の図書館では当たり前かもしれませんが、他の図書館ではお喋りオーケーな雰囲気だったり、ちびっ子たちが走り回っていたりするところもあるので、中山図書館のこの静かさは、図書館のあるべき姿であり、本当に感心します。私たち夫婦がこちらの図書館が特に気に入っているのも、もちろんこの静かで落ち着いた雰囲気にあります。

新しい本のディスプレイ棚はちょっとモダンな雰囲気です。

私は中国語の本は滅多に読まないので詳しくないのですが、新刊もそれなりにあるようで、こちらは少し現代風にディスプレイされています。

ここにはなさそうでしたが、これまで書店や図書館で、読書好きの中国人に「おすすめの本はありますか?」と聞いてみると、よく聞くのは東野圭吾さんの作品や村上春樹さんの「ノルウェイの森」などでした。

私が日本人だから、あえて日本人作者のものを推薦してくるのかもしれません。でも、彼らの作品が中国語に翻訳されて、多くの中国人にも読まれていると思うと、何だかすごいなと思います。

二階には、一部ソファのあるゆったりとしたスペースもあります。

こちらのソファがあるコーナーでは、他の一般の図書館部分とは違って、いくらか会話することが許されているようです。といっても、騒いでいる人はいないので、こちらも比較的心地良いスペースとなっています。

ただ、とっても心地良いために、上の写真のように本を読むと見せかけて(別に見せかけてはいない?)ずっと携帯をいじっている人や動画を見ている人も数人います。無料で清潔、空調が効いていて、静かでゆったりしたソファがあるのですから、当然と言えば当然です。

図書館部分もそうですが、一般に人が少なくなるのは食事時です。昼の11時半~13時半頃までと夕方17時半~18時半頃は人が減るので、その前に食事を済ませておいて、人が帰り始めたらすかさず良い席をキープするというのも手です。

中でも窓際の席は人気です。

外庭に面する席と中庭に面する席がたくさんあります。比較的広々とした机を独り占めすることができますし、隣との感覚もそれ程近くはないので、居心地が良く、人気です。

読書しながら緑が見えるのは、嬉しいですね。

一番人気は、外庭に面する席です。穏やかな晴れた日に、綺麗な緑を眺めながらの読書は格別ですね。

こういうの大好きです!

午後か夕方から図書館に来る私は、なかなかこの素敵な席がゲットできないのですが、中国とは思えない(こう言うとちょっと失礼でしょうか…)素敵な雰囲気です。

上の写真は、誰かがキープしたまま席を立っている状態ですが、いつかこんな席で半日ほどゆっくり読書をしてみたいものです。(中国語の本は読む気がしないので、読むなら日本語の本を自分で持ち込みます。)

中国の省立図書館で日本語の本を探してみます

私は毎回、日本に帰る度に何冊か読書用の本をこちらに持って来ています。では、こちらの図書館に、日本語の本はどれ程あるのでしょうか?探してみましょう。

外国語の本だけを集めたスペースがあります。

こちらは、外国語の本だけを集めた図書スペースとなっています。9:30~16:30ということで、図書館自体の開館時間からすると比較的短い利用時間となっているようです。一体どの位の本が置いてあるのでしょうか?日本語の本もありますか?見てみましょう。

一応日本語のブースもあるようです。

上の写真の説明によれば、英語をはじめとして、少なくとも七ヶ国語の書籍があるようです。アラビア語まであるんですね。「その他外国語」という表示もあるので、さらに他の言語のものも数点はあるのでしょうか。隣国で使われている「日本語」は、ちゃんと主要言語の七ヶ国に入っていますね。

こちらは英語だったかそれとも他の言葉だったか…?

やっぱり英語が主となっているようです。ほとんど英語が読めない私にとっては、どれも本棚に飾っておいたら素敵な雰囲気になるだろうな~と思えるだけです。写真を撮り忘れてしまいましたが、こちらのスペースでも、大勢の人が読書や勉強をしていました。

みんながみんな外国語の本を読んでいるわけではないかと思いますが、実際にアルファベットがたくさん並んでいるような本とにらめっこをしている人もそれなりにいました。この辺りでは、外国人がそれ程珍しいわけではなく、外国人の社長の下で仕事をしている人や、商売上英語が必要だという人も多くいます。勉強熱心な人々に頭が下がります。

あった!ありました!日文(日本語)とありますね。

ありました!日本語の他にもフランス語、イタリア語、韓国語、ロシア語、スペイン語の書籍があるようですね。どんな本が置いてあるのでしょうか?

こちらが日本語のブースです。

日本語の本はこれだけでした。思っていたよりもだいぶ少ない印象です。しかも、小説系は一冊もなく、どれも芸術や旅行系の出版物ようでした。 

こちらは2011年版の旅行系の本です。

情報は古いですが、確かに日本の本ですね。

ちょっと古くても、日本語の雑誌を見るとわくわくします。

中国で販売されている本や雑誌は、字ばかりのものがとても多いです。パラパラめくって絵や写真だけ楽しめるものが少ないんです。それで、情報は多少古くても、綺麗な写真がたくさん使われている日本の雑誌を読むのは良い気晴らしになります。

こちらは中古住宅のリノベーションに関する書籍でした。

先日図書館でじっくり目を通してきたのは、こちらの雑誌です。私が大好きなインテリア関係の書籍はこの一冊のみでした。正直少ない…とは思いましたが、異国の図書館で好きな本が自由に読めるのですから、有り難いことだと思うようにします。

日本文学書ブースは、完全に柱の陰に隠れていました。

実は、これまで先程ご紹介したほんの数冊の本がこの図書館にある全ての日本語の本だと思っていました。初めてこの図書館に立ち寄った時に発見して、時々本を手に取っていたんです。

でも今回、こちらの記事を作成すべくいつもより少しだけじっくり図書館内を散策してみると、柱の陰に、今まで見落としていたとあるブースを発見しましたよ。

今回初めて「日本文学」の表示を見つけました。

そうです、日文文学(日本文学)と韓国文学のブースです。どうぞ一つ前の写真を見返してみてください。これでは完全に柱の陰になっていて、気付く人は少なさそうですよね。

日本文学書のブースです。

日本文学のブースには、思った以上にたくさんの日本語の本が並べてありました。ただ、好みの問題かと思いますが、こちらでは私が強く興味を惹かれるような本はとりあえず見当たりませんでした。

私はどちらかというと読書好きなのですが、読んだことのある本や聞いたことのあるタイトルの本もありませんでした。やや期待外れではありますが、また近々じっくり見てみたいと思っています。

21時の閉館時間ギリギリまで粘ってみます

中山図書館は、21時まで開館している有り難い図書館です。でも、それ程遅くまで利用している人がいるのでしょうか?私たちも、閉館ギリギリまで粘ってみたいと思います。

夜の図書館の光景

今夜は、閉館ギリギリまでの利用者はそれ程多くなかったようです。無人の机には、読み終えた(?)本がたくさん置きっぱなしになっていました。片付けないで、そのままにしてしまう人が多いようです(汗)

ちなみに、五月~六月の受験シーズンは、朝から夜まで大勢の人が図書館を利用していました。(中国では、諸外国と同じように九月から新しい学年の新学期が始まります。七月から夏休みなので、六月中には受験が終わるようです。)

そろそろ帰った方が良いのでは…?

例のソファコーナーに行ってみると、携帯電話を充電したままスヤスヤとお休みになっている人がいました。自宅さながらですね。

閉館直前まで粘る人々

それ程多くはありませんが、夜遅くまで勉強している人々もいます。こちらの図書館は、人が多い少ないにかかわらず、静かで落ち着いた雰囲気が徹底されているのがいいところです。(くどいようですが、日本では図書館が静かなのは当たり前ですが、ここ中国では決して当たり前ではないのです。)

夜のひっそりとした雰囲気も好きです。

21時に閉館なのですが、20時45分頃になると閉館の音楽とアナウンスが流れ始めます。細かいことですが、できるだけゆっくりしたい利用者としては「20時50分に音楽を流せば良いのに」と思ってしまいます。こんなに時間にルーズな国で、どうして15分前なのでしょうか?

21時までには全員が図書館を離れているようにということでしょう。でもその他に、図書館職員が机の上に出しっぱなしになっている本を片付けたり、落ちてそのままになっているゴミを拾ったりするのに時間が必要だからということもあるかもしれません。(基本的には清潔です。)

日本だったら、閉館の音楽はやっぱり「蛍の光」ですが、中国はどうなのでしょう?中国っぽいドンチャンした音楽かしらと思っていたら、ちょっと哀愁の伴うクラシックピアノでした。とっても素敵な曲だったので、誰の曲か探しています。

図書館内の庭に接する中央階段から下に降ります。

閉館の音楽が流れ始めたので、私たちも下に降ります。窓際を見ると、思っていた以上に閉館まで残っている人が多いということがわかります。みんな帰り支度を始めているのでしょう。

閉館とともに帰途につく人民たち

先程触れた受験シーズンになると、夜の一階のロビーは、閉館の音楽と共に帰途につく人々でいっぱいになります。勉強に来た人も休憩しに来た人も、みなさん一日お疲れ様でした。

閉館時間です。

上の写真は、閉館時間後に外から見た光景です。みんなちゃんと外に出たようですね。図書館というよりは、ちょっと学校のようにも見えます。

中国広東省省立中山図書館のおすすめポイント-まとめ

いかがだったでしょうか?中国広東省広州市にある「広東省立中山図書館」のおすすめポイントを、簡単にまとめてみましょう。

・中国とは思えないくらい静かさが徹底されている。
・十分清潔さが保たれている。
・建物の設計や庭の緑で、図書館全体が心地良い空間となっている。
・本の種類が豊富で、日本語を含む外国語の本もそれなりにある。

長期中国に滞在される方におすすめです!どうぞ機会のある方は、中山図書館をはじめ中国の図書館を利用してみてくださいね。

*レートは2017年11月現在のものです。

この記事のライター

中国広東省広州市に住む30代主婦です。今の目標は広東語をマスターすること!大好きな広州を、楽しく詳しくレポートしていきます★

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