民芸の町ニーハルがイタリア人に人気!フランス人アーティストも住んでるモノづくりの街

民芸の町ニーハルがイタリア人に人気!フランス人アーティストも住んでるモノづくりの街

アンダルシアの南部、地中海に近く、まず、まったく日本人がいない町ニーハルになぜか多いイタリア人。素朴なごく普通のスペインの町ですが、独特の美意識がイタリア人の心を射止めたのでしょうか?そして、ここには素敵なフランス人アーティストも住んでいます。本当に楽しいスペインがここにあります。


民宿タイプのホテルが数件あるだけのニーハル(Nijar)

のんびりとごく普通に伝統的なスペインの町

ニーハルは、特に何かがあるわけでもなく、穏やかな少し「昭和」を思い出すような町です。私が最初にこの町にきたのは、ホテルがとにかく安かったからです。スペイン人は、夏のバカンスになると、ビーチに行って過ごします。そのため、ビーチ近くにあるホテルはどこも値段がグーンと上がります。特に、アルメリア、カボ・デ・ガタは国定自然公園なので、周りに高層の建物が作れませんから、ホテルの部屋数にも限度があり、なおさら、高くなってしまうのです。

リーズナブルな旅の友達であるキャンプ場も1週間以上の滞在が条件になるので、これもや少なくなります。おまけにやはり普段の倍近い値段です。

そうだ、海からちょっと離れたところに行けばいい!

と思って調べたら、ニーハルに1泊から泊まれて、おまけにツィンのお部屋が40ユーロというのを見つけました。そして、初めてニーハルに滞在しました。

地中海ビーチでひとやすみ!アルメリア、カボ・デ・ガタ自然公園でバカンスしよう

http://travelclip.jp/articles/170

アンダルシアの地味目系アルメリア県にある自然公園カボ・デ・ガタの海水浴場を紹介します。地中海の暖かい水と砂漠地帯、火山地帯の特殊な地形と植物で自然派のワイルドな地域です。夏だけではなく、1年中トレッキングができます。ヒッピーの聖地だったモハカのすぐそばです。

教会と公民館のある広場も子供が二人遊んでいるだけ。

ホテルは開業したばかりのホテルでした。ホテルというよりペンション(スペイン語でペンシオンと発音。)です。ミニマムなホテルで何もありません。テレビもありません。どのような安宿でもテレビがあります。安宿で壁が薄いと、隣のテレビがうるさくて嫌なのですが、本当に静かでした。ミニマムですが、ちゃんとベランダもお風呂、バスタブがあります。熱いお湯が出て、ゆっくりお風呂につかれました。スペインをバックパッカーで旅している人だったら知ってると思いますが、この安さでしっかり入浴ができるのは奇跡に近いのです。

そして耳を済ますと、柔らかい話し声が聞こえます。あれ?スペイン語ではありません。イタリア語です。

煙突らしい。不思議な屋根の突起物。

そうやって気をつけているとやたらイタリア人だらけの町です。だいたい、アルメリア県はイタリア人の観光客だけではなく、移住してきた人やスペイン人と結婚して住んでいる人が結構います。イタリアからの直行便が多いのでしょうか。(アルメリアには空港があります。)

しかし、ニーハルは他のアルメリアの町に比べてもイタリア人がやたらに多いのです。

植物がアートしてるのがアルメリアの特徴

アルメリアは砂漠地帯、というと大げさですが、乾燥した地域です。農業が盛んになったのは最近です。グリーンハウスがたくさん並んでいます。グリーンハウスを使うことで、乾燥を防いで農業をするようになったのです。そんなアルメリアの植物は多肉植物が主流です。ベランダやパティオに飾る植木も多肉植物。

熱帯性の植物は(もちろんアルメリアは熱帯ではありませんが)どこか愛嬌があって、かわいく見えます。この、ちょっと造形的な感じが、イタリア人を魅了するのでしょうか? 例えば、ALESSI(アレッシィ)のアイテムを思い出してしまうとか。

スペインの白い村のかわいいパティオのイメージが全くない

こちらは、マラガのサヤロンガ(Sayalonga)という小さな村の写真です。ゼラニウムが咲いている様子とずいぶん違いますよね?

手作り派民芸品がいっぱい

ニーハルには民芸品の店がたくさん並んでいます。お土産やさんというより、作業場を兼ねたお店という感じで、陶器のお店も中がただひたすら広く、どれを買っていいか迷ってしまいます。

写真は手作りのオリーブオイルを使った石鹸です。アルメリアは、乾燥地域なのでオリーブの木がたくさんあるわけではないのですが、ホテルなどで揚げ物に使った油を捨てないで再利用しています。それぞれ、ハーブのナチュラルな香りがプラスしています。カラーも花の抽出液を使っています。ラベンダーとローズを買いました。(月並みですが)

ハラッパ、ビーチ用

アルメリアで特に有名な手工芸品は、ハラッパと呼ばれる敷物です。手織りで作られていることを考えると破格の安さだと思います。ヒッピー風の家にも合うデザインなのは、アルメリアに50年代のヒッピーの聖地「モハカ」があるからかもしれません。

ハラッパを織っている人たちも若干ヒッピー風の人が多いように感じます。ハラッパを作るということが一種のライフスタイルになっていないと、工芸品というのは成り立っていかないのではないかと思います。お金儲けを目的にしたら、民芸の世界は消えて無くなっていくでしょう。

奥に見えるバスマットはなんと2ユーロ50センチモ、日本円で400円くらいです。スペインがいくら物価が低いといっても、スーパーマーケットのカルフールで売られている一番安いバスマットでも3ユーロくらいします。

我が家のバスマットはいつもハラッパのバスマットです。いろいろな色から選べるし、乾きも早く、古くなっても味が出てくる感じで、汚くなりません。それがハンドメイドの素敵なところです。

ハラッパ、お部屋用2メートル20センチ角

ハラッパの良い点は、簡単に洗えることです。ベッドサイドのマット、テーブルの下のマットをはらっぱにしています。ピアノの下にもハラッパを敷くと音が柔らかになります。

ハラッパはjarapaと表記します。外国人のためにharapaと書く場合もあります。スペイン語はJを首を締めた状態で発音するH音になります。ちなみにHはフランス語同様発音しません。

下のビデオでハラッパを織っている様子が見られます。42秒くらいのところから、降り始めです。

陶器はカラフルなものと白地に青い模様のものが主流

陶器も盛んです。カラフルなものの方が、白地に青より高価です。白地に青で魚の絵の描いたお椀になりそうなものを買いました。うどんなどを食べるのにちょうど良い。カラフルなものはきれいなのですが、お料理を置く場合はシンプルな方がお料理が映えます。

4センチくらいの小皿が2ユーロくらいから。

アーティストのお店も

ソフィーのアトリエ(Taller de Sophie)はフランス人アーティスト、ソフィー(Sophie Cuendet)のアトリエ兼ギャラリーです。2013年にアンダルシアの素敵な工芸家に選ばれました。

私の心をそそるものがたくさんあります。いつ行っても、ソフィー自身が接待してくれます。いつ政策をしているんだろうと思ってしまいますが、そんなにしょっちゅう人が来るわけでもないのでしょう。

ニーハルの普通の古い家を改装して作ったアトリエです。ニーハルの古い家はだいたい300万円くらいで購入できるそうです。(改装に最低200万くらい)。物価も安いですし、モノづくりをする人の一つの選択肢になるのではないでしょうか。

L'atelier Níjar

https://www.facebook.com/lateliernijar/

L'atelier Níjar. 383 likes · 72 talking about this · 19 were here. Espacio expositivo ubicado en el casco antiguo de la Villa de Níjar.

ニーハルへのアクセス

赤いマークのところがニーハルです。左側(西側)にマラガMalagaがあります。

マドリッドからアルメリアまで、国鉄(レンフェRENFE)。または、マラガからアルメリアへ、バス(ALSA)。アルメリアからニーハルへバスNex Continental Holdings 。約1時間半くらいです。

アルメリアからニーハルへのバス時刻表

http://www.ctal.es/getPdfHorario/12

ニーハルにイタリア語を聞きに来る?

イタリア語とスペイン語の違いは、ハラッパの説明のところでも話したようにJの音にあると思います。Jがはっひっふっと強く発音するのであまりロマンチックな音にならない。それにひきかえ、イタリア語はじゅじゅじゅと甘く囁きます。これはフランス語と同じです。

そんなイタリア人が多いところなので、イタリアンジェラートもおいしいですよ!

この記事のライター

スペインに住んで17年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

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