ダイエットティーとして知られている「FITNE」とは?

40パック入り
FITNEは25年以上も前から販売されているもので、タイのNew Concept Productというハーブ全般を扱う会社の商品です。
FITNEはコンビニからスーパーまで、どこでも購入することができます。美容大国のタイですから、このお茶は若い女性に大人気。テレビCMもバンバン流れ、「スリミング」というのを堂々と謳い文句にしています。女性は「痩せる」という言葉に飛びつきますから、そう宣伝したくなる気持ちもわからなくはありません。しかし私から言わせれば下剤です。
FITNEの成分は日本で下剤として知られているセンナ

原材料はセンナ
成分や飲み方については、タイ語と英語の2ヶ国語表記。このお茶はタイ以外の国でも人気があるようで、中国人がまとめ買いしていたりもします。パッケージの裏には、生産された日にちや賞味期限もプリントされていますよ。成分表示ですが、センナの葉75%、センナの実25%と表記されていました。
ハーブと謳っていますが、センナだったのですね。日本でも「センナ茶」として、茎の部分で出来たお茶が販売されています。日本ではセンナ自体は医薬品扱いですが、茎の部分に関しては効能を謳わない限りは食品扱いが可能だそう。
センナは独特の苦味と渋みがありますから、FITNEを飲んでみてすぐにセンナだとわかりました。便秘気味の私は、「タイでもセンナを見つけたー!」という喜びがありましたが、センナには依存性があるので「またやめられなくなるかも」という気持ちもありました。恥ずかしながら、痩せたいがためにセンナ茶やセンナ錠を乱用してしまっていた過去があります。今は月に2回ほどFITNEを飲んでいます。

持ち運びも便利
センナにはセンノシドという独自成分が含まれいますが、センノシドは胃や小腸で消化されずに、そのまま大腸に届きます。大腸にある粘膜を刺激し、便を押し出すぜん動運動を活性化させることで排便を促すのです。これがけっこうな刺激なのですね。センナを服用したことのある人はおわかりでしょう。
天然由来のものだから安全?
センナはアフリカ原産のマメ科の植物で、全世界各国で愛用されているもの。確かに天然由来のもので、安全性は高いと言われていますが、乱用は厳禁です。便秘でない限り必要ない気もしますが、お腹の張りが気になる時なんかに使用するといいかもしれません。なんせセンナには「依存性」がありますから、常用していては毎日飲まないと気が済まなくなります。
このようなお茶ばかりに頼っていては、自分で出す力が弱くなってしまいます。それに、体が慣れてきて耐性がついてきますから、長く飲んでいると効き目が薄くなっていき、飲む頻度や量が増える可能性もあるのです。安全だとは言え、月1、週1と決めて飲むほうが健康と美容のためでしょう。
FITNEは味のレパートリーも豊富で飲みやすい

種類が豊富なFITNE

はちみつ味とオリジナル
オリジナルはセンナそのものといった感じです。FITNEは味のレパートリーも豊富で、はちみつフレーバー、菊の花フレーバー、ベリーフレーバー、緑茶フレーバー、ライチフレーバーなど、たくさん種類が出回っていて、初心者には挑戦しやすいものとなっています。ハーブティー以外にはコーヒー、スリミングカプセルなどもあります。
FITNEの飲み方と注意点

独特の味がします
私はセンナの味に慣れているので、赤い袋のオリジナルを常備しています。飲み方は簡単。就寝前にカップの湯の中に、1包入れて10分〜20分待って飲むだけです。翌朝にはお通じがくることでしょう。日本のセンナ茶よりも穏やかなお通じがきます。
稀に腹痛や吐き気を催す場合もありますし、胃腸やお腹の弱い方が飲むと、お腹を下してしまうこともあります。飲んだ翌日は外出できないくらいの効き目が出てしまう人もいますから、初めて飲む人は、休日の前の日に試してみましょう。
ダイエットティーと言うけれど、飲めば痩せるって本当?
スリミングティー、ダイエットティーとして知名度がありますが、これを飲むだけで綺麗に痩せることは難しいです。便秘が解消し、一時的に体が軽くなりますが、脂肪が減ったわけではありません。体重が減ったことだけで、痩せた錯覚になってしまわないように注意です。この錯覚にはまってしまう人は依存しやすい人です。
FITNEは上手に取り入れれば、美容にも良いものでしょう。毒素を定期的に出すことで、お肌の調子も良くなります。老廃物が排出されることで、脂肪を燃焼しやすくもなりますから、あくまでも「ダイエットの補助」として上手に取り入れると良いですね。
タイ在住の専業主婦です。今でも、カルチャーショックに驚く日々。タイのおすすめ情報や、ローカルな部分をお伝えいたします。