フランスとスペインの国境の街アンダイエとイルン!歩いて国をこえてみようよ♪新しい自分に出会えるかも

フランスとスペインの国境の街アンダイエとイルン!歩いて国をこえてみようよ♪新しい自分に出会えるかも

大陸に住んでいると国境というものがあります。国境を超えただけで言葉が変わり、習慣も食べ物も変わってしまいます。人間が決めたただの「線」なのに、全く別の世界に入り込んでしまいます。国境を歩いて通ってみましょう。スペインからフランスへ入って行くと何がどう変わるのか体験してみましょう。


国境を超えてフランスに行く!

国境の道しるべ(フランス側)

「国境」という言葉になんとなくロマンを感じませんか?小学生くらいの時に少女漫画で、第一次世界大戦や第二次世界大戦を扱ったもので、国境を超えると幸せになるなんて言いながら家族で逃げたり、恋人同士で逃げたりというのを読んでいました。胸が締め付けるくらいロマンチックな匂いがする「国境」という言葉。

「国境の南」とナッキン・コールが歌うとき、それはアメリカ合衆国の南、メキシコです。足を使って歩いて超えるだけで言葉が変わり、文化が変わります。しかし、そこを超えるには関税を通る必要があります。パスポートも必要です。ところがフランスとスペインの国境には何もなく、ごく普通に超えることができます。まるで東京から埼玉に行くように。

海は共通ですよね。アンダイエの海。対岸はスペイン。

それでもそこには言葉の違いがあり、文化の違いがあります。それが「国境体験」の面白いところです。日本に住んでいると、日本民族とか日本国家とか日本人という時、それはこの島の内部、犯しがたい、誰もが知っている日本という国の中の民族であり、国家であり、文化です。固定した民俗という意識をヨーロッパで国境を超えることによって、少しだけ壊してみませんか?

国境を超えるのなんて実は簡単なことです。

バスク地方〜バスク人の広がる地域

バスク地方と呼ばれる地域。ただし、バスクによる記述。南のナバラは国家として独立していた時期があるのでナバラはナバラであるという人もいます。

スペイン北東部はバスク地方と呼ばれ、バスク民族の文化が広がっています。バスク語が使われていますが、古くあるバスク語はそれぞれの地域は山で囲まれているために、方言色が濃く、同じバスク語でもお互いの意思疎通がかなり難しいために、近年、人工的に共通語のバスク語を作りました。Euskera(エウスケラ)と呼ばれる言語です。

バスク語は文法的に日本語に似ていると言われています。そのせいか、日本に来ていた宣教師はバスク出身者が多いそうです。彼らは日本語をちゃんと話せるようになって来日していました。実際、現在東京に住んでいるバスク出身の知人は日本語をまるでそこいらのおっさんのように話しています。

そしてバスク地方はフランスにもまたがり、フランスバスク地方を形成しています。そして国は違っても、同じ「バスク民族」としてシンパシーを感じながら存在しています。スペインの4地域とフランスの3地域を合わせて「サスピアク・バット」(7つは1つ)というスローガンによって、バスク統一運動をバスクナショナリストの団体が進めています。

スペイン側の国境の街:イルン

イルンは国境にあるためにフランスからの買い物客でにぎわい、商業都市として発達しています。スペインの方がなんといっても物価が低いので、お隣のアンダイエからだけではなく、フランスバスク全域から買い物に来ています。

下着を売るお店もお祭りのポイントカラー赤で鮮やかに!

ちょうど滞在した6月末はイルンのお祭りの時期。ショーウィンドウもそのお祭りの衣装をシミュレーションした飾り付けになっていました。お祭りはサン・マルティアル(San Marcial)の宗教的なお祭りを基礎にしていますが、イルンの場合は1522年にフランスとドイツが侵入して来たときに、争って打ち負かしたことを記念したお祭りになっています。その時の兵隊のユニフォームはある赤いベレー帽とベルトが特徴です。市民が誇りにしている、そして誇りを子どもたちに伝えるお祭りです。

フランス側の国境の街:アンダイエ

アンダイエの浜辺。海水浴の時期です。

フランス語Hendaye, スペイン語Hendaya、バスク語Hendaia。
イルンからフランスのアンダイエに入った途端に、車がプジョーとルノーだけになります。考えてみれば、日本にいれば国産車である日産やトヨタなどが目につくわけですが、スペインにいるとスペインには国産車というのがないので、やたら目につくのはアウディーとメルセデスです。タクシーやトラックはほぼ全部メルセデスを使っています。そのため、フランスに入った途端、プジョーとルオーだけになるのがかなり新鮮に感じました。

アンダイエは静寂に満ちていた。

アンダイエは住宅地で、一戸建ての家が続いています。お店もあまりなく、小作りのホテルがちらほらある程度。静かな夏の別荘地として使っている人も多いようです。夏ですから、海水浴の人たちで賑わっています。小太りの中年のご夫婦が日光浴をしていました。お腹が少々出た旦那様が奥様にささやくように歌い始めます。当たり前なのかもしれませんが、それはシャンソン!ちょっと古いですが、イブ・モンタンのように歌っていてどぎまぎしました。ここはフランスなんだな!と。

海水浴はカップルが多い。

そして、スペイン人の少年少女のグループもあちらこちらに。自転車に乗って海水浴に来ている人たちもいました。言葉が全く違っていても、国が違うのだから当たり前だという意識が小さい時から備わっているのでしょう。

国境で記念撮影しよう!

スペインとフランスの両国の上に立つ!

フランス側からスペインに行こうとすれば、フランス語、反対にスペインからフランスに入国しようとすればスペイン語の表示を見つけられます。そこで国境をまたごして記念撮影しましょう。2つの国をまたにかけて、なんて自慢できる1枚になるかもしれません。


イルンまでの行き方

列車でマドリード・チャマルティン駅からイルンへは乗り換えなしで行けます。
約6時間のタイプと約8時間のタイプ。
夜10時に乗って朝6時くらいにつく列車がありますから、これだと時間を有意義に使えます。ついでにサン・セバスチャンなども観光してはいかがでしょうか。

ホテルは静かに過ごしたいなら、アンダイエはオススメの素敵な街ですが、イルンの2倍以上のお値段になります。

バスク地方の旅!国境を超えて歩き回ろう

イルン:お祭りの行進

旅の楽しさは歩き回ること。歩き回って歩きすぎても、ヨーロッパの中は国境なんて関係なくどこまでも行けるのが素敵ですね。

この記事のライター

スペインに住んで18年になります。小さな素敵な町やお祭り、工芸品などスペインらしいスペインの旅を楽しむ情報をお届けします。

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