スペインで最大のお祭りのあるエル・ロシオ!アンダルシアの小さな村へバスで行く

スペインで最大のお祭りのあるエル・ロシオ!アンダルシアの小さな村へバスで行く

スペイン最大のお祭りロメリア・デ・エル・ロシオが開催されるエル・ロシオはウエルバにある小さな集落です。エル・ロシオはウエルバ県にあり、セビージャからも比較的近い場所です。セビージャに行くついでに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。エル・ロシオとその周辺の観光スポットを紹介します。


スペインで一番盛大なお祭りは?

スペインのお祭りで有名なのは、サン・フェルミンの牛追い祭りやバレンシアのサン・ホセの火祭りなどですが、実際にスペイン人にとって最大のお祭りはこのエル・ロシオで開催されるロメリア・デ・エル・ロシオです。宗教色が強いので、外国人にはあまり有名ではないかもしれませんが、カトリックの国々、例えばアルゼンチンからもわざわざ参加しにくるというくらいカトリック信者にとっては、大切なお祭りです。

エル・ロシオは人口約1,600人の集落で、村(pueblo)よりさらに小さな集合体aldeaにあたります。ところがお祭りの時にはなんと100万人以上の人たちがエル・ロシオに集まってくるのです。すごい数ですよね!? そのほとんどがスペイン人ですから、これは本当に国のお祭りと言えるでしょう。

エル・ロシオにある美しいエルミータ

エル・ロシオにあるエルミータ・デ・エル・ロシオ

エル・ロシオにはエルミータ・デ・エル・ロシオ(Ermita de El Rocio)があります。エルミータというのは一般に町から少し離れたところにある小さい礼拝堂のことです。エルミータは英語で Hermitage、日本語で庵になるのですが、エルミータ・デ・エル・ロシオは大きく、教会とどのようにカテゴリーが違うのか迷ってしまいます。

エルミータ・デ・エル・ロシオの内部

内部もこのように広く、ちょっとした町の教会よりも広いです。

辺鄙なところにあることと外壁が教会よりシンプルだからでしょうか。エルミータの正面には貝殻の形のモチーフが掘られています。ヴィーナスが誕生するあの貝殻です。貝殻は豊穣のシンボルで、もともとエル・ロシオはキリスト教以前にそういう宗教があったのではないかと想像されています。赤ちゃんが欲しい人や結婚したい人が祈りに来ていたのです。

多くの土着宗教がキリスト教と結びついてキリスト教の行事になっています。例えば、クリスマスツリーもその一つです。日が短くなっていく時期に大きな木にたくさんの火を飾り付けて祈った北ヨーロッパの行事がそのままキリスト教の行事のようになっています。

エルミータの前方にある 柵で見つけた恋のおまじない

つまり、ここはパワースポットということもあって、カップルが写真のような恋のおまじないを残して行きます。パリのセーヌ川やロンドンでも最近流行っていますが、南京錠に2人の名前を書いて、鍵を捨てて、2人の永遠の絆を祈るのです。

年に一度、100万人が集まる! その日だけのための宿泊施設も

カディス、バラメーダ・デ・サン・ルーカスのエルマンダの建物。

一年に一度のお祭りのために、各地域にある教会の信者たちのグループ(エルマンダ Hermanndadと呼ばれています。)が、建物を維持し、そこに宿泊します。それぞれの建物にエルマンダの場所が書いているので、建物を見ながら歩いているだけで、スペイン一周した気分になれるかもしれません。

もちろんそれだけでは足りないので、多くのホテルは、共有スペースを解放して定員以外の人も受け付けています。それでも寝るところが不足し、キャンプをしている人もたくさんいます。ドニャーナ国立公園は普段はガイドなしでの立ち入りが禁止ですが、この日だけは、お祭りのために解放しています。

エル・ロシオの地面は柔らかな砂!

エル・ロシオは住んでいる人が少ないせいかどの建物も生活臭が薄く、西部劇の架空の町のようです。

エル・ロシオはどこも地面が砂になっています。それは馬が足を傷めないためなのです。ですからピンヒールで歩くとかなり大変です。歩きやすい靴を履いて、行きましょう。エル・ロシオのお祭りには、近郊から馬や馬車に乗って集まります。この日は前述したように、普段はガイドなしでは立ち入り禁止のドニャーナ国立公園を馬や馬車、あるいは徒歩で通れます。しかし、環境保全のためと、伝統的な理由から、自動車はもちろん、自転車も使えません。

馬のための駐車場、ではなく駐馬場

エル・ロシオのあちらこちらに馬をつなぐためのリングが備えられています。この写真は馬をつなぐ場所ですが、「Reservado Caballos(馬専用)」と注意書きがあります。

エル・ロシオへの行き方

エル・ロシオの町並み

エル・ロシオへはセビージャからバスで行くのが一番確実で楽な方法でしょう。
セビージャのアルマ広場(Plaza de Arma、プラサ・デ・アルマ)にあるバスステーションからダマ(Dama)社のバスに乗ります。約1時間半、5.60ユーロ(2017年8月現在)です。

インターネットで購入する場合、紹介するYouTubeで詳しく説明していますから参考になさってください。もちろん、バスステーションでも簡単に購入できます。

エル・ロシオから行けるオススメの観光地

ドニャーナ国立公園

夏のドニャーナ国立公園です。鹿がたくさんいます。

エル・ロシオから18.5kmのところにドニャーナ国立公園があります。ユネスコの世界自然遺産に登録されている広大で美しい場所です。特に冬は越冬する渡り鳥がたくさん見られます。特に群れをなすフラミンゴは圧巻です。また、スペインオオヤマネコ(lince リンセ)の保護区でもあります。スペインオオヤマネコは現在ではこのドニャーナ国立公園とアンダルシア・ハエン県にあるマヒナ山脈のみに生息している希少動物です。いつでも見られるわけではありませんが、運がいいと見られるかもしれません。

車がなくても、エル・ロシオにガイドツアーのオフィスがありますから、簡単に行けます。所々で止まって、写真の撮影したり、散歩ができ、ガイドがシャッターチャンスを教えてくれます。ベーシックなコースで1人28ユーロです。

Doñana National Park | Guided Tours in Jeep Cars

http://donanareservas.com/en/

Welcome to Doñana Reservas: Guided tours to Doñana. Make your Bookings here ¡More than 125.000 people visit Doñana National Park every year!

ニエブラ、古城のある町を歩く

ニエブラ城からの風景

エル・ロシオから38kmほど離れた場所にあるニエブラ。ニエブラというのは霧という意味ですから、なんともロマンチックな名前の町ですね。人口4000人程度の小さな町ですが、美しい城があり、スペイン情緒たっぷりです。

バスで、エル・ロシオからイノッホス(HINOJOS)に行き、乗り換えでニエブラ(Niebla)へ。エル・ロシオからイノッホスが2ユーロ弱、イノッホスからニエブラが5ユーロ弱です。近いのにちょっと面倒ですが、バスの旅は乗客たちとの交流もあってなかなか楽しいものです。

非現実空間を歩く旅をしよう!

エル・ロシオの町のお祭りのときに行くのもきっと楽しいでしょうが、人口1,600人の小さな集落の日常を感じるのもきっとすてきな思い出になります。アンダルシアはバスが網羅されているので、バスで小さな古い建物のある村々を訪れると、スペインらしい風景に出会えます。

この記事のライター

スペインに住んで18年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

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