スイスの魅力といえば大自然!アルプスの美しいパノラマを求めて世界各国からたくさんの観光客が訪れます。
ですが、旅行シーズンになるとチューリッヒやインターラーケンなどのメジャーどころはどこも観光客でごった返し、「いったい自分は今どこの国にいるんだろう?」なんて思って嫌気がさしてしまうこともしばしば…
そこでここでは、私が地元スイス人たちから情報を集め、ドイツ語、フランス語でのみリサーチを重ね、計画を練りに練って敢行したスイスでのバカンスの経験をもとに、一部の情報を日本のみなさんと共有したいと思います。
外国人観光客よりも地元スイスの人々が、ゆっくり週末に訪れるような隠れた名所であり、私が実際に訪れて「これこそ穴場!」と感じたスイスの超おすすめスポットをご紹介します!
まどろみの時間のためのカウマ湖
スイスには数多くの湖が存在しますが、カウマ湖の美しさはひと際ハイレベルです。
「カウマ」とは「昼のまどろみ」という意味です。その名の通り、ゆっくりリラックスするには最高の環境が整っています。
しかも登山やトレッキングで何時間も歩くことなく、公共交通機関を乗り継いで簡単にたどり着けてしまうのも大きな魅力のひとつです。
人混みから逃れてゆっくり時間を過ごすことができるので、小さなお子様づれのファミリーにもぜひおすすめしたい湖水浴スポットです。
エメラルドグリーンに輝くカウマ湖で最高に贅沢な湖水浴
カウマ湖は、スイス人が週末に行きたいスポットとして密かに人気を集めています。その美しいエメラルドグリーンに輝く水と、それを取り囲む木々の緑、その後ろに見えるアルプスの山頂が、特別な空間を演出してくれます。
私は最初にその水面を遠くから認めた時、思わず「わぁっ!」と声を上げました。まるで絵画のように美しい景色だったのです。水がどうしてこんな色に輝くのか、本当に不思議に思いました。
湖水浴は、海とは違って水から上がった後に身体がべたつくこともありません。しかし塩分が無いため、身体が浮きにくくもなるので、小さな浮き輪がひとつあると楽をして美しい水面に長時間たゆたっていられるのでおすすめです。
湖の淵に点在する小さなビーチや芝生に陣取って、贅沢なひと時を過ごしましょう。
リクライニングシートが置いてあるスポットがいくつかあるので、引っ張り出して態勢を整えます。係の人が巡回しているので、水色のポロシャツのお兄さんが回ってきたらレンタル料金を払いましょう。
湖の入り口とレストラン付近は人が多少固まっているので、湖畔を半周ほど歩いたところにある芝生がおすすめです。
そこから湖に入ると、ほとんど大自然を独り占めしているかのように感じられます。静かに泳ぐ私の横すれすれをカルガモの親子が泳いでいくのも印象的でした。バックには自然の大パノラマ。これ以上の贅沢があるでしょうか。
小さなお子様連れのファミリーやカップルには、ボートを借りて湖を一周するのもおすすめですよ。
レストラン
カウマ湖のほとりには大きなレストランがあり、湖水浴の合間にランチをいただくことができます。水着の上に一枚薄手の上着を羽織った程度の恰好で入店することができる、カジュアルなお店です。
セルフサービスになっているので好きなものを見繕ってテーブルを探します。スイスにしては良心的な価格設定です。
ここで是非おすすめしたいのは、少し待ってでも湖に面したテラス席を陣取ることです。私たちが訪れたのは7月末のハイ・シーズン真っ只中でしたが、室内や建物寄りのテーブル席は空いていました。でも、湖に隣接したテーブルだけはやはり人気のため埋まってしまっていて、5分ばかり建物側の席に座ってチャンスを待ち、移動しました。
エメラルドグリーンに輝く水面を真下に眺めながら、水着のまま昼から飲むビールは最高ですよ。
きちんと厚手のパラソルが備え付けられているので、日射病の心配はありません。
アクセス
鉄道でクール(Chur)まで行き、スイスの郵便局が運営する黄色いバス(Postbus)の81番に乗り換えカウマ湖を目指しましょう。バスには無料のWI-FIも備わっていますので、マップなどを確認するのに便利です。
降車する停留所はFlims Waldhaus, Caumasee(フリムス ヴァルトハウス カウマゼー)
です。スイス人は親切な人ばかりなので、気後れせずに運転手さんに「カルマゼー?」と確認してから乗り込みましょう。そうすればたいていの場合は停留所に着いたときに教えてくれます。乗車時間は40分弱です。
バスを降りて少し歩くと、カウマ湖へダイレクトに降りていくケーブルカーがあります。歩いて湖に降りることもできるのですが、ケーブルカーは無料なので使わない手はありません。
まとめ
カウマ湖は、文章だけでは表現しきれないほど魅力のつまった穴場スポットです。大自然に癒されたい方、大パノラマを写真に収めたい方、是非一度、湖水浴を楽しみながらスイスならではの週末の過ごし方を真似してみてはいかがでしょうか?
ヨーロッパ在住歴13年の経験を活かしてイタリア、スイス、ドイツ、フランスのちょっとディープな観光情報をお届けします!