地中海ビーチでひとやすみ!アルメリア、カボ・デ・ガタ自然公園でバカンスしよう

地中海ビーチでひとやすみ!アルメリア、カボ・デ・ガタ自然公園でバカンスしよう

アンダルシアの地味目系アルメリア県にある自然公園カボ・デ・ガタの海水浴場を紹介します。地中海の暖かい水と砂漠地帯、火山地帯の特殊な地形と植物で自然派のワイルドな地域です。夏だけではなく、1年中トレッキングができます。ヒッピーの聖地だったモハカのすぐそばです。


地中海というとどこを想像しますか?

エメラルドグリーンの海。自然公園ですからゴミひとつありません。

地中海といえば、シシリア島などイタリア、ニースのあるフランス、そして、スペインですとマラガやアリカンテの海が典型的な地中海でしょう。地中海の海は、大西洋の海とは違って優しく、暖かいので人気です。風が強すぎる日というのがほぼないので、せっかくビーチに行ったのに泳げなかったということもありません。

そういう地中海ビーチの中でどこのビーチが一番好きか、スペイン人にきくと、ほぼ70パーセントの人はアルメリアのカボ・デ・ガタと答えます。マラガ出身の友人も、夏はいつもカボ・デ・ガタに行っていたと言います。

「だって、うちのパパがマラガの海は品がないっていうのよ!」

それぞれに違う意見があるかと思いますが、自然公園で商業的なスペースを作れないカボ・デ・ガタはやはり聖地なのでしょう。

カボ・デ・ガタ自然公園に行こう!

自然公園に入って、ビーチに行く途中に風車小屋があります。自然公園に指定される前は、海風を利用して風車で小麦を製粉していたのでしょう。自然公園の外にも風車小屋が残っていて、住宅に利用しています。窓をプラスして、なかなかかわいらしい家を作っています。

この風車小屋は風景に一味つけるために、リフォームしています。広い荒野の中にある風車小屋はとても絵になります。

遠くに見えるのは、自然公園に入ってすぐのヘノベセス・ビーチ

この道をずっと車で走って行くと、3カ所に駐車場があります。主なビーチ、ヘノベセス(Playa de Los Genoveses )とモンスール(Playa de Mónsul )とその間のバロナル(Playa del Barronal)です。夏の間だけ、駐車料金5ユーロを徴収されます。(値段は2017年現在)バスも運行していて、往復2ユーロ、片道1.5ユーロです。

自転車に乗っている人もよく見かけます。自転車で旅をしている人、キャンプ場で借りる人、自分で持ってきている人など。レンタルの自転車を借りるとどこにでも行けて便利です。キャンプ場利用者でなくてもキャンプ場で借りられます。

カボ・デ・ガタは自然公園ですから、入場にも制限があります。ビーチに繋がる道は、踏切のようなものが備え付けられていて、時間外は入場禁止です。ビーチには、山や原っぱ、砂丘を超えて行かなくてはいけませんが、途中までは車で行けます。ただし、駐車場がいっぱいになると、それ以上は入場できませんから、踏切の外で待機しなくてはいけません。

もちろん、普段は駐車場がいっぱいになることはありません。しかし、バカンスが集中している8月はかなり混み合います。朝、9時くらいまでに入場しないと、かなり待たなくてはいけないようです。自転車や徒歩では問題ありません。

あなた好みのビーチを見つけよう!

海水「浴」の意味

ずっとなぜ海水「浴」というのが疑問でした。プールに行って泳ぐこととどう違うのだろう。その疑問がスペインに住むようになって理解できるようになりました。海に行くのは泳ぐだけが目的ではなく、日本人が温泉に行くことと同じような意味合いも兼ねているのだということを知りました。

森林浴という言葉もありますね。森林から出ている波動を受け取って、癒され、リラックスすることです。温泉に行って、温泉に浸かるのも、海水浴も同様の意味合いがあります。水の動きを「見る」、波の音を「聴く」、ミネラルたっぷりの海水に「浸かる」ことで体全体から、海水によって癒される時間なのです。そのためには、音楽のかかっていない自然がいっぱいの海に行かなくては!

ヌーディストビーチというのは?

ヌーディストビーチでもあるのですが、スペインと北ヨーロッパ、特にドイツのヌーディストビーチとの違いは、ヌーディストビーチといえど、水着着用OKな点です。これは現在、70歳になるドイツ人に聞いた情報なので、もしかしたら現在の情報と異なっているかもしれませんが、ドイツではヌーディストビーチと水着着用ビーチはしっかり別れているのだそうです。さすが、ドイツ人。けじめをつけているんですね。

その点、スペインでは、自分の好きなビーチで自分の好きなスタイルを保ち、相手の主義に全く関与しないのです。ヌーディストと水着着用者が普通に立ち話をしているのを目撃したときは、正直びっくりしました。

もちろん、どこでもヌーディストになれるかというと、雰囲気を見て自分で判断しなければいけません。市内にある、住宅地からすぐというようなビーチでは、普通、ヌーディストになりません。たまにトップレスくらいはしています。マンションの共有プールでも稀にトップレスになるくらいですから、ごく普通のことなのでしょう。

ナチュリスタとナチュラリスタ

カボ・デ・ガタは自然公園ですから、文字通り自然がいっぱいで、自然を愛する人たちが集まります。車で行ってすぐのところにビーチがあるわけではなく、ある程度歩かなくてはいけません。そのような自然愛好家を表す言葉に「ナチュラリスタnaturalista」と「ナチュリスタnaturista」があります。ほとんど同じように見える言葉ですが、ナチュラリスタというのは、自然をよく知り、よく把握した上で自然を愛する人で、ナチュリスタは、感覚的に自然をこよなく「体ごと」愛する人という意味で、つまりヌーディストのことを言います。プラジャ・デ・ナチュリスタというときは、ヌーディストビーチを表します。

主なビーチ(スペイン語でプラジャplaya)は比較的簡単に行けますが、(とはいえ、30分くらい砂丘を歩きます。)それ以外に火山地帯のような岩がゴツゴツしたようなところを登って降りて、たどり着くビーチもたくさんあります。そのようなビーチは、8月のバカンスがピークの時期でも比較的人が少なく、静かです。

山道があまりよく見えなくて、模索しながら歩きます。急斜面の岩肌を四つん這いになって登って、降りてやっとたどり着いたビーチ。それでも8月は誰かがいます。

カボ・デ・ガタに四季があるの?

アルメリアは砂漠地帯で、かなり最近まで農業もあまり盛んではありませんでした。そのようなアルメリアにも四季はあります。春になると、岩の合間から花が咲きます。砂漠の花です。岩の隙間から出てくる花を見ると、生命力の強さに驚かされます。春には、雨が降る時もあり、色とりどりの花と蝶に季節を感じます。冬はあまり寒くはありませんが、それでも海水浴は難しいようです。海に入れるのは4月の終わりから10月の最初の秋くらいまで。秋にまだ滞在したことがないので、アルメリアの秋がどのようなものなのかはわかりませんが、それぞれの時期に魚や虫の種類が変わります。

それから渡り鳥にも季節を感じます。夏の間は、フラミンゴがカボ・デ・ガタ村(自然公園の側の村)の塩田が作られている湿地地帯に大量に来て秋にアフリカに戻っていきます。

この地帯に一番多く見られる植物は、このリュウゼツランです。メキシコでテキーラを作るのもリューゼツランですが、それとは全く違う種類のリュウゼツランで、一年草です。真ん中にひょろっと出ている花のようなものが咲くとそのまま枯れてしまいます。このリュウゼツランの風景は一年中見られる風景です。

朝早い時間はヤギの時間

ボスヤギ。ヤギはカブラ、大きめのこういうヤギをカブロンと言います。嫌な奴のこともスペイン語でカブロン。

朝早くに行くと、ヤギの食事時間に遭遇します。ヤギ飼いのおじいさんも少年もいません。ヤギを世話する犬さえもいなくて、ヤギ達が独立して、静かに食事をしています。かなり大きいオスのヤギが、ちらっとこちらを見て、手を出すなよと威嚇しています。

静かな朝は、遠くに聞こえる海の音と、ヤギ達の首にぶら下げられたカウベルだけ。(羊でもヤギでも、牛でなくてもカウベルでいいんですよね?)カウベルの音色は癒し効果があります。ヒーリングミュージックでも使われていますよね。

そして、しばらくして、ヤギ達は静かにボス的オスヤギを先頭にして帰っていきました。ちゃんと時刻を知っているように。

朝焼けの中、食事中のヤギのみなさん。

早朝のカモメ

早朝、人がほとんどいない時間に自然公園に行くと、動物達もリラックスしていて普段見られないことが見られます。カモメが列を作っています。少しずつ、前進して、水の中をつついてそれから飛び立っていきました。理由はわかりませんが、「並んでいる」ということと、並んでいるのは常に5羽くらいというのが面白くてしばらく見ていました。こういう不思議な行動を見て、生物学を勉強しようと思ったりするのでしょうね。

カボ・デ・ガタへのアクセス

マドリッドからスペインの国鉄、レンフェ(RENFE)でアルメリア駅まで、約6時間、24ユーロくらいです。アルメリアからカボ・デ・ガタ自然公園そばの町、サン・ホセまで、バスが出ています。バス会社:アウトカーレス・ベルナルド(Autocares Bernardo )2.9ユーロ(2017年現在)です。

アウトカーレス・ベルナルドは女性の運転手が数多く働くバス会社としてかなり有名です。

Almería - San José

http://www.autocaresbernardo.com/index.php/lineas-regulares/almeria-san-jose

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地中海を楽しむ旅カボ・デ・ガタ

カボ・デ・ガタの風車小屋

アウトドアとスペインって、あまり結びつかないと思っている人も多いのではないでしょうか。ワイルドライフも楽しめるスペイン、ほぼ1年中暖かいので春先や秋がおすすめです。この辺りは工芸も盛んですから、民芸品ファンにも楽しめる地域。ちょっと違うスペインを見つけてください。

この記事のライター

スペインに住んで18年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

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