食欲が出ない夏にも大人気!中国のローカルフード「涼皮」と西安バーガー「肉夹馍」を食べに行こう!

食欲が出ない夏にも大人気!中国のローカルフード「涼皮」と西安バーガー「肉夹馍」を食べに行こう!

「夏は暑くてあんまり食欲がわかない…」という人は少なくないですね。そんな時に試していただきたいのが、中国のローカルフード「涼皮」です。暑い夏でもスルスル食べれてしまう涼皮は、「素麺やお蕎麦に飽きちゃった!」という人にも絶対おススメの一品です。ここでは、中国名物「涼皮」と、涼皮の良きお供でもある「肉夹馍」をご紹介します。


中国のローカルフード「涼皮」とは?

まず「涼皮」とは、中国語では「凉皮」と書き、発音は「リャンピー」です。涼皮は、もともと中国西北部、山西省、河北省、陕西省(せんせいしょう)、河南省、山東省、甘粛省(かんしゅくしょう)といった地域の伝統的な料理です。

でも、その美味しさやお手軽さからか、今では中国全土で大人気!もちろん、中国の西北部からはるか遠い、私の住む広東省広州市でも、ごくごく普通に見かけます。今や「中国のローカルフード」と言っても過言ではない、庶民の生活にとけ込んでいる食べ物なんです。

広州では色々なお店で涼皮を扱っていて、基本的には屋台が多い印象ですが、西北料理専門店もいくつかあります。各地域の伝統料理の専門レストランともなると、だいぶ高級になってしまいますが、涼皮のようなB級グルメに関しては、そんなにお金を出す必要はありません。広州市で定番の涼皮が食べられるお店と言えば、「泰筷(北京語:タイクァイ)」です。

広州で、涼皮の定番と言ったらこの「泰筷(タイクァイ)」

こちらは、広州地下鉄の紀念堂(北京語:ジーニエンタン)駅から歩いて5~6分程のところにある「泰筷」です。

泰筷は、広州市ではしょっちゅう見かける有名チェーン店で、陕西(せんせい)風味レストランの一つです。わざわざ看板が「陕西料理レストラン」ではなく、「陕西風味レストラン」となっているので、本当に本場の味なのかどうかは何とも分かりません。

いつかそちらの出身の人や旅行に行ってきた人がいれば、是非聞いてみたいと思っています。陕西省には人気の観光地がたくさんありますが、広州からはかなり遠いですし、行ったことがあるという人に会うことがあまりないんです。

陕西省と言えば、西安(せいあん)市ということで、広州人の間では、泰筷は西安料理のお店という認識になっています。(日本で、地方の人が関東のことを全て「東京」と言うような感覚でしょうか…。)

西安と言えば、あの兵马俑(北京語:ビンマーヨン)が有名な歴史ある街ですが、実は料理の面でも歴史の長い街となっています。是非一度足を運んでみたいところではありますが、広州からはだいぶ遠いですし、なかなか時間が取れないので、とりあえずは時々こちらのお店に顔を出すことで満足したいと思っています。

近所にいくつもチェーン店がありますが、これからご紹介する泰筷は、今回初めて行ってきました。では、気になるメニューを見てみましょう。

西安料理店の気になるメニュー

西安料理店泰筷のメニューです。全部写真付きで、とても分かりやすいですね。 

こちらが、泰筷のメニューです。一番上にセットメニューのAとBがあって、私と主人はいつも迷わずAセットを選びます。Aセットは、お目当ての涼皮+西安バーガー「肉夹馍」のセットです。肉夹馍(北京語:ロウジャーモー)とは、涼皮と同じく西安名物で、日本では西安バーガーとも呼ばれているようです。

Aセットだと、この2品で16元(日本円で約263円)*となります。安いですよね!単品だと涼皮が9元(約148円)、バーガーも1つ9元で、合わせて18元(およそ296円)です。親切にメニューにも書いてありますが、確かにセットメニューだと2元(約33円)お得です。

「33円」と聞くと、「別にそんな割引きいらなくない?」と思う人もいるかもしれませんが、こちらでは2元あれば、美味しい中華まんや野菜を買うことができるので、やっぱりこの割引きでも嬉しいんですよ。

ちなみに、Bセットはお好きな麺類1点+バーガーがセットで21元(約345円)となっています。メニューを見ると、麺類も種類が豊富で8~15元(およそ131円~246円)前後、バーガーとセットで食べれば2~4元(約33円~66円)お得になるので、悪くないのですが、「やっぱり西安のB級グルメと言えば、涼皮でしょう!」と思っている私たちは、毎回必ず涼皮のAセットに落ち着いてしまうんです。

こちらのお店では、西安バーガーや涼皮、麺類の他に、餃子類(西安では水餃子も有名だと聞きます)、他にちょっとしたお粥や付け合わせ、飲み物が売っているようです。こちらのお店は水やお茶のサービスはありませんから、自分で飲み物を持ち込むか(こういうお店は普通飲み物を持ち込んでも大丈夫です)、もしくは店内のドリンクを購入するようにしましょう。

店内の様子は?

こちらの若者が好きそうな、ちょっとポップな店内でした。清潔加減は合格です。

なかなか清潔感のある店内です。写真には写っていないのですが、この写真の右側には厨房があって、調理している様子もいくらか見れそうな感じでした。この日は色々あってお昼ご飯が遅くなってしまい、変な時間に行ってしまったので(平日の午後2時半頃でした)、さすがにお客さんは私たちの他には一組しかいませんでした。

店内のスタッフが、そろそろまかないを食べようかと準備している雰囲気でした。上の写真にも、テーブルの上に一つだけ無人の席に丼が置かれていますね。これは、スタッフのまかないですよ。

余談になりますが…お店によりますが、中国では、スタッフがまかないを普通に店内でお客さんのようにして食べる飲食店がいっぱいあります。彼らはあまりお客さんのことを気にしないので、スタッフ同士の会話が盛り上がり過ぎてウルサイなんてことも…。この日は特に問題なかったですけどね。

一応番号札を出されました。

一応ネット上では、泰筷のチェーン店の中でもなかなか評判の良いお店だったので、普段はそれなりに混んでいるはずです。その証拠に(?)、この時はまだ注文の品が来ていないのは私たちだけでしたが、ちゃんと番号札が出てきました。混まないお店に番号札は必要ないですよね?そのうち、混んでいる時間帯も覗いてみたいです。

さて、今日はこれだけ空いていますし、そろそろ出てきても良い頃…と思っていると、来ました!お待ちかねの涼皮ですよ。結構すぐ出て来ます。

いよいよ出てきました!こちらが涼皮(リャンピー)です

涼皮(リャンピー)です。泰筷のは美味しいですし、なかなかのボリュームなんですよ。

涼皮は、主に小麦粉から作られています。泰筷のメニューでは、涼皮は「手工涼皮(北京語:ショウゴンリャンピー)」となっていますが、これは中国語を勉強したことがなくても、字から意味が想像できそうですね?そうです、手作りの涼皮だということを強調しているんです。

私は素人なので、本当に手作りなのかどうなのかはよく分かりませんが、つるんとのど越しが良く、かつモチモチしていて、とっても食感がいいのは間違いないです。涼皮は屋台でもよく6~8元(約99~131円)程で売られていて、どこも美味しいのですが、やっぱり泰筷の涼皮は、少しだけお高い分さらに美味しいと思います。

ちなみに、涼皮と並んでよく「涼粉(北京語:リャンフェン)」という料理も置いてあります。涼粉は、見た目は涼皮と少し似ているのですが、涼皮が白っぽいのに対して涼粉は透明です。涼粉は小麦粉ではなく、緑豆のでんぷんを使って作られています。これは好みが分かれるかもしれませんが、私個人的には絶対に涼皮の方がおススメです。涼粉は、涼皮と比べてモソッとしている印象でした。一度食べ比べてみるのもいいですけどね。

一般に涼皮を注文すると、涼皮の上にキュウリやニンジン、ピーナッツや油揚げのような物がトッピングとして乗っていて、すでにタレもかかっています。お店(各地域?)によってトッピングやタレは様々で、他にもモヤシやパクチーがよく使われていますね。

これをどうやって食べるのかと言うと…

しっかりかき混ぜてからいただくのがポイントです。

こんな風に、グチャグチャッとしっかりかき混ぜてからいただきます。ここは、見た目の美しさより、完全に美味しさ重視ですね。個人的には、ピーナッツがいいアクセントになっていて大好きなので、毎回一粒残さず食べます。すっぱ辛いタレとつるんと食べやすい涼皮が絶妙で、とっても美味しいんですよ。

中国にはすっぱ辛いB級グルメがそれなりにあって、すっぱ辛いことを北京語では「酸辣(スァンラー)」と言います。特に夏が長くて暑い広州では、みんな食欲の出てくる酸辣が大好きです。ちなみに、辛いのが苦手な方は「微辣(北京語:ウェイラー)でお願いします。」と言った方がいいかもしれません。でも、この辛さがまた美味しいんですよね!

西安バーガーこと「肉夹馍(ロウジャーモー)」

続いて、涼皮に少し遅れて出てきたこちらが「肉夹馍」です。名前の意味としては、肉を挟んだマントー(中華まんのようなもの)です。日本では西安バーガーとも呼ばれる肉夹馍は、まさに陕西省の特産で、普段陕西レストラン以外で見かけることはまずありません。

写真だと、そんなに大きく見えないかもしれませんね。確かに、私たちがイメージするハンバーガーと比べると、だいぶ薄っぺらいです。でも、食べてみると結構なボリュームがあるんですよ。涼皮と一緒だと、女性では食べきれない人もいると思います。(たくさん食べる私たち夫婦でも、私にはちょっとだけ多い感じですし、主人もお腹いっぱいになると言っています。)

では、気になる中身はどうなっているのか見てみましょう。

バーガーの中には、肉とネギ、ピーマンのようなものが見えますね。

西安バーガーの中身は、お肉とちょっとした野菜といった感じですね。これも店によって違うようで、もっと具だくさんのところもあります。味付けは塩っぽい感じですが、他にも色々と香辛料が入っているようで、あまり日本では食べたことのないお味です。パンの部分にはあまり味がない分、具にしっかりと味が付いていて比較的濃い味です。

とっても美味しいのですが、あくまでも西安のハンバーガーです。日本人には、毎日ハンバーガーを食べたいという人はあまりいないと思いますが、それと同じで、時々食べるからこそ美味しいのかなと思います。個人的には、涼皮はそれだけでもおススメですが、こちらの西安バーガーは単品ではなく、是非涼皮と一緒に食べてほしいです。

涼皮と西安バーガーは、涼皮だけだとちょっと物足りないし、西安バーガーだけでも足りなくて、結局一緒に食べるのですが、一緒に食べるとちょっと多い…(笑)という面白いコンビです。それもそのはず、実はもともと、涼皮も西安バーガーも「食事」ではなく、小腹を満たすための「軽食」なんですよ。こういった軽食のことを、中国語ではシャオチー(小吃)と言います。

中国人にとってシャオチーは、一般には夕飯前にちょっとお腹がすいて食べたりとか、夜食にしたりといった位置付けです。でも強調しますが、軽食にしてはちょっと多いです。是非昼食か夕食として食べてみましょうね。

最後に…

食べきれない時には、このままお持ち帰りも可能です。

涼皮は、とってもおススメな中国各地で見かけるローカルフード、B級グルメの一つです。さらに涼皮に加えて西安バーガー肉夹馍を食べれば、中国西北部の雰囲気をいくらか感じ取ることができますよ。

実は広州のスーパーでは、多いとは言わないものの、お惣菜コーナーで涼皮を購入できるところもあるようですし、サービスの良いところでは、トッピングを選ぶこともできるようです。お好みのトッピングを入れられるのは、嬉しいですね。

またお惣菜コーナー以外でも、大きめのスーパーだったら涼皮や涼皮用のタレ、場合によっては具材も一緒になった涼皮セットがよく売られています。(地域によっては、肉夹馍を簡単に作ることができるセットもスーパーにあるようですが、私はまだ見たことがありません。広州市にはないのかな…?)

お家で自分で作るセットは、基本的にただ混ぜるだけですから、あらかじめ買ってきておいて、家で夜食としていただくというのも良さそうですね。

中国には、日本ではまだあまり知名度の高くないローカルフードがたくさんあります。涼皮と西安バーガーに関して言えば、日本でも少しずつ進出して、扱うようになったお店もあるみたいですが、やっぱりできれば本場中国で食べてほしいです。

たいていのB級グルメはとってもは美味しいですし、コストパフォーマンスも素晴らしいです。涼皮と西安バーガーも、どうぞお試しくださいね。

*2017年8月のレートによります。

この記事のライター

中国広東省広州市に住む30代主婦です。今の目標は広東語をマスターすること!大好きな広州を、楽しく詳しくレポートしていきます★

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